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都市を支配する勢力の抗争に端を発した拷問殺人の背後には、闇の軍属カトル・カールの存在があった。ボイルドらの熾烈な戦いと捜査により保護拘束された娘、ナタリアの証言が明らかにしたのは、労組対立を利用して権力拡大を狙うオクトーバー一族の影だった。ついに牙を剥いた都市システムにより、次々と命を落としていく09メンバーたち。そしてボイルドもまた、大いなる虚無へと加速しつつあった――暗黒と失墜の完結篇
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Posted by ブクログ
傑作。俺にとってなぜこんなにもおもしろいと思えるのかを、これまた素晴らしい霜月蒼の解説を読むことで納得できて、2重に満足。最高。
そもそもが難解なのに期間空けちゃったので理解できない部分が多々あった。当然だ。 あとがきのエピソードが狂人のそれで、やっぱこういう作品を産むのはそういう人なんだなあと納得しちゃった。
体言止めの独特な文体がくせになる。もはや文章を読んでいるというより、スピーディーな音楽を聴いている感覚に。あまりにも酷い暴力、退廃、虚無を一気に吸収し、ちょっと茫然自失になる読書体験ができる。
2巻までの疾走感が加速度を増して“墜落”へと至るヴェロシティ最終巻。SFもハードボイルドもまだまだ初心者の自分への佳き入門編であるマルドゥックシリーズ、スクランブルの前日譚であるヴェロシティは、自分をこの物語に惹き込んだスクランブルへと至るものとして十分に楽しめた。とはいえ、都市の拡がりを感じさせる...続きを読む「登場人物」の多さに苦戦。最終巻では物語の収束がやや駆け足気味で把握に苦戦。読後に残る疲労感は、物語の余韻だけではない。しかしこの疲労感を引き摺りながらも今すぐスクランブルシリーズを再読したくなる。 面白かった。
第二部最終巻。書かれた真相が、ハードボイルド小説のようだった。同じシリーズでも、各部によって全然違う構成を作れるこの作者はすごい。 あらかじめ救いのないことが分かっている結末に向けて、凄いスピードで進んでいく最終巻だった。面白かった。
■マルドゥック・ヴェロシティ3 ★★★★☆ ゆっくりと、力強く、黒く塗りつぶす。 まるで何も無かったように。 否、白でもう一度描けることを祈って。 (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋) ○時間の長短による認識差異の問題だ。 動物的な認識において破壊は短時間で収束する現象だが、 植物的な認識...続きを読むでとらえても同じものだということがわかる。 二年間にわたって樹木が コンクリートを破壊し続ける様子を撮影したものを、 一分間に縮めて見てみたまえ。明らかに爆弾と同じだ(P.100)
新装版で再読。最終巻は疾走感が失速気味。カトルカールも最初の圧倒的な戦意から、本巻の09の反撃シーンでは生彩を欠く。再読ではあるが、殆んど忘れていて、なおかるスクランブルも完全版を再読しておきながら、また忘れているので、マノニクスに繋がるであろう各作品の細かい人物関係や伏線を読み説きながらであり、再...続きを読む読は再読なりに楽しめた。新装版ということで完全版の様な書き直しはないのかと思っていたが、文体は手を入れているらしいが、まあ正直、分からない。新装版の表紙の登場人物の挿絵が良いが、3作の鼠の相方は誰かと思いが、シザースの娘か?でも、2巻のカトルカールの顔が一番良い。それにしても話を忘れているので、本作はスクランブルの前日譚でありながらも後日譚であったことなど、すっかり忘れていた。拷問の司祭と固ゆでとの結末がシザースに用意されていたのかと改めて感心。シザースはスクランブルではなりを潜めているが、マノニクスでは登場することが約束されているが、どのような結末を迎えることになるのか、全く先は読めない。
トップギア/加速度最大。 マル・ヴェロ3は誰にも止められない転がる石たち。どこへ?奈落の底へ?天国への階段を? 怒涛の展開で広げた風呂敷をたたむのは、冲方氏の手癖か。 ボイルドの有用性は果たして彼の望むものだったのか。 後味はよくはないものの、悲哀を含んだギャング映画のような物語。どことなく、...続きを読むゴッドファーザーを彷彿とさせられる。
P265 「そうでもせんと、お前、全てが終わった後で、自分の頭をその銃で吹っ飛ばしかねん様子だぞ、ボイルド」 フライト刑事とボイルドの関係で、マルドゥック・スクランブルのバロットとベル・ウィングの関係を思い出した。よき理解者であり、先生と生徒であり、友人でもある温かい繋がり。ボイルドが自身を虚無に...続きを読む委ねてしまってからも〝爆心地(グラウンドゼロ)〟へと向かう速度を度々緩めてくれたフライト刑事は、ボイルドの人生にとってウフコックと同様、揺るがない良心であったと思う。 ヴェロシティを通して好きなシーンは沢山あるけれど、『マルドゥック・ヴェロシティ(新装版)(1)』で、ラナがボイルドの胸ぐらをつかんでキスをするシーンと、続く会話もそのひとつ。 この瞬間に恋愛的な要素でときめいた訳では無く(というか、そういった表現は求めていません)、ラナがオードリーのことを想ってした行動の真っ直ぐさに痛みと優しさを同時に感じて、強く印象に残りました。 ―ラナはボイルドの胸ぐらをつかんでキスした。相手が受け取るにせよ受け取らないにせよ、とにかく渡しておかなければ気が済まないというようだった。そしてすぐに顔を離して言った。「今のは、オードリーのためにしたんだ。あたしが、どうってんじゃないんだ。オードリーの代わりに、あの子がしたかったことをしたんだ」(P269より)― (中略) ―そこで初めてラナがこちらを見た―微笑/絶望を乗り越えた者の生命感。「オードリーが言ってくれたんだ。その悪夢は、どうせあんたがその両手で自分の頭を吹っ飛ばすまで続くだろうねって。それであたしは、なんでか知らないけど安心した。気が楽になったんだ。なんでだと思う?」 「オードリーは、お前自身に、お前の中の悪夢を摘出させたんだろう」(P271より)― ヴェロシティのラストはボイルドが〝重力(フロート)〟を収縮させ、自身を炸裂させることで終結している。ラナがオードリーの言葉で気が楽になったように、ボイルドもまた炸裂によって、自身で自身の悪夢を終わらせた。シザースの役目もあるので偶然と言うべきなのかもしれないが、オードリーの言葉をなぞる結果となったことは、彼女への追悼になったのではないだろうか。 そして、最も好きなシーンはO9メンバーが街に出て来て間もない頃の、チンピラに絡まれても動じずにやり過ごすシーン。ほんの数行のシーンだけれど、第一級の忍耐を見せてくれたクルツとオセロットの渋さに痺れた。この一人と一匹にはずっとずっと相棒で居て欲しかったなあ(:_;) ヴェロシティ(新装版)(3)のカトル・カール戦、P45〜P48にかけてのレイニーとワイズの動きもめちゃくちゃcoolで印象に残っています。オセロットがいるように見せかけ、ワオーンと鳴きまねをしながらニヤリと笑うワイズの行を読んだとき思わず自分もニヤッとしちゃいました笑 ワイズは容姿について特に記述が無かったと思うので頭の中でシーンを再現するのが少々難しかったですが、良いポジションのキャラクターだったなあ!と思います。 マルドゥックを初めてシリーズで読み進めたとき、ヴェロシティがボイルドの物語だと分かった瞬間とてもはしゃいだ気持ちになったのを覚えています。再読する度にもやはり、冲方氏がこのシリーズにおいてボイルドという男とO9のことを深く知るためのプロセスを設けてくれたことに嬉しくなりますし、なにより何度読んでもおもしろい!!大好きな作品です。
めちゃくちゃ面白かった…! 最後まで読み切り、登場人物ほぼ全員が死んでしまったことを思い、ちょっと笑ってしまった。読んでいる最中は悲しいのだけどね… ボイルドがいかにしてあんな怖い男(スクランブルのボイルドは本当に圧倒的だった)に至ったのかを、知れた気がする物語。 魅力的な主人公だった。壮絶。おま...続きを読むはん、1人で全てを背負いすぎや。私はこのシリーズで、ディムズデイル=ボイルド大好き人間に生まれ変わりました。 最後までウフコックのことを考えていた描写が切ない。ドクターにも「ウフコックの側にいてやってくれ」と言っていたんだね… 次作ではシザース、ボイルドの娘がキーになるのかしら。頭おかエリート一族・オクトーバーの血筋は完全に死に絶えたのか?ワクワクが止まりません。
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