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日本のYA文学をきりひらいてきた森絵都が、直木賞受賞後はじめて描く中学生群像。中学1年生24人のクラスメイトたち、その1人1人を主人公にした24のストーリーで思春期の1年間を描いた連作短編集の2作目。うれしい出会いや、ささいなきっかけの仲違い、初めての恋のときめきや、仲間はずれの不安、自意識過剰の恥ずかしさや、通じあった気持ちのあたたかさ。子どもじゃないけど大人でもない、そんな特別な時間の中にいる中学生たちの1年間。だれもが身にしみるリアルさを、シリアスなのに笑えて、コミカルなのにしみじみとしたユーモアでくるんだ作品集。
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Posted by ブクログ
うん。後半もテンポよくすすんで、面白かった。クラスの24人が全員でてきてそれぞれが少しずつほかの人の話に絡みながら、成長していく。「大人」なんてすごいものじゃなくて、なんというかなぁ。あの13歳から15歳までの、あの独特な雰囲気の中に入っていく。それを青春といったり思春期といったりするのかもしれないけど、そんな簡単な言葉ではくくれないぐらい24人の中学1年生の1年間はバラエティに富んでいて面白かった。本当の中学生がこれを読んだら、一人ぐらい「似ている感じ」「でも違う感じ」っていうのに出会うんじゃないかと思いました。中学1年生が終わる前に読んでみることをおすすめ。
Posted by ブクログ
13 秋の日は…… (久保由佳)
14 伴奏者 (心平)
15 見いつけた (田町)
16 マンホールのふた (日向子)
17 イタル更生計画 (ノムさん)
18 プラタナスの葉が落ちるころ (このちゃん)
19 彼がすぐにキレるわけ (近藤)
20 ジョーカー、あるいは戦士 (楓雅)
21 バレンタインのイヴ (レイミー)
22 約束 (真琴)
23 イタルが至る (イタル)
24 その道のさき (ヒロ)
24人のクラスメイツ一人に一つの短編を作って24編、同時期の話ではなくその1篇1篇が少しずつ時間をずらして書かれていくから、24編読み終わる頃には1年が終わっている。
小学生から中学生になったばかりのドキドキしている初々しい4月からすっかり中学生が板について2年生に上がる目前まで成長した3月。大人にとっては短い12か月でも13歳と言う多感な年齢にとっては長い12か月。24人が少しずつ成長していくのも、まるでわが子を見ているようで楽しい。
1人が主人公だと、その子から見て仲の良い子は良い子、仲が悪い子嫌な子とっつくにくい子は悪い子、と表現されてしまいがちだけれど、1人1人に視点を当ててお話を作ると、その子にはその子の事情もあり言い分もあり正義もある。人間関係ってそういうもんだよね、と13歳の生活を振り返って学ばされる大人。
さらりと読めるのにとても深い、すごく良本だった。
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