冲方丁のレビュー一覧

  • はなとゆめ

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    枕草子の裏方本のような作品。清少納言がどんな気持ち、どんな経緯で枕を書いていたかがリアルに描かれている。
    時代が違いすぎることもあって共感しにくいところも多々あるが、主君の定子をひたすら褒めて愛する感じは現代の「推し」活さながら。批判もあったようだが、逆境に負けず真っ直ぐに推しを信じ抜く人生は楽しそうで眩しく思えた。

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    2023年12月09日
  • 剣樹抄

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     本作は『光圀伝』とリンクする場面が多く、光圀伝ファンには大変興味深い作品。拾人衆という子供の特殊技能集団を使って江戸の事件を解決していくという設定も良い。一方で1話毎の事件がやや複雑すぎて渋滞を起こしている印象。「丹前風呂」がまさにそうで、人物も多く展開も裏の裏までひっくり返り、推理物としては良いと思うが、本作は設定が良いだけにもっと子供らと光圀に焦点を当ててほしかった。
     光圀の過去の過ちへの「贖罪」というテーマが本作全体を貫いており、その点で作品に深みをもたらしている。次作で打ち明けることになるのであろうが互いにどう和解して折り合うのか非常に楽しみだ。

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    2023年12月02日
  • 月と日の后

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    宮廷物のフワフワした感じではなく、リアル感があって面白かった!
    彰子がその後国母になったことは習わないので、その点も興味深かった。
    もっと勉強しなくては?
    そういえば2024年の大河は紫式部だって!
    珍しい〜
    関連本増えるかも〜

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    2023年11月28日
  • 剣樹抄 不動智の章

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     光圀が了助の父を殺したことが、ついに了助と拾人衆に明かされ、光圀に木剣を振おうとする了助を柳生義仙が止め、極楽組探索の旅に連れ出す。
     まず義仙が達人であることが印象的に示され、その義仙のために、なぜか「三ざる」が甲斐甲斐しく尽くす。それが、すべて了助を旅に連れ出すための伏線だったというのが、面白い。また、江戸時代の旅の心得も示され、心のありようがどうあるべきかが語られる。さらに、老中と御三家の確執、大名家の思惑、極楽組の思惑が絡み合う。救いのないような話のなかで、登場人物の魅力が光る。
     ちなみに、本に挟まっていた新刊案内が「お前の罪を自白しろ」なのが、また、なんとも・・・

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    2025年12月07日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    バロットが自分の生に価値を付与し、それをベットして戦う話でした…!命の価値と人生の綱渡りを意識する2巻でした。
    ルーレットやブラックジャックなどのギャンブルを通して、ルールのなかで不自由ながらも自分の成せることを成して自分の戦いをしていくバロット。その姿からは過去と向き合う強さよりもいまを生きる強かさへの萌芽を感じました。
    これまで盲目的にルールに従い、流されるまま生かされてきた少女。そんなバロットがルールを知り、そのなかで自分なりの呼吸で生きていくためのステップを登り始めていく。バトルシーンを求めてるとあんまりかもですが、フェイスマンとボイルドの対話とギャンブルパートは社会を生きる人々に何か示唆的なものが溢れていて個人的に好きでした!

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    2023年11月21日
  • 月と日の后(下)

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    1000年前の朝廷が舞台の大河小説。主人公の彰子がまだ少女の頃から始まり、環境に負けず一条天皇と心の距離が縮まり愛が深まっていく前半、子供ができ自分の生き方の軸を定め活躍する中盤、相次ぐ不幸と戦う終盤、、あっという間に彰子の一生を追体験してしまった。
    また、病気が怨みから来るとか、物怪が取り憑くなどということが真面目に書かれており、当時の人間の価値観を理解しながら感情移入できた。
    とにかく面白かったが、後半は起こった出来事を並べるだけのところもあり、物足りない感もあった。(ただでさえ上下巻なのにもっと長くなってしまうが、、)

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    2023年11月19日
  • はなとゆめ

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    枕草子の内容と、それを書くに至った背景が小説としてわかりやすく描かれている。

    『枕草子のたくらみ』『平安人の心で源氏物語を読む』や御堂関白記の訳などとあわせて読むと楽しい。

    伊周、隆家兄弟が、花山院の袖を射る事件(長徳の変)とそのすぐ後の清少納言の動きとその理由や、その後の則光や斉信との関係。
    また、その後の清少納言の孤立の具体的な理由。
    定子の「言はで思ふぞ」の手紙の決意。
    権力掌握のため必死な道長の策謀と、時勢をみる貴族たちの動き、定子の覚悟とその女房たちの自負と誇り、決意。

    特に後半、政治色が強くなるほど哀しくて激しい。

    …………伊周と、その弟の隆家、雅な教養はあったんだろうけど…ぼんぼんすぎるっていうか、ちょっとアホ


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    2023年11月07日
  • 剣樹抄 不動智の章

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    残念ながら、NHKのドラマの方は、ところどころしか見てなくて、しかも、結末も知らないが、舘ひろしが「義仙」だったのは覚えている。本の方は、何か、大々的な陰謀の気配がして、続きが楽しみだ。

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    2023年10月25日
  • 剣樹抄 不動智の章

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    前作を読んで続編が気になりこちらも手に取る事に。

    読み終わってみればもう少し先があるのでは?と思って調べてみるとやはり今年中に発売予定だと。

    若き頃に取り返しのつかないことをしてしまった水戸光圀や、光圀との因縁を持つ六維了助様々な特技を持った子どもたちからなる拾人衆、人並み外れた技能を持つ柳生義仙、それに加えて悪役としての極大師や、状態が不明のままで終わった鶴市、甲斐、錦氷ノ介等が続編でどの様な絡みを見せるのか、引き続き楽しみです。

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    2023年10月09日
  • 麒麟児

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    周りの人間の理不尽さや利己的な振る舞いに、何度も何度も悪態をつきながらも、決して大義を忘れずにやるべきことを粘り強くやり続ける麒麟児たちの姿には、ただただ畏敬の念を感じる。その一方で、こうも報われない、理解されない状況で行動を辞めない姿には、「なぜそうまでできるのか」「なにが彼らをしてそうさせるのか」と、素直にはてなの気持ちが湧いてくる。そういう点も含め、常人には理解できない麒麟児なんだろうか。

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    2023年09月24日
  • マルドゥック・アノニマス 5

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    ルーンを筆頭にしたイースター・ファミリー総出演のウフコック救出劇はまだまだ続く。敵となるエンハンサーも新手が続々登場し、いくらなんでもと……思わなくもない。
    本巻では、間に挟まれる過去のエピソードも敵側のものが多くなり、重層的に現在へとつながってくる。が、やはりルーンだ。戦闘中の彼女も素晴らしいが、学生生活を送りながらウフコックの手がかりを求め、アビーの庇護者として存在感を示す。
    そして20歳の誕生日をはさんで、過去の事件で失われたものを取り戻す。このシーンは感動的だ。

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    2023年09月10日
  • はなとゆめ

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    「千年の黙 異本源氏物語」という紫式部視点での物語を読んだことがあるが、これは清少納言(中宮定子)視点なので、読み比べをしている感じが面白かった。

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    2023年08月22日
  • マルドゥック・アノニマス8

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    待ちに待った8巻!
    でも、これは自分のせいなんだけど、誰がどう対立して、誰が誰にどんな感情を抱いていて、誰が何を目論んでいて…ていうのがわからなくて、オフィスが出てくるところ以外はいまいち入り込めなかった。ちゃんと1〜7巻を読み直してから読むべきだった。
    そしてまた次を待たねば。。。

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    2023年08月15日
  • はなとゆめ

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    この本の読後、枕草子を読むと、清少納言の中宮定子への敬意と深い愛情が伝わってくる。学生時代に読んだ感じとは全く別物だった。

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    2023年07月09日
  • マルドゥック・ヴェロシティ3 新装版

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    そもそもが難解なのに期間空けちゃったので理解できない部分が多々あった。当然だ。 あとがきのエピソードが狂人のそれで、やっぱこういう作品を産むのはそういう人なんだなあと納得しちゃった。

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    2023年07月17日
  • はなとゆめ

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    ネタバレ

    この作品は清少納言のひとり語りという形で進みます。
      最初の夫である橘則光との別れから始まります。

      則光の母親が花山天皇の乳母だったために、将来を期待されていたがたった二年で出家するとは思わなかったことでしょう。
      彼女は長男を連れて父の清原元輔の元へ戻った彼女。けれども、父である元輔は七十九歳で肥後守になり、彼女とはそれが永遠の別れとなります。仕官をした則光の元へ長男も行ってしまい……。
      二十八歳になった時に清少納言は宮中へ、しかも中宮定子に仕えることになります。定子の年齢は十七歳。
      若く美しいその華に清少納言はその生涯と一冊の書物を捧げることになるのです。

      身分、美しくないわが身への引け目。そうしたことから、宮中は決して清少納言にとって居心地が良い場所ではなく、それを変えてくれたのが、だれでもない最も尊い女性である中宮。

      ふさわしくありたいという気持ちが彼女を変えていく。それでも、宮中に恐れを感じる彼女に定子は上質な紙を与えるのです、いつか彼女が描く『枕』のために。

      そして、定子の父である藤原道隆の死後、道長と伊周との政局争いに巻き込まれて、定子は髪を切り、清少納言は口さがない人々のうわさ話に疲れ果てて、定子の元から離れてしまい、そこで様々な思い出を書き綴り始まるのです。それはかつて定子が『枕』と呼んだもの、のちの世に『枕草紙』として歴史に残る書物になるのです。

      道長と定子との政治的な争いは続き、結果として道長が勝利を収めたかのようにも思えるのですが、その後、定子をモデルにした『源氏物語』を書いていた紫式部を宮中に招いたり、彼女が彰子の漢文を教授したりということを考えると、あくまでも彰子は定子のコピーでしかなかったと思われて、切ないですね。

      宮中で多くの人が続きを待ち望んだ『源氏物語』
      定子が読み、苦しい生活の中で笑みを浮かべたと言われる『枕草子』

      どちらにも価値があり、どちらの妃も辛い日々を送っていたと読み終えたときに思っていました。

      この作品では淡々と、静かに語られていく日々が愛おしいと思わせてくれるものでした。だからこそ、歴史に翻弄された一人の女性の生涯が胸を打つのでしょう。
     

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    2023年06月04日
  • もらい泣き

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    どの話ももらい泣くことはできなかったけど、知り合いの小咄を聞いているみたいで楽しかった。個人的には「爆弾発言」と「旅人たちのバス」は登場人物に興味を引いてとても印象に残った。
    本の後半、震災後に書かれたショートストーリーは、どこか人の繋がりを強く感じた話しが多かった。「盟友トルコ」の『近くの親類より、遠くの他人』は今の自分の人間関係の共感性が強くグッときた。

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    2023年05月06日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    バロットの挫折と復活を描く2巻。
    まさかのカジノでイカサマバトルが始まるという展開で1巻とは違う趣があって面白い。
    カジノという場を与えることでバロットが弱くて悪い人間と向きあいつつもその中で、目指す方向を見つけていくという話になっていて、敵討ちが成功するかどうかという次元と別の方向が示されるのが良い。

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    2023年05月06日
  • 十二人の死にたい子どもたち

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    想像してない結末でした

    タイトルから想像できなかった結末に驚きでした。
    なんだか辛いこと沢山あるけど、前を向いて生きることで、また楽しいことが見いだせるんじゃないかと思えるような作品でした

    #深い

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    2023年04月20日
  • 剣樹抄

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    大江戸諜報劇
    そういえば時代モノ初めて読んだ
    それぞれに長けた技を持つ少年少女たちと
    それをまとめる曲者な大人たち
    はぁ面白い…

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    2023年04月07日