冲方丁のレビュー一覧

  • ばいばい、アースIV 今ここに在る者

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    シリーズ最終巻。「今ここに在る者」という副題が素敵だと思います。アドニスとベルの決着が何とも切ない。その切なさが、とっても綺麗です。

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    2011年12月09日
  • ばいばい、アースI 理由の少女

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    世界観とキャラクタでぐいぐい引っ張ってくれるので、すぐにこの世界・ストーリィに入り込めました。表紙も素敵ですし、大好きです。

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    2011年12月09日
  • ばいばい、アースIV 今ここに在る者

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    物語は転から結へ。
    ウブカタさんのテーマである所のNowhere / Now Hereの銘も高らかに刻み込まれる最終章「今ここに在る者」。読む側のテンションも沸騰状態からなめらかにランディング。そして旅立ち。固有名詞の氾濫するハイ・ファンタジーが、SFに転ずる瞬間が堪らない。

    のっぺらぼうでひとりぼっちのベルだからこそ、「現存」の二文字が実に重く、同時にピッタリでございます。世の中クソッタレだ、でも負けてられるか俺は俺だ、なにくそこん畜生、という根っこからのパワーが欲しい時に、つい読み返してしまうシリーズ。心の書。

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    2011年11月28日
  • ばいばい、アースIII 爪先立ちて望みしは

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    物語は転から転へ。影をまとって炸裂する懐疑。
    それでも歩みを止めること無いそれぞれの登場人物。
    そして表れる、いかにもなラストダンジョン。

    ベルが、アドニスが、ギネスが、シェリーが、ガフが、それぞれの理由と共に闇の中を進んで行くあたり、物語も大詰めって感じでございます。

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    2011年11月28日
  • ばいばい、アースII 懐疑者と鍵

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    のっぺらぼうの少女は、旅の扉を開くのか?
    青年の懐疑は、何をその手に掴むのか?
    「懐疑者と鍵」というタイトルもふさわしい第二章。
    展開は、正に急転直下。承から転へ。

    余談1:LIVEDとLEGNAがくっついてDILLEGNAVE、「福音」になりました、という辺りは実に遊び心であると思う。

    余談2:教示者たるシアンの振るう魔法剣、たぶん思い付いたはいいが他に組み込めなかったのだろうなぁと邪推します。ただでさえ剣ごとに刻まれる刻印・役割の決まった楽隊戦と、特殊な設定を多々盛り込んでいる訳で…

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    2011年11月17日
  • ストーム・ブリング・ワールド 1

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    完全なるファンタジーを読むのが久々だったので一気に読んでいきました。イメージ的には今はやりのカードゲーム?みたいな感じのファンタジーです。
    カードに宿る魔法やモンスターを使って戦う形のRPGのような内容。ラノベ的なのにすごく面白くてのめりこみました。
    そして、ラストの衝撃に思わず「ずるい!!」と言ってしまい、やられたと思わずにいられないです。
    早く続きを手に入れて読みたいと思わされたラノベは久々でした。

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    2011年10月17日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    第二部は一気読み。
    前巻からその兆しがあった通り、当巻ではボイルドの深層を丁寧に描いていた。それは、もちろんバロットとの対比であり、彼女があるべき姿を暗に滲ませてもいた。

    動かざる過去に対してどう立ち向かうか。
    まだはっきりとした見解は出せていないが、バロットとシェル、そしてボイルドともにその姿勢は異なる。
    過去を正面から見つめ、克服しようとするのがバロットだとすれば、過去の忘却という逃避に走ったのがシェルであり、過去に取り憑かれたまま身動きがとれていないのは、実はボイルドなのかもしれない。

    何れにせよ、そういった主要人物の深層に止まらず、あらゆる面で丁寧に、解りやすく描写を心掛けているこ

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    2011年11月14日
  • ストーム・ブリング・ワールド 2

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    ネタバレ

    1,2巻一気読み。 元となったゲーム。カルドセプトがやりたくなった。
    それぐらい世界観やルールがわかりやすく物語に取り入れられているし、
    物語の展開も秀逸だと思う。

    そして続きが超気になるんだけど、
    発売年月を見るとでないんだろうなぁ・・・。

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    2011年09月19日
  • マルドゥック・スクランブル(5)

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    ネタバレ

    とにもかくにもルーレット!!
    スピナーのベルがとても魅力的で、素敵!
    ハラハラする駆け引きからベルの過去まで短いページに
    綺麗にまとまっていて、目が離せませんでした。
    最後は不覚にもボロボロ泣いてしまったよ・・・
    大今先生の丁寧な人物描写が大好きです。

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    2011年08月17日
  • ばいばい、アースIV 今ここに在る者

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    「戦うソフィーの世界」と評されたと聞いたことがある作品です。とっても面白く、何回も読み返してしまいました。独特の世界観に慣れてしまうと、テーマパークでアトラクションを観ているような気分になりました。
    人生は旅。旅の呪いも祝福も、自分次第。超重量の剣とのっぺらぼうの少女がその身を賭して教えてくれました。大絶賛のシリーズ最終巻です。

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    2011年08月10日
  • ピルグリム・イェーガー(1)

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    全部持ってたけど、手放しちゃった。第二部がはじまったらまた揃えよう。

    冒頭の、アデールとカーリンの会話が印象的。

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    2011年08月03日
  • マルドゥック・フラグメンツ

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    マルドゥック・シリーズの短編集。
    「スクランブル」と「ヴぇロシティ」のサイドストーリーだけかと思いきや、
    沖方丁のロングインタビュー、「スクランブル」の初期稿や次作「アノニマス」の予告編まで収められてて、
    とても充実した一冊だった。

    特に面白かったのはボイルドとウフコックのコンビを描いた短編2本かな。
    「ヴぇロシティ」では過酷な目に遭ってばかりの一人と一匹だけど、
    この短編みたいに「普通」の事件も解決してたんだなーと思うと、自分の中で作品世界が広がる。

    「アノニマス」の予告編を読む限りだとサイバーパンク版甲賀忍法帖に拍車がかかってるけど、
    どうなることかと今から楽しみw

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    2011年06月22日
  • マルドゥック・スクランブル(5)

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    待ちに待った待望の5巻!
    絵も好きだしなにより今回も展開が熱かった!(≧∀≦)
    スピナーのベル・ウイングさんかっこよすぎて…
    バロットちゃんどんどん可愛くなっていくよ
    黒ドレスmgmg

    6巻待ち望み過ぎる…
    変なとこで打ち切りにならないよう支援していきたいです

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    2011年06月19日
  • テスタメントシュピーゲル1

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    なんて救いのない展開。

    最後の最後に一筋の光明が見えたのかしら。次巻を待ち侘びることにします。

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    2011年06月14日
  • マルドゥック・フラグメンツ

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    ネタバレ

    商業的に成功した作品の前日譚を後日に描くということは、某宇宙戦争映画にも通じることだが、どうしても前日譚の方が物語の世界観に歴史という深みが付加された結果として表現も、キャラクターも話しそのものも面白くなるのが一般的であり、そのため陳腐化した後日譚を改めて描きなおしたくなるものであり、ルーカスもこの作者も取り組んでいて、創造者の作品に対する愛が感じられて良い。本作は、未来譚へのインターミッションという作品であるが、主たる登場人物の紹介を象徴的に行い、なおかつ結末を予感させる作品で話を結ぶという、ここでもまた実に映画的な宣伝をモチーフとした作品となっていて、いやがおうにも読者に期待感を抱かせる。

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    2011年06月08日
  • マルドゥック・フラグメンツ

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    久しぶりだよ、万能鼠型道具ウフコック。
    ポケットついてる猫型ロボと機能は似てるけど、対局の存在です。(拗ねて道具出さない時もあるのは似てるか)

    これまでの6作の隙間を埋めていく短編集。

    ウフコックの悩みっぷりが前面にでてるなぁ。

    でも、ボイルドもバロットも、
    やっぱり格好良いわ。

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    2011年06月08日
  • マルドゥック・フラグメンツ

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    マルドゥック・スクランブル、ヴェロシティに関連する短編集。そしてアノニマスへの序曲。
    完全版と改訂新版が旧版の改訂ではなく、それぞれ丸々書きなしてるという話にはちょっとびっくり。新作を読みたい気持ちもありますが、経験を積んでより洗練された文章で過去作を書き直す。それはそれでおもしろい試みだと思います。底知れない作家です、冲方丁は。

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    2011年06月05日
  • テスタメントシュピーゲル1

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    スプライトとオイレンの合流とのことだけど、今回はオイレン側の視点のみ。物語の密度がものすごいことになってます。中盤までは緊迫した状況の中でも痛みと向き合いながらの成長していき、また最強の夕霧の歌や吹っ切れた涼月の扮装といった楽しげな雰囲気があるなあと油断していたら、終盤になって急激なたたき落としを食らいました。でも最後にはそれぞれに託された希望が残り、ますます今後に期待が高まりました。先に進んで欲しいという気持ちも強いですが、次巻は明らかに省略されている要撃部隊の面々の活躍を見たいです。

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    2011年05月04日
  • オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog

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    特甲猟兵の登場によって、戦闘が半端無く過激になり特甲児童の内面に更に迫る巻。小隊メンバーそれぞれが現状を受け入れて精神面での成長を果たす姿も素晴らしく、それを支えるミハエルとパトリックがまたかっこいいです。あと陽炎の行動と内面のギャップも見ていて面白いです。そしてスプライトとの結びつき、特に涼月と鳳の電話による会話とその姿の対比の仕方が見事。これだけ多面的に物語を破綻なく書ける作家はそういないでしょう。物語が統合されるというテスタメントにも期待です。

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    2011年05月02日
  • スプライトシュピーゲルIV テンペスト

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    小隊メンバーの休日を描いた短編、要人保護の任務を描いた長編の二部構成。短編の方は和やかな雰囲気が出ており、何より冬真を意識し始めたらツンデレ化した鳳が可愛すぎです。だからどれだけハイスペックにすれば気が済むんですか、冲方さん。一方の長編は、小説内で展開される世界統一ゲームが秀逸。そしてその後の襲撃犯の探索、敵方に堕ちた特甲児童の戦闘へと発展していく展開はスピード感と緊張感が抜群です。妖精たちが成長と新たな力による侵食の先に一体どのような結末を迎えるのか、楽しみにしています。

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    2011年04月25日