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徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。 ※本書は2012年5月に発売された角川文庫版『天地明察』を底本に電子書籍化したものです。
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Posted by ブクログ 2023年07月31日
上巻にして、この読後感。しきりに人にお薦めしたい本に登り上がった。
時代は江戸が泰平の世として安定しようとする時期で、自身の生まれが、その人の人生をほぼ決定してしまう世において、囲碁の家に産まれた安井算哲こと渋川春海が、ただ研鑽することでなく、決められた手筋を教示する囲碁の世界、仕事に倦み、算術...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月20日
以前、新婚旅行の際に異国に携えて行って読んで以来、ちょうど10年ぶりの再読。
ストーリーなど、ほぼ忘れてしまっていて、新鮮な気持ちで読めたのだが…こんなに面白かったっけ!?というのが素直な感想。
春海をはじめとする登場人物が皆魅力的だし、どんでん返しが何度もあったり、伏線回収がしっかりあったり、ラス...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月13日
算額絵馬をきっかけに、春海が関孝和という存在に出会い勝負を挑む場面がとても印象深い。そしてこの出会いが春海と算術、そして暦…全ての始まりになっている。
碁打ちの家に生まれ、その才能もありながら、どこか自分の生に飽きてしまっている渋川春海の人生が、北極出地をきっかけに大きく動き出す。建部や伊藤という...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月12日
登場人物全員が素敵な人たち!
主人公の春海を筆頭に、真っ直ぐに生きる人達がキラキラして眩しいくらい。
好きなことに没頭する春海たちが爽やかで優しい気持ちにさせてくれる。
上巻は改暦の前段階のお話だけど、春海の想いが強く印象づけられた。
下巻ではいよいよ改暦の事業を拝命されるのかと思うと、続きが楽しみ...続きを読む
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