冲方丁のレビュー一覧
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吉川英治文学新人賞受賞作。
感動。抜群に良かった。
特にラストだけど、終盤80ページくらい、ずっと涙ぐんでた。
男たちがみな、漢。
目指す一つの場所に、多大なる困難を乗り越えて何年もかけて邁進する姿に、憧れる。かっこいい。
酒井大老もかなり好きだけど、闇斎には流された。
そして、天と地と時。壮大。
事実が見えても恐れ多い。すごくわかる。震える。
男三人で魚を肴に算術を語るシーンはなんだか泣きそうになった。
途方もない事業に取り組む姿は「舟を編む」に似た感覚。
本筋と関係ないけど、この時代に日本で行列式が発明されていたことに驚愕した。
そして、養老孟司さんの解説もすごく好き。 -
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ネタバレ松永光弘は、自社の高層ビル建設現場に関する不審なツイートの真偽を確認する為に、地下へ向かった。異常な乾燥と嫌な臭気の中調査を進めると、図面には無い巨大な穴のある祭祀場に辿り着く。そこで一人の男性を発見してからというもの、怪異が日常を侵食し始める。
終始からっからで、臭い(笑)
いや、これは褒め言葉である。今まで触れたことのない独特の温度。言ってしまえば、臭い小説は結構ある。でも、こんなに乾燥を感じた小説は今までなかったかも。今が冬であることを差し引いても、読み進めるほどに喉が渇いていく。水を浴びるほど飲みたくなった。それだけ作品の雰囲気が確立されているということだろう。私が本作に高評価をつけ -
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ネタバレP265
「そうでもせんと、お前、全てが終わった後で、自分の頭をその銃で吹っ飛ばしかねん様子だぞ、ボイルド」
フライト刑事とボイルドの関係で、マルドゥック・スクランブルのバロットとベル・ウィングの関係を思い出した。よき理解者であり、先生と生徒であり、友人でもある温かい繋がり。ボイルドが自身を虚無に委ねてしまってからも〝爆心地(グラウンドゼロ)〟へと向かう速度を度々緩めてくれたフライト刑事は、ボイルドの人生にとってウフコックと同様、揺るがない良心であったと思う。
ヴェロシティを通して好きなシーンは沢山あるけれど、『マルドゥック・ヴェロシティ(新装版)(1)』で、ラナがボイルドの胸ぐらをつかん -
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物語りは北極出地が終わったところまで。
登場人物がどれも優しい人ばかりで温かい心で読める。主人公の渋川春海は優しくて穏やかな印象を持った。一緒に測量をした建部と伊藤も歳は離れているけど春海を対等に見ていた、何の引っかかりもなく読めた。
優しくて熱い人に弱いので、建部が亡くなった描写には思わず泣いてしまった…まだまだやりたい事もあっただろうし悔しかっただろうけど、充実した人生を送ってたんだろうなあ。伊藤も春海を気遣ってあえて言わなかったのも涙。
関孝和はどんな人物なのか、早く会えるといいね
最後に、
最近は優しい本ばかり読んでたから、江戸時代固有の単語や言葉遣いに苦戦した。読めない単語を何 -