この女

この女

小説・文芸
671円 (税込)

3pt

「同じ男とはうち、一度しか寝えへん」そんな女と、どう付きあう?
新境地を切り開いた傑作青春小説!

釜ヶ崎のドヤ街に暮らす僕に、奇妙な依頼が舞いこんだ。
金持ちの奥さんの話を小説に書けば、三百万円もらえるというのだ。
ところが彼女は勝手気儘で、身の上話もデタラメばかり……。
彼女はなぜ、過去を語らないのか。
そもそもなぜ、こんな仕事を頼んでくるのか。
渦巻く謎に揉まれながら、僕は少しずつ彼女の真実を知っていく。


※この電子書籍は2011年5月により筑摩書房より刊行された単行本を、文春文庫より文庫化したものを底本としています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    この女
  • タイトルID
    :
    749330
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年04月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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この女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。叙述的でおもしろく構成されていて読み応えありました。今までの森さんの作品とかなり違う印象を受けましたが、読後の余韻もよくとてもよかったです。

    0
    2020年06月20日

    Posted by ブクログ

    再読。

    結子の一代記という記憶でしたが、全然違った。
    貧困とハンディキャップの問題を絡めた、二人の男女の切ないストーリー。

    掴みどころのない結子という女。
    富豪の妻の彼女の出自が明らかになるにつれ、彼女を見る目が変わります。
    ストーリーテラーの礼司にも何かあると思いながら、そこに行き着くまでの間が絶妙でした。

    プロローグの手紙を読み直し、自分の前回のレビューを読んで、また同じ気持ちに。
    2人は何食わぬ顔をして、東京で暮らしてて欲しい。そう願います。

    0
    2019年09月16日

    Posted by ブクログ

    自分が生まれた歳におきた、阪神淡路大震災。それが気になって手にとった本でした。

    働くということ、生活を営むということ、家族とはなにか、幸せとはなにか。

    人生のどん底から這い上がる人々の強さと弱さに触れ、明日を信じたくなる一冊。

    0
    2019年04月24日

    Posted by ブクログ

    90年代中盤の関西を舞台にした、骨太な人間物語。全部読んでからもう一度見返すと、冒頭の木之下教授の手紙がこの本の全てを語っているような気がします。「この女」だけでなく「この男」、いや、登場人物すべての人生に波乱万丈と哀愁と激情がが入り混じり、その全てを恐らくは"時代"が押し流していきます。

    不穏としか言いようがなかった1995年。世の中も自分もどうなるのかまるで見えなかった、そんな年。大輔と同年代の自分にとって、あの頃の空気感をまざまざと思い起こさせてくれる、そんな作品でもありました。

    物語は「この先」でどうなっていくのか。そこが知りたくもありますが、このもやっとした、色々な事を読者に夢想させる終わり方もまた90年代らしいのかもしれません。

    本書を手に取った頃にオウム事件は区切りを迎え、カジノ構想は再び目を覚まそうとしている。時代って巡るものですね。

    0
    2018年09月16日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに一生懸命読む本に出会いました。森絵都さんは前に一度何かを読んだ記憶がありますが、その時こんな感じはありませんでした。ブラリぶらりとあっちこっち揺れながらどこかに向かうこの二人はとても魅力的です。
    映画にするなら結子は誰なんかな?不良っぽさがあって色気があって…上野樹里さん、完璧じゃないですか?

    0
    2017年06月27日

    Posted by ブクログ

    森絵都のこの女を読みました。

    大学を出ていながら、釜ヶ崎のドヤ街で暮らす主人公礼司に奇妙なバイトの依頼が来ます。
    ホテルの経営者二谷からの妻結子の自伝を小説として書いてほしいという依頼なのでした。

    早速その依頼を受けて、その結子という女性へのインタビューを始める礼司なのでしたが、結子は自分の生い立ちについてデタラメの作り話をするだけなのでした。
    しかし、しつこくインタビューを重ねるうちに少しずつ結子は自分のことを話すようになってきます。
    なぜ、結子の自伝が必要なのか、二谷と結子のなれそめ、といった謎を解いていくうちに、礼司の持つハンデについても明らかになって、礼司の小説はその様相を変えていきます。

    結子という女性の印象が物語の前半と後半で大きく変わってくるのもこの小説の魅力だと思いました。

    0
    2016年07月22日

    Posted by ブクログ

    中学以来に読む森絵都。
    懐かしくってうまく引き込まれていって序盤からわくわくしながら読んだ。
    すごい。

    この時代の背景と、主人公、結子、大ちゃん、松ちゃん、敦、ビリケン男たちの葛藤と強さが交差して面白かった。
    強くてかっこよくて憧れる。

    最後まで読んだあとにエピローグを読んでもう一回12章まで戻ってまた読んだ。
    エピローグにもあるし、作中にも言われてるけど、この本はこの女ではなくこの男という題名がぴんとくる。
    でも、この女っていう題名でよかった。

    気がついたら私も泣きながら読んでいた。

    0
    2016年06月18日

    Posted by ブクログ

    小説とは経験ではなく想像力から成るものだ。僕は自分の貧困な発想を呪った。語彙の乏しさを、構成力の欠落を、「あほんだら」を「亜本田ら」と変換するワープロの知的レベルを呪った。
    価値のない過去なんかない。どんな人生かて、世界にひとつの物語を持っとる。物語にする価値を持っとるわ。
    そう考えると、人の生涯を完全に掌握するなど不可能にしても、朧気ながら過去の道筋が仄見えてくる。自ら立てた荒波の力をもって強引に突き進むその航路が。見えないのは未来だ。

    0
    2015年10月10日

    匿名

    購入済み

    あいりん地区で生活していた若者に小説の依頼があり、そのヒロインになる女性の過去を探るうちに、彼の人生が変わってゆく。やっと希望がと、思ったら悲しい方向に話が流れていき、なんとも言えない気持ちになりました。

    0
    2026年10月05日

    Posted by ブクログ

    おそらく十数年ぶりに再読した。舞台は日雇い労働者が多く住む町、釜ヶ崎。釜ヶ崎に住む青年がある金持ちの妻について、小説を書くことになる話。
    個人的には森絵都が社会とか悪とかを書こうとした最初の長編だと思っている。
    大学時代に読んでいるはずだけど(なぜかもっと前だと思っていた)、当時は今の社会とのつながりとか全然考えられてなかった。
    どこか中途半端な終わり方という印象を受けてから冒頭部分を読み返し、震災というものの唐突さ、理不尽さをもう一度突きつけられた。
    あと昔は結子が年上で、礼司が同世代だったから礼司目線でしか考えられなかったと思うが、改めて読み返して結子が好きになった。

    0
    2026年01月12日

この女 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    この女
  • タイトルID
    :
    749330
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年04月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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