冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
未成年娼婦の主人公バロットが、自分を「殺し損ねた」男に、マルドゥック・スクランブル09で得た技能を駆使し、復讐をしようとする話。
登場人物の名前がいいなぁ。横文字のSFってただでさえ用語を押さえないといけない上に人物名まで覚えづらいと全然乗れないから。キャラに関連した名前をつけてあると覚えやすいね。
SFといってもどちらかと言えば能力バトルものに近い。ガジェットも想像力の限界は越えない感じ。
キャラクターの書きかたが上手くて読ませるなぁ。敵役のおぞましさとか、主人公の心情とか。バトルも俺tueeeeee!からの絶望の落差で次が気になる。ボイルドの絶望感はやや唐突な感もあるけども。
気になるけど -
Posted by ブクログ
ネタバレ・主題とは皆さんそれぞれの中にある大きなテーマのこと。なぜ内面から生まれてきた主題を小説にしなければならないのかというと、それが「意味不明なものであるから」。主題とはたいていその人にしか理解できないものだから、ストーリーもないうちから「卵とネズミ」と言われても、なんのことかわからない。主題とは混沌とした発見でもある。そんなきわめて個人的なものが、もしかすると他人を喜ばせ楽しませるかもしれない。それこそが主題の価値。
・主題を作るために必要な要素は、技術と知識と感性。作家には、この三つが織りなす三角形の中に収まるレベルの作品しか書けない。
・誰からも期待されずただ黙々と小説を書くというのは、やは -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに、えんさんが出てきたー!
綺麗!可愛い!!
さて、このお話の大一番勝負が…失敗に終わる
ところで終わりますね。うわぁ。
悲劇を乗り越えた先のまた悲劇。。。
原作を読んでいて知っていても、気になる続き。
この本を読んでから久しぶりに囲碁を勉強しなおしています。
まだ5路盤からですが、まっさらな碁盤を見ていると
どんな手になるのかさっぱり分からず、
碁盤を宇宙、ご意思を星と例えた意味がそれとなく
分かってきました。
本来は19路盤なんだよな。。。19×19。
手の数は、wikiによると10の160乗、
チェスで10の50乗ってことらしいです。
天文学的な数字…。
囲碁と天文学は通 -
Posted by ブクログ
少女娼婦バロットは賭博師シェルに計られ爆炎にのまれた。瀕死の彼女は緊急法令スクランブル09により蘇り、シェルの犯罪を追う。
心を殺し、望むことを諦め、男たちに支配され、死さえ従順に受け入れかけていたバロット。彼女が蘇り、手に入れた力を操作する時に感じた征服感と高揚感の描き方が良かった。力を手に入れた人間は間違いなく彼女のようになるから。
まだ1冊目だけど、最後まで彼女が戦うだけの話なのか、今後彼女の内面の変化を描くのか、気になるところ。
必要以上にグロテスクな部分もあるけど、沖方丁のリズム感あふれる文体は好きだと思った。
*以下引用*
*愛の定義は与えることだ。それにはルールがある -
Posted by ブクログ
茫然自失になるほど度重なる別れ。
しかし、裏を返せばそれだけの喪失感を覚えるほどの出会い・縁が春海にはあった、という事でもあり。
おことを喪い、伊藤様を看取る事も出来ず、泣き崩れる春海の姿が切なくてかないません。それだけ大事な人たちだったんだ、と。
そして、道策の一途なツンデ…もとい、ライバル心。本当に春海は人に恵まれている。
誰もがその大きな器に水を注ぎたくなる、いい表現です。
それでも改暦の儀は困難な事業。ありとあらゆる知と力を尽くして、ついに成就なるか……以下続巻、という時点で結果はアレなわけですけれどw
兎にも角にも幸せな春海の人生。
どんな困難に打ちひしがれようとも、やはり彼は -
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