森絵都のレビュー一覧

  • この女

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    阪神淡路の震災の頃、こんな人生があったのでしょう。熱く暑く熱く、せつなく、ほろり、ニヤリ、その上あの宗教まで。
    濃い濃い濃い青春それを取り巻く濃い濃い人々
    扇風機を出した暑く息苦しい今日に相応しいお話しでした。

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    2024年07月04日
  • 獣の夜

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    短編集のどれもがテーマはハッキリしていて共通していると思います。

    文体としては派手な描写も何もないって感じで割と地味

    コメディ要素をポンポンおいてはいるものの

    そのコント風情な場所も地味。

    淡々しているとは別の地味さを持った文体。

    地味だな〜思いつつも少しづつ読めて

    さらに

    どれも胸にドーンと何か置き土産してくような感覚の残る小説です。

    全部、自己との対話なんですよ。

    自分のこと分かった気になってるけどわかってないよねて話。

    意外に皆さん気を遣って生活してたりしますよね。

    わたし、この半年、わりと自分との対話がテーマのもの

    小説に限らず読んでいるのですが………

    書く瞑

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    2024年07月02日
  • つきのふね

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    読み始めは「うーん、さすがに20年以上前の倫理観はキツいな」と思っていたのに、どんどん惹き込まれて行き、ラストシーンでは涙が込み上げてくるくらいでした。それぞれが弱さや哀しさを抱えている。そして、他人に何かしてあげたくても、どうすることもできない。そんなすれ違いや葛藤は、刊行から20年経っても変わらないな…としみじみ思いました。

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    2024年06月30日
  • 架空の球を追う

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    「でも許しちゃうんだろうな、うん許しちゃうんだろうね」に激しく同意し、牛脂と、御曹司にクスッとして、一転「明日には、また東から太陽が昇りこの荒れ果てた大地を照らすよ」に答えをもらったように思え、そして紳士は、黙って何も残さないのです。

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    2024年06月26日
  • 獣の夜

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    表題作を含む7つの短編集。

    つまらないと思っている単調な毎日が、何かのきっかけで気持ちが切り替わり前向きになるような話。

    このなかで特に気になったのは

    「雨の中て踊る」〜リフレッシュ休暇を思うように過ごせず妻の目を気にしている男が、最後の休日に自分の意思で海を目指し、見知らぬ男と語ったことで…。
    弱気にならず自分を解き放ってみてもいいのではと。

    「獣の夜」〜女友だちをサプライズパーティーに連れ出す予定が…気儘な彼女に振り回されるもジビエトラップにはまり込み、獣臭まみれで自分を解き放ってしまう。
    うだうだと迷わず、目の前の肉にただただ純粋に向き合うことに。

    「あした天気に」〜てるてる坊

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    2024年06月10日
  • つきのふね

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    中学生の心理描写が絶妙だったなぁ。
    小学生のようにもう無邪気ではないけれど、まだまだ大人の入り口に立ったばかり。
    親友とうまくいかなくなった理由は、裏切られたからではなく裏切ってしまったから。
    一人になるのは怖いけど、誰にも言えない秘密がある。
    そんな、さくらと梨利と勝田くん。

    ノストラダムスの大予言が流行っていた頃のお話。
    人類が滅亡するという予言と、考えなければならない進路、大事な親友を裏切ってしまった後悔‥‥もうどうしたらいいのか分からない、どうにでもなってしまえ、という諦めがひしひしと伝わってきます。

    弱い人を助けるのは、小さくても尊いもの。
    そんな尊いものに自分はなれるかなぁ?

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    2024年06月05日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    〈再登録〉ジューマン・バッハ・サティのピアノ曲をモチーフ、子供時代の出会いと別れを描いた三篇を収録。
    子供の純真さだけではなく、嫉妬や迷いなどの葛藤もきちんと描いているのが印象的でした。

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    2024年05月28日
  • 獣の夜

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    七編が収められた短編集

    数ページの短いものから、ちょっと長めのものまで様々なテイストで、どれも希望のあるストーリーなのが良い
    疲れた心のサプリみたいな感じかな
    「明日も頑張ろう」って思えるものばかり


    私が好きなのは──

    【太陽】
    急に歯が痛くなり歯科医院に行くが、どこにも悪い所は見つからない
    その診断とは…
    クスッと笑えてほっこりのストーリー
    内服薬の袋に入っていたのはクッピーラムネ(⁠•⁠‿⁠•⁠)

    【獣の夜】
    表題作
    女友だち二人の獣の夜とは…
    スカッとして思わず笑っちゃう

    【ポコ】
    最期まで生き抜いた老犬のポコが教えてくれたこと…
    短い作品なのに印象的


    名言も書ききれない

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    2024年05月26日
  • 永遠の出口

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    大人になった自らによる回想にこそできる、今とか永遠とかを際立たせる描写が良かった。全体的に軽やかなのも気持ちが良かった。

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    2024年05月26日
  • 永遠の出口

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    ヒロインの小3から高校卒業までの人生をダイジェストのストーリー
    それぞれの年代ごとにあるその時々の問題や感情をヒロインが踠きながら越えて大人になっていく様が面白かった
    みんな同じ様に哀しんで苦しんで楽しんで喜んで大人になるんですよね
    そんな時代のことなんて忘れていたのを何となく思い出しました

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    2024年05月18日
  • つきのふね

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    ネタバレ

    YAにはいるのでしょうか。
    精神を患う人を救いたいと思う中学生たち。
    真っ向勝負とはいかないけれど、彼らなりの手段で打開策を考える。
    芸術は繊細と葛藤に裏打ちされた証なのかもしれない。
    大変な時代。誰だってくるうことはある。
    森絵都さんらしい小説でした。

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    2024年05月16日
  • できない相談 piece of resistance

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    日常の小さな抵抗の物語

    表紙に記載の通り、本当に本当に本当に"小さな"抵抗"をする人々の38の短篇。
    日常ってこんなもんだよね、面白かった

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    2024年05月10日
  • できない相談 piece of resistance

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    以前から読みたいと思っていた本。

    「それぞれの立場」を、人から勧められたことがある。
    「少年の日の思い出」(あの、エーミールがでてくるお話である)を学んだ中学生が、いろいろな登場人物の立場になって書いた文章を並べたという体の小説だ。
    確かに、捧腹絶倒の一作。

    他にも、面白いものがたくさんあった。
    ほんのちょっとしたこと、なのに許せないことを取り上げ、少しシニカルな笑いが生まれていく。
    その手つきの鮮やかなことといったら!

    笑いながらも共感したのは「クソテン」が出てくる「誰がために貴方は進化しつづけるのか」。
    Windows10が、ユーザの都合にお構いなしに勝手にアップデートに入ってしまう

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    2024年04月30日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    中学生の頃、国語の問題で登場した小説で、当時とても好きだなと思いタイトルをメモしていました。大人になった今、偶然そのメモを発見し、手に取りました。とても穏やかな文章でスッと頭に入っていくお話でした。音楽が好きなので心地よかったです。お気に入りの1冊になりました。

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    2024年04月29日
  • 女ともだち

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    女ともだちがテーマというだけあって
    共感も怖さも面白さもあって
    感情が良い意味でぐちゃぐちゃになる。

    短編だからサクッと読めるし
    作家さんによって文体も違うから
    一気読みというよりは作品ごとに間を開けて読んだ。

    最後の獣の夜が近い女ともだちが見事に描かれてて読みながらもドキドキした。

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    2024年04月27日
  • 女ともだち

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    女の子のころから感じていた女としての楽しさ、生きにくさ、めんどくささ、近くてうざったく思えるときもある母親との関係性など、さまざまなものを感じて大人になったなと自分の人生を重ね合わせながら読むことができる。
    これを読んだ男性陣はどのように感じるのか気になる。笑 きっと恐怖だろう。

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    2024年04月21日
  • できない相談 piece of resistance

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    ネタバレ

    短編ばかりだからサクサク読めた。
    好きなのは「イマジネーションの檻」と「最後の旅行」。花子のくだりは爆笑しました。

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    2024年04月21日
  • つきのふね

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    友人の好きな作家さん。
    何冊か借りたので拝読中。
    中学生がメインとなる作家さんなのかな?
    中身が大人な世界で
    精神年齢の高い中学生だなーと思いながらも
    だからこそ、大人も楽しめる一冊なのだと。
    人はすぐ、弱い人をダメな人と言う。
    でも、この本の中の一文に

    人より壊れやすい心に生まれついた人間は、
    それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっている。

    とあった。本当にそうだと思う。
    超えられる壁しか与えられないと言うこと。
    他人に弱いと言われ、自分が悪いと
    思うことなんてない。

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    2024年04月14日
  • DIVE!! 下

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    飛び込み競技のシドニーオリンピック代表を目指す中学生・高校生ダイバーの物語の下巻。シドニーオリンピック選考会が物語の中心であり、競技会の描写だけで、下巻の半分を占める。
    上巻の感想でも書いたが、飛び込み競技のルールを知っている人は少ないと思う。私も知らなかった。しかし、この物語を読み進めていくうちに、それが理解できるようになる。飛び込み競技は、予選を勝ち抜いた選手たちが決勝で10本の演技を行う。その10本の演技を審査員が採点し、その合計点で勝敗が決まる。ただ、採点ルールはシンプルではなく、演技に用いる技に難易度が数字としてつけられており、採点による点数に、その難易度の点数がかけられて1本の演技

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    2024年04月13日
  • DIVE!! 上

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    文庫本の上巻の表紙に描かれている絵が何なのか全く分からなかった。「DIVE!!」という題名の意味も知らなかった。読んでみて、DIVEはダイビング、すなわち、飛び込みというスポーツ種目のことであり、文庫本の表紙の絵は、競技に使われる飛び込み台であることが分かった。
    たしかに、「飛び込み」という種目はある。しかし、それはマイナー競技であり、私自身も、オリンピックの「今日の結果」的なダイジェストで観る以外に観たことはなかった。国内、あるいは、国際的な競技会ももちろん開催されているのであろうが、それが放映されているテレビを観たこともない。
    「飛び込み」という競技をほとんど知らないのは、私だけではないは

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    2024年04月09日