冲方丁のレビュー一覧
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購入済み
毎年3.11がくるたび読み返す
3月11日の悲劇を悲劇だけじゃなくて、残された人の後悔を逝ってしまった人からの贈物が救ってくれる。優しい気持ちになれる作品。
同情するのが嫌いな方の私だが、感情移入して泣いてしまった。
震災に遭ってない私に、事実あった3月11日のことを忘れないように考えさせてくれた。きっと毎年この日は読み返すと思う。
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Posted by ブクログ
シェルの犯罪の証拠を懸けてのブラックジャック対決、そしてボイルドとの最終対決が描かれる完結編。
ブラックジャックシーンは専門用語が飛び交い、ブラックジャックに詳しくない自分にとって読むのはちょっときついかな、と始は思っていたのですが、読んでいくうちにあっという間に惹きこまれました。
なんでルールも分からないのに惹きこまれるのだろう、と思ったのですがあとがきを読んで納得。
というのも、冲方さんはこのシーンを書くため五日間ホテルでカンヅメをされたらしいのですがその際、
作中の勝負にのめりこむあまり胃をやられ、中のものをベッドや床にぶちまけ、それを見て笑い声を上げたそうです。
……ものす -
Posted by ブクログ
ボイルドの襲撃で負った傷をいやすため、バロットたちは楽園と呼ばれる化学技術施設へ逃げ込む。そこでシェルの犯罪の証拠の在り処をつかんだバロットたち、は証拠のあるカジノへ乗り込むことを決意する。
楽園での場面で印象的なのはボイルドと楽園の責任者であるフェイスマンとの会話。価値とは何か、技術の功罪は、といった哲学的な対話が非常に面白く読めました。
そしてシェルの犯罪の記憶が入ったメモリーを手に入れるためバロットたちはカジノでのギャンブルに挑みます。ルーレットのスピナー、ベル・ウイングとの対決も読み応え十分!
カジノの運営側と客側という金を奪い合う、という対決の図式を越えての「この人を越 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本当に春海は幸せ者だ…。
原作小説、これまでの漫画の巻。いずれを読んだ時も思った事ですが、渋川 春海は幸せな男です。
それは碁や数学、天文への才能に恵まれているという事ではなく。国家の大事業に抜擢されたからでもなく。
ただ彼の事を認めてくれる人、支えてくれる人、背中を押してくれる人に満ちているから。
国家の期待を一心に背負った改暦の儀「三暦勝負」に敗れた。
何という挫折。何という絶望。
とにかくこの漫画・作品の優れた所は、春海の内心描写と表現が上手いと言う点にあります。先の挫折と絶望が丁寧かつ陰鬱に描かれており、立ち上がる事すらできない「無念さ」を際立たせています。
誰しもが挫折を味わ -
Posted by ブクログ
冲方丁の著作を初めて読んだ.もっと早くに読めばよかったと思えるほど,面白かった.
頭のなかで情景を映像化しなから読んでいたけど,どうもパッドはバトーの声で再生される.ラファエルは分からない.
最後の方の,思考ロックを解除されたパッドがラファエルを連れ出すシーンはカッコ良かった.
最終局面の時間操作について,跳躍は「1秒を長くする」という奇妙な表現で理解出来るんだけど,沈むというのは「1秒を短くする」というのでいいのかな?
1秒が一瞬で終わってしまうから,自分の身に何が起こったかが全くわからない,みたいな.
そもそもこの解釈もあってるのだろうか.
中編小説だけあって,とんとんと物語は進む.
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購入済み
素晴らしい
一気に読んでしまった。一代記のセオリーに則った構成にもかかわらず、読者には筆力による、新鮮な感覚が常にある。時間を経て再読を繰り返すであろう作品とであった。