森絵都のレビュー一覧

  • つきのふね

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    中学生の心理描写が絶妙だったなぁ。
    小学生のようにもう無邪気ではないけれど、まだまだ大人の入り口に立ったばかり。
    親友とうまくいかなくなった理由は、裏切られたからではなく裏切ってしまったから。
    一人になるのは怖いけど、誰にも言えない秘密がある。
    そんな、さくらと梨利と勝田くん。

    ノストラダムスの大予言が流行っていた頃のお話。
    人類が滅亡するという予言と、考えなければならない進路、大事な親友を裏切ってしまった後悔‥‥もうどうしたらいいのか分からない、どうにでもなってしまえ、という諦めがひしひしと伝わってきます。

    弱い人を助けるのは、小さくても尊いもの。
    そんな尊いものに自分はなれるかなぁ?

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    2024年06月05日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    〈再登録〉ジューマン・バッハ・サティのピアノ曲をモチーフ、子供時代の出会いと別れを描いた三篇を収録。
    子供の純真さだけではなく、嫉妬や迷いなどの葛藤もきちんと描いているのが印象的でした。

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    2024年05月28日
  • 永遠の出口

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    大人になった自らによる回想にこそできる、今とか永遠とかを際立たせる描写が良かった。全体的に軽やかなのも気持ちが良かった。

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    2024年05月26日
  • 永遠の出口

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    ヒロインの小3から高校卒業までの人生をダイジェストのストーリー
    それぞれの年代ごとにあるその時々の問題や感情をヒロインが踠きながら越えて大人になっていく様が面白かった
    みんな同じ様に哀しんで苦しんで楽しんで喜んで大人になるんですよね
    そんな時代のことなんて忘れていたのを何となく思い出しました

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    2024年05月18日
  • つきのふね

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    ネタバレ

    YAにはいるのでしょうか。
    精神を患う人を救いたいと思う中学生たち。
    真っ向勝負とはいかないけれど、彼らなりの手段で打開策を考える。
    芸術は繊細と葛藤に裏打ちされた証なのかもしれない。
    大変な時代。誰だってくるうことはある。
    森絵都さんらしい小説でした。

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    2024年05月16日
  • できない相談 piece of resistance

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    日常の小さな抵抗の物語

    表紙に記載の通り、本当に本当に本当に"小さな"抵抗"をする人々の38の短篇。
    日常ってこんなもんだよね、面白かった

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    2024年05月10日
  • できない相談 piece of resistance

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    以前から読みたいと思っていた本。

    「それぞれの立場」を、人から勧められたことがある。
    「少年の日の思い出」(あの、エーミールがでてくるお話である)を学んだ中学生が、いろいろな登場人物の立場になって書いた文章を並べたという体の小説だ。
    確かに、捧腹絶倒の一作。

    他にも、面白いものがたくさんあった。
    ほんのちょっとしたこと、なのに許せないことを取り上げ、少しシニカルな笑いが生まれていく。
    その手つきの鮮やかなことといったら!

    笑いながらも共感したのは「クソテン」が出てくる「誰がために貴方は進化しつづけるのか」。
    Windows10が、ユーザの都合にお構いなしに勝手にアップデートに入ってしまう

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    2024年04月30日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    中学生の頃、国語の問題で登場した小説で、当時とても好きだなと思いタイトルをメモしていました。大人になった今、偶然そのメモを発見し、手に取りました。とても穏やかな文章でスッと頭に入っていくお話でした。音楽が好きなので心地よかったです。お気に入りの1冊になりました。

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    2024年04月29日
  • 女ともだち

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    女ともだちがテーマというだけあって
    共感も怖さも面白さもあって
    感情が良い意味でぐちゃぐちゃになる。

    短編だからサクッと読めるし
    作家さんによって文体も違うから
    一気読みというよりは作品ごとに間を開けて読んだ。

    最後の獣の夜が近い女ともだちが見事に描かれてて読みながらもドキドキした。

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    2024年04月27日
  • 女ともだち

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    女の子のころから感じていた女としての楽しさ、生きにくさ、めんどくささ、近くてうざったく思えるときもある母親との関係性など、さまざまなものを感じて大人になったなと自分の人生を重ね合わせながら読むことができる。
    これを読んだ男性陣はどのように感じるのか気になる。笑 きっと恐怖だろう。

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    2024年04月21日
  • できない相談 piece of resistance

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    ネタバレ

    短編ばかりだからサクサク読めた。
    好きなのは「イマジネーションの檻」と「最後の旅行」。花子のくだりは爆笑しました。

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    2024年04月21日
  • つきのふね

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    友人の好きな作家さん。
    何冊か借りたので拝読中。
    中学生がメインとなる作家さんなのかな?
    中身が大人な世界で
    精神年齢の高い中学生だなーと思いながらも
    だからこそ、大人も楽しめる一冊なのだと。
    人はすぐ、弱い人をダメな人と言う。
    でも、この本の中の一文に

    人より壊れやすい心に生まれついた人間は、
    それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっている。

    とあった。本当にそうだと思う。
    超えられる壁しか与えられないと言うこと。
    他人に弱いと言われ、自分が悪いと
    思うことなんてない。

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    2024年04月14日
  • DIVE!! 下

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    飛び込み競技のシドニーオリンピック代表を目指す中学生・高校生ダイバーの物語の下巻。シドニーオリンピック選考会が物語の中心であり、競技会の描写だけで、下巻の半分を占める。
    上巻の感想でも書いたが、飛び込み競技のルールを知っている人は少ないと思う。私も知らなかった。しかし、この物語を読み進めていくうちに、それが理解できるようになる。飛び込み競技は、予選を勝ち抜いた選手たちが決勝で10本の演技を行う。その10本の演技を審査員が採点し、その合計点で勝敗が決まる。ただ、採点ルールはシンプルではなく、演技に用いる技に難易度が数字としてつけられており、採点による点数に、その難易度の点数がかけられて1本の演技

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    2024年04月13日
  • DIVE!! 上

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    文庫本の上巻の表紙に描かれている絵が何なのか全く分からなかった。「DIVE!!」という題名の意味も知らなかった。読んでみて、DIVEはダイビング、すなわち、飛び込みというスポーツ種目のことであり、文庫本の表紙の絵は、競技に使われる飛び込み台であることが分かった。
    たしかに、「飛び込み」という種目はある。しかし、それはマイナー競技であり、私自身も、オリンピックの「今日の結果」的なダイジェストで観る以外に観たことはなかった。国内、あるいは、国際的な競技会ももちろん開催されているのであろうが、それが放映されているテレビを観たこともない。
    「飛び込み」という競技をほとんど知らないのは、私だけではないは

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    2024年04月09日
  • できない相談 piece of resistance

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    新宿から草津温泉へ向かうバスの中で読んだ。片道で読破。

    この作者の作品は大体読んでいるけど、こんなに短い掌編は初めて。普段から文章にほんのりシュールさが光っているけど、その感じが掌編と相性が良い!
    「あ〜わかる」となったりフフッとなったり、うわ、めっちゃあの人じゃんこれ、となったり。大変軽やかに読めたけど、軽やかすぎて1ヶ月も経つとどんな話が収録されていたのかちっとも覚えていない。退屈な旅のお供に何度でも連れ出せそう。

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    2024年03月14日
  • 気分上々

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    ネタバレ

    短編集。「自分はどんな人間か」を探す物語のように感じた。特に好きな作品二つ。『東の果つるところ』―「血が繋がっていようとなかろうと、その男が好もしい人物であるならばおまえといい関係を築けていけることでしょう。好もしくなければ切って捨てればいいのです。たとえ血が繋がっていても。」家族って、血の繋がりってなんだろう。でもこの言葉に救われる人も多いんじゃないかな。『気分上々』―森さんらしい青春小説!ラストシーン、母親がぷっと笑ったところで、なんだか少し泣きそうになった。

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    2024年03月01日
  • つきのふね

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    同じグループで親友同士だった梨利とさくら。でもさくらは、グループを抜けたことでハブられている。ハブられたさくらの心の拠り所となったのは24歳の智だった。そこに梨利に付きまとっていた勝田が現れて、、、
    最小限の登場人物で無理なくストーリーが展開されます。
    そしてカタストロフィを感じさせる終盤の畳み掛け方も見事でした。

    勝田には全く感情移入出来ないけど、彼が「一人になるのが怖いんだ」と告白するシーンは好き。

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    2024年02月07日
  • 女ともだち

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    女ともだちをテーマにしたアンソロジー

    どの作品も、女性だからこそわかる女性同士の複雑な関係性と感情を描き出していて面白かった。
    知らなかった作家さんもいたけど、この本で知ることができてよかった!

    特に印象に残っているのは村山由佳さんの『COPY』
    ラストが衝撃すぎて、もう一度読み返さずにはいられない。

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    2024年01月28日
  • 獣の夜

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     自分なりに一所懸命に生きてきたつもりだったのに……。

     何かのはずみで日常が変化してしまった人たちを描く、ファンタジー要素が強めの短編集。
              ◇
     コロナ禍の最中のある日。永井タクは、妻からフットマッサージに行くことを勧められた。それもかなり強く。
     在宅ワークの妻は間もなくオンライン会議の時間だ。夫がいては仕事の邪魔なのだろうと思い、永井は妻の提案に従うことにした。
     マッサージ店でズボンを脱がなくてもいいように短パンを探したが、なかったので海パンを履いて駅前のマッサージ店に向かう。

     だが駅が近づくに連れ、永井の気持ちに変化が生じてきた。
     今日でリフレッシュ休暇が

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    2024年01月19日
  • リズム/ゴールド・フィッシュ

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    ネタバレ

    なんだかほっこり元気になった。
    社会人になって忙しさを言い訳に送らなくなってた親戚のおばちゃんへの手紙を、この本を読み終わって直ぐに書きました。

    素敵だなと思った言葉
    ・もうこれでお別れかと思うと「実はみんないい人かも」と思えてきて、いきなり好きになってしまったりするから困る

    ・心の中でリズムをとるんだ

    ・じゃーな。みんなによろしく。愛していると伝えてくれ。

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    2023年11月26日