森絵都のレビュー一覧

  • 異国のおじさんを伴う

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    10の短編。藤巻さんの道/夜の空隙を埋める/クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の…/クジラ見/竜宮/思い出ぴろり/ラストシーン/桂川里香子、危機一髪/母の北上/異国のおじさんを伴う。
    解説に「人々の心が動いた刹那を丁寧に掬った」短編集とありまが、まさしくです。様々な年代の男女を主人公に、様様な気付きの刹那が描かれます。例えば「藤巻さんの道」。とても魅力的で有能で家庭的に見えた女性が片付けできない人であることを知った男性がとった行動。気付いた直後の動きがハッとさせられるほど鮮やかで、その後の明るさを感じさせる作品が多く、楽しませてもらえました。

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    2016年05月29日
  • 異国のおじさんを伴う

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    『架空の球を追う』の次は、『異国のおじさんを伴う』。なかなかのネーミングセンス。

    森絵都は、なんでこんなにバラエティ豊かな短編小説を書けるんだろう、と感心するくらい面白い。

    ビックリと、ほっこりの繰り返し。

    筋を追っていると見えるはずの着地点を無視していく鮮やかさ。いいなあ。

    飛行機の中で、あと十分のラストシーンを巡って論議する乗客たち。
    美しいエジプト人に心を奪われたが、しかし彼の貧乏ゆすりと「危機一髪」に耐えられず蹴り出す女性。
    タウン誌に掲載したコラムの「取り違え」が元で大きくストーリーが変わっていく編集者の話。などなど。

    まとめて一言では言えない、豊富な魅力が詰まった一冊。お

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    2014年10月28日
  • 異国のおじさんを伴う

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    森絵都のショートをいつも完璧なストーリーだと感じます。もうどこも削る個所がないのではないかと感じます。無駄だと思っていた個所も最後の一行で生きてくる。どの話も暖かい思いに浸れます。

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    2014年10月28日
  • 異国のおじさんを伴う

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     10編の作品を収録した短編集。

     状況も、登場人物もバラバラの短編ですがそのいずれにも共通しているのは、どこか身近に感じられる登場人物たちの心情や語り口、少しの毒とユーモア、
    そして読み終えた後鮮やかに登場人物たちへの思いや、作品からみえる風景が反転することだと思います。

     収録作品は、どれも劇的な場面を描いているというわけではありません。たとえば、

    工事による停電に悩まされる二人の女性が文句を言いに夜の街に繰り出す「夜の空隙を埋める」
    伊勢丹に訪れた女性を描く「クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の……」
    フリーライターの女性の仕事上の一つの後悔を描く「竜宮」
    国際線のフライトの着陸間

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    2014年10月16日
  • ショート・トリップ

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    面白い話もあれば、あまりよくわからない話、
    チョット考えさせられる話しなんかもあります。 

    ショートショートなので、
    一遍は4,5分もあれば読み終わります。
    ちょっとした合間に読むにはもって来い。

    「日曜日の朝は……」が話的には一番気に入った。
    想像次第で、自分のベッドの上で大冒険できちゃう。

    ファンタジアは、あのネズミの国の話だよねw
    乗り物名とかズバリだから笑っちゃったわ。

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    2014年10月11日
  • ショート・トリップ

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    意外とショートショートがお上手なのだなと思った。
    ユーモアはさておき、結構の毒。
    私にとってのショートショートは星新一だったりフレドリック・ブラウンだったり。オチの意外性と毒の有無が決め手。

    収録作の全てがすばらしいとは言わないけれど、中学生新聞に連載されたというこのショートショートは、わかりやすく、納得しやすく、そして毒がある。
    面白かったなあ。

    間を開けて、同じ登場人物が出てくる作品がある。
    一発ギャグより、練り上げられた世界観を持ったコントが好きな私は、「ならずもの18号」の話より「ならずもの55号」の話の方が好きだ。というか、吹きだした。
    やるなあ、森絵都、と思った。

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    2014年10月10日
  • ショート・トリップ

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    【本の内容】
    「ならず者18号」に科せられた刑罰としての旅。

    道に迷った「奇跡の犬」の壮大な冒険。

    生涯、孤高の旅人として生きた伝説の「試食の人」-。

    ユーモアとサービス精神に溢れた旅を巡る48のショートショート集。

    単行本未収録作品のほか、本文イラスト・長崎訓子の描きおろしストーリーや、いしいしんじの特別寄稿も加えて、待望の文庫化。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    目の前の現実がキビしいほど、人は、妄想の世界へ逃げたくなるもの。

    頭の中はいつだって自由なのだから、つらいときこそ想像力を磨くチャンスだ。

    この本は、直木賞作家の森絵都さんが連れていってくれる、1トリップわずか3ペ

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    2014年08月24日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    冒頭───
    若草色の風が吹きぬける四月、それまで二つに結っていた髪をポニーテールにまとめて、千鶴は中学生になった。
    中学生なんて、なるときは、だれでもなる。地元の公立中学校だから、新入生の半数は知った顔。そう考えると気もらくで、入学の日もとくに緊張しなかったけれど、唯一、クラス発表のときだけは胸がどきどきした。

    小学生から中学生になったばかりの24人の生徒たち。
    大人と子供の狭間の中で、揺れ動くそれぞれの心情。
    みんな色々な悩みを抱えているんだよなあ。

    24人いれば24通りの悩みや葛藤がある。
    24人分の個性がある。
    それがぶつかりあうのがクラスであり、それが交差しあうのがクラスメイトであ

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    2019年01月04日
  • この女

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    小説のキーワードとしては奇妙ですが「変化球投手」そんな言葉が浮かびました。
    登場人物たちも、ストーリーも、物語のつくり方も一筋縄では行かない。そんな小説でした。
    登場人物も十分に個性的です。嘘しか言わないヒロインと、キレまくるくせに甘い物好きのその弟、そして共産党幹部->右翼幹部->やくざ幹部をという経歴を持つ松ちゃん。
    ストーリーも先の展開が読めません。特に最後に次々と繰り出されるエンディングは見事に期待を裏返されて、しかも心地良い。直球と言えるのは、釜ヶ崎の住人、松ちゃんの想い位のものか。
    一気読みの楽しい読書でした。

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    2016年05月29日
  • 君と一緒に生きよう

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    世は、まさにペットブーム。しかし、一方で人知れず殺処分されているペットの数は、依然として減ってはいない現代日本の現状。本書は、そんなペットたちの現状、無責任な人間達、ブリーダー、一方でそうしたペットたちを救おうと日夜奔走を続けているボランティア団体、個人でボランティアの人たち、獣医師達、そして里親の人たちに焦点を当てている。
    生き物の生命の尊うさ、生き物を飼うということに伴う人間側の責任、当たり前のことだが、それを再認識させられる1冊。

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    2014年03月18日
  • 架空の球を追う

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    日常の何でもない場面を切り取ったような短編集。
    中にはほんの数ページのホントに短い作品もあるけど、その短さの中に良さがギュッと詰まっている。
    「蜂の巣退治」と「ドバイ@建設中」が好き。
    「あの角を過ぎたところに」は私の心までザワザワしてしまい、苦手でした。

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    2013年11月13日
  • 架空の球を追う

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    最近、森絵都を連続で読んで失敗していたがこの短編集は良い。
    日常の気まずい時間を切り取って、独特の居心地の悪さや緊張感、でも続いていくあるいは断絶する関係性を鮮明に描いてる。
    気まずさの中にある笑っちゃう感じがうまい。
    女友だちが離婚したのにそんな話そっちのけで飲むには「新宿と銀座どっちがいいか」と永遠と議論する話とか、
    ヅラの金持ち婚約者との婚前旅行での緊張感あるやり取りとか(結局婚約者はヅラを取り、きゅうりを食べてる姿に「お前はカッパか!」と思わずつっこむ。)
    日常における緊張と緩和がとても上手に描けている。

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    2013年11月02日
  • 君と一緒に生きよう

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    ☆4
    捨て犬や野良犬、迷い犬。どこかの1頭が救われたと思ったら、またどこかで50頭が捨てられる。命を救うために奔走する人々を通じて、命の意味を考えるノンフィクション。

    もともと森絵都が好きだったし、動物の話にも興味があったので読んでみた。ほんとうに安易に飼って安易に捨てる人が多いと思う。生き物を飼う責任を考えて飼って欲しい。あとペットショップもいいけれど、行く前に里親募集のHPを覗いてみて欲しい。

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    2013年07月29日
  • 6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は

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    クマのマーくんには雨の音が「しくしく、しくしく」と聞こえます。雨がふるたびにそう聞こえるのですからおちつきません。マーくんはないている「だれか」をさがしにいくことにしました。梅雨のおはなし4つ。

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    2013年07月15日
  • 6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は

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    いまの季節にぴったりな本。クマのマーくんは雨の降る音が泣き声に聞こえるのです。しくしく。しくしく。
    村一番の泣き虫マーくんは泣き声の雨音を他人事には聞こえず、お気に入りの傘をさして泣き声の主を探します。

    森絵都さんの児童書たまらんなー、ほんと。

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    2015年02月16日
  • 君と一緒に生きよう

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    年間何頭の命が無慈悲に失われているのか。きっと、捨てる人は後をたたない。地球に生きるものとして、知るべき事実、命は弄んでいいものじゃない。

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    2013年05月27日
  • 6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は

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    20130503朝日新聞☆大地をぬらす雨の音「しくしく、しくしく。」と聞こえて気になってしかたがないくまのマーくん。「しくしく」たどって出会いを重ねます。

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    2013年06月19日
  • 架空の球を追う

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    短編集。2年前に読んだ本の再読となります。

    本書の内容は少年野球の練習風景であったり、スーパーでの買い物であったりと、日常の些細な出来事です。そんな日常を非日常的な表現で綴る森絵都さんの表現力がただただ素晴らしいです。

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    2013年04月03日
  • 君と一緒に生きよう

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    保護されて、幸せになった犬たちと家族のお話。

    背後には、人間の勝手で命を奪われていく沢山の命があることを
    忘れてはいけない。

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    2013年03月29日
  • 架空の球を追う

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    色んな人の日常を切り取ったような短編集だった。結構好き。
    「銀座か、あるいは新宿か」が良かった。分かるなー。なんだかんだいって変わんない感じ。
    最後の話も好きー。

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    2013年02月18日