森絵都のレビュー一覧

  • 架空の球を追う
    およそ十年ぶりに再読。

    覚えているフレーズが
    ところどころに。

    うーーーん、あの頃は
    どう感じていたのかな。

    十年前の自分と感想を
    交わしてみたいような。

    まあきっと感想なんて
    そこそこに積もる話が
    あれこれと。

    盛り上がるんだろうな
    ・・・

    数頁の短篇に綴られた
    人々のなにげない日常。...続きを読む
  • 獣の夜
    ちょっと滑稽な、でも温かみのある、人生やり直しの物語。

    どれもいいけど、「獣の夜」が1番面白かった。
    女の友情、最高!
  • 風に舞いあがるビニールシート
    作品は良かった。






    最後の解説がヒドイ。『お金よりも大切な物』と言ってるが、どの作品にもお金と比較している様な表現はない。(『犬の散歩』はお金が出てくるが、別に比べてる訳ではない)
    書評家の勝手な解釈を付加し、読者を誤らせるような書き方はやめた方が良いと思います。
  • 宇宙のみなしご
    中学生の冒険小説思えば腕白純粋お転婆で許される楽しい物語。今、子供を主人公にした小説が流行り(?)だが確信犯か?
    そんな馬鹿なと、ツッコミたくても子供相手では大人げないと一蹴されそうだし!私の好きな 宮部みゆきもこの手を・・・・
  • みかづき
    教育というのはいつの時代も満ちることはなく、高度成長期、少子化などを経てその時代ごとに課題があるものなんだと改めて思った。
    そして舞台が塾だからそこ、塾市場の成長期には落ちこぼれをなくすための補習塾なのか、受験戦争に勝ち抜くための進学塾なのか、参入してくるライバル社たちに立ち向かうため、存続のための...続きを読む
  • ラン
    「さらば皆の衆、42.195キロ先でまた会おう」

    どんなに大切な人でも別れは否応なしにやってくる。それならば初めから関わらない様にと予防線を張っていた主人公が、人と関わり成長していく姿は素直に応援したくなった。
  • 宇宙のみなしご
    年子の姉やってますが、甘え甘えられってほどの年の差がない分、やっぱり友達感覚に近いときはある。そりゃもう毎日喧嘩してきたけど、年子も存外悪くない。
  • できない相談 piece of resistance
    ははは、っと、乾いた笑い声のようなものがつい出てしまう。
    そんな、ちょっとずつ、スパイスを隠し味にしたような、短編集。
    スパイス、ガツーン!じゃないところが心地よい。

    満場一致が多すぎる が、一番大きな声のははは、が出てしまった。
  • リズム/ゴールド・フィッシュ
    主人公さゆきの
    「わたし、テツや真ちゃんみたいに立派な夢はまだないけど、そういう小さなこと、ひとつひとつ楽しみながらやっていきたいの」
    という言葉がいいなと思った。

    そしてテツに
    「楽しい魚屋さんになってね」
    という。

    人生を楽しむっていうのが1番だよなと
    歳を重ねた今だからこそ共感してしまった...続きを読む
  • カザアナ
    森絵都によるアットホームでシニカルな長編近未来ディストピアSFコメディ。

    短編ではSFっぽい作品も読んだことはあったけど、こんな物語も描けるのか、と20年以上追いかけて読んできた身としては驚いた。

    現代社会への風刺や昨今の日本政府への皮肉が込められているような内容。
    今までどんな弱さも惨めさも掬...続きを読む
  • 出会いなおし
    ○出会いなおし
    「年を重ねるということは、同じ相手に何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる」
    良いフレーズだと思った。歳を取っても変わらない、とよく言うが変わらないことはないし、このフレーズが頭にあれば旧友とも新しく出逢う人とも会うのが楽しみになる気がする。
    ...続きを読む
  • はじめての
    もうちょっと本の題名を変えたらもっと読者が増えるんじゃないかな?もったいないと感じてしまうほどの良本だった。錚々たる著者陣で構成されてるからそんなの関係ないか。アンドロイドの話はカズオイシグロの「クララとおひさま」を思い出しながら読んだけど、そう遠くない未来、現実として起こりそうだよなあ。宮部さんの...続きを読む
  • はじめての
    「はじめての」をテーマに書かれた4人の作家さんの短編。それぞれの作家さんの特徴や良さが凝縮されていて、短編ながらも読み応えがあった。なかでも宮部みゆきさんの作品の存在感がすごい。

    またこの短編をもとにYOASOBIさんの曲が作られており、読後に4曲のMVを見た。小説を読んでいて頭の中で想像していた...続きを読む
  • はじめての
    色んな「はじめて〜したときに読む話」が4話入った短編集。最初のアンドロイドの話や3話目のパラレルワールドの話は現実に起きたらちょっと怖そう、だけど起きえそうな話だった。2話目のユーレイはかがみの孤城を彷彿とさせたし、最後のタイムトラベルはしっくり、ほんわかした。全部面白かった‼️
  • 宇宙のみなしご
    ちょっぴり寂しいけれど、それが現実で、でも前へ進む勇気をもらえる一冊です。

    富塚先生、いい先生だなあー。自分でがんばることを伝えながらも、さりげなく友達の大切さを教えてくれる。

    悩み多き、思春期の子どもたちにおすすめです。


    私が心に残った言葉を抜粋します。

    「一番しんどいときはだれでもひと...続きを読む
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ
    大人になるということ。

    生きるということは、変化の連続。
    さみしくても切なくても、やるせなくても。
    戸惑いながらも、自分自身や周りの変化をしなやかに受け入れて大人になっていく過程が垣間見えた。

    肯定するということ。
    否定することよりも、もっともっと難しい。
    私自身の永遠の課題でもある、と感じた。...続きを読む
  • はじめての

    YOASOBIの音楽と連動しているという作家さん4人のアンソロジー。

    どの話も読後感がよかった。
    辻村深月さんの「ユーレイ」、透明感があり、思春期の女の子の細やかな心情を綴るのは真骨頂か。
    辻村深月さんの本を再度開拓したくなった。

    森絵都さんの「ヒカリノタネ」もユーモアのある言葉のチョイス、表...続きを読む
  • みかづき
    タイトルが逸材

    森絵都さんの本は小学生の頃読んでいてお気に入りだったが、あの頃と変わらず今回も読みやすく、サクサク読めた。
    ただ、大河小説ゆえ、文庫の厚さはすごかった。

    塾は決して学校より上にはなれない存在。
    教育と経営ビジネスを同時に考えなければならず葛藤する。

    太陽と月、陽と陰、表と裏、陽...続きを読む
  • はじめての
    本を読んでから実際のmvを見ると歌詞、映像共に入ってくるのでとてもおすすめです

    特におすすめなのは「色違いのトランプ」です
    (mv:セブンティーン)
  • 気分上々
    さまざまな短編集です。読んでるときの気分と一致するとラッキーです。表題おもしろかったです。気楽に読める本でした。