森絵都のレビュー一覧

  • 異国のおじさんを伴う

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    森絵都さん本人が短篇がうまくなりたいと思い、10年は続ける試みで現在も継続している作品集。
    ブラックユーモアと人の持つ温かさが同居する、作者らしい一面がうかがえる物語10篇である。
    お気に入りは「ラストシーン」。男の人生がラストの台詞に集約されて深い余韻を残す。私の最近好きな言葉が、イマジカbsの広告コピー「映画は人生でできている。人生も、時々映画でできている。」だが、そうだよなあ…。

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    2014年11月22日
  • 異国のおじさんを伴う

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    この本、「架空の球を追う」からの続き物だったのね。
    前作は全般的に薄味と評して★★しかつけなかったのだけれど、買ってからそれに気がついた。
    私、この作家を別に嫌いでないし、「カラフル」や「DIVE!!」なんかは良かったと思っているのだけど、これらの短編集にはいまいちピンと来ないですね。
    今回も強いてあげれば、暗闇の中でそこだけ白々と照らされたサーチライトの下で黙々とスコップを振るう若者の姿が目に浮かぶ「夜の空隙を埋める」くらいかなぁ。
    解説の中で、「クジラ見」の主人公の男について『文句たれの鼻持ならない男という印象を持つが…愛らしい存在に思えてくる』とあったけど、男の私からすれば、彼は女の気ま

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    2014年10月20日
  • 架空の球を追う

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    短編集というより、もっと、もっと短くてふっと溶けていくような話が多く詰め込まれた一冊。

    全体的には日常のワンシーンが多く、あんまり残る話はなかったのだけど……。
    パパイヤ夫人なるセレブが買っていくカゴの中身と釣り合わせようと奮闘する主婦の話が、とても面白い。
    パパイヤは勿論、クレソンもパプリカも食卓にはのぼらなくて良いかな。

    そんな、分かる分かる、をストーリーとして収めて行った、リズムよく読める一冊だった。

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    2014年09月15日
  • この女

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    震災後15年して見つかった小説
    そこに書かれていたのは震災前日までの一人の青年と
    彼を変えた女性の話が綴られていた。


    大阪の釜ヶ崎で日雇い労働者として暮らす礼司は
    ホテルチェーンのオーナーの二谷啓太から妻である
    二谷結子を主人公にした小説を書いて欲しいと頼まれる
    手付金は100万円、小説が出来上がったら200万円
    破格のバイト代に訝しながらも受ける事となる。


    礼司はバイトを紹介してくれた大学生の大輔の部屋へ
    居候し結子の取材を始めます


    しかし彼女はかなりエキセントリックな女性で
    過去を偽ることへの躊躇を見せず、すらすらと嘘を吐く
    礼司は聞き役に徹し積もった嘘の中からそれなりの
    真実

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    2017年09月20日
  • 架空の球を追う

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    日常きりとりが好きな私にも、ちょっと淡白すぎる印象が強かった。
    あと、これは身勝手な話ではあるけど、中高生のときにどっぷり森絵都さんのYA作品で育ったからなのか、一般文芸書は、これまでも、はまるものがなかなかない。

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    2014年04月06日
  • ショート・トリップ

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    1話3ページ+挿絵からなるショートストーリー。
    旅をテーマに基本下らない話が多く、時にはシュールな笑いもあったり、前にも出てきた人物に「おっ」と思ったり、気楽に読める一冊です。

    『いとしのローラ』『ファンタジア』が好きですが、何と言っても『アフター・フライ』からの『ビフォア・フライ』がお気に入りです。

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    2014年03月29日
  • ショート・トリップ

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    ほのぼの、短編の旅。星新一風森絵都。

    一貫したテーマは「旅」。様々な不思議な旅が描かれる。登場人物はみなちょっととぼけた感じ。ほっこりしてくる。たまに、あ、この人は前に出てきたぞ、というのを見つけて、うれしくなる。どこからでも読める。

    ぼんやり、なんとなく、何かを読みたいときにおすすめ。

    「究極の選択」そうきたか(笑)でも結果オーライ。
    「厳然たる三色の法則」<厳然たる三色自転車の村>ってキノにありそう。でもキノみたいなシニカルさはなくて。
    「借り物競争」オチがひどい。すごいママである。
    「ファンタジア」夢の国が大変なことに(笑)
    「紫の恐怖」バスユーザー的に大変怖い。押してない降車ボタ

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    2013年12月15日
  • 屋久島ジュウソウ

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    森絵都、エッセイあんまりおもしろくない!笑

    でも個人的には共感する箇所も多いなあ。
    わたしは屋久島がたぶん人生で一番行かそうな場所だと思う。だって、登山興味ないし!

    森さんが行った外国に、わたしもほぼ行ったことがあって、
    行ってみたい~てなるところもなく。でも「あったあった~」と読むの面白い。
    一人にすごく親切にされると、その国がよく見えるっていうのは、ほんとあるよね。

    今気づいたけど、わたしの好きな作家さんて、在欧経験ある人多いなあ。森さんしかり、梨木さんしかり、遠藤周作しかり。

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    2013年10月19日
  • ショート・トリップ

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    森絵都さんによる旅をテーマにしたSFショートショート。1作品3頁ほどの超短編作品が、少し力の抜けたイラストとともにたっぷり楽しめます。ページを捲る手が止まりません。

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    2013年10月11日
  • 架空の球を追う

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    人生とは理屈ではない。真面目な善人が不幸に堕ちたり、強欲な悪人が生涯を苦労する事なく終えたりする。
    だからこそ、小説や映画作品で、良い人が幸せになり、悪い人が報いを受けると満足感を得る。
    ふと目にした風景や一緒にいる人の何気ない言葉が、自分の行動や考えを変える。理屈ではない、神様の悪戯のような一瞬が、この短編集に収められている。

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    2013年10月07日
  • ショート・トリップ

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    森絵都の旅をテーマにしたショートショート。もとは新聞の連載だったようで分量もきっかり1ページ半ずつ。
    思わず笑ってしまうものから、なんじゃこりゃと思うへんてこなものまで盛りだくさん。旅のショートショートというよりは森さんの空想(妄想?)の欠片を見ているよう。あぁ、この人はいつもこんな面白い(奇妙な)ことばかり考えてるのかしら、というのが全編を通した率直な感想かな。
    「アフター・フライ」と「ビフォア・フライ」が良い。あと一人で想像しつつ爆笑したのが「ならず者18号」。こんな刑罰があれば、あるいは犯罪が減るかもしれないと思わずにはいられない。
    ストーリーにもネーミングにもユーモアがあって、ちょっと

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    2013年08月28日
  • ショート・トリップ

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    こういうショートショート、うむ、嫌いじゃないです。わずか一ページ半の物語。連載中一度も読者から手紙が来なかった事実に寂しさを感じつつも、ちょっと納得?したりして。ぼーっとしたい時に読みたい本です。

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    2013年07月20日
  • 架空の球を追う

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    これといって特別ではない。
    日常に散在していて拾いあげる事も焦点を合わす事も無く通りすぎてしまうような。
    小さな小さな優しさや幸せ、美しい瞬間、表情、心情。
    読み手1人1人に違う印象を味わわせてくれる作品。

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    2013年07月08日
  • ショート・トリップ

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    48遍のショートショート。
    くだらなかったり、シュールだったり・・・くだらない話が多いかな(笑)
    とてもリラックスして読める一冊。

    お気に入りは「脱サラの二人」「試食の人」「アフター・フライ」「ビフォア・フライ」

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    2013年06月14日
  • ショート・トリップ

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    森絵都ワールドが大好きだが、この作品は未だよく分からない。
    ショートだから?
    引き込まれる度合いが少し低い。しかし、これは「今」だからかもと思わせてくれる。
    もう少し年を取り、精神的に成長を果たせば何か見えるのでは?と思わせてくれる一作。
    これからの変化に期待。

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    2012年10月06日
  • 屋久島ジュウソウ

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    縄文杉見た人が読むと、いろいろ思い出す一冊。
    一般的な縄文杉日帰りルートでなく、屋久島のてっぺんを通る一泊コース。このコースもいつか行きたい。

    あとモロッコ旅行記は、行く前に読むと覚悟ができる。当時よりはどんどんきれいになっているはず。

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    2012年09月14日
  • 屋久島ジュウソウ

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    山ガールブームに先駆けて、素人体験派のノンフィクションライター森絵都が、ガイドやみなさまのご迷惑を顧みず、無謀にも屋久島尾根歩きに、ケンカを売った記録とでもいえばいいんだろうか。
    本格的な山歩きの達人たちからは、山歩きだからといってなめんなよ!と言われるかも。そういうみなさんには、ちょっとオススメできないかも。こちらはそうと知らないで読んでしまったけど。

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    2012年08月11日
  • ショート・トリップ

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    ショートショートってけっこう苦手です。
    好きな方も大勢いらっしゃると思うので恐縮なんですが、星新一さんのお話も少々苦手……
    「あ、この設定好きかも」とか「おぉ!この文章スルスル読める!」って乗ってきた瞬間に終わってしまうのが、どうも集中しきれなくて。

    そんな中、森絵都さんのショートショートを読んでみました。
    中学生新聞?でしたっけ?に連載されていた「旅」をテーマにしたお話群。

    で、読んでみて、依然として苦手ではあるんですが、ほかにもちょっと読んでみようかなぁって気持ちになりました。
    非日常である「旅」と、非日常を書きやすいショートショートって相性がいいかもですね。
    さらに言えば、手軽には行

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    2012年05月23日
  • ラン

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    初森絵都。あの世とこの世を結ぶ連絡通路、通称レーンを40kmにして、それをフルマラソンと絡めた設定はおもしろい。これ映像化されたら、泣く自信ある。

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    2022年08月09日
  • 屋久島ジュウソウ

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    いつからか、私の“一生のうちに一度は訪れてみたい場所”のひとつに屋久島がある。すぐにでも行きたいではなく、いつか...と思っている理由にはバカンスというより鍛練に近いんじゃないかという思いがある。今回屋久島への夢を広げようと思いこのエッセイを読み始めた。読み終わって、私の屋久島への思いはというと...ほとんど変化なし。やっぱり...というか、想像以上に過酷そう!屋久杉や樹海や鹿など、癒しとしてメルヘンチックに語られるわけではないし、細かく記録されている食事の数々も特においしそうなものではなくとても現実的。優雅な旅日記とは違って、旅をするメンバーのテンションの落ちる様などにニヤリとしてしまう。そ

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    2012年02月18日