森絵都のレビュー一覧

  • 永遠の出口

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    大人になった自らによる回想にこそできる、今とか永遠とかを際立たせる描写が良かった。全体的に軽やかなのも気持ちが良かった。

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    2024年05月26日
  • 永遠の出口

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    ヒロインの小3から高校卒業までの人生をダイジェストのストーリー
    それぞれの年代ごとにあるその時々の問題や感情をヒロインが踠きながら越えて大人になっていく様が面白かった
    みんな同じ様に哀しんで苦しんで楽しんで喜んで大人になるんですよね
    そんな時代のことなんて忘れていたのを何となく思い出しました

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    2024年05月18日
  • つきのふね

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    ネタバレ

    YAにはいるのでしょうか。
    精神を患う人を救いたいと思う中学生たち。
    真っ向勝負とはいかないけれど、彼らなりの手段で打開策を考える。
    芸術は繊細と葛藤に裏打ちされた証なのかもしれない。
    大変な時代。誰だってくるうことはある。
    森絵都さんらしい小説でした。

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    2024年05月16日
  • 獣の夜

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    ネタバレ

    獣の夜、ってタイトルが何かと思えばジビエフェス!美味しそうで、お祭り特有のワクワク感もあっていいですね。美也の誕生日会に本人を連れて行けない時はハラハラしましたが、話を知っていくとそんなん行かなくていいじゃない、という紗弓と同じ気持ちになれました。人間は理性的な生き物ですが、この話の登場人物たちはみんなそれぞれ野生的というか、本能のままに行動しているところがあってまさしくタイトル通りと言った感想です。

    他の話では「スワン」を読んで、別作『ラン』の番外編とのことで読み返してみました。
    『ラン』の方の感想に書きましたが面白かった!!スワンで後日談がわかったのがよかったです。

    最後の「明日天気に

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    2024年05月15日
  • できない相談 piece of resistance

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    日常の小さな抵抗の物語

    表紙に記載の通り、本当に本当に本当に"小さな"抵抗"をする人々の38の短篇。
    日常ってこんなもんだよね、面白かった

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    2024年05月10日
  • できない相談 piece of resistance

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    以前から読みたいと思っていた本。

    「それぞれの立場」を、人から勧められたことがある。
    「少年の日の思い出」(あの、エーミールがでてくるお話である)を学んだ中学生が、いろいろな登場人物の立場になって書いた文章を並べたという体の小説だ。
    確かに、捧腹絶倒の一作。

    他にも、面白いものがたくさんあった。
    ほんのちょっとしたこと、なのに許せないことを取り上げ、少しシニカルな笑いが生まれていく。
    その手つきの鮮やかなことといったら!

    笑いながらも共感したのは「クソテン」が出てくる「誰がために貴方は進化しつづけるのか」。
    Windows10が、ユーザの都合にお構いなしに勝手にアップデートに入ってしまう

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    2024年04月30日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    中学生の頃、国語の問題で登場した小説で、当時とても好きだなと思いタイトルをメモしていました。大人になった今、偶然そのメモを発見し、手に取りました。とても穏やかな文章でスッと頭に入っていくお話でした。音楽が好きなので心地よかったです。お気に入りの1冊になりました。

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    2024年04月29日
  • 女ともだち

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    女ともだちがテーマというだけあって
    共感も怖さも面白さもあって
    感情が良い意味でぐちゃぐちゃになる。

    短編だからサクッと読めるし
    作家さんによって文体も違うから
    一気読みというよりは作品ごとに間を開けて読んだ。

    最後の獣の夜が近い女ともだちが見事に描かれてて読みながらもドキドキした。

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    2024年04月27日
  • 女ともだち

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    女の子のころから感じていた女としての楽しさ、生きにくさ、めんどくささ、近くてうざったく思えるときもある母親との関係性など、さまざまなものを感じて大人になったなと自分の人生を重ね合わせながら読むことができる。
    これを読んだ男性陣はどのように感じるのか気になる。笑 きっと恐怖だろう。

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    2024年04月21日
  • できない相談 piece of resistance

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    ネタバレ

    短編ばかりだからサクサク読めた。
    好きなのは「イマジネーションの檻」と「最後の旅行」。花子のくだりは爆笑しました。

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    2024年04月21日
  • つきのふね

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    友人の好きな作家さん。
    何冊か借りたので拝読中。
    中学生がメインとなる作家さんなのかな?
    中身が大人な世界で
    精神年齢の高い中学生だなーと思いながらも
    だからこそ、大人も楽しめる一冊なのだと。
    人はすぐ、弱い人をダメな人と言う。
    でも、この本の中の一文に

    人より壊れやすい心に生まれついた人間は、
    それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっている。

    とあった。本当にそうだと思う。
    超えられる壁しか与えられないと言うこと。
    他人に弱いと言われ、自分が悪いと
    思うことなんてない。

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    2024年04月14日
  • DIVE!! 下

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    飛び込み競技のシドニーオリンピック代表を目指す中学生・高校生ダイバーの物語の下巻。シドニーオリンピック選考会が物語の中心であり、競技会の描写だけで、下巻の半分を占める。
    上巻の感想でも書いたが、飛び込み競技のルールを知っている人は少ないと思う。私も知らなかった。しかし、この物語を読み進めていくうちに、それが理解できるようになる。飛び込み競技は、予選を勝ち抜いた選手たちが決勝で10本の演技を行う。その10本の演技を審査員が採点し、その合計点で勝敗が決まる。ただ、採点ルールはシンプルではなく、演技に用いる技に難易度が数字としてつけられており、採点による点数に、その難易度の点数がかけられて1本の演技

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    2024年04月13日
  • DIVE!! 上

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    文庫本の上巻の表紙に描かれている絵が何なのか全く分からなかった。「DIVE!!」という題名の意味も知らなかった。読んでみて、DIVEはダイビング、すなわち、飛び込みというスポーツ種目のことであり、文庫本の表紙の絵は、競技に使われる飛び込み台であることが分かった。
    たしかに、「飛び込み」という種目はある。しかし、それはマイナー競技であり、私自身も、オリンピックの「今日の結果」的なダイジェストで観る以外に観たことはなかった。国内、あるいは、国際的な競技会ももちろん開催されているのであろうが、それが放映されているテレビを観たこともない。
    「飛び込み」という競技をほとんど知らないのは、私だけではないは

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    2024年04月09日
  • 獣の夜

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    短編集。
    表題作の「獣の夜」は
    江國香織さんみたいな
    テイスト。
    「スワン」など数編は筒井康隆の
    ショートショートみたいな、
    ファンタジーで笑えて
    心があったかくなるストーリー。

    一番好きだったのは「あした天気に」
    これが表題でも良かったんじゃないか?と個人的には強く思った。

    設定はユニークで、
    空想好きな森絵都さんが、楽しみながら書いたんじゃないかな?と
    想像させる。
    でも、どの短編をとっても、
    誰もが共感できる部分が必ずある。
    過去への後悔だったり、
    家族との確執だったり、
    恋愛観だったり。

    本当に大切なもの、って何だろう?
    ここにあったね、これだったね。
    ほら、見えたよね。
    軽いタ

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    2024年03月22日
  • 獣の夜

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    短編集ってなんだか苦手で普段はあまり手に取らない。でも、今回ばかりは装丁に惹かれて読んでみた。

    最後まで読んで思うのは、やっぱり森絵都さんが書く本は本当に読み易いなと思う。
    これからは短編集にも目むけたいかも…

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    2024年03月21日
  • できない相談 piece of resistance

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    新宿から草津温泉へ向かうバスの中で読んだ。片道で読破。

    この作者の作品は大体読んでいるけど、こんなに短い掌編は初めて。普段から文章にほんのりシュールさが光っているけど、その感じが掌編と相性が良い!
    「あ〜わかる」となったりフフッとなったり、うわ、めっちゃあの人じゃんこれ、となったり。大変軽やかに読めたけど、軽やかすぎて1ヶ月も経つとどんな話が収録されていたのかちっとも覚えていない。退屈な旅のお供に何度でも連れ出せそう。

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    2024年03月14日
  • つきのふね

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    最初に勝田くんに感じた嫌悪感が初めて読んだときと同じで、シリアスっぽい場面でおもしろくなってた。
    ラストに向かってるとき、あー、こんな感じだっけかみたいな気持ちだったけど、やっぱり森絵都さんの作品が好きだなと感じました。
    また10年後、15年後に読んで、勝田くんに同じ気持ちを抱きたい。

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    2024年03月09日
  • 気分上々

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    ネタバレ

    短編集。「自分はどんな人間か」を探す物語のように感じた。特に好きな作品二つ。『東の果つるところ』―「血が繋がっていようとなかろうと、その男が好もしい人物であるならばおまえといい関係を築けていけることでしょう。好もしくなければ切って捨てればいいのです。たとえ血が繋がっていても。」家族って、血の繋がりってなんだろう。でもこの言葉に救われる人も多いんじゃないかな。『気分上々』―森さんらしい青春小説!ラストシーン、母親がぷっと笑ったところで、なんだか少し泣きそうになった。

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    2024年03月01日
  • 出会いなおし

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    出会いと別れ、再会を描く短編6編。
    人は歳を重ね出会いなおすことで自分も相手も新しい一面が見えてくる。
    歳を重ねる楽しみ方がひとつ発見できてうれしい。
    他とテイストが違うカブの話、尋常でない主人公の心の動き、そして怒涛のレシピ、また読み返そうと思う。

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    2024年02月17日
  • 出会いなおし

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    春、出会いと別れの季節。何度経験しても別れは辛い。心が締め付けられる。他の解決策もない。別れる。それ自体を受け入れ、ぐちゃぐちゃした気持ちを整理する以外、選択肢がないことに、悔しくて苛立ちも覚える。けど、別れるということは再会する可能性もあるわけで。次再会した時が楽しみだなっていう考えを教えてくれる作品

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    2024年02月15日