森絵都のレビュー一覧

  • ラン

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    ネタバレ

    森絵都・ラン、1年以上積読状態だが、いよいよ挑む!久しぶりの一気読み。両親、弟を事故で亡くし、数年間同居していた叔母も亡くした主人公・環。自転車屋の紺野さんと飼い猫の「こよみ」と仲良しになる、が、こよみが亡くなり、紺野さんも山形へと去ってしまう。そんな中紺野さんから譲り受けたモナミ1号(自転車)。モナミに乗ればあの世とこの世を行き来できることが分かった。環はモナミ1号に乗らずとも、40kmを6時間で走破することで家族に会えることを知る。マラソンによる環の成長譚、身体だけではなく心も成長した姿が眩しい。⑤

    毎週日曜日、ジムで15分間で2.5㎞走っているがフルマラソン(42.195km)で5-6

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    2023年07月17日
  • ラン

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    この本もテーマが「死」なんですかね。コメディタッチなところと変わった登場人物のおかげで、重たくならずに読めました。森絵都さんの本を続けて読んでいますが、読後感がいいですね。さわやか?かろやか?すっきり?語彙力がないけど、なんかいいです。

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    2023年07月14日
  • つきのふね

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    森絵都さんの本は心の深いところに
    ずっと入ってきて、優しく包んでくれる。

    登場人物たちの年齢からは遠く離れたけど
    当時を思い出しながら読んでます。

    勝田くんが単なるウザイやつではなくて
    愛すべき存在になってくる感じが好き。

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    2023年07月09日
  • 宇宙のみなしご

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    「もっとこうなりたい。」「こんな自分が嫌だ。」そういった悩みやコンプレックスは大なり小なり誰もが抱えている。大人も子どもも関係なく。その時行動を起こすか起こさないかは自由だし、どちらが正解か間違いかなんてこともない。ただ行動を起こした方が、たとえそれが失敗に終わったとしても心が晴れるのは間違いない。何もしなければ心の内は変わらない。他の誰でもなく自分が一歩踏み出さなければならない時がある。『宇宙のみなしご』というタイトルにはそんな意味がこめられていると感じた。

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    2023年07月02日
  • 永遠の出口

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    『あの青々とした時代をともにくぐりぬけたみんなが、元気で、燃料を残して、たとえ尽きてもどこかで補充して、つまづいても笑っていますようにー。』

    このエピローグのセリフにじーんとしてしまった。
    なんかもうどうしようもなく自意識過剰で、エネルギーを持て余して、周りが見えてなくて、そういう時期をぶつかり合いながら一緒に成長してきた仲間を想う言葉としてこれ以上にマッチする物言いはないように思った。

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    2023年06月29日
  • 永遠の出口

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    とある女の子の小学校から高校卒業までの人生を一気に駆け抜ける作品。主人公の女の子が中々に吹っ飛んだ行動をしてくれるので、それを見ているだけで面白かった。過去を全く振り返らずに、どんどんと違う世界に飛び込んでいくところは、本当に中高生らしいなぁと。

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    2023年06月27日
  • DIVE!! 上

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    青春のキラキラしたところ、もやもやした鬱屈、
    素直になれない気持ち、そういういろんな感情が
    読んでいるとスッと入ってきて、
    おっさんの身でありながら登場人物の気持ちに
    リンクさせてくるのはすごい。

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    2023年06月25日
  • できない相談 piece of resistance

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    森絵都さんの文章はやっぱり読みやすくて大好き。短編40本だから、いろんな人の日常を覗き見した気分になれた。

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    2023年05月16日
  • カラフル

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    どうか

    どうか私の愛するひと、苦しまないで。あなたの幸せと健康を私はいつも祈っている。私のことを知らなくても、私のことを忘れても構わない。どこかで生きていてさえくれればいい。生きていてほしいという私の願いさえもエゴであるなら、あなたが死を選んだ後にあなたが後悔しないことが願う。
    でもどうかあなたが私たちの人生を輝かせたこと、たくさんの幸せをくれたこと、私たちがあなたを心から愛していること、知っておいて。あなたからの沢山の贈り物はずっと私たちの中で輝き続けるだろう。祈ることと愛すること以外なにもできない非力な存在で、ほんとうにごめんなさい。
    あなたが今どこにいようとも、あなたの心が平穏であることを祈って

    #泣ける

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    2023年04月20日
  • DIVE!! 下

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    夜更かしして最後まで一気に読んでしまいました。気づいたらすっかり選手3人のファンになってしまっている自分がいて、試合シーンは全員応援しながらハラハラしながら読み進めました。とっても爽やかで、心が晴れやかになる素敵な本に出会えてよかった!

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    2023年04月08日
  • DIVE!! 上

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    あっという間に読んでしまいました。青春をひたむきに生きる少年たちが爽やかに目に浮かんできて、ふわっと風が吹いたような気持ちになれました。早く下巻も読みたい!

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    2023年04月01日
  • 出会いなおし

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    出会いなおしたくなります。

    表題作は題名から転生ものかなと思ったら、ひとつの人生の中で再び出会う話でした。
    「出会いなおし」という題名は表題作だけのもので、他の話はそれぞれ別の題名がついていますが、どれも何かしら再会にまつわる話で統一感がありました(「カブとセロリの塩昆布サラダ」は再会の話ではないかな?でも似た感情を呼び起こすから不思議です)。
    全部すごく良かったです。この本を読むと、長生きしたくなっちゃいます。取り返しのつかないことなんてほとんどないんじゃないかと前向きな気持ちになり、年を取るのが楽しみになります。森絵都先生のそういうところが本当に大好きです!

    #感動する #切ない #笑える

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    2023年03月15日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー

    既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。

    なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
    女性あるあるです。
    そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。

    坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。

    千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
    「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。

    子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎

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    2023年02月11日
  • ラン

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    強くなれ

    目的があると人は120%の力を発揮できるんだなと思いました。大切な人に会うため疲れも忘れて頑張れる。ファンタジーとわかっていてもそんな所があったら私も走って行きたくなりました。

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    2023年02月24日
  • 気分上々

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    様々な主人公の立場で書かれた短編集。
    思春期の心を言語化すると、こんなに面白いのかという発見があった。

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    2023年01月21日
  • 宇宙のみなしご

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    ネタバレ

    気付いたら一気に読み切ってしまいました。
    もやもやとした気持ちを、誰もどうにもしてくれない。それなら自分たちでそのもやもやに捕まらないように、楽しいことを考え続けるしかない。
    意味があるようで、重大な理由なんてなくて、それこそが最大の理由で、矛盾しているようで言葉にできない何かが一本見えない場所を通っている、そんな中学生の言い知れない気持ちを思い出させてくれる一冊でした。
    『宇宙のみなしご』なのは、きっと大人になっても変わらないけれど、その一人であるわたしも、彼女たちのように暗闇に飲まれず光ることを忘れずにいたいと思わせてくれる、素敵なお話。
    多感な中学時代を日々ばく進中の姪にも、是非読ませた

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    2023年01月20日
  • DIVE!! 上

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    飛び込みという競技に、ひたすらに真っ直ぐ向き合う登場人物たちを見て、私も頑張りたくなった。

    スポーツの持つ力は特別だと改めて思った。

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    2023年01月12日
  • ラン

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    ネタバレ

    辛い境遇でも頑張る主人公がにかっこいいと感じました。家族をなくして自分だけが残るってだけて、私には無理かも…。

    個人的に、死んでしまって記憶が曖昧な主人公の弟が「八方ブス?」「大好きって意味じゃなかった?」といっていたのが、最後の最後でまた「八方ブス」「大好きって意味だよ」と言うのが好きです。
    家族愛がとても感じられて、感動もする話なのでぜひ読んでほしい…!

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    2023年04月16日
  • カザアナ

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    古典×ファンタジー×正義

    カザアナという3人が使う不思議な力を使って、理不尽や悪と戦っていくお話

    世界観も登場人物たちも魅力的で、面白かった
    何より、暴力シーンが全然ないところがよい

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    2022年12月14日
  • ラン

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    ネタバレ

    かなりよかった!個人的にどストライクにささった本。

    死の世界に行くために後ろ向きに全力で走っている環に共感した。

    主人公は家族を失い自分ひとりだけ生き延びたという設定で、いわゆる悲劇のヒロイン系の小説。しかし、自分かわいそうと哀しみにひたるではなく、主人公なりに前向きに生きているのがよかった。それでも周りからみると、かなりネガティブにみられるというのも、共感できるところがあった。

    エンディングも、走り切るか否かではなく本番を迎えたその日で終わっていることで、結果がどうであれ今までの過程に意味があるということを暗に示唆していてよかった。

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    2022年11月30日