冲方丁のレビュー一覧

  • 天地明察 下

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    吉川英治文学新人賞受賞作。
    感動。抜群に良かった。
    特にラストだけど、終盤80ページくらい、ずっと涙ぐんでた。

    男たちがみな、漢。
    目指す一つの場所に、多大なる困難を乗り越えて何年もかけて邁進する姿に、憧れる。かっこいい。
    酒井大老もかなり好きだけど、闇斎には流された。

    そして、天と地と時。壮大。
    事実が見えても恐れ多い。すごくわかる。震える。

    男三人で魚を肴に算術を語るシーンはなんだか泣きそうになった。

    途方もない事業に取り組む姿は「舟を編む」に似た感覚。

    本筋と関係ないけど、この時代に日本で行列式が発明されていたことに驚愕した。

    そして、養老孟司さんの解説もすごく好き。

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    2026年01月03日
  • 天地明察 上

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    これは面白い!
    算術に魅せられるシーンや、関わる人々の想いに触れるシーンには、熱くなる。
    暦や神道に関する知識も勉強になり、はっとさせられた。

    登場人物がみんな良い。
    主人公の安井春海はもとより、本因坊の二人も、安藤も、村瀬とえんも。
    設問への関の対応、深い。
    建部と伊藤との関係性が素敵。じーんときた。

    神の視点は時代ものに多いんだろうけど、同じ文節の中で視点人物が変わるのには、最初やや慣れなかった。
    だが途中から一気に読みやすくなり、先が気になってページをめくる手が止まらなかった。

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    2026年01月02日
  • 骨灰

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    SFの人がホラー小説書いてる!と衝動買いしました。

    ホラー小説のお手本のような綺麗な進行で、あっという間に話が進みます。無駄は極限まで削がれています。さすがです。

    今作の怪異の強大さは天災のように扱われます。そこが結構生々しくて好きです。成仏してくれ!とかの次元では無いです。
    日常の中に避けようのない怪異が、嵐のようにぶつかってくる。これは自分にも起こるんじゃないか?なんて錯覚させられます。

    普段歩いている東京の見る目が変わります。
    ホラーだけで収まらず、壮大な人間讃歌となっているところも良いです。

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    2026年01月02日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    ドンドン主人公の思考が沼にハマっていき、それに伴ってホラー感が増していくホラーだった。
    怪異系のホラーで幽霊とかそういうのが出てこないからこその怖さがあった。

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    2025年12月29日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    松永光弘は、自社の高層ビル建設現場に関する不審なツイートの真偽を確認する為に、地下へ向かった。異常な乾燥と嫌な臭気の中調査を進めると、図面には無い巨大な穴のある祭祀場に辿り着く。そこで一人の男性を発見してからというもの、怪異が日常を侵食し始める。

    終始からっからで、臭い(笑)
    いや、これは褒め言葉である。今まで触れたことのない独特の温度。言ってしまえば、臭い小説は結構ある。でも、こんなに乾燥を感じた小説は今までなかったかも。今が冬であることを差し引いても、読み進めるほどに喉が渇いていく。水を浴びるほど飲みたくなった。それだけ作品の雰囲気が確立されているということだろう。私が本作に高評価をつけ

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    2025年12月25日
  • 骨灰

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    ホラーというジャンルを手に取ることがほとんどなかったのですが、この作品をきっかけにホラーもいいなと思うように。
    スピーディにどんどん悪い状況に陥っていくところに、ページをめくる手が止まらなくなった。

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    2025年12月09日
  • マルドゥック・ヴェロシティ3 新装版

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    ネタバレ

    P265
    「そうでもせんと、お前、全てが終わった後で、自分の頭をその銃で吹っ飛ばしかねん様子だぞ、ボイルド」

    フライト刑事とボイルドの関係で、マルドゥック・スクランブルのバロットとベル・ウィングの関係を思い出した。よき理解者であり、先生と生徒であり、友人でもある温かい繋がり。ボイルドが自身を虚無に委ねてしまってからも〝爆心地(グラウンドゼロ)〟へと向かう速度を度々緩めてくれたフライト刑事は、ボイルドの人生にとってウフコックと同様、揺るがない良心であったと思う。

    ヴェロシティを通して好きなシーンは沢山あるけれど、『マルドゥック・ヴェロシティ(新装版)(1)』で、ラナがボイルドの胸ぐらをつかん

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    2025年12月10日
  • 月と日の后

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    ものすごく面白い!彰子さまの強さ、紫式部を初め彰子さまを支える女房たち…うー、学生時代に読めてたらこの頃の歴史の点数上がってたのに!(笑)

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    2025年10月29日
  • 天地明察 下

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    素晴らしい本ですね。
    江戸時代初期に暦を作るという壮絶な事業を成し遂げているのがすごい。
    何よりも円周率3.14という記述がありましたが、もうすでにこの時代にこの概念があったのかと驚きました。

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    2025年10月09日
  • 天地明察 下

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    上巻下巻とも良い!!!!!一切飽きがない!!!下巻は1日で読み終えてしまった

    表現や単語が難しくGoogleと行き来しながら読む箇所もあったが、全体的にテンポ良くサクサク読めてしまった。特に物語終わり方、最後2人で同日にこの世を去ったところ、オシャレな終わり方だな。春海の最後はゆっくり穏やかにえんと過ごせて幸せだっただろうな。

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    2025年10月03日
  • 天地明察 上

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    物語りは北極出地が終わったところまで。

    登場人物がどれも優しい人ばかりで温かい心で読める。主人公の渋川春海は優しくて穏やかな印象を持った。一緒に測量をした建部と伊藤も歳は離れているけど春海を対等に見ていた、何の引っかかりもなく読めた。
    優しくて熱い人に弱いので、建部が亡くなった描写には思わず泣いてしまった…まだまだやりたい事もあっただろうし悔しかっただろうけど、充実した人生を送ってたんだろうなあ。伊藤も春海を気遣ってあえて言わなかったのも涙。

    関孝和はどんな人物なのか、早く会えるといいね

    最後に、
    最近は優しい本ばかり読んでたから、江戸時代固有の単語や言葉遣いに苦戦した。読めない単語を何

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    2025年10月02日
  • 天地明察 下

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    圧巻の下巻。囲碁侍・渋川春海の勇姿に感動。そしえ改暦ということにこれだけの人が関わり成し遂げられたものなのかと素直に感動。高校で日本史を学んでたけど、個人的に「名前だけは聞いたことあるけど何をしたかイマイチ分からない人」である、渋川春海・保科 正之・山崎闇斎・関孝和あたりの方々の功績を学べたし、(フィクションなんだろうけど)何よりみんなの人柄を好きになった。特に上巻では姿を表さない関孝和が満を持して登場するシーンはかなり印象的。納得の本屋大賞受賞作でした!

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    2025年09月19日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    よすぎ!!!!!!!!!!
    チ。から広がってしらない界隈の人の話がきけるのまじ心に栄養。朝井リョウの小説泣くて

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    2025年09月13日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    前作の終盤では自らが得た能力に溺れてしまったバロットの、心情面での成長が描かれていた。
    後半のカジノ編に入ってからは、細かいゲームの描写が見事で、引き込まれる文章だった。

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    2025年09月10日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    ネタバレ

    初読み作家の沖方定さん!
    映画視聴からの原作読みでした。

    面白かったꉂꉂ
    映画視聴から読んだから、
    登場人物をキャストさんに当てはめて読むことが出来た。

    後半にかけて、引き込まれました

    ラストは明るい感じが良かった

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    2025年08月24日
  • マルドゥック・アノニマス 4

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    元々めちゃくちゃ好きだった巻。
    成長したバロットがついにエンハンサーとして、そして法律を学ぶ者としてクインテットに立ち向かい、ウフコックを助け出す。バロットが頼もしく成長しているのが本当嬉しい。

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    2025年08月17日
  • 天地明察 上

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    当時の時代背景がわかりやすく、数学や天文という自分とは縁遠い分野の小説で胸を熱くさせてくれるストーリー展開が魅力と思った。

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    2025年08月13日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    古の思想と現代社会の融合が引き起こす、ホラー作品。
    渋谷の地下には何かがある…。奇妙な作業現場に関するSNS投稿から始まり、
    デベロッパーに勤める主人公・その家族・周辺の人々を巻き込んでいく、、、。

    冷汗が止まらなかった、
    夏にぴったりの作品。怖いけどページをめくる手が止まらなかったのは事実。

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    2025年08月10日
  • 骨灰

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    おもしろかった…
    こんな一気に読み進めた本は久しぶりです

    渋谷の地下にある祭祀場、火が出た、骨灰、などのあらすじに惹かれ手に取ったものの、あまりホラーは得意ではなく……最初は祟りや得体の知れない怪異にビクビクしながら読んでました。

    しかし中盤以降、主人公の変貌、家や家族にまで侵食する怪異、豹変する人物など、読み進めるごとにどんどんと先が気になって、気がついたら読破。
    ちょっと怖いけど止まらない、あまりにも面白すぎるホラー小説でした!

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    2025年08月06日
  • 決戦!大坂城

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    ネタバレ

    決戦シリーズは、作家ごとのさまざまな解釈を楽しみながら、複数の視点から戦いを立体的に見ることができる良企画。
    大阪城では、「日ノ本一の兵」のラストに情緒を掻き乱された。また、「黄金児」にせよ「男が立たぬ」にせよ、淀殿の陰に隠れて見過ごしがちな秀頼という人間に焦点を当てているのがとても良い。一方、その強烈な母君である淀殿に新しいイメージを与えてくれるのが「鳳凰記」。
    シリーズの他の編も楽しみになる。

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    2025年08月03日