森絵都のレビュー一覧

  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    今年も再会の夏が来た。
    ぼく、智明、ナス、じゃがまる、そして章(あきら)くんの5人は、関東のあちこちから章くんの別荘を目指して出発する。
    「子供は眠る」

    中三の秋。ぼくは不眠症に悩まされていた。一ヶ月の不眠。そんな状態で球技大会なんて、参加できるわけがない、逃げよう。そうして旧校舎へ逃げ込んだぼくは、元音楽室でピアノを弾いている藤谷りえ子に出逢った。
    「彼女のアリア」

    ピアノ教室に突如現れたサティのおじさん。
    絹子先生、サティのおじさん、そして君絵。手をつなぎ、足をぶつけ合ってワルツを踊った木曜日の夜。
    「アーモンド入りチョコレートのワルツ」



    普段は身を潜めている、私の中にある情動や

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    2023年11月30日
  • カラフル

    匿名

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    どこか儚げな淡く脆い思春期特有の不安定さを思い出して、初めは主人公の目線で見てたのがいつの間にかガイド役の目線で読み進めてしまいました。サクッと読める分量なのでおすすめです。結末を知った上でもう1回読みたい!

    #エモい

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    2023年11月25日
  • 永遠の出口

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    子ども時代の友人関係、恋、別れ、家族へのもやもや、進路
    わかるなあってところもあるし、こういう時代は大変そうだけど廃れた生活の中で一瞬光るつながり、みたいなのに少し憧れる
    限りあるものは怖い、でもだからこそ大切にしようと思える。そんなまっすぐな気持ちを持った大人になりたい
    保田くんとの最後、良かった。こっぴどい失恋しても好きで良かったと思えたらそれでいいよね
    大人になると別れに対して感情が薄くなるけど、子ども時代は別れを全身に受け止めていたなあ
    自分も中学の卒業式では号泣したけど、高校の卒業式では泣いたかどうかも覚えてない、なんか悲しい
    元道の「世界は膨張してるんだぜ」ってセリフとても好き。こ

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    2023年11月20日
  • いつかパラソルの下で

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    私も主人公たちと同じく、父とうまくいかない人生を送ってきました。
    そんな父も2年前に亡くなりました。

    ふと手に取ったこの本と境遇が似たものがあり、幾つもの文章に勇気をもらえました。

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    2023年11月17日
  • 架空の球を追う

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    最後はなぜか涙が・・・。

    どの話も、何気ない日常の一コマという感じで、大きな事件が起こるわけではありません。
    なのに、読み終わったあとに目次を読むと、どれがどんな話だったかきちんと思い出せるのです。
    お気に入りは「パパイヤと五家宝」、そして「彼らが失ったものと失わなかったもの」です。「パパイヤ」は人生が楽しくなってくるし、「彼ら」はなぜか涙が出ました。
    でも、どの話も本当に良かったです。

    #共感する #癒やされる #感動する

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    2023年11月13日
  • できない相談 piece of resistance

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    ショート・ショート40篇を収録した、さらっと読めるんだけど読後に味わい深い余韻を残す作品集だ。さすがにこれだけの数があると多少の優劣はあるんだけど、面白いアイディアのものもいっぱいあるし、総じてレベルは高いと思う。本作を読み終えて、やはり森さんは短編向きの作家なんだな、と感じた。特に文庫版で追加されたラスト2編が素晴らしい。
    本書のタイトルは単純に収録作における共通のテーマみたいなものかなと思っていたんだけど、最後の最後にまさかそういうオチで締めるとはねえ。いやあ、一本取られましたわ。
    通勤電車なんかのちょっとした合間に少しずつ読んでいくのがおススメ。

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    2023年10月01日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    自己実現に潜む危うさを描く

     6短編全て、自己実現に潜む危うさを描きつつも、読後の余韻は爽やかという名作揃いであった。
     冒頭作「器を探して」が、最も印象に残る。主人公弥生が、仕事にうんざりしつつも、いつの間にやら仕事に酷くのめり込んでいるさまは、働き盛り世代として到底他人事とは感じられなかった。
     また、短編集の最後を飾る表題作「風に舞いあがるビニールシート」は、締めに相応しい圧巻のラスト1行が心に響いた。

    #エモい

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    2023年09月08日
  • ラン

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    ネタバレ

    森絵都・ラン、1年以上積読状態だが、いよいよ挑む!久しぶりの一気読み。両親、弟を事故で亡くし、数年間同居していた叔母も亡くした主人公・環。自転車屋の紺野さんと飼い猫の「こよみ」と仲良しになる、が、こよみが亡くなり、紺野さんも山形へと去ってしまう。そんな中紺野さんから譲り受けたモナミ1号(自転車)。モナミに乗ればあの世とこの世を行き来できることが分かった。環はモナミ1号に乗らずとも、40kmを6時間で走破することで家族に会えることを知る。マラソンによる環の成長譚、身体だけではなく心も成長した姿が眩しい。⑤

    毎週日曜日、ジムで15分間で2.5㎞走っているがフルマラソン(42.195km)で5-6

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    2023年07月17日
  • ラン

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    この本もテーマが「死」なんですかね。コメディタッチなところと変わった登場人物のおかげで、重たくならずに読めました。森絵都さんの本を続けて読んでいますが、読後感がいいですね。さわやか?かろやか?すっきり?語彙力がないけど、なんかいいです。

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    2023年07月14日
  • 永遠の出口

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    『あの青々とした時代をともにくぐりぬけたみんなが、元気で、燃料を残して、たとえ尽きてもどこかで補充して、つまづいても笑っていますようにー。』

    このエピローグのセリフにじーんとしてしまった。
    なんかもうどうしようもなく自意識過剰で、エネルギーを持て余して、周りが見えてなくて、そういう時期をぶつかり合いながら一緒に成長してきた仲間を想う言葉としてこれ以上にマッチする物言いはないように思った。

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    2023年06月29日
  • DIVE!! 上

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    青春のキラキラしたところ、もやもやした鬱屈、
    素直になれない気持ち、そういういろんな感情が
    読んでいるとスッと入ってきて、
    おっさんの身でありながら登場人物の気持ちに
    リンクさせてくるのはすごい。

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    2023年06月25日
  • できない相談 piece of resistance

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    森絵都さんの文章はやっぱり読みやすくて大好き。短編40本だから、いろんな人の日常を覗き見した気分になれた。

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    2023年05月16日
  • カラフル

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    どうか

    どうか私の愛するひと、苦しまないで。あなたの幸せと健康を私はいつも祈っている。私のことを知らなくても、私のことを忘れても構わない。どこかで生きていてさえくれればいい。生きていてほしいという私の願いさえもエゴであるなら、あなたが死を選んだ後にあなたが後悔しないことが願う。
    でもどうかあなたが私たちの人生を輝かせたこと、たくさんの幸せをくれたこと、私たちがあなたを心から愛していること、知っておいて。あなたからの沢山の贈り物はずっと私たちの中で輝き続けるだろう。祈ることと愛すること以外なにもできない非力な存在で、ほんとうにごめんなさい。
    あなたが今どこにいようとも、あなたの心が平穏であることを祈って

    #泣ける

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    2023年04月20日
  • DIVE!! 下

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    夜更かしして最後まで一気に読んでしまいました。気づいたらすっかり選手3人のファンになってしまっている自分がいて、試合シーンは全員応援しながらハラハラしながら読み進めました。とっても爽やかで、心が晴れやかになる素敵な本に出会えてよかった!

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    2023年04月08日
  • DIVE!! 上

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    あっという間に読んでしまいました。青春をひたむきに生きる少年たちが爽やかに目に浮かんできて、ふわっと風が吹いたような気持ちになれました。早く下巻も読みたい!

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    2023年04月01日
  • 出会いなおし

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    出会いなおしたくなります。

    表題作は題名から転生ものかなと思ったら、ひとつの人生の中で再び出会う話でした。
    「出会いなおし」という題名は表題作だけのもので、他の話はそれぞれ別の題名がついていますが、どれも何かしら再会にまつわる話で統一感がありました(「カブとセロリの塩昆布サラダ」は再会の話ではないかな?でも似た感情を呼び起こすから不思議です)。
    全部すごく良かったです。この本を読むと、長生きしたくなっちゃいます。取り返しのつかないことなんてほとんどないんじゃないかと前向きな気持ちになり、年を取るのが楽しみになります。森絵都先生のそういうところが本当に大好きです!

    #笑える #切ない #感動する

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    2023年03月15日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー

    既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。

    なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
    女性あるあるです。
    そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。

    坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。

    千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
    「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。

    子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎

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    2023年02月11日
  • ラン

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    強くなれ

    目的があると人は120%の力を発揮できるんだなと思いました。大切な人に会うため疲れも忘れて頑張れる。ファンタジーとわかっていてもそんな所があったら私も走って行きたくなりました。

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    2023年02月24日
  • 気分上々

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    様々な主人公の立場で書かれた短編集。
    思春期の心を言語化すると、こんなに面白いのかという発見があった。

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    2023年01月21日
  • 宇宙のみなしご

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    ネタバレ

    気付いたら一気に読み切ってしまいました。
    もやもやとした気持ちを、誰もどうにもしてくれない。それなら自分たちでそのもやもやに捕まらないように、楽しいことを考え続けるしかない。
    意味があるようで、重大な理由なんてなくて、それこそが最大の理由で、矛盾しているようで言葉にできない何かが一本見えない場所を通っている、そんな中学生の言い知れない気持ちを思い出させてくれる一冊でした。
    『宇宙のみなしご』なのは、きっと大人になっても変わらないけれど、その一人であるわたしも、彼女たちのように暗闇に飲まれず光ることを忘れずにいたいと思わせてくれる、素敵なお話。
    多感な中学時代を日々ばく進中の姪にも、是非読ませた

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    2023年01月20日