冲方丁のレビュー一覧
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ネタバレ購入したのは本作が本屋大賞か何かの賞をとった結構前で、度々手を付けるものの中々加速せず、ついに読み切りました、面白かった!出だし、算額絵馬やら御城碁に飽きている様子なんかのくだり、「あれ?日本初の暦を作った人の話じゃなかったっけ?」と既に映画化もされていることのにわか知識が邪魔して入り込めない。俄然面白くなってくるのは、建部と伊藤という二人の老人と共に出た北極出地のあたりから。
時代は徳川家綱、四代将軍の御代。渋川春海は現在も残る碁の一大流派「本因坊」家と共に将軍に碁を指南する「安井」家の、名人安井算哲の二代目として江戸城に登城する身でありながら、定石通りの碁を並べるばかりの御城碁に飽き飽 -
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これは秀逸。
戦国時代の脇役の心理がわかる。作者によって見方が少しづつ変わるのも面白い。作品の並びも素晴らしい。秀吉の朝鮮出兵が与えた武将らの心持ちが、それ以降の人生を変えていく様もしゆういつ。
・人を致して、伊藤潤
人に致されてきた家康、今回も三成が取り除きたいと考えた武将に絡む策に乗る。
・笹を噛ませよ、吉川永青
敗軍の将につかい続けた槍の名手可児歳三、とった首には笹を噛ませる。一番槍を横取りした味方の井伊直政を追う。何のために戦うかを学んだ才蔵、直政の配慮。
・有楽斎の城、天野純希
信長の13歳下の弟、父信秀の11番目の男子として生まれた。武芸よりも芸事。武運にも見放され茶の湯にハマる。 -
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驚くほどのお人好しである暢光が巻き起こすFPSゲームファンタジー。
人を信用することが難しいこの時代に、ファンタジーと電子世界を融合させ、上手く家族の団結や絆を描き出せている作品。
戦闘場面の描写は少々斜め読みしてしまいつつ、次の展開がどうかるかもある程度予想がつきながらもおもしろく読み進めることができた。
世代を超えてコミュニケーションや絆を確かめるのは会話だったり、はたまたアニメだったり、ゲームだったり、時には何気ない公園でのキャッチボールなのかもしれない。
人をつなぐコミュニケーションの手段は無数にあり、心をつなぐことは信じることなんだと改めて思えた作品。
後日談のようなエンディングも心 -
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めちゃくちゃ読みやすいのは変わらず、一巻と大きく場面が変わる巻。
前巻の終盤がかなり激しかった対比なのか、安心や平和な雰囲気が心地よく、主人公に暖かく接してくれるキャラクターに好感が持てた。
怒り、悲しみ、反省など、主人公バロットの感情が流れ込んでくるような読み味に心を動かされる。本当にすごい。
巻の後半はさらに場面が変わって、次巻までまたがる長いパートが開始する。
普通、スタートが好評な作品は中高盤ダレがちだけど、今作は丁寧な説明と、飲み込まれるように読める展開の面白さが衝撃的。
キャラクターの成長と、ストーリーの進みがマッチして非常に気持ち良い一冊! -
匿名
ネタバレ 購入済み某少女漫画雑誌と同じタイトルだなあと思いつつ(笑)
タイトルのうち「はな」とは【華】
「その人なりの才を発見し、柔らかに導いてしまう。その人自身にその人ならではの華があることを悟らせる」
とは、中宮定子の最大の美点として、この物語の主人公清少納言が表した言葉。
かの清少納言が、少し引っ込み思案で、
父親のような卓越した歌才がないことに対しコンプレックスを持ったりしているという人物造詣には少し驚いたのだけど、
それはこちらの勝手な思い込みに過ぎないのかもしれないなあと思いました。
(何しろ「枕草子」も中学校で習った「春はあけぼの」しか読んだことないんで)
中宮定子様がこの本に書かれている通りの方 -
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吉川英治文学新人賞受賞作。
感動。抜群に良かった。
特にラストだけど、終盤80ページくらい、ずっと涙ぐんでた。
男たちがみな、漢。
目指す一つの場所に、多大なる困難を乗り越えて何年もかけて邁進する姿に、憧れる。かっこいい。
酒井大老もかなり好きだけど、闇斎には流された。
そして、天と地と時。壮大。
事実が見えても恐れ多い。すごくわかる。震える。
男三人で魚を肴に算術を語るシーンはなんだか泣きそうになった。
途方もない事業に取り組む姿は「舟を編む」に似た感覚。
本筋と関係ないけど、この時代に日本で行列式が発明されていたことに驚愕した。
そして、養老孟司さんの解説もすごく好き。 -
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ネタバレ松永光弘は、自社の高層ビル建設現場に関する不審なツイートの真偽を確認する為に、地下へ向かった。異常な乾燥と嫌な臭気の中調査を進めると、図面には無い巨大な穴のある祭祀場に辿り着く。そこで一人の男性を発見してからというもの、怪異が日常を侵食し始める。
終始からっからで、臭い(笑)
いや、これは褒め言葉である。今まで触れたことのない独特の温度。言ってしまえば、臭い小説は結構ある。でも、こんなに乾燥を感じた小説は今までなかったかも。今が冬であることを差し引いても、読み進めるほどに喉が渇いていく。水を浴びるほど飲みたくなった。それだけ作品の雰囲気が確立されているということだろう。私が本作に高評価をつけ -
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ネタバレP265
「そうでもせんと、お前、全てが終わった後で、自分の頭をその銃で吹っ飛ばしかねん様子だぞ、ボイルド」
フライト刑事とボイルドの関係で、マルドゥック・スクランブルのバロットとベル・ウィングの関係を思い出した。よき理解者であり、先生と生徒であり、友人でもある温かい繋がり。ボイルドが自身を虚無に委ねてしまってからも〝爆心地(グラウンドゼロ)〟へと向かう速度を度々緩めてくれたフライト刑事は、ボイルドの人生にとってウフコックと同様、揺るがない良心であったと思う。
ヴェロシティを通して好きなシーンは沢山あるけれど、『マルドゥック・ヴェロシティ(新装版)(1)』で、ラナがボイルドの胸ぐらをつかん