冲方丁のレビュー一覧

  • 月と日の后

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    この時代が好き。満月の和歌がどうやって作られたのか。彰子の苦悩、考え方はどうしてできたのか。よく分かった。

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    2026年03月16日
  • 天地明察 上

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    ネタバレ

     購入したのは本作が本屋大賞か何かの賞をとった結構前で、度々手を付けるものの中々加速せず、ついに読み切りました、面白かった!出だし、算額絵馬やら御城碁に飽きている様子なんかのくだり、「あれ?日本初の暦を作った人の話じゃなかったっけ?」と既に映画化もされていることのにわか知識が邪魔して入り込めない。俄然面白くなってくるのは、建部と伊藤という二人の老人と共に出た北極出地のあたりから。
     時代は徳川家綱、四代将軍の御代。渋川春海は現在も残る碁の一大流派「本因坊」家と共に将軍に碁を指南する「安井」家の、名人安井算哲の二代目として江戸城に登城する身でありながら、定石通りの碁を並べるばかりの御城碁に飽き飽きしていた。彼の趣味は幅広く、一つは天文学、一つは算術であった。ある時神社に飾られていた算額絵馬。誰もが自由に算術の問を絵馬に著し、分かるものはまた解答を自由に記して、正解なら出題者が「明察」と記す。そこで難問を次々と「明察」していく存在を知る。圧倒的な頭脳。算術の竜「関孝和」との出会いであった。
     将軍家綱の老中、酒井忠清は度々春海を碁に呼び出し、ある時「北極出地」を命ずる。日本各地を巡り、天に不動たる北極星からその地の緯度を測るのだ。隊長は将軍家右筆・建部昌明、齢なんと六十八才。副長は伊藤重孝、齢五十八才。当代将軍の御典医であった。そこに二十代そこそこの春海が帯同し、各地で北極星の位置を観測していく。道中二人の老人は、春海の関孝和との算術対決を面白がり、「弟子入りしたいのう」と言う。師匠が若いのは素晴らしい。先に死なれることがない、と。
     建部と伊藤の天文への造詣の深さ、学ぶことへの老いてなお旺盛な好奇心は、春海を大いに刺激した。北極出地の最中、隊長の建部は老齢もあり体調を崩して離脱。それでも春海は建部の回復と復帰を信じて疑わなかった。だが、道半ばで建部は病没。「関に弟子入りしたい」と言い、この手で抱えるような渾天儀(こんてんぎ)を作るのが夢、とも言った建部。「頼んだぞ」と声をかけられ春海は「頼まれました」とつぶやく。建部の「精進せよ、精進せよ」との声が脳裏に響いた。

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    2026年03月04日
  • 決戦!関ヶ原

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    これは秀逸。
    戦国時代の脇役の心理がわかる。作者によって見方が少しづつ変わるのも面白い。作品の並びも素晴らしい。秀吉の朝鮮出兵が与えた武将らの心持ちが、それ以降の人生を変えていく様もしゆういつ。
    ・人を致して、伊藤潤
    人に致されてきた家康、今回も三成が取り除きたいと考えた武将に絡む策に乗る。
    ・笹を噛ませよ、吉川永青
    敗軍の将につかい続けた槍の名手可児歳三、とった首には笹を噛ませる。一番槍を横取りした味方の井伊直政を追う。何のために戦うかを学んだ才蔵、直政の配慮。
    ・有楽斎の城、天野純希
    信長の13歳下の弟、父信秀の11番目の男子として生まれた。武芸よりも芸事。武運にも見放され茶の湯にハマる。武将らからは蔑まれるものの兄の威光で本能寺後も配慮される。その有楽の心の動きを一人称で追う。
    ・怪僧恵瓊、木下昌輝
    恵瓊は元々武田の一棟、安芸の武田。信長や秀吉の行先を予言。父が毛利に殺された恨みは忘れてはいない。毛利に恨みと感謝、どのような策を練るのか。吉川広家を主人公に展開。
    ・丸に十文字、矢野隆
    島津維新義弘、激情の男。家康の依頼に意気を感じたものの、また三成は三成、急激に冷めた心を、また、燃え上がらせたものは。
    ・真紅の米、冲方丁
    小早川金吾中納言秀秋、子どもの頃から必要なものは全て与えられてきた。食としての米、財政としての米、を知り、朝鮮出兵の総大将も経験。三成の所業に不満。こだわった米に毒。
    ・狐狼なり、葉室麟
    三成は誤算ではなく、自ら計算づくでこの結果を導いたと言う。これは無理あるんちゃう?と思いました。すいません。

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    2026年03月03日
  • マイ・リトル・ヒーロー

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    驚くほどのお人好しである暢光が巻き起こすFPSゲームファンタジー。
    人を信用することが難しいこの時代に、ファンタジーと電子世界を融合させ、上手く家族の団結や絆を描き出せている作品。
    戦闘場面の描写は少々斜め読みしてしまいつつ、次の展開がどうかるかもある程度予想がつきながらもおもしろく読み進めることができた。
    世代を超えてコミュニケーションや絆を確かめるのは会話だったり、はたまたアニメだったり、ゲームだったり、時には何気ない公園でのキャッチボールなのかもしれない。
    人をつなぐコミュニケーションの手段は無数にあり、心をつなぐことは信じることなんだと改めて思えた作品。
    後日談のようなエンディングも心地よく読み終えられた。

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    2026年02月24日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    人が多くて 途中混乱しそうになったけど
    何とか特徴があったので 読み進められたし
    どんどん 絡まった紐が解けていく感覚が
    楽しかった。全員死なないとか綺麗事だけではない部分が個人的にすき。

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    2026年02月23日
  • 天地明察 下

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    ネタバレ

    歴史の教科書だとひと言で終わる改暦にここまでドラマティックな展開が含まれるかというほどに背景があり、引き込まれるように読み進めました。実際の出来事とはいえ、最後まで見事なストーリーでした。

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    2026年02月21日
  • 天地明察 上

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    江戸での生活とその心情変化を生き生きと描かれており、これから迎える改暦作業にどのように関わっていくのか、主人公に寄り添った気持ちで下巻が楽しみになりました。

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    2026年02月19日
  • 天地明察 下

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    ケプラーの法則とか、いいですね。
     「私たちが小さいのではなく、世が大きいのだ」とか、使ってみたいですね。

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    2026年02月15日
  • 月と日の后

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    役千年前のお話。
    この時代に長生きする事が良い事かを考えてしまう。夫、子、孫、親戚を思い奮闘する国母は大変だと思いました。

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    2026年01月29日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    めちゃくちゃ読みやすいのは変わらず、一巻と大きく場面が変わる巻。

    前巻の終盤がかなり激しかった対比なのか、安心や平和な雰囲気が心地よく、主人公に暖かく接してくれるキャラクターに好感が持てた。

    怒り、悲しみ、反省など、主人公バロットの感情が流れ込んでくるような読み味に心を動かされる。本当にすごい。

    巻の後半はさらに場面が変わって、次巻までまたがる長いパートが開始する。
    普通、スタートが好評な作品は中高盤ダレがちだけど、今作は丁寧な説明と、飲み込まれるように読める展開の面白さが衝撃的。

    キャラクターの成長と、ストーリーの進みがマッチして非常に気持ち良い一冊!

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    2026年01月21日
  • 天地明察 下

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    いつか読みたいと思っていた一冊、面白かった
    偉人の歴史本ではあるが天才の話ではなく、努力人間がいくつもの山を乗り越えていくサクセスストーリー
    ちょっと出来過ぎな点もあるが、最後までさらっと読め、だが内容はしっかり忘れない、という良本だった
    「必至」という言葉が使いたくなる

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    2026年01月17日
  • はなとゆめ 電子ビジュアル版

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    某少女漫画雑誌と同じタイトルだなあと思いつつ(笑)
    タイトルのうち「はな」とは【華】
    「その人なりの才を発見し、柔らかに導いてしまう。その人自身にその人ならではの華があることを悟らせる」
    とは、中宮定子の最大の美点として、この物語の主人公清少納言が表した言葉。
    かの清少納言が、少し引っ込み思案で、
    父親のような卓越した歌才がないことに対しコンプレックスを持ったりしているという人物造詣には少し驚いたのだけど、
    それはこちらの勝手な思い込みに過ぎないのかもしれないなあと思いました。
    (何しろ「枕草子」も中学校で習った「春はあけぼの」しか読んだことないんで)
    中宮定子様がこの本に書かれている通りの方だったとしたら、なんと仕え甲斐のある主だったんだろうとも思いました。

    また、ふんだんにカラーのイラストが入っていて、そちらもきれいで楽しめました。

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    2026年01月15日
  • 天地明察 下

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    吉川英治文学新人賞受賞作。
    感動。抜群に良かった。
    特にラストだけど、終盤80ページくらい、ずっと涙ぐんでた。

    男たちがみな、漢。
    目指す一つの場所に、多大なる困難を乗り越えて何年もかけて邁進する姿に、憧れる。かっこいい。
    酒井大老もかなり好きだけど、闇斎には流された。

    そして、天と地と時。壮大。
    事実が見えても恐れ多い。すごくわかる。震える。

    男三人で魚を肴に算術を語るシーンはなんだか泣きそうになった。

    途方もない事業に取り組む姿は「舟を編む」に似た感覚。

    本筋と関係ないけど、この時代に日本で行列式が発明されていたことに驚愕した。

    そして、養老孟司さんの解説もすごく好き。

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    2026年01月03日
  • 天地明察 上

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    これは面白い!
    算術に魅せられるシーンや、関わる人々の想いに触れるシーンには、熱くなる。
    暦や神道に関する知識も勉強になり、はっとさせられた。

    登場人物がみんな良い。
    主人公の安井春海はもとより、本因坊の二人も、安藤も、村瀬とえんも。
    設問への関の対応、深い。
    建部と伊藤との関係性が素敵。じーんときた。

    神の視点は時代ものに多いんだろうけど、同じ文節の中で視点人物が変わるのには、最初やや慣れなかった。
    だが途中から一気に読みやすくなり、先が気になってページをめくる手が止まらなかった。

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    2026年01月02日
  • 骨灰

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    SFの人がホラー小説書いてる!と衝動買いしました。

    ホラー小説のお手本のような綺麗な進行で、あっという間に話が進みます。無駄は極限まで削がれています。さすがです。

    今作の怪異の強大さは天災のように扱われます。そこが結構生々しくて好きです。成仏してくれ!とかの次元では無いです。
    日常の中に避けようのない怪異が、嵐のようにぶつかってくる。これは自分にも起こるんじゃないか?なんて錯覚させられます。

    普段歩いている東京の見る目が変わります。
    ホラーだけで収まらず、壮大な人間讃歌となっているところも良いです。

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    2026年01月02日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    ドンドン主人公の思考が沼にハマっていき、それに伴ってホラー感が増していくホラーだった。
    怪異系のホラーで幽霊とかそういうのが出てこないからこその怖さがあった。

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    2025年12月29日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    松永光弘は、自社の高層ビル建設現場に関する不審なツイートの真偽を確認する為に、地下へ向かった。異常な乾燥と嫌な臭気の中調査を進めると、図面には無い巨大な穴のある祭祀場に辿り着く。そこで一人の男性を発見してからというもの、怪異が日常を侵食し始める。

    終始からっからで、臭い(笑)
    いや、これは褒め言葉である。今まで触れたことのない独特の温度。言ってしまえば、臭い小説は結構ある。でも、こんなに乾燥を感じた小説は今までなかったかも。今が冬であることを差し引いても、読み進めるほどに喉が渇いていく。水を浴びるほど飲みたくなった。それだけ作品の雰囲気が確立されているということだろう。私が本作に高評価をつけた所以の大部分がここにある。

    障りは、光弘の亡父の姿で現れた。
    最初は太字で、障りが進むと「」に変化する。それが、障りが実体を持ったようで薄気味悪かった。挿絵なしで障りの顕在化を表現する方法としてフォントの変化を用いるのは非常に効果的で驚かされた。作家先生は、すごいこと考えるなあ。

    こんなに大事件なのに世の中的には意外と何も起きてない。
    光弘は、障りのせいとはいえ14人の路上生活者を手に掛けたことになる。しかし、玉井工務店の根回しもあり、裁かれるどころか謝罪を受けている。思ったよりもなんとかなってしまっていて、少しだけ釈然としない部分でもあった。もっと絶望的な最後を予想していたので、光弘の一人芝居だったような展開に、少し拍子抜けだった。

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    2025年12月25日
  • 骨灰

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    ホラーというジャンルを手に取ることがほとんどなかったのですが、この作品をきっかけにホラーもいいなと思うように。
    スピーディにどんどん悪い状況に陥っていくところに、ページをめくる手が止まらなくなった。

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    2025年12月09日
  • マルドゥック・ヴェロシティ3 新装版

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    ネタバレ

    P265
    「そうでもせんと、お前、全てが終わった後で、自分の頭をその銃で吹っ飛ばしかねん様子だぞ、ボイルド」

    フライト刑事とボイルドの関係で、マルドゥック・スクランブルのバロットとベル・ウィングの関係を思い出した。よき理解者であり、先生と生徒であり、友人でもある温かい繋がり。ボイルドが自身を虚無に委ねてしまってからも〝爆心地(グラウンドゼロ)〟へと向かう速度を度々緩めてくれたフライト刑事は、ボイルドの人生にとってウフコックと同様、揺るがない良心であったと思う。

    ヴェロシティを通して好きなシーンは沢山あるけれど、『マルドゥック・ヴェロシティ(新装版)(1)』で、ラナがボイルドの胸ぐらをつかんでキスをするシーンと、続く会話もそのひとつ。
    この瞬間に恋愛的な要素でときめいた訳では無く(というか、そういった表現は求めていません)、ラナがオードリーのことを想ってした行動の真っ直ぐさに痛みと優しさを同時に感じて、強く印象に残りました。
     ―ラナはボイルドの胸ぐらをつかんでキスした。相手が受け取るにせよ受け取らないにせよ、とにかく渡しておかなければ気が済まないというようだった。そしてすぐに顔を離して言った。「今のは、オードリーのためにしたんだ。あたしが、どうってんじゃないんだ。オードリーの代わりに、あの子がしたかったことをしたんだ」(P269より)―
    (中略)
     ―そこで初めてラナがこちらを見た―微笑/絶望を乗り越えた者の生命感。「オードリーが言ってくれたんだ。その悪夢は、どうせあんたがその両手で自分の頭を吹っ飛ばすまで続くだろうねって。それであたしは、なんでか知らないけど安心した。気が楽になったんだ。なんでだと思う?」
    「オードリーは、お前自身に、お前の中の悪夢を摘出させたんだろう」(P271より)―

    ヴェロシティのラストはボイルドが〝重力(フロート)〟を収縮させ、自身を炸裂させることで終結している。ラナがオードリーの言葉で気が楽になったように、ボイルドもまた炸裂によって、自身で自身の悪夢を終わらせた。シザースの役目もあるので偶然と言うべきなのかもしれないが、オードリーの言葉をなぞる結果となったことは、彼女への追悼になったのではないだろうか。

    そして、最も好きなシーンはO9メンバーが街に出て来て間もない頃の、チンピラに絡まれても動じずにやり過ごすシーン。ほんの数行のシーンだけれど、第一級の忍耐を見せてくれたクルツとオセロットの渋さに痺れた。この一人と一匹にはずっとずっと相棒で居て欲しかったなあ(:_;)

    ヴェロシティ(新装版)(3)のカトル・カール戦、P45〜P48にかけてのレイニーとワイズの動きもめちゃくちゃcoolで印象に残っています。オセロットがいるように見せかけ、ワオーンと鳴きまねをしながらニヤリと笑うワイズの行を読んだとき思わず自分もニヤッとしちゃいました笑
    ワイズは容姿について特に記述が無かったと思うので頭の中でシーンを再現するのが少々難しかったですが、良いポジションのキャラクターだったなあ!と思います。


    マルドゥックを初めてシリーズで読み進めたとき、ヴェロシティがボイルドの物語だと分かった瞬間とてもはしゃいだ気持ちになったのを覚えています。再読する度にもやはり、冲方氏がこのシリーズにおいてボイルドという男とO9のことを深く知るためのプロセスを設けてくれたことに嬉しくなりますし、なにより何度読んでもおもしろい!!大好きな作品です。

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    2025年12月10日
  • 月と日の后

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    ものすごく面白い!彰子さまの強さ、紫式部を初め彰子さまを支える女房たち…うー、学生時代に読めてたらこの頃の歴史の点数上がってたのに!(笑)

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    2025年10月29日