森絵都のレビュー一覧
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怒涛の後半12人(12章)。
目立つ子も目立たない子も種々様々。主たるテーマは1年A組の結束なんだろうけど、大いに盛り上がる章も有れば脇道に逸れた軽いお話も有る。
野外活動や合唱コンクール、ボランティア活動等、各季節に学校行事を盛り込んでさり気なく時間は経過していく。
1年生の終業式なんてただの通過儀式だ、と言ってしまえば簡単だけれど、2度と同じ24人は揃わないと思えば多少感傷的にはなる。
その辺の微妙な空気感を表現するのがとても上手い。
最終章は流石は委員長、1年間を気張って締めようとするが、いいところはみんな人に盗られて最後の締めも不登校児と問題児にさらわれてしまう。
(不登校の話と不良に -
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人生で初めてちゃんとした小説を読み終わった。しかも、読書感想文とか課題で仕方なくいやいや読むという形ではなく、先々気になってしまい自分から率先して読んだのは初めてだった。特別引き込まれる設定であるとかそういうことはなくごくごく普通の家庭、生活、性格の少年の話×輪廻のサイクルというフィクションのかけ合わさった物語。
私が就活や受験などターニングポイントとなる場面でいつも共通して悩むのは自分が普通すぎて平凡な人間であるなと言うこと。趣味普通、成績普通、休みの過ごし方も普通で特別な経験をしてきているかと言われればそのようなこともない。どのような進路に行けばいいのかいつも悩み無難な道を選んできた。自分 -
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阿部暁子さんの『カラフル』を最近読んで、カラフルといえば、私のなかでは森絵都さんのイメージだったので再読。単行本の発売当初から3回目くらいの再読になると思う。
ある程度内容は覚えていたものの、大人になってから読むと客観的に読めて改めて良かった。単行本の初見時は小学生だったので、ひろかの援助交際や母親の不倫のくだりが児童書にしては強烈で、内容が飛んでしまい物語を深く理解出来なかった記憶…。ココナッツのドーナツがトラウマになりそう。
その点、最近映像化された『HOMESTAY』では、現代風に改編されたシナリオと、物語に不要なシーンをカットしているので、子どもでも安心して見られるし、内容も良かっ -
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中学生くらいの頃に読んでいた本を25歳になった今もう一度読んでみた。
内容は全然覚えていなかったが夢中になって読んでいたことだけは覚えていた。自分が初めてハマった本。
中高生の頃は死に対して漠然とした不安を抱いていて、死後の世界はどうなっているんだろう、死んだら戻ってこれないのかな、死んだ後の自分のいない世界はどうなるんだろうとずっと考えては怖くなっていた。
なんでそんなことばっかり考えていたんだろうと振り返るともしかしたらきっかけはこの本なのかもしれない。
25歳になった私の感想。
嫌なことや不安なことがある時は、自分の体ではなく他人の体にホームステイしていると思うことにして、なんでも挑戦 -
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戦後、これまでの価値観が崩壊して、貧困と混乱の中で生きていくのが精一杯の中、GHQ から民主主義をもたらされた日本国民。
その中で実験という名のもとで集められた性格もバックグランドも様々な女性4人が戸惑い、反発したり、投げやりになったりしながら、自我に目覚めていく。
民主主義を学び、歴史や地理を学び、彼女達の意識が変わっても、日光を訪れた時に、民主主義教育の先生に「女の分際で何を生意気なことを言っているんだ」と言われる。
男女平等を謳う新憲法など、我関せずと昔のままの日本社会に愕然とする。
自分達が変わっても、日本社会が変わらない限り、新しい人生を生き直す事はできない、という現実も突きつけられ -
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青春時代を森氏の作品と共に生きてきた自分として、書き上げた凄さみたいなのを感じた
長かったけど素直によかった感想と、ダヴィンチの対談でも書かれてた参考資料の多さを実感しそれを森氏の物語で構築していった凄さが伺えた
最初は民主主義の物語が面白いのかと思ったがだんだんと見えてくる人物の輪郭に、そしてクライマックスとも思える200頁まできてあと400頁もあることに驚愕もあった
なんだろよく富士山に登ると人生観が変わると言われるが、そんな人生観が民主主義がきっかけで変わってく。つまり悩みの種など削げ落ち明るい未来を想像できる観を得ることなのかもしれない
(以下ネタバレ)
物語は
4人と教師で始まった民 -
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読み終わった後、心の凝りがふっと解けて
目の前の景色がいつもより鮮やかに
見えるような
魔法にかかった気分です♪
“人間は一色じゃない。
いろんな色を持っていてそれでいいんだ。”
主人公を取り巻く家族や友人も
みんな一筋縄ではいかない
複雑な色を抱えています
大好きだった人が見せる意外な一面や
許せなかった家族の隠れた優しさ…
白か黒か、善か悪かで割り切れない
グレーな部分を丸ごと受け入れたとき
モノクロだった世界に少しずつ
色彩が戻っていきます!
大人になればなるほど、心に響くなぁ〜!
ほんの少し角度を変えるだけで
人生は驚くほど「カラフル」に
そして自由になれるのだ -
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『犬の散歩』
◯◯を我慢すれば、そのお金でxxができる。
自分にもそんな感覚があって、それが幸せなことなんだと気付いた。
少しの贅沢を我慢してまで手に入れたいその思いは紛れもない純粋な愛な気がする。
『ジェネレーションX』
私が就職した時はゆとり世代、今ではZ世代
いつどきだって『最近の若者は…』という言論がある。
この話は、そんな最近の若者と仕事を共にして、気付く価値観の話。
少し話は違うけど、そういえば、私も新卒の新人が下についた時、『メール、印刷する意味ってなんですか』って言われて、なるほどそんな考え方もあるな、って思った。
基本は仕事第一だけど、仕事を差し置いてでも大事なことがあ -
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ネタバレ【あらすじ】
「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。
日本エンターテインメントの最前線&最高峰!
日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!
小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。
「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
「『ヒカリノ