森絵都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「言葉」をテーマに据えた短編集。メインの読者層は少年少女を想定しているのだろうけど、もちろん大人も楽しめる。
著者の作品は人物の動かし方がとても自然で、登場人物たちの行動や心情に共感できる場面が多く、とても読みやすいんだよね。読み終えて優しい気持ちになる人もいるだろうし、大人の読者であれば小中学生時代を思い出して懐かしい気持ちに浸れるのでは。
その中でも個人的一押しはラストの「%」。これまでありそうでなかったようなネタで、テンポの良さと男子のおバカさんっぷりの描写に読んでいて楽しくなった。
もう夏休みは終わっちゃったけど、読書感想文を書くにはもってこいの一冊。っていうかどこかで課題図書になってるかも? -
Posted by ブクログ
歴史ファンタジー?SF?と思えば、時代は進み近未来の日本を舞台に物語は展開されていく。
歴史パートは実在した人物が登場し、近未来パートは妙にリアルでアイロニーな未来像で描かれる。そんな世界観に、なぜか自然と引き込まれていく。
驚いた。森先生は、こういうタイプもいけるのか。先生自身にとっても新しい挑戦なのかもしれないが、作家の可能性に改めて心打たれた。
こんなファンタジーな世界観にも関わらず、森絵都節は変わらず。登場人物の前向きな指向は、暗い現実に"カザアナ"を開けてくれるようだ。思春期の頃のどこか懐かしい景色を、思考を想起させてくれる。それは解説の芦沢先生の言うように初カラフルが思春期だったからなのか、はたまた森絵都の小説が故なのか、おそらく両方のハーモニーな気がする。
この気持ちを忘れたくない、そんなとても心地のよい物語だった。 -
Posted by ブクログ
ヒヤマトモヒロさんからのおすすめです。「おいで、一緒に行こう」とあわせて読むといいと教えて頂いたので、こちらから先に読むことにしました。ヒヤマトモヒロさん、ありがとうございます。森絵都さんが、保護犬活動に尽力されていたこと、自らも保護犬を迎えていることを初めて知りました。
ブリーダー崩壊や多頭飼い崩壊…ただでは死なせないという人間のエゴから苦しめられる犬が多くいます。反面、どうしても飼うことができなくなったと、泣く泣く手放さざるえない犬もいます。信頼していた人間に裏切られた犬は、再び人間を信頼するのに時間もかかります。保護されて、新たに別の飼い主さんと巡り合えるのはごくわずか…新たな飼い主さんに恵まれない犬は、保健所で処分されている現状があるそうです。その処分について…あぁ、辛いなぁ~ガス室に追いやられて…。もう、辛いです…。
新たな飼い主さんと巡り合えた犬は、とっても幸せそうなのが救いです。私は猫が好きで、以前に飼っていたこともあります。子どもたちから、猫を飼いたい!とせがまれたこともあります。自分でも飼いたいと思ったことも、もちろんあるんだけれど…責任をもって一緒に過ごす覚悟がないと無理だと考え直しました。それよりも、保護活動に積極的に取り組まれている団体に、活動資金の足しにと寄付を考える方が良いのではないかと…。今はちょっと余裕がないので、余裕ができたら(余裕ができるかは怪しいけれど…)そんな支援をいつかしたいなと思いました。