森絵都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2014.10.21
アルジャーノンが全然読み進めれないから息抜きに。
短編集だから比較的楽に読み進めれた。しかも女の作者さんだからか、この気持ちすごいよくわかるわー!ってなった。来年社会人だし、ここに描かれている女の人たちにあたしもなっていくんだなぁと思うと、ただただ切ないし少しでも抗いたくなる(笑)
フクちゃんのお店のお話が、まさかあれで終わるとはなぁって感じ。運命って怖いし、見えない罠はどこにでもはられてるのね。
特に好きなのは蜂の巣退治する話!前向きになれるお話だったなー。
てか驚くほど全部すきだった。
カツラの石油王、恋に落ちたホームレス、必死に生きる女、40手前の女子会、結局 -
Posted by ブクログ
怒涛の後半12人(12章)。
目立つ子も目立たない子も種々様々。主たるテーマは1年A組の結束なんだろうけど、大いに盛り上がる章も有れば脇道に逸れた軽いお話も有る。
野外活動や合唱コンクール、ボランティア活動等、各季節に学校行事を盛り込んでさり気なく時間は経過していく。
1年生の終業式なんてただの通過儀式だ、と言ってしまえば簡単だけれど、2度と同じ24人は揃わないと思えば多少感傷的にはなる。
その辺の微妙な空気感を表現するのがとても上手い。
最終章は流石は委員長、1年間を気張って締めようとするが、いいところはみんな人に盗られて最後の締めも不登校児と問題児にさらわれてしまう。
(不登校の話と不良に -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学校時代からずっと読み続けている森絵都の新作が出た!!と速攻で買ったものの、厚みに恐れをなしたのと一気に読んでしまいたくて積読。
結果、一気に読めて良かった!!
焦点の当たる女性が4人いるが、それぞれ模範的生徒という訳でもない。また身寄りないその女性たちを受け入れる側も慈悲心からではなく、どちらかというと非常に打算的なところが面白かった。
加えて、日常の中に起きた色々な事件の伏線も回収され、自分の中にあるこの時代の女性像が少し変わったかもしれない。
途中、田舎の男性教師の男尊女卑な発言は読んでいる私の方も凍りついてしまった。
だけど、現代でも(ここまで面と向かってではないにしろ)まだまだ -
Posted by ブクログ
豪華な4人のアンソロジー
色んな「はじめて」を詰め合わせた素敵な作品集でした。
島本理生 私だけの所有者
はじめて人を好きになった時に読む物語。
誰かへの初恋のお話かと思いきや、アンドロイドとそれを所有する人間のお話。
辻村深月 ユーレイ
はじめて家出した時に読む物語。
学校でいじめを受けた女の子が死ぬことを意識して家出するお話。
宮部みゆき 色違いのトランプ
はじめて容疑者になった時に読む物語。
鏡のように自分と全く同じ顔の人間がいる世界があり、そのもう一つの世界で自分の娘が捕まってしまったら…?という話。
森絵都 ヒカリノタネ
はじめて告白した時に読む物語。
三度も告白して玉砕して -
Posted by ブクログ
600頁超の本作は、朝ドラを観ている気分になるほどに、戦中戦後の日本の情景や登場人物の心情を抜かりなくたっぷりと受け取ることのできる一冊。
戦後の日本にGHQがもたらした“民主化”
それまで軍国主義だった日本人にはなかなか理解の難しい民主主義を広めようと実験的に集められた4人の日本人女性達と日系2世の先生との半年間の授業の日々が綴られている。
終始、先生であるサクラギの視点から話が進んでいくが、終盤で生徒の1人である美央子の開講日からの日記が組み込まれており、それぞれの過去や個々の考え方や捉え方の違いについても深く触れられる構成になっていた。
本作を読んで、民主主義とはこれほどまでに矛盾 -
Posted by ブクログ
そんな思考回路があるのか、と感心すればそうそう同じこと思ってた人いたんだ!と嬉しくなったり
のんびりふんわり読み進めつつ、今後の人生にも思いを馳せる
馬車馬の如く働いてた2年間の日本での勤務人生で、何を糧に生きていて何をストレス発散にしていたか
紐解いていき最低限必要なものを見出していく
また、オーストラリアでの生活の中でなんだかんだ仕事にも追われつつ予定を1日の中で組み上げこなしている日々
日本の生活よりもはるかに好きなことを選んでできる今の生活で、今後も仕事と私生活とすべて好きなことを好きな塩梅で組み上げていくことが目標
ストレス発散方法
ありとあらゆる掃除、キャロットラペの人参を包丁