森絵都のレビュー一覧

  • 永遠の出口

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    思春期で抱く複雑な感情が、温かい雰囲気の中描かれているように感じました。

    自由と快感だけを求めて勝手に過ごしていた日々を思い返し、胸が締め付けられました。

    『幼い幻想を勝手に押し付けて失望し、自由であることのリスクも背をわずに甘い蜜だけを求めていた。』

    読んで良かった作品。

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    2023年08月08日
  • いつかパラソルの下で

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    家族であってもそれぞれが色んな感情を持っていて様々な形があると感じた。
    自分の親のルーツを知ることで何か分かるかもしれないって思う気持ちに同感した。

    私の親は離婚していて、父の顔をよく覚えていない。この作品では、父と娘が互いに理解し合えないまま、父は亡くなった。その後父の故郷を訪れてルーツを辿っていた。

    細かい状況は違うものの、私も自分の父の故郷に行ってみたい。勇気はまだ出ていないが、自分の父親がどんな環境で育ったのかには興味がある。

    この作品を読んで、自分の父親について考えるきっかけになったし、今一緒に暮らしている家族をもっと大事にしたいと思った。

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    2023年08月03日
  • 宇宙のみなしご

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    少し前に読んだ本だけどとても印象に残っていた。
    最後では友達の大切さとか4人で屋根に登って夜空を見上げてるシーンの中に詰まってる気がした。
    色んなことを乗り越えて見た夜空はホントに
    綺麗だったんだろうな

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    2023年07月15日
  • 女ともだち

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    女性作家8人による、「女ともだち」がテーマのアンソロジー。


    うむむむ、女の友情はもろいというけれど、こんなにすごぉ〜く気持ち悪くて、べとっとするものばかりだろうか…
    相手と『同じ』を競うような構図が、いくつもの作品に…あー、たしかに、『おそろい』スキだよなぁ…トイレ一緒に行ったりしてるよなぁ…
    いやはや。下手なホラーより怖い。
    どれも面白かった。

    その中で、「ブータンの歌」は、くすっと笑えて、阿川佐和子さんらしい軽やかさだった。

    「ラインのふたり」嶋津輝さんは初読。ちょっと山本文緒さんのような奇妙な迫力。
    他の作品も読んでみたい。

    「獣の夜」森絵都さん、爽やかな作品しか読んだことがな

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    2023年06月20日
  • ラン

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    ランニングが多少でも題材に入っていると手に取ってしまいがち。

    サクッと読めて、読後感も気持ちよかった。
    森絵都さんの描くキャラクターはみんなキャラが立ってて楽しい。

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    2023年06月10日
  • 宇宙のみなしご

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    小学生の時に読んだことあるけど、その時は何も思わなかった。おもしろかった〜っていう単純な感想だったと思う。
    だけど社会人になってまた読むと、そんな単純な言葉ではない。大人も子供も人はみな宇宙のみなしご。暗闇に飲まれそうになった時手を繋いでくれる友だち。まあその暗闇は人それぞれだと思うけど、私にはそんな友だちがいるかなって一瞬考えた。けど深く考えて線引きしなくていいんだろうな。大切にしよう。

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    2023年05月31日
  • 屋久島ジュウソウ

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    好きな森絵都氏のエッセイを読んでみた
    面白い、元々小説でもユーモアに富んだ人だなぁとは思っていたけれど、エッセイなら尚更森節が炸裂している
    そして、意外に森氏は酒豪なんだなぁというエピソードが随所に見られる
    何か自分と気が合いそうだなぁ
    いつかお酌を合わせてみたいものである

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    2023年05月21日
  • できない相談 piece of resistance

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    40個のできない相談。これだけは譲れないってことが誰にでもあるんだ‥‥他人から見たら そんなこと? かも知れないけれど大事なんだよね、そんなことが。

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    2023年05月16日
  • できない相談 piece of resistance

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    森絵都さんの作品は大好きで、「カラフル」、「リズム」、「ゴールド・フィッシュ」、「風に舞い上がるビニールシート」、「永遠の出口」、「宇宙のみなしご」、「ラン」、「つきのふね」、「クラスメイツ」「みかづき」「いつかパラソルの下で」に続く12作目でした。(↑読んだ順に書いてます)
    今まで読んだ森さんのどの作品よりも一番好きな作品でした。森さん初読の方には「風に舞い上がる~」を読んだあとに読むことをおすすめします。かなり好みは分かれると思います…。コント好きにはたまらない。映画「半径1メートルの君」が好きな人には特にお勧めできます
    おすすめの読み方
    ①一日一つずつ読む。
    ②ランダムに読まないで順番に

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    2023年05月15日
  • カラフル

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    真の身体へのホームステイを通して、「ぼく」が単色でつまらないものと思っていたそれまでの人生が、カラフルなものであったことに気づく描写にハッとさせられました。
    自分の人生も、周りにいるたくさんの人に彩られている…。
    忘れてしまいがちだけれども、大切なことに気づかせてくれました。

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    2025年12月21日
  • できない相談 piece of resistance

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    短い物語38篇。文庫版には書き下ろしも2篇入っててちょっとお得(笑)。

    生活していく上でどうしてもこだわってしまうこと、どうしても許せないこと、気になってしまうこと。主人公たちはそれぞれそんな何かを持っている。
    わかるわーというものもあるし、わからないけど共感できるものもある。大抵はこだわり過ぎて間が抜けた結果になっているので、心の中でニヤリと悪い笑いを浮かべてしまう。好みのテイスト。

    ひとつひとつ短いからテンポ良くすぐに読めるし、飽きずに楽しめた。

    中でも好きなのは、「島田祐一」、「スモールトーク」、「ヒデちゃんの当たり棒」、「時が流してくれないもの」、「書かされる立場」、「コンビニの

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    2023年05月07日
  • カザアナ

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    個人的に作者が大好きなので、今回も読みました!
    最初は古文から始まったので、少し驚きと抵抗もありましたが、とても読みやすくすぐ読み切りました。
    近い将来、日本も似たような状況になる部分もあると感じる部分もあり、フィクションではありますが、面白いと思えました。

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    2023年04月23日
  • 異国のおじさんを伴う

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    森絵都の短編集はを読むのは本作が3冊目だが、個人的には一番のヒット。全ての登場人物が可愛らしく愛おしく感じ、元気が出た。
    「藤巻さんの道」「母の北上」が特に気に入った。

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    2023年04月18日
  • DIVE!! 下

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    オリンピック選考会の表現。各章ごとにダイブの採点結果を出す方法が、特別な臨場感を出していて良い。何となく次ページを手で隠していた。
    最後のダイブ、要一の完璧ダイブ。飛沫のスワンダイブ。知季の4回転半。上下巻ともに、ここに全てが繋がっていた。面白い!

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    2023年04月02日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    いとこたちと別荘で過ごす夏の恒例行事の最後を描いた「子どもは眠る」。不眠症となり、虚言癖のある彼女と過ごした中学3年生、最後の半年を描いた「彼女のアリア」。友達と、ピアノの先生と、謎のフランス人の3人とワルツを踊った中1のを描いた「アーモンド入りチョコレートのワルツ」。3つの短編が入った短編集。それぞれに、テーマとなるクラシックのピアノ曲の副題が付けられている。

    3作は共通して、主人公である中学生たちの、特別だった時間の終わりを描いている。個人的には、「彼女のアリア」が1番好きだった。
    「ぼく」は、同じ不眠症だと思って一緒に話していた「藤谷」の話が、実は全て嘘だったことを知り仲違いしてしまう

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    2023年03月27日
  • いつかパラソルの下で

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    数々の児童文学賞を受賞している方が気が触れた?かのセックスシーン描写「良し、私も試してみよう」
    そして佐渡島、地の観光協会からクレームは無かったのか?と気を病む程の取扱い・・・・吸い込まれるように読み続けました。素晴らしい展開 そして東京、すべてハッピエンド。裏切られ感

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    2023年03月08日
  • 異国のおじさんを伴う

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    全編視点やストーリーは異なるけれど、どれもクスッとさせられたり、やられた!と思わせられたり、押し付けがましくなく人情味に溢れていたりしていて、どれも楽しめた。
    まさかのタイトルの「おじさん」の正体?に驚き。

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    2023年03月02日
  • 漁師の愛人

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    劇的ななにかは無いけど、これからの人生へ進み出す決意を得て発進する人達の短編集だった。

    プリン目線で語られている話が2、3個?あり不思議だった。

    森絵都さんは、この世界のどこかで生きているような人のお話を書くのが上手いなと思った。

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    2023年02月06日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    2つの話が良かった。
    子供は眠る
    そうだった、子供は意外とよく見ていて考えて行動したり、時には残酷なことを平気で出来ちゃったりする。集まった子達は皆そういう面を持ち合わせて一年のひと時を過ごす。小学生位の時の心情に戻れたと感じた。
    彼女のアリア
    放課後の秘密のひと時、ときめく世界だったのだろうと思う。自分たちだけの特別な時間は楽しいはすず。気遣いからの嘘も親切心も、あとから後悔したり傷ついたり。自分にもあった多感な年頃を思い出した。

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    2023年02月01日
  • ラン

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    走るモチベが上がった。

    きっと何度も立ち止まりたくなる。あきらめたくなる。逃げたくなる。
    でも、それでも私は立ち止まらない。あきらめない。
    逃げずに最後まで走り抜けると、自分を信じられる。
    だって彼らがそこにいる。

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    2022年11月18日