森絵都のレビュー一覧

  • 架空の球を追う

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    2014.10.21

    アルジャーノンが全然読み進めれないから息抜きに。
    短編集だから比較的楽に読み進めれた。しかも女の作者さんだからか、この気持ちすごいよくわかるわー!ってなった。来年社会人だし、ここに描かれている女の人たちにあたしもなっていくんだなぁと思うと、ただただ切ないし少しでも抗いたくなる(笑)

    フクちゃんのお店のお話が、まさかあれで終わるとはなぁって感じ。運命って怖いし、見えない罠はどこにでもはられてるのね。

    特に好きなのは蜂の巣退治する話!前向きになれるお話だったなー。
    てか驚くほど全部すきだった。
    カツラの石油王、恋に落ちたホームレス、必死に生きる女、40手前の女子会、結局

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    2014年10月21日
  • 屋久島ジュウソウ

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    ゆるゆるの旅日記。けっこう面白い。
    まあ、無謀でしょうね、この屋久島縦走。
    その装備では。山は甘く見てはいけません。

    その後のエッセイも旅好きにはたまらない。
    共感できることがたくさんある。

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    2014年10月13日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    怒涛の後半12人(12章)。
    目立つ子も目立たない子も種々様々。主たるテーマは1年A組の結束なんだろうけど、大いに盛り上がる章も有れば脇道に逸れた軽いお話も有る。
    野外活動や合唱コンクール、ボランティア活動等、各季節に学校行事を盛り込んでさり気なく時間は経過していく。
    1年生の終業式なんてただの通過儀式だ、と言ってしまえば簡単だけれど、2度と同じ24人は揃わないと思えば多少感傷的にはなる。
    その辺の微妙な空気感を表現するのがとても上手い。
    最終章は流石は委員長、1年間を気張って締めようとするが、いいところはみんな人に盗られて最後の締めも不登校児と問題児にさらわれてしまう。
    (不登校の話と不良に

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    2014年10月10日
  • 架空の球を追う

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    日常の何気無い風景を切り取った作品と書かれているが、あながち間違いではないのかも。

    私が1番印象に残った場面は、ハチの巣退治が終わったあと主人公が母親に手紙を出す。その中の言葉。「例え頭蓋骨大の性悪な不運がへばりついていたって、その気になればシュッと一息で吹きとばしてやれそうな気がしてきたの。」

    なんだかすごく元気がでてきます。
    きっと上司に盛大に怒られた後だからかも。

    きっと自分にとってのお気に入りの日常の一コマが見つかります。

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    2014年02月23日
  • 君と一緒に生きよう

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    震災で被災した犬のシェルターでのボランティア経験から、動物愛護への関心が強くなりました。

    弱い立場にある動物たちの命、少しずつでもできる範囲で自分のできることやっていこうと思います。

    この本に、保健所でのガス室殺処分の描写が少しありましたが、犬の気持ちを考えたらすごく辛く悲しくなりました。大切な命、守っていこうよと一人でも多くの人間が思えるようになってほしいと願います。

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    2013年06月19日
  • カラフル

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    みんなちょっと不器用だっただけ、ちょっと言葉足らずだっただけ。少し引いて見たり視線を変えるだけで動き出す事があることを実感する。
    思いつめて早まったらいけないな。
    だからって売春と不倫は別問題だけど。

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    2025年12月29日
  • カラフル

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    少し前に悩んでいたことも、時が経てば普通に受け入れられるようになっていて。
    友達の悩みなんかも、自分ならこうするのにと打開策があって。
    自分ではない視点から見たときに、案外簡単に答えが見つかったり。
    やり直しはできないけど、過ちをまた犯さないことが大切なんだとこの本を通じて思った。

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    2025年12月25日
  • ラン

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    様々な困難の中、徐々に成長して前向きになる主人公に感情移入して応援したくなった。
    序盤、死後の世界に行くためのガイドブックが出てきたところで稚拙さと非現実的な内容に少し抵抗があったが、最近のなろう系に比べると設定もしっかりしていると受け入れてからはスイスイ読めた。

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    2025年12月24日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    ネタバレ

    小学校時代からずっと読み続けている森絵都の新作が出た!!と速攻で買ったものの、厚みに恐れをなしたのと一気に読んでしまいたくて積読。
    結果、一気に読めて良かった!!

    焦点の当たる女性が4人いるが、それぞれ模範的生徒という訳でもない。また身寄りないその女性たちを受け入れる側も慈悲心からではなく、どちらかというと非常に打算的なところが面白かった。
    加えて、日常の中に起きた色々な事件の伏線も回収され、自分の中にあるこの時代の女性像が少し変わったかもしれない。

    途中、田舎の男性教師の男尊女卑な発言は読んでいる私の方も凍りついてしまった。
    だけど、現代でも(ここまで面と向かってではないにしろ)まだまだ

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    2025年12月22日
  • はじめての

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    豪華な4人のアンソロジー
    色んな「はじめて」を詰め合わせた素敵な作品集でした。

    島本理生 私だけの所有者
    はじめて人を好きになった時に読む物語。
    誰かへの初恋のお話かと思いきや、アンドロイドとそれを所有する人間のお話。

    辻村深月 ユーレイ
    はじめて家出した時に読む物語。
    学校でいじめを受けた女の子が死ぬことを意識して家出するお話。

    宮部みゆき 色違いのトランプ
    はじめて容疑者になった時に読む物語。
    鏡のように自分と全く同じ顔の人間がいる世界があり、そのもう一つの世界で自分の娘が捕まってしまったら…?という話。

    森絵都 ヒカリノタネ
    はじめて告白した時に読む物語。
    三度も告白して玉砕して

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    2025年12月21日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    民主主義に真っ向から挑んだ森絵都さんが、まず、かっこいい。この題材で今の時代にこんな長尺の小説書くのって、ホント、尊敬します。
    巻末の参考文献の多さたるや!

    4人(5人?)の女性の変容を大河小説のように描き、しかもミステリー要素も少しだけ入れて、後半のスピード感に繋げるあたり流石です。それから恋愛小説の要素も。

    美央子の日記での、彼女たちからの視点で物語の復習がなされるところも秀逸!
    もうはここら辺から一気読みでした。
    いい読書時間でした。

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    2025年12月21日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    戦後まもなく、日本に民主主義を理解させる実験として4人の娘が集められた。
    この民主主義が何なのかさっぱり分かっていない娘達にどこまで理解させる事が出来るか。
    教師として奮闘するも娘達は何の関心もない。
    果たして、と思うも娘達は其々の生き方を見据えていく様になる。
    実は意外な事実が隠されていたのだが、読み進むうちに娘達には自由に羽ばたける世の中であって欲しいと願ってしまう。

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    2025年12月20日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    戦争が終わって、GHQ指導のもと4人の女性が選ばれ、安定した衣食住と引き換えにアメリカンデモクラシーの教育を受ける。教育を受ける事となった生徒とハーフの先生がこれを行う事でさまざまに変化して行く様を描いている。
    最後まで話の転換が面白く、非常に面白かった。 

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    2025年12月19日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    600頁超の本作は、朝ドラを観ている気分になるほどに、戦中戦後の日本の情景や登場人物の心情を抜かりなくたっぷりと受け取ることのできる一冊。

    戦後の日本にGHQがもたらした“民主化”
    それまで軍国主義だった日本人にはなかなか理解の難しい民主主義を広めようと実験的に集められた4人の日本人女性達と日系2世の先生との半年間の授業の日々が綴られている。

    終始、先生であるサクラギの視点から話が進んでいくが、終盤で生徒の1人である美央子の開講日からの日記が組み込まれており、それぞれの過去や個々の考え方や捉え方の違いについても深く触れられる構成になっていた。

    本作を読んで、民主主義とはこれほどまでに矛盾

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    2025年12月18日
  • できない相談 piece of resistance

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    そんな思考回路があるのか、と感心すればそうそう同じこと思ってた人いたんだ!と嬉しくなったり

    のんびりふんわり読み進めつつ、今後の人生にも思いを馳せる
    馬車馬の如く働いてた2年間の日本での勤務人生で、何を糧に生きていて何をストレス発散にしていたか
    紐解いていき最低限必要なものを見出していく
    また、オーストラリアでの生活の中でなんだかんだ仕事にも追われつつ予定を1日の中で組み上げこなしている日々
    日本の生活よりもはるかに好きなことを選んでできる今の生活で、今後も仕事と私生活とすべて好きなことを好きな塩梅で組み上げていくことが目標

    ストレス発散方法
    ありとあらゆる掃除、キャロットラペの人参を包丁

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    2025年12月15日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    駆け抜けるのは、その志。物事が動く時、動きたくない気持ち、動きたい気持ち、それぞれが交差してさまざま思惑の中で、人は選び抜いて生きていく。時代という重石をいかに背負って、受け入れて生きていくか。強さとは何か、ということを改めて考えさせられる物語。

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    2025年12月12日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    後期も終わりの方になると一人ひとりの輪郭がはっきりしてきて、あぁこの子にはこんな悩みがあるんだ、こんな考え方をするんだ、と自分自身もクラスの一員のような感覚になっていった。
    (とは言え、中学生の真っ直ぐさは35歳には眩しく映る。)

    前期の出来事も伏線回収され最後はグッとくる展開だった。

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    2025年12月11日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    600ページ超えの大作だが、あっという間に読み終えた。
    戦後、GHQが支配する東京の、とある子爵夫人の別邸で、民主主義の教育が始まろうとしている。先進国の中で遅れをとっている女性たちを代表して生まれも育ちも異なる4人が集められる。指導者はサクラギと言う日系人。其々の思惑が交差しながら期日の半年を迎えるが、、
    女性達(後に1人プラス)と子爵夫人の丁々発止が生き生きしていて面白かった。

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    2025年12月10日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    600ページの大作で時間はかかったが、止まることなく読み進められた。GHQの日系の先生、4人➕1人の女性など魅力的キャラ達。

    良かった。 ただGHQについて美化だけでは物足りない。

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    2025年12月13日
  • カラフル

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    自分の人生はつまらなくて閉鎖的なものであると考えていたけれど、別の人物としてその人生を客観的に捉えて生きてみたら物事や人に対して自分は視野が狭く否定的に捉えていただけであると気づけたことは良かったなと感じた。 

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    2025年12月09日