あらすじ
つゆの日々、雨がふるたびに「しとしと」が「しくしく」に聞こえ、だれかがどこかで泣いている気がしてじっとしていられないクマのまーくん。
雨の中をさんぽし、泣いているあじさいやかたつむり、人間の女の子をはげましてまわります。そのはげましかたがどこか抜けていて、いつもへんてこな結末に。
それでも本人は大まじめ、雨が降るたびに大いそがしなのです。
しかし、まーくんのがんばりで、みんながどんどん笑顔になっても、なかなか「しくしく」の音はやみません。
いったい、だれが泣いているの?
あいすべきクマ、まーくんと雨とおともだちのおはなし。
毎月読みたい、季節にぴったりの童話たち──シリーズ「おはなし12か月」
現代を代表する一流童話作家の書きおろし。
物語の楽しさを味わいながら、日本の豊かな季節感にふれることができます。
上質なイラストもたっぷり。低学年から、ひとりで読めます。
巻末の「まめちしき」で、行事の背景についての知識が高まります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
クマのマーくんには、雨の音が「しくしく、しくしく。」と聞こえる。
どこかでだれかがないてる気がして、落ちつかないマーくん。なき声のぬしをさがしに行きます。
いろんな子の悩みに付き合うマーくんがかわいい。また、それで気づいたこともあり、マーくん自身の成長にもつながってる。
低学年におすすめ。
Posted by ブクログ
クマのマーくんには雨の音が「しくしく、しくしく」と聞こえます。雨がふるたびにそう聞こえるのですからおちつきません。マーくんはないている「だれか」をさがしにいくことにしました。梅雨のおはなし4つ。
Posted by ブクログ
いまの季節にぴったりな本。クマのマーくんは雨の降る音が泣き声に聞こえるのです。しくしく。しくしく。
村一番の泣き虫マーくんは泣き声の雨音を他人事には聞こえず、お気に入りの傘をさして泣き声の主を探します。
森絵都さんの児童書たまらんなー、ほんと。