森絵都のレビュー一覧
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この本、「架空の球を追う」からの続き物だったのね。
前作は全般的に薄味と評して★★しかつけなかったのだけれど、買ってからそれに気がついた。
私、この作家を別に嫌いでないし、「カラフル」や「DIVE!!」なんかは良かったと思っているのだけど、これらの短編集にはいまいちピンと来ないですね。
今回も強いてあげれば、暗闇の中でそこだけ白々と照らされたサーチライトの下で黙々とスコップを振るう若者の姿が目に浮かぶ「夜の空隙を埋める」くらいかなぁ。
解説の中で、「クジラ見」の主人公の男について『文句たれの鼻持ならない男という印象を持つが…愛らしい存在に思えてくる』とあったけど、男の私からすれば、彼は女の気ま -
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震災後15年して見つかった小説
そこに書かれていたのは震災前日までの一人の青年と
彼を変えた女性の話が綴られていた。
大阪の釜ヶ崎で日雇い労働者として暮らす礼司は
ホテルチェーンのオーナーの二谷啓太から妻である
二谷結子を主人公にした小説を書いて欲しいと頼まれる
手付金は100万円、小説が出来上がったら200万円
破格のバイト代に訝しながらも受ける事となる。
礼司はバイトを紹介してくれた大学生の大輔の部屋へ
居候し結子の取材を始めます
しかし彼女はかなりエキセントリックな女性で
過去を偽ることへの躊躇を見せず、すらすらと嘘を吐く
礼司は聞き役に徹し積もった嘘の中からそれなりの
真実 -
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ほのぼの、短編の旅。星新一風森絵都。
一貫したテーマは「旅」。様々な不思議な旅が描かれる。登場人物はみなちょっととぼけた感じ。ほっこりしてくる。たまに、あ、この人は前に出てきたぞ、というのを見つけて、うれしくなる。どこからでも読める。
ぼんやり、なんとなく、何かを読みたいときにおすすめ。
「究極の選択」そうきたか(笑)でも結果オーライ。
「厳然たる三色の法則」<厳然たる三色自転車の村>ってキノにありそう。でもキノみたいなシニカルさはなくて。
「借り物競争」オチがひどい。すごいママである。
「ファンタジア」夢の国が大変なことに(笑)
「紫の恐怖」バスユーザー的に大変怖い。押してない降車ボタ -
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森絵都の旅をテーマにしたショートショート。もとは新聞の連載だったようで分量もきっかり1ページ半ずつ。
思わず笑ってしまうものから、なんじゃこりゃと思うへんてこなものまで盛りだくさん。旅のショートショートというよりは森さんの空想(妄想?)の欠片を見ているよう。あぁ、この人はいつもこんな面白い(奇妙な)ことばかり考えてるのかしら、というのが全編を通した率直な感想かな。
「アフター・フライ」と「ビフォア・フライ」が良い。あと一人で想像しつつ爆笑したのが「ならず者18号」。こんな刑罰があれば、あるいは犯罪が減るかもしれないと思わずにはいられない。
ストーリーにもネーミングにもユーモアがあって、ちょっと -
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ショートショートってけっこう苦手です。
好きな方も大勢いらっしゃると思うので恐縮なんですが、星新一さんのお話も少々苦手……
「あ、この設定好きかも」とか「おぉ!この文章スルスル読める!」って乗ってきた瞬間に終わってしまうのが、どうも集中しきれなくて。
そんな中、森絵都さんのショートショートを読んでみました。
中学生新聞?でしたっけ?に連載されていた「旅」をテーマにしたお話群。
で、読んでみて、依然として苦手ではあるんですが、ほかにもちょっと読んでみようかなぁって気持ちになりました。
非日常である「旅」と、非日常を書きやすいショートショートって相性がいいかもですね。
さらに言えば、手軽には行 -
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いつからか、私の“一生のうちに一度は訪れてみたい場所”のひとつに屋久島がある。すぐにでも行きたいではなく、いつか...と思っている理由にはバカンスというより鍛練に近いんじゃないかという思いがある。今回屋久島への夢を広げようと思いこのエッセイを読み始めた。読み終わって、私の屋久島への思いはというと...ほとんど変化なし。やっぱり...というか、想像以上に過酷そう!屋久杉や樹海や鹿など、癒しとしてメルヘンチックに語られるわけではないし、細かく記録されている食事の数々も特においしそうなものではなくとても現実的。優雅な旅日記とは違って、旅をするメンバーのテンションの落ちる様などにニヤリとしてしまう。そ