森絵都のレビュー一覧
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600頁超の本作は、朝ドラを観ている気分になるほどに、戦中戦後の日本の情景や登場人物の心情を抜かりなくたっぷりと受け取ることのできる一冊。
戦後の日本にGHQがもたらした“民主化”
それまで軍国主義だった日本人にはなかなか理解の難しい民主主義を広めようと実験的に集められた4人の日本人女性達と日系2世の先生との半年間の授業の日々が綴られている。
終始、先生であるサクラギの視点から話が進んでいくが、終盤で生徒の1人である美央子の開講日からの日記が組み込まれており、それぞれの過去や個々の考え方や捉え方の違いについても深く触れられる構成になっていた。
本作を読んで、民主主義とはこれほどまでに矛盾 -
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最初はファンタジー系か?重大な罪?と
あまり好きな類では無いかもと思って読み始めましたが、読後感が本当に良くて大好きな作品になりました。
ヤングアダルトの金字塔と称されるだけあり、
小中高を生きる子供たちに是非読んで欲しいと感じました。明日への活力が湧いてきたり、不安や肩の荷が少し減るような素敵な作品です。
自分の人生は辛いとかつまらないとか
思う事が時々あるけど、
客観的に自分の人生を見た時に
きっとそんなに悪く無いのかもと思いました。
自分の人生を無理に良いものにしようとしなくても良いのかなと、もっとリラックスして生きたい。
自分にも周りの人にも感謝しなくちゃな〜 -
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そんな思考回路があるのか、と感心すればそうそう同じこと思ってた人いたんだ!と嬉しくなったり
のんびりふんわり読み進めつつ、今後の人生にも思いを馳せる
馬車馬の如く働いてた2年間の日本での勤務人生で、何を糧に生きていて何をストレス発散にしていたか
紐解いていき最低限必要なものを見出していく
また、オーストラリアでの生活の中でなんだかんだ仕事にも追われつつ予定を1日の中で組み上げこなしている日々
日本の生活よりもはるかに好きなことを選んでできる今の生活で、今後も仕事と私生活とすべて好きなことを好きな塩梅で組み上げていくことが目標
ストレス発散方法
ありとあらゆる掃除、キャロットラペの人参を包丁 -
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森さん、既読20冊。私の中でどうも定まらぬ作家さんです。結構幅が広くて、時々外れもあるのだけれど、今回は見事にフィットした楽しい話でした。
舞台は占領軍時代。民主主義の教育を命じられた日系二世の米兵と、その教え子となった4人の日本人の娘の物語です。とにかく登場人物たちのキャラがみんな秀逸で可笑しい。強欲で自己顕示欲の塊のような仁藤鞠子子爵夫人、上野の夜の街上がりで鋭い捨て台詞を放つヤエ、手配した太鼓にもれなく付いてきた師匠。そんな極端なキャラをストーリの中で自由に振舞わせる。何とも可笑しく、しばしば軽く声をあげて笑ってしまいます。仕込んでおいた「隠れキャラ」によって物語の後半に描かれる全体の俯 -
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ネタバレ爽やかで、優しい青春。文章も簡潔で、読みやすくて、面白い。
登場人物達のキャラクターがはっきりしていて、透き通るようなわかりやすさ、その人のやさしさ、強さ、主人公や周りの人に対する愛情が感じられて心地よい。人間らしさ、汚さ、弱さのようなものは洗浄されているように思えた。そういう深さのようなものはないかもしれないが、書きたいものに対しては、これでいいのだと思う。
真ちゃんのリズムに関するタイトル回収のセリフにはビビッときた。もうここで終わってもいいくらい、気持ちよかった。いろんな人やことに心を乱されて、現実はままならないし、ぽっかりと空いた未来は不安しかない。そんな中を生きていくための指針として -
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小説とYOASOBIの曲、MVと…合わせて楽しむことでそれぞれの魅力が何倍にもなる、すごい組み合わせ。まさに「はじめての」読書体験だった
アンドロイドと所有者の話を描いた島本理生の「私だけの所有者」、鏡写しのような同じ見た目だけど全く状況・中身が違う世界を描いた宮部みゆきの「色違いのトランプ」は、ちょっと切なく、悲しくもあり、愛もありと心動かされた。
そこにYOASOBIの「ミスター」「セブンティーン」という楽曲があり、歌詞全体はもちろん、細部の言葉遣いやMVのアニメーションも原作をしっかり解像度高く表現していて、感動がそのまま音楽でも忠実にあって、何回も聴いてしまう。
森絵都の過去3回同 -
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【2025年145冊目】
あの時、手を取ったことをずっと後悔している。親友だった梨利と気まずい関係になってから、梨利につきまとっていた勝田のことも疎ましく思い始めていた中学生のさくら。そんなさくらの唯一の居場所が智さんのアパートだった。けれど、智さんの様子はどんどんとおかしくなっていって――。
危なかった、外で読んでましたが泣きそうでした。堪えた堪えた、危なかった。最初はつきまといをする勝田に「何歳であろうが、誰かに付き纏う人間って怖いのね」と恐怖を感じていましたが、だんだんとさくらを取り巻く人間模様がわかってくるにつれ、不思議と勝田への警戒心も薄れていく結果に。
親友だった梨利と距離が -
Posted by ブクログ
#あしたのことば
#森絵都
#新潮社
#YA
#読書記録
言葉にまつわる短編小説。
言葉は大切にしたい。
出すことも
出さないことも
大事な場面がある。
言葉に救われることも
傷つくこともある。
小説を読むことの良さの一つに
誰かの人生を擬似体験できることがある。
ゲームやSNSでは
代わりにならない良さが
小説にはやはりある。
時間をかけてじわじわと
自分の中に言葉を育み続けたい。
#Tomorrow'sWords
#MoriEto
#Shinchosha
#YA
#ReadingLog
A short story about words.
I want to cherish w -
Posted by ブクログ
久しぶりに“本”を読んだ感覚。
私の周りには死ははびこってはいない。というか、常に少し距離がある。現実味を感じられない、というのが一番近いかな。
それもあってか、いざとなると狼狽するのが目に見えている。
後悔をなくすことはできない、と思っている。ただ減らすことはできる。そのことは常に肝に銘じて生きているつもり。
人におすすめしたい本だけど、近い家族を亡くしたことのない私には、その経験がある人がこの本をどう感じるのかがわからないので、気軽には勧められない...
最後の章は電車では読めなかった。
いい本読んだな。
とりあえず、来月少し走ってみよう。