冲方丁のレビュー一覧

  • 天地明察(9)

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    ネタバレ

    日本独自の暦を作ろうとする男の話。
    って書くと小難しい話に思えるけど、とにかく静かに熱い人間ドラマです。
    どんなに優れている物や者でも、勝利できるとは限らないから人事を尽くすべきであるというのが良くわかるお話しでもある。
    結局、政治にしても仕事にしても、誰かに都合が良い環境があるから現在そうなってるだけって事なのよね。
    それを壊すって事は、そいつらを敵にまわすって事でもあるわけで、莫大なエネルギーを注いだかと思われます。

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    2018年09月21日
  • 冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)

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    犯罪学特に代用監獄を学ぶ方には是非手に取っていただきたい一書。ベストセラー作家である冲方丁が妻からの一方的なDV告訴により逮捕され10日間に渡って留置された自己ドキュメンタリー。
    日本の司法のあり方についてよくよく考えさせられるリアリティに満ちています。私が大学で学んだ時から何一つ変わってねー。

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    2018年08月17日
  • マルドゥック・アノニマス 3

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    ネタバレ

    マルドゥック・スクランブルのカジノシーンを読んだときに体験したような、緊張感とはまた違った疾駆感・没入感を感じた。映像では表現しきれないだろう。ところでこの後ってどうなるの?

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    2018年08月11日
  • 決戦!川中島

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    決戦シリーズも段々と地味になっていくかと思いきや、小説としてはやはり面白い。
    武田・上杉の雌雄を決する川中島の戦いがあった事は知っているが、その仔細については知識不足だった。
    その戦いを知り、それぞれの違う人物から戦いを捉えていく事が出来るこのシリーズは好きだ。

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    2018年08月11日
  • 十二人の死にたい子どもたち(2)

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    冲方丁さんの原作やはり一気読みしたくなります
    でも、ここはコミックでと
    どんどん佳境に
    子どもたちの救いのないような環境
    つらいです
    作品としてはすごく面白いけど
    「3」楽しみに待っています
    ≪ ゼロ番を 殺した人は この中に ≫

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    2018年06月12日
  • マルドゥック・アノニマス 2

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    2巻目になってストーリーというかハンターの凄みが増して俄然面白くなった。勝手に2巻完結と思ってたらまだ連載中?忘れっぽいので大変なことになってきた。とりあえず3巻読みます。

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    2018年05月26日
  • 決戦!関ヶ原

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    歴史小説は好きでこれは面白いと思って読んだが期待通りであった。7人の上手い書き手による人物ごとの短編である。それぞれが書き込まれているので、短編集にありがちな薄さ物足らなさはなかった。
    書き手の取り上げ方によって史実の見方を変えている所も興味深い。一番は「怪僧恵瓊」だった。
    このシリーズは追っかけたい。

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    2018年05月03日
  • マルドゥック・アノニマス 3

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    ここまで来るのが本当に長かった。
    2011年に三冊構成で刊行されると思われていた『マルドゥック・アノニマス』は形を変えてやってきた。

    ようやく、ガス室で再会した二人。
    このシチュエーションは、『Preface of マルドゥック・アノニマス』として2011年に開示されていた。

    そして今は2018年春。
    『マルドゥック・アノニマス3』である。

    この物語は長い。
    そのひとつの要因は、登場人物の多さ。覚えられない。だけど、読み進める。そこにバロットがいるから。
    そしてたどり着いたのが、前出のガス室での再会だ。

    バロットとウフコックは再びパートナーとなるのだろうと思っていた。なぜならバロットはウフコックにとって残された最後の希望だからだ。

    プロローグは終わった。
    ここから再び二人の闘いがはじまる!

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    2018年03月31日
  • 決戦!関ヶ原

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    関ヶ原の戦いを7人の武将の視点から、7人の小説家が描いたオムニバス短編。一つの事件でも、異なる立場から見たら別々の物語になる。ということを感じさせてくれる。

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    2018年03月11日
  • マルドゥック・スクランブル(1)

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    冲方丁と、彼がベタ惚れした漫画家・大今良時(のちに「聲の形」で大ブレイク)とのタッグによる近未来ダークSFファンタジー。ダークファンタジーは苦手だけど、話に勢いがあって読みやすい。

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    2017年12月15日
  • 決戦!関ヶ原

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    先に「決戦!関ケ原2」を読んでしまったので、こちらも。
    今回は徳川家康(伊東潤)、可児才蔵(吉川永青)、織田有楽斎(天野純希)、宇喜多秀家(上田秀人)、島津義弘(矢野隆)、小早川秀秋(沖方丁)、石田三成(葉室麟)。

    2を読んだ時も感じたが、この戦いほど様々な思惑が交錯した戦いもないように思える。裏切りや傍観や致したかなく、という気持ちで参戦する者、戦いが終わった途端に保身や論功行賞に走る者、純粋に戦うことを突き詰める者、自分自身でなく自分の国をどう守るかに徹する者…。

    この戦いでの勝者と敗者ははっきりとあるものの、その後の人生や評価、あるいは自分自身が顧みての勝者と敗者はそれぞれで、何が勝ちで何が負けかは分からない。
    それらを七人の作家人が七様に描いてくれたのでどれも面白かった。
    個人的には安国寺恵瓊も面白そうな人物で、その後に別の人物像で描いてもらえないだろうかとも思った。

    この中では織田有楽斎や宇喜多秀家、小早川秀秋は面白かった。

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    2017年12月05日
  • 十二人の死にたい子どもたち(1)

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    面白かった
    原作が人気だけ読まないでコミックを楽しんでみようかなあって思う
    冲方丁さん大好きだからがまんできるかな
    こういうのはでも物語の中だけにしてほしいと強く思います
    ≪ 死にたいと 集う子供が 十一人 ≫

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    2017年11月17日
  • マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust─排気 〔完全版〕

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    決着が、つきます。
    ともかくも、それに尽きる。

    死すべきものは死に、残るべきものは残り…。

    印象的だったのは、カジノの勝負の大詰め。バロットがウフコックを「外し」て勝負に臨む場面。

    あ、この娘は自分の力で生きようとしてる…と。それでこそ、ウフコックといることが出来る…と。心の中で快哉を叫びました。

    冒険小説の魅力とは、

    「現実ではあり得べからざる困難に対して、様々なものを奪われ、喪失した人物が、自ら能力と心を振り絞って戦うことで乗り越えていく自己回復のプロセスを読む」

    という達成感と爽快感、必死さにあると思うのですが、これはそういう意味では一級品。回復の助力をする者は魅力的であって欲しい。その魅力を語るという意味でウフコックはとびきり格好いいです。

    でもそれだけじゃなくて。

    バロットが自分の力でウフコックを護り、自分の未来を掴もうとした瞬間から、バロットも「何かを与えうるもの」に変貌してゆく。

    それがとても素敵でした。

    敵側のはずのカジノの面々が、バロットと心を重ね合わせるところも、馴れ合いでなくて大人の対応ですし。

    敵役の悲しみにも寄り添いながら、罪は罪として清算させる。そこに妥協がないのもいい。凄惨な場面があるのに、清々しく。悲しいのに納得がいきます。

    最後の方でウフコックとバロットが涙する場面は、最高の愛の場面です。

    「ずっと愛してもらいたいと思っていた。
    でも、愛したいと思ったのはあなただけ。」

    と言った趣旨の言葉が、ズンと胸に来ます。

    抱いていてくれと告げる、ウフコックのほのかなぬくもりも。

    なにもかもを失ったとしても、与えられるだけではない。ただ無意味に与えるだけでもない。

    生きるだけなら一人でも出来る。でも…取り戻した何かを、愛する人に一途に差し出せるから…。抱きしめることが出来るから…。

    ああ、これ以上言葉は要りませんね。
    刺さった何かを大事にしたいです。

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    2019年09月18日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    戦いを勝ち抜くのは、何も圧倒的な重火器力だけではないことがこの2冊めと、3冊目の大部分を費やして描かれます。

    シェルの犯罪を立証する証拠を握るべく、バロットはシェルの経営するカジノに乗り込むのですが…BJのルールを解って読んでると、息が詰まるような熱戦が。よくわからないと、最初はついていくのに大変ですが、頑張って読み進めて下さい。3巻でいろいろ見えてきます。

    ところで。

    ウフコックやボイルドが帰属していた研究機関「楽園」が登場します。が…。ここの『何かは、確実に有益で正しく、物悲しいほどの均衡と叡智を持っているのに、確実に何かが間違っている…』

    そんな寂寥感と終末感が切ないです。

    これはどこかいびつだと感じて、ウフコックは外に出たのだろうなと、私は感じました。

    どんな障害や疾病、傷を持っていても、ある意味万能に生きられる、そんな世界は、確かに桃源郷。それを差し出されたら私は、どうするでしょう。愛する人に鳥籠で捕らえられるのなら、一種のファンタジー。でもここには、その優美さはありません。

    …私もやはり、猥雑でも良い。傷つけられる怖さと可能性を孕んだ都市へと出ていく気がします。

    過去と向き合うことを放棄したものは、冒険小説の
    主人公にはなれません。楽園でのいろんな邂逅や、カジノでの熱戦は、バロットが自分の内面と過去に降りていく、その長い縄梯子なのかもしれないのです。

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    2019年09月18日
  • テスタメントシュピーゲル3 下

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    読み切った。激しかった戦闘が嘘のような穏やかなエンディング。少し余韻を残している感じがいい。物語の中ではびっくりするほど時間が経過していませんが、何とも長いお話でした。
    女の子が装甲をまとって戦う。この上なくラノベ的シチュエーションなんだけど、この情報量はまったくラノベじゃないと思います。

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    2017年09月24日
  • テスタメントシュピーゲル3 上

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    このシリーズではダイアモンドは徹底して燃やすモノらしい。押され続けてきたMPBとMSSの反攻が始まる巻なので、結構一気に読めてしまった。

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    2017年09月20日
  • 決戦!関ヶ原

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    ありえないとも言い切れない設定、前提が面白い連作だった。冲方丁目当てで読んだが、どれも読み応え十分だった。

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    2017年09月19日
  • テスタメントシュピーゲル2 下

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    いろいろと煮詰まってきた感じ。この2巻の終わりまでで風呂敷は拡げきっていて、この後は畳んでいくんだろうと思える。しかし2巻の上下巻は何て言うか物語として終わってないよね。1巻の裏が2巻という意味で区切ったのかも知れないけど。

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    2017年09月16日
  • テスタメントシュピーゲル2 上

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    テスタメント1巻の裏、MSS側。前シリーズからそうですが、MSS側は情報量が多い。加えてこの巻では鳳の狂いっぷりが痛くて、なかなかにストーリーが重い。ちっともライトじゃないよ。

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    2017年09月11日
  • テスタメントシュピーゲル1

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    シリーズが統合しての最終シリーズですが、この巻ではほぼMPB側の視点で描かれてます。前シリーズと比べて、吹雪がすごく前に出てくるようになった印象です。しかしみんな精神的に追い込まれていくので、読んでいてなかなかつらい。

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    2017年08月27日