冲方丁のレビュー一覧

  • マイ・リトル・ヒーロー
    交通事故にあい意識が戻らない息子を救う鍵は、ゲームの世界大会で優勝すること。

    同じようなゲームをやったことがある人なら、世界観や興奮が共感できるのではないでしょうか?

    また、ゲームの可能性、eスポーツの可能性を感じ、目まぐるしく変わる状況や世代交代など、今の時代にもマッチして面白かったです。

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  • 天地明察 下
    素晴らしい1冊でした!改暦というとピンとこないのですが、一月を30日にするか、31日か、28日にするかし、1年を何日にするか考え、誤差が生じないようにする暦にすることでしょうか。この改暦に携わる渋川春海。何度も挫折に遭いながらも、一歩ずつ進む姿が印象的でした。事をなすには、一足飛びには無理。いかに地...続きを読む
  • マイ・リトル・ヒーロー
    すごく面白かった。特に後半は夢中で読んだ。前にFORTNITEをしてたからスピード感がリアルに伝わってきて、目がまわるような錯覚を感じた。
  • 天地明察 下
    養老孟司か文庫版の解説やってるのね。ええ話やったなあ。数学ができる人ってほんとにセンスあるんよねえ、才能を活かした仕事ができる人ってええよねえ。
  • 天地明察 上
    良かったよ。数学できる人の頭の中覗いてみたい。昔の人が肺で死ぬのって苦しいだろうな。没頭できることっていいよな、数学できる人ってむかしからある一定の割合でいたんだろうな。学問ってつみかさねやなあ、歴史の。下巻も楽しみ。
  • 天地明察 上
    どんな話か知らずに読み始めたが、気持ちの良い話でした。主人公の晴海はもとより、周りの人たちの清々しいこと。
    そして、江戸時代のプロジェクトマネジメントだなと思いました。目的のために其々の利害関係を勘案し手を打つところはまさにステークホルダーマネジメントですね。
  • 十二人の死にたい子どもたち
    最初は、不穏な雰囲気で読み進めにくかったけれど、段々と物語に惹き込まれていった。
    苦しみや、絶望は成長のきっかけなんだなぁ。
  • 天地明察 下
    10年くらい前、時代小説に慣れない自分でも、見慣れない単語や漢字がたくさんあっても、そんなこと関係なく夢中で読みました。渋川春海と彼の人生に関わる登場人物たちが本当に魅力的。
  • 剣樹抄
    地獄と極楽は地続きなのかもしれない。大火事からの復興の最中で起こる事件とセリフから人物それぞれの人間味が感じられて、時代小説としてもさながらヒューマンドラマとしても面白い話だった。
  • 決戦!大坂城
    すごくおもしろかった。
    子ども向けの本だと出てこない武将が登場するのがうれしい。それから、いろいろな作者の短編集だから、この人から見たあの人と、別の人から見たあの人が違うのもおもしろい。このシリーズは全部読みたい。
    一番よかったのは「黄金児」で、その次は「忠直の檻」。(小5)
  • 月と日の后
    彰子の幼い頃から晩年までをまとめた小説で何もわからない処に投げ込まれ帝の妃として支え、藤原家の繁栄をも助けて晩年は国母として崇められる。何も教えられていないと見向きもしない人が多いなか自分が帝を支えて少しでも役に立つ事を見つけていく。真似できる事ではないけど自分も地に足をつけて女としての魅力を身につ...続きを読む
  • 十二人の死にたい子どもたち
     キャラクターが12人(?)もいて頭がゴチャゴチャにならないか心配でしたが、全員キャラが立っていて覚えやすくて意外と読みやすかったです。
  • 天地明察 下
    めちゃくちゃ面白かった。何かを何し遂げることの素晴らしさと、それを支えてくれる人がいることのありがたさを感じた。良いものを読んだ。
  • 月と日の后
    藤原道長の娘で、一条天皇の后、その後の天皇3人の母である藤原彰子の生涯を描く歴史小説。さすがは冲方丁、非常に面白い小説だった。

    藤原道長、頼道親子の官僚としてのしたたかさを裏にして、ちょっと神経質で情けない側を表にみせる描写、一条天皇や後一条天皇の徳政、紫式部の知性と不思議ちゃんっぷり…こういうや...続きを読む
  • ばいばい、アース(4)

    面白かった。
    少しの間だけでも、冲方丁先生の世界を絵にしてくれてとてもよかった。
    小説読んだときのことが思い出せて楽しかった。
  • 天地明察 上
    算額絵馬をきっかけに、春海が関孝和という存在に出会い勝負を挑む場面がとても印象深い。そしてこの出会いが春海と算術、そして暦…全ての始まりになっている。

    碁打ちの家に生まれ、その才能もありながら、どこか自分の生に飽きてしまっている渋川春海の人生が、北極出地をきっかけに大きく動き出す。建部や伊藤という...続きを読む
  • 天地明察 下
    自分が全身全霊をかけて打ち込んできたものが報われないとき、とてつもない絶望感に襲われる。そこで、立ち上がることができるのは、自らの強い想いと、誰かから託されたものとがあるからだ。

    いままで信じて疑わなかったものが違っていたのだと分かった時、それを斬って捨て去るのはとても難しい。困難なことを成し遂げ...続きを読む
  • 天地明察 下
    めちゃ面白かった‼︎
    なんでこんなに数学のくだり丁寧にやるんだろう?とか思ってたけど、下巻残り1/3で全てが繋がりました。算術の出題、誤問の話はここで効いてくるんかぁ〜…!最後には碁打ちとしての冷静な面が出てて凄く格好よかった。
    晴海がふにゃふにゃになったところは一緒に溶けた。

    理系の話が弱い私で...続きを読む
  • 麒麟児
    激動の幕末を駆け抜けた二人の麒麟児、勝海舟と西郷隆盛。

    史実をもとにしたフィクションだと明記されているけれど、まるで本物のように手に汗握り、心を動かされる見事な人間ドラマでした。

    最後のどうにもならずに巻き込まれた男の詩を刻んだ石碑の前に立つシーンがとても良い。
  • サイドストーリーズ

    しゃれた構成のアンソロジー

    煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
    もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
    番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。