冲方丁のレビュー一覧

  • 骨灰

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    これまで読んだことがないタイプのホラー小説。読み進めながら、続きが気になって仕方がなかったです。どうやってこんな設定を思いついたんだろう。元になる様な体験があったのかしら。

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    2025年06月30日
  • 骨灰

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    冲方丁『骨灰』角川文庫。

    第169回直木賞候補作のホラー小説。

    ゴリゴリ、バキバキの正統派ホラー小説であるのに角川ホラー文庫からの刊行ではないのは何故だろうか。

    冲方丁の小説を読むのは『天地明察』に続き2作目である。冲方丁は歴史小説、ミステリー小説、SF小説、官能小説、ホラー小説、ファンタジー小説とかなり広いジャンルで小説を書いているようだ。しかし、これまで自分のアンテナに引っ掛かる小説は無かったのだ。

    さて本作。久し振りに本当に恐いホラー小説を読んだ。暗闇の中から、じわじわと日常に迫りくる恐怖とイヤな感覚は、自分自身の頭の中を何かに浸食されていくかのようだ。


    大手デベロッパーのシ

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    2025年06月27日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    話の落とし方がとても素晴らしく、長く複雑な構成のはずがとても読みやすい一冊になっていました。
    主に会議の形で話が進んでいくのですが、12人それぞれに各々の思いがあり、また会議の参加者の1人として話を聞いているようで読み進める手が止まりませんでした。

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    2025年05月17日
  • 新装版 冲方丁のライトノベルの書き方講座

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    【どんな本?】
    この本では、著者のデビュー作『マルドゥック・スクランブル』を作り出した過程を追体験できる。
    具体的には「執筆の六段階」を学ぶ。
    著者は小説を書く際に、以下の六段階を経て執筆している。その具体的なやり方を学ぶことで、自身の創作に活かせるようにすることが本書の目的。

    《執筆の六段階》
    1. 能書き(哲学)
    2. 種書き(アイデア出し)
    3. 骨書き(梗概・人物設定・世界観設定・物語構造)
    4. 筋書き(プロット)
    5. 肉書き(本文)
    6. 皮書き(推敲)

    【まとめ】
    有名作家さんの物語の作り方を簡潔に学べる。
    実際にこのプロセスで物語を作っているらしいので、非常に参考になると

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    2025年05月14日
  • マイ・リトル・ヒーロー

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    すごい疾走感! 3分の2くらいゲームやってるシーンなんだけれど、すごい面白かった。ゲームのイメージがマリオしかないし用語も分からないけど、引き込まれる感じが良き。逆ネイル楽しそう。

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    2025年05月06日
  • アクティベイター

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    ネタバレ

    羽田空港に突如核兵器を積んだ中国の新型爆撃機を女性パイロットが操縦し、飛来した。彼女の身柄をめぐり中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手、日本の各省庁の思惑が交錯する。

    警察庁の鶴来とアメリカの工作員だと思われるアクティベーターである真丈が主人公。各陣営の思惑が入り乱れる中、ミステリー系というよりもアクション要素強目の作品だった。

    2人の過去の話など明らかにならなかったことがたくさんあるので、続編がありそうな感じで終わった。

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    2025年04月27日
  • マルドゥック・ヴェロシティ3 新装版

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった…!
    最後まで読み切り、登場人物ほぼ全員が死んでしまったことを思い、ちょっと笑ってしまった。読んでいる最中は悲しいのだけどね…

    ボイルドがいかにしてあんな怖い男(スクランブルのボイルドは本当に圧倒的だった)に至ったのかを、知れた気がする物語。
    魅力的な主人公だった。壮絶。おまはん、1人で全てを背負いすぎや。私はこのシリーズで、ディムズデイル=ボイルド大好き人間に生まれ変わりました。
    最後までウフコックのことを考えていた描写が切ない。ドクターにも「ウフコックの側にいてやってくれ」と言っていたんだね…

    次作ではシザース、ボイルドの娘がキーになるのかしら。頭おかエリート一族

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    2025年04月27日
  • マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust─排気 〔完全版〕

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    登場人物全員が、己の存在意義を証明するため叫び続けているような、哀しみと熱気を感じる作品でした。生きるとは闘うこと。偶然の中から必然をたぐり寄せること。物語の世界に浸る喜びを味わえます。読めてよかった!

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    2025年03月25日
  • 天地明察 下

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    再読です。

    天文×時代小説。

    「チ。地球の運動について(以下「チ。」という。)」の人気が再燃するなか、この作品がずっと脳裏をかすめていた。改めて読むと、改暦には数学と高精度の天文学が必須であると書いてあり、やはり求められていたのは「チ。」と同じだった。

    渋川春海こと安井算哲は、変わり者だったが、とにかく星の観測と、算術を愛する青年だった。「チ。」のラファウと違うのは、ラファウが自分を偽っていた一方で、渋川春海は好きなことを追求していた。これは、国が違うのが一番大きいだろう。
    京から遠いところに住んでいたのも、渋川春海が望まれていた点である。当時の京は、天文学を「忌み学」の一つとしていた。

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    2025年03月23日
  • 天地明察 下

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    歴史小説は苦手だけど、この本は凄く読みやすかった。
    多才な知識、不屈の精神、師•仲間•ライバル•妻の存在など、魅力的な存在と壮大なプロジェクトを完遂するドラマ性。
    描き方も上手く、痺れたり感動したり揺さぶられた。

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    2025年03月21日
  • 月と日の后

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    華やかな平安時代。
    彰子は、いろんなものに恵まれていたと思うが、賢くそして慈愛に満ちた人だったんだ。

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    2025年03月16日
  • 天地明察 下

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    とても面白かった。
    春海の生涯をかけた勝負に惹かれました。
    まさに、七転び八起きの人生でしたが
    諦めない姿勢は自分も見習うべき部分が多いです。
    研究し続けることを諦めず
    周りの人間と協力し合って、
    自分も勉学に励みたくなるようなお話でした。

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    2025年03月15日
  • アクティベイター

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     国際スパイドラマ的・政治ドラマ的・核クライシスサスペンス的ハードボイルド。ベレンコ中尉のミグ25亡命事件にヒントを得たという面では、変化球的な歴史小説。ハードボイルド面も、迫力や、具体的な描写が、すごい。

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    2025年12月07日
  • 天地明察 上

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    ネタバレ

    とても面白かったです。
    春海が算術に対して真摯に向き合う部分に感銘を受けましたし、北極出地で初めて天地明察という言葉が出たときは震えました。
    これから下巻でどのような話の展開になっていくのか楽しみです。
    「誤謬もまた答えの一部である。誤謬が増えていけばいくほど、辿り着くべき正答の輪郭が浮かび上がってくる」という言葉も心に響きました。
    自分も誤謬を恐れて動けないこともあるので
    この言葉を大切にしていきたいです。

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    2025年03月08日
  • 天地明察 下

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    文句無しに面白い。主人公春海が人との出会いと別れを繰り返してどんどん成長していく、まるで少年漫画みたい。最初と最後はもう別人だもんね。

    怠けず、逃げず、信念を貫き通し、家族を大切にして幸福な人生を全うする。素晴らしい。

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    2025年03月03日
  • サタデーエッセー 冲方丁の読むラジオ

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    さすがは作家が書くエッセイ。
    作者の思いを書き表すとともに、どの章も「単語」一言に集約してまとめ上げているのは流石だと思いましたし、読んでいて自分自身も日々漠然と感じていることがその「単語」ひとつでストンと腑に落ちる。
    なんとも気持ち良い共感性を得られるものでひた。

    このエッセイは1〜18章と19章から27章の2段構成に分かれると思います。
    2019までの語りと2020年からの語り。つまりCovid-19の感染拡大を境に冲方さんの訴えがより凄みを増しています。
    コロナ禍があらわにした社会問題を題材に採り上げ社会を構成する人間の本質を斬っている。
    深く心に刺さりました。
     
    特に好きなのは23

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    2025年02月19日
  • 天地明察 下

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    絶異。面白すぎた。

    上巻の感想にも書いたが、登場人物が皆んな生きている。今はもうとてつもなく春海のファンになった。

    また、史実としてもこの小説での描かれ方としても、保科正之が自分の中で最推し偉人になった。
    戦国時代からの武断の流れを文治へ導く思想と行動、素晴らしい!

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    2025年02月15日
  • 天地明察 上

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    面白すぎる!時代小説だからと尻込みして積読していたのがもったいなかった。
    登場人物がみんな文章の中で生きていてとても魅力的。算術好きの主人公、春海のワクワクした感情はこちらまで伝わってくるし、道策はかわいいし、伊藤と建部は素敵なおじさま達だし…

    下巻もとても楽しみ。

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    2025年02月09日
  • マルドゥック・ヴェロシティ3 新装版

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    ネタバレ

    面白すぎてページを捲る手が止まらず寝不足。

    O9はボイルド以外みんな死んじゃうんだろうなと思ってたけど想像よりも色々壮絶だった。
    これはボイルドじゃなくても虚無に走りたくなるわ……

    ナタリアが酷い死に方しそうで怖かったけど思ったよりずっと穏やかな最期で泣いた。

    ウフコックへのボイルドの思いでまた泣けて。

    まさか大勢シザースがいたとは……
    でもシザースになったおかげでボイルドはナタリアと再開出来たんだろうし、娘ちゃんともコンタクト取れるだろうしちゃんと復讐も果たしたしでハッピーエンドと言えなくもないのかな。
    フリント結構好きだったのにたいして掘り下げもなく死んじゃったのが残念だった。

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    2025年02月06日
  • マルドゥック・ヴェロシティ2 新装版

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    ネタバレ

    怒涛の展開すぎて……

    ハザウェイの死に方が怖すぎてトラウマになりそう。

    ナタリアとボイルド、いい感じだなーとは思ってたけどまさか子供作るまで行くと思ってなくてびっくり。
    でもナタリアとクリストファーの死亡フラグがすごくて先を読むのが怖い。
    あれかな、彼女の死がボイルドを虚無に沈めちゃうのかな……つらい。

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    2025年02月04日