冲方丁のレビュー一覧

  • 冲方丁歴史小説4作品試し読み合本(『天地明察』『光圀伝』『はなとゆめ』『麒麟児』)

    購入済み

    歴史もの4連発

    史実に基づいて書くのが歴史小説で時代背景を借りるのが時代小説、というのが定義らしい。まごうことなき歴史小説 豪華4点揃い踏みである。作者冲方丁といえばマルドゥックスクランブルに代表されるハードSFもの という先入観があったが、まるっきり違う文体で、めんめんと または剛直に 個性豊かな人物を描きあげている。ちょうどNHK大河ドラマでもやっている平安時代中期を描いた「はなとゆめ」が特に印象に残った。

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    2024年04月03日
  • 月と日の后

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    ネタバレ

    藤原道長の娘であり、今年の大河ドラマの主人公・紫式部が仕えた主人、藤原彰子が主人公の本作。
    入内してから亡くなるまで約80年間の人生を描いた、まるで伝記のような小説。ボリューム感満載だけど、ページをめくる手が止まらない。

    入内してしばらくまではつまらないかなと正直思っていたけれど、おばの藤原詮子から一族間の恨み辛みを聞かされてから一気に面白くなった。
    一条天皇の力になりたいからと紫式部から漢文を習い、一条天皇亡き後は国母として、宮中になるべく怨みが生まれぬよう多方面に渡り気を配る姿は、現代のビジネスマンにとって十分示唆に富むものだと思った。

    歴史の授業でもっと彰子のことを取り上げてもいいく

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    2024年03月31日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    ネタバレ

    起承転結を考えると3.7ぐらいですが、自殺志願者を集めて、集団自殺という単純なものではなく、途中からピアカウンセリングのようになっていったのが面白かったです。主催者もピアの一員であること、しいていえば余命幾ばくかの子がカウンセラーみたいではあるけれど、そういう視点で読ませてもらったので面白いなと思いました。

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    2024年03月24日
  • 月と日の后

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    幼くして一条天皇に嫁いだ、藤原道長の娘、彰子の物語。何もわからず、権力争いの駒のひとつとして天皇の妻となるも、次第に自分の立場に意味を見出す。天下泰平の為に、争い事が起こらぬように、決しておごらず、周りを見る力があることが、上に立つものに必要なのだと感じさせる良書。
    道長一族の栄枯盛衰も悲しくも、人の心は我が身勝手では幸せは続かないという教訓にも思える。

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    2024年03月20日
  • 月と日の后

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    藤原彰子の物語 道長の娘。
    一条天皇の中宮。

    彼女の視座から描かれた物語。
    まあ、こんな見方もあるかも。

    表紙のデザインもいい。

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    2026年01月18日
  • 天地明察 上

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    ネタバレ

    歴史小説だから読めるか心配だったけどキャラクターが立っててするする読めました!
    伊藤さんと建部さんが観測中に二人ではしゃいでる場面と春海さんが二回目に貼り出した問いに明察と書く場面が気に入ってます。
    下巻も楽しみ

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    2024年02月25日
  • SGU 警視庁特別銃装班

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    劇画チックというか報道っぽいというか、独特の描きっぷりが始めは違和感あったけど、途中からテンポとともに心地良くなった。登場人物も魅力的。続編読みたい!

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    2024年02月23日
  • 月と日の后

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    藤原彰子の物語。
    父道長の姉、詮子の怨み。
    夫、一条天皇の仁政、
    父道長の野心と母倫子の思い。
    亡き定子の息子、敦康親王への思い。
    国母となり、敦成親王(後一条天皇)と敦良親王(後朱雀天皇)を支える。
    紫式部も女房として仕えた。
    糖尿病を発症した道長の最後は悲惨に描かれ、
    彰子は慎重かつ思慮深い賢后として描いている。
    娘を入内させて皇后に立てることが
    「我が世」への近道となった時代である。

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    2024年02月19日
  • 月と日の后(上)

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    「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の
      欠けたることも なしと思へば」
    の句でおなじみの藤原道長。その娘で、一条天皇の中宮となった藤原彰子の物語。
    一条天皇のきさきとなったが、なかなか子に恵まれず(そりゃ12歳で入内しても)、そのうち中宮定子の子、敦康の養母となる。
    それを始めに国母として70余年、藤原家の後ろ盾として、そして朝廷の安定に大きな影響を及ぼし続けた女性の一代記。

    上巻は彰子が国母として独り立ちしていき、そして女房として彰子に仕えた紫式部が登場するまでがメイン。
    彰子は国母としてのモットーとして「人を決して恨んではならない」ということを強く掲げる。そしてそのきっかけになったのが

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    2024年02月17日
  • 麒麟児

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    『天地明察』がとても面白かったので、冲方丁の他の歴史ものも読んでみようと手に取った一作。

    幕末も幕末、江戸の無血開城直前における西郷と勝海舟の二人の、江戸での戦争を避けるための駆け引きが本筋。カバー画の荒々しい感じをよそに、血湧き肉躍るような戦いは一切出てこず、二人の心の動きや会話が繰り広げられる。
    それが退屈かというとまったくそんなことはない。勝は、なんとかして主君の徳川慶喜に少しでも有利な条件を勝ち取りたい。西郷も、新政府軍には強硬派もいるものの、本人としてはなんとかして平和に主権交代を成し遂げたい。
    その主張をストレートには表に出せず、それでもそれぞれの目的を達成するために交渉が繰り広

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    2024年02月12日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    半分以上がカジノでの心理戦です。
    ゲームの描写がすごすぎる……
    どうやったらこんなの書けるんだ。

    ボイルドとウフコックの出会いのシーンは泣きました。
    ボイルドの最期がどうなるかわかってるけど幸せになってほしいですね。

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    2024年02月10日
  • 月と日の后

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    ネタバレ

    藤原道長の娘として一条天皇の后としての彰子の生涯。
    何も知らなかった少女がだんだん政争や後宮での争いに巻き込まれ、紫式部を味方につけるなどして賢くしたたかに生きていく。後半は彰子の物語というより天皇家と藤原一族の歴史書のような感じ。系図を見るだけでその異様さがわかる。
    また火事が天災として扱われているのが不思議だ。きっと放火に違いない。
    後三条天皇が立派な方だったことをこの本で知ったが、もっと長生きして欲しかった。

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    2024年02月10日
  • 月と日の后(上)

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    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他 ◯

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    2024年02月02日
  • OUT OF CONTROL

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    冲方丁の今のイメージと違って、ドロドロというか混沌、カオスな物語が多く新鮮だった。まあこ怖すぎ。
    しかし、1番面白かったのはやはり改暦事情であった。

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    2024年01月17日
  • 月と日の后(下)

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    国母彰子の生涯は立派だった。
    火事と病気が次々に起こり、
    兄弟間で政権争いが激しい中、世の安寧を一心に願い続けた生涯だった。
    先日から紫式部と藤原道長を主人公にした大河ドラマが始まったが、この小説の道長像とすごく違いそう。

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    2024年01月13日
  • 月と日の后(上)

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    平安時代を描いた小説にあまり馴染みがないので、名前の読み方とか色々難しくて最初読み進むのが遅かったけど、なんとか慣れてきて、人物の相関図もだいたいわかってきた。
    12歳で入内してまだ幼かった彰子が、だんだんと成長して、一条天皇を支えたいと一途な想いで頼もしくなっていく様が健気で胸が熱くなる。
    それにしてもこの時代の女の身分の低さ、親から物のように出世の道具にされる様は腹立たしい。親族間なのに争いが絶えず、怨霊とか怨念が信じられてて、それによる病や火災の多さにびっくりする。
    身分が高くても、心安らかになる時がない大変な時代だったんだな。
    紫式部が出てきて面白くなってきたので、下巻でさらに彰子が成

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    2024年01月04日
  • はなとゆめ

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    枕草子の裏方本のような作品。清少納言がどんな気持ち、どんな経緯で枕を書いていたかがリアルに描かれている。
    時代が違いすぎることもあって共感しにくいところも多々あるが、主君の定子をひたすら褒めて愛する感じは現代の「推し」活さながら。批判もあったようだが、逆境に負けず真っ直ぐに推しを信じ抜く人生は楽しそうで眩しく思えた。

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    2023年12月09日
  • 剣樹抄

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     本作は『光圀伝』とリンクする場面が多く、光圀伝ファンには大変興味深い作品。拾人衆という子供の特殊技能集団を使って江戸の事件を解決していくという設定も良い。一方で1話毎の事件がやや複雑すぎて渋滞を起こしている印象。「丹前風呂」がまさにそうで、人物も多く展開も裏の裏までひっくり返り、推理物としては良いと思うが、本作は設定が良いだけにもっと子供らと光圀に焦点を当ててほしかった。
     光圀の過去の過ちへの「贖罪」というテーマが本作全体を貫いており、その点で作品に深みをもたらしている。次作で打ち明けることになるのであろうが互いにどう和解して折り合うのか非常に楽しみだ。

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    2023年12月02日
  • 月と日の后

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    宮廷物のフワフワした感じではなく、リアル感があって面白かった!
    彰子がその後国母になったことは習わないので、その点も興味深かった。
    もっと勉強しなくては?
    そういえば2024年の大河は紫式部だって!
    珍しい〜
    関連本増えるかも〜

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    2023年11月28日
  • 剣樹抄 不動智の章

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     光圀が了助の父を殺したことが、ついに了助と拾人衆に明かされ、光圀に木剣を振おうとする了助を柳生義仙が止め、極楽組探索の旅に連れ出す。
     まず義仙が達人であることが印象的に示され、その義仙のために、なぜか「三ざる」が甲斐甲斐しく尽くす。それが、すべて了助を旅に連れ出すための伏線だったというのが、面白い。また、江戸時代の旅の心得も示され、心のありようがどうあるべきかが語られる。さらに、老中と御三家の確執、大名家の思惑、極楽組の思惑が絡み合う。救いのないような話のなかで、登場人物の魅力が光る。
     ちなみに、本に挟まっていた新刊案内が「お前の罪を自白しろ」なのが、また、なんとも・・・

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    2025年12月07日