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日本のYA文学をきりひらいてきた森絵都が、直木賞受賞後はじめて描く中学生群像。中学1年生24人のクラスメイトたち、その1人1人を主人公にした24のストーリーで思春期の1年間を描いた連作短編集の1作目。うれしい出会いや、ささいなきっかけの仲違い、初めての恋のときめきや、仲間はずれの不安、自意識過剰の恥ずかしさや、通じあった気持ちのあたたかさ。子どもじゃないけど大人でもない、そんな特別な時間の中にいる中学生たちの1年間。だれもが身にしみるリアルさを、シリアスなのに笑えて、コミカルなのにしみじみとしたユーモアでくるんだ作品集。
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Posted by ブクログ
中学生なんて、なるときは、だれでもなる。
中一。千鶴は小五の時からの大親友、彩菜とクラスが離れてしまった。出席番号が一番の千鶴の席は、窓際の最前列。一番すみっこの角。早いうちに隣、後ろの席の子達といかにして仲良くなるかが肝心だ。
隣の席は、同じ北見小学校で恐れられていた久保さん。後ろの席の子は話しかけやすそう。
先手必勝!出席番号が一番の生徒は、相手から話しかけてくるのを待ってなんかいられない。
『鈍行列車はゆく』千鶴
中学生の群像劇、オムニバス。
繋がりながら、毎話主人公が変わる。短編。
中学生になったばかりの青々しい心情に懐かしさを感じました。大人となった今では些細なことでも、この頃は大ごとで、心の中の多くを占めていたなあと。
ほのぼのした気持ちで読んでいましたが、そこはやはり森絵都。突然若干の不穏さを出してきて心がざわつきました。自分ではどうしようもない、理不尽な現実って少なからずあって、それまで平穏だった日々がじわじわと変化していき、気が付けば全く違う自分になる、という変化。傍から見るとそれは明らかなのに、当の本人はそれに気付いていない、という描写も鮮やかだなあと思いました。
穏やかに成長している子もいれば、急に大人びたり不安定になっていく子もいる、当たり前に皆が皆同じではないということを、一つ一つの短いお話の中で示してくれて、良くも悪くも心が動かされます。
特に、『ゆらぎ』美奈のお話は身につまされハラハラしてしまい、行く末が気になってしまいました。後編では主人公にはなっていませんが、他のクラスメイトのお話の中に出てくるのかもしれません。続きを早速読みたいと思います。
Posted by ブクログ
(後半と合わせての所感)
中1という思春期に差し掛かる頃の生徒たちの1年を見つめたクラス小説。特定の誰かではなくクラスメイト全員をそれぞれの章で取り上げ描いた作品。
クラスには当然色々な子がいるわけで、可愛い子、しっかり者、意地悪する子、だらしのない子、家庭に事情がある子、彼らがクラスで織りなす人間関係は決して綺麗事ではなくて、でもその一つ一つがまさにこの年代の子どもたちにあるよなあということばかり。当然担任もその中で右往左往するわけだけど、1年が経って様々なエピソードを経た最後には確かに生徒たちの成長に触れられる作品です
自分と重なるキャラを見つけられれば一層共感すること間違いなし!
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小説・文芸
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