冲方丁のレビュー一覧

  • マルドゥック・ヴェロシティ1 新装版

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    文体はボイルドの客観的かつ冷酷な視点を表現しているのかと思ったが、他の方のレビューを読んでクランチ文体というものだと知る。なるほど。しかし作品にマッチしている。

    映像的に目まぐるしく展開していく疾走感あるアクションが楽しい楽しい。ボイルドのチート能力っぷりは『スクランブル』でよく知っているが、彼の鉄壁のメンタルがまだ築かれていないあたりが不安を醸す。限りなく強いはずがどこか危うく、一歩間違えばすぐに誰かが死んでいきそうな雰囲気。先が楽しみ。

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    2016年03月18日
  • もらい泣き

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    冲方丁のもらい泣きを読みました。

    冲方丁が知人から聞き出した感動的な話を収録した短編集でした。
    特に気に入った話は心霊写真、ぬいぐるみ、爆弾発言、でした。

    心霊写真は6人で写真を撮ったらテーブルに手が13本写っていた、と言う話です。
    でも、その13本目は師匠の亡くなってしまった奥さんの写真で、師匠がずっと付き添って手をさすってあげていたのをみんな知っていたのでした。
    全然怖いとは感じませんでした、というのが写真を撮った人の感想なのでした。

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    2016年02月19日
  • 『光圀伝』謎解き散歩

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    江戸藩邸の位置や水戸でのいろいろな位置関係がいまひとつわからないまま読んでいたので、この本でよく理解できました。パイロット版も読めてよかった。位置関係を踏まえたうえで、これから再読します。って言いつつ、前回単行本で読んだときはあまりの面白さに3回読み返していたので正確には4回目の再読?(笑)

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    2016年02月10日
  • もらい泣き

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    『天地明察』の著者冲方丁による、じんわり泣ける実話のショートストーリー集。
    無理に泣かせるような書き方でなく、普通の人がさらりと語ったような書きぶりで、その分胸に染み渡る。

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    2016年01月24日
  • 『光圀伝』謎解き散歩

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    「光圀伝」が面白かったので、気になって手にしました。
    散策のガイドブックという点では、街歩き系の雑誌には到底及ばないものの
    ・冲方丁のインタビュー
    ・予告編と題された光圀伝の抜粋
    は散策するときの移動の合間に読み返すことができるので重宝しています。

    何と言っても一番知りたかった「光圀伝」の「どこが架空でどこまでが史実なのか」がわかる各学者の考察が載っており、それが嬉しい!

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    2016年01月16日
  • もらい泣き

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    冲方丁の短編集。人の心が震えるときというのは何らかの普遍性があるのだろう。
    どこかで既視感を感じながらも時折自分の中のじわっとあふれてくる来る感情が押さえられない。

    ・・・そして、以前ハードカバー版も読んでいたことに気が付いたのでした。
    何回読んでも良い本は良い本、ということにしておこう。

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    2015年12月19日
  • 微睡みのセフィロト

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    超次元的能力を持つ者フォースと持たざる者サードの対立が原因で一度滅びかけた地球を舞台にする近未来ハードボイルドSF。

    主人公パットはその戦争で妻子を失った軍人。装置による制御がなければ正気を保てないほどフォースを憎んでいる。改造した肉体を持つ軍人であるパットはフォースを育成する機関から派遣された少女ラファエルとともにある事件の捜査に当たる、というあらすじ。

    展開が早く文字数あたりの情報量が多いのでやっと着いていってる感じだったが、読んでいて不思議に状況が見える。迫力のあるサイキックバトルは怖いくらいだ。

    父親としてのパットに共感しながら読んだのでラスト少し前パットとある人物の対面シーンで

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    2015年10月31日
  • マルドゥック・スクランブル(1)

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    ネタバレ

    バロットのビジュアルがとても好きだった。
    最終回はあれっ、終わり、となったけど、強く生きている彼女を見れて嬉しい。

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    2015年09月20日
  • もらい泣き

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    宝石とは言わないまでも
    貴石と呼べる、心洗われ磨かれるエピソード。

    もらい泣きしてしまう話を集めた
    連載コラムとのこと。
    泣かないまでも、胸がきゅっとなるものは多い。

    これだけのエピソードが集まったことが、凄い。

    コラムというだけあって
    小説の濃厚さとは異なるさらさらとしたタッチで
    程よく力を抜いているように思う。

    それだけに、よい意味で不意打ちをくらう。

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    2015年09月06日
  • もらい泣き

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    冲方丁のショートストーリー?と興味もあって、購入。

    結果、見事にもらい泣き。
    かなり泣けたのは「今から行きます」。
    電車の掲示板をめぐるエピソード。

    こんな風にポツリ、ポツリと涙が落ちる本に、私は今まで出会ったことがなかった。

    作者自身は、もっと大泣きさせるように創作することも可能だが、と言う。
    それはそれですごい技だと思うのだけど、そうしなくとも響く、人のすごさに思い至った。

    自分自身のことでなくとも、ポツリと涙が出る。
    生きていることを、こんな風に味わえる人間という生き物は、ほんとうにすごいと思う。

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    2015年08月28日
  • もらい泣き

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    金庫と花丸、化粧をする人、地球生まれのあなたへ、先に行きます、タクシーと指輪、ノブレス・オブリージュが良かった。

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    2015年08月27日
  • 光圀伝 二

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    光圀の青年期。青臭くグレた光圀が宮本武蔵と出会い、更生します。わかりやすい展開ですが、面白かったです。おぞましいものをしっかり描けると説得力が増しますね。
    天下泰平の世。戦場を求め、武士が武士である意味を求め、力を持て余す若武者たち。しかし、憧れの戦国の世は主君も親兄弟もなく、互いに喰らい合うおぞましい時代だったのだ。天下泰平って有り難い…。

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    2015年08月10日
  • 天地明察(8)

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    やっと出た⭐️関孝和‼︎の巻。

    小説を読んでいるため、起承転結を全て知っているのですが、小説にない部分をググッと書き込んで下さっているので、既読派にこそお勧めかもしれません。

    当時、小学生だった娘には少々難しいかと思い、コミックスを買い与えたのですが、お母さんも愉しんでいます。

    しかし、小説版から数えても、何度建部さまに泣かされているのだ私は!‼︎又泣いてしまったじゃないか、コンチクショウめ!

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    2015年07月13日
  • 黒い季節

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    ファンタジー、歴史物を読んできて、現代物。
    格好良さというか、中2っぽさ全開。好きです。漢字の使い方が、かっこいいです。まあでも、これをかっこいいと思うのは、ヤンキー的な、夜露死苦的な感じがないこともないですが。

    「天地明察」は、ちょっと中2っぽさは少なかったかな?
    まあ、題名と初手天元とかは、ちょっといい感じか。

    これを読んでいる間、古川 日出男古屋を思い出していました。とんでもない話なのに見てきたように書くところがにているのかなと思います。
    この2人は凄いです。

    それにしても、これが16歳の処女作。おとろしい話です。
    荒い。でも、ものすごいものが埋まっている感がメチャクチャします。

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    2015年06月28日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

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    アニメ化など話題にのぼることが多くて、ようやく手にした本書だが、予想以上にグロいシーン、ハードなシーンが多かった。特に敵の殺し屋グループがヒドくて、こんなのアニメ化したらどうなるん? 見るに耐えるのか? と下世話な興味がわくレベル。

    物語の基本構造はごくシンプルで、復讐譚を兼ねた成長物語。
    社会の底辺にいた少女が、たまたま社会的に成功した男に拾われ、専属の娼婦となるが、彼の商売のため、計画的に殺害されそうになる。そこを一組の事件屋がレスキューし、「スクランブル09」という法令にしたがって少女を再生させる。彼女はすべての事情を受け入れ、自分を殺害しようとした相手を追い詰めるため、戦う力を手に入

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    2015年06月27日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

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     賭博士・シェルの手により殺されかけたバロットはシェルの犯罪を調べていたドクター・イースターと人の知能を持った万能兵器のネズミ・ウフコックの手によって救われる。
     そしてバロットは二人と共にシェルの犯罪を暴くため奔走するのだが……。

     バロットは家庭環境から娼婦に身を堕とし過酷な人生を歩んできた少女です。彼女の家庭環境の一端は小説内の裁判シーンでも触れられますが、それだけに彼女がウフコックやイースターといった信頼できる大人たち(ウフコックは大人とは違いますが)に出会えたことが、そして彼らを信頼しようとしている姿がとてもいいな、と思いました。

     終盤の戦闘場面の迫力もかなりのものです。バロッ

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    2015年06月03日
  • 天地明察(8)

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    ネタバレ

    わぁぁ、やっと関さんが出てきた〜!
    時間軸がめまぐるしく進んでおります。
    春海さんすっかり壮年になりました。
    改暦事業も頓挫しても、刀を返しても前を向く姿が
    本当に凛々しいです。かっこいい。

    そして、実は次巻で最終巻…!!
    とうとう終わってしまう。
    まだまだ終わらないと思ってたんだけど。
    終わり知ってるけれど、それがどう漫画として描かれるのか楽しみです。寂しいけど。

    が、しかし、次巻は冬。先だなぁ。。。

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    2015年05月25日
  • サイドストーリーズ

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    ダ・ヴィンチ編集部編のサイドストーリーズを読みました。

    姫川玲子シリーズ、榎本径シリーズ、さよならドビュッシー、天地明察、まほろ駅前シリーズなどの登場人物たちの「一服ひろば」を題材にしたサイドストーリー短編集でした。
    元のシリーズも楽しんで読んでいたので、これらの短編もおもしろく読みました。

    12編のうち半分は元のシリーズを読んでいないのですが、これを機会に読んでみたいな、と思いました。

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    2015年05月16日
  • サイドストーリーズ

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    タバコが小道具の12のシリーズのサイドストーリー。
    目的は東直己。久しぶりに「俺」に会えた。
    ちょっと、かっこよく描かれていて残念。ススキノ探偵もいいけれど
    探偵畝原に会いたいよ、書いてくれぃ、と思いを募らせた。
    姫川女史も多田と行天のコンビもDr.新条も、面白かった。
    読んでみたい本がまた増えたよ。罪作りな一冊ね。

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    2015年05月15日
  • サイドストーリーズ

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    ただの番外編の短編集だと思って読んでいたら、やけに煙草と一服ひろばが話に出てくる(--;)でも最後まで読んで納得!JTなんですね(^。^)y-~ このサイドストーリーズに出てくるシリーズは「天地明察」と「まほろ駅前」しか読んでいないけれど、どの話も好みで読破したくなった(^^)♪しかし積読、読みたい本をたくさん抱えているから、シリーズ名を控えておいて暇な時にでも読めたら良いかなと…(^-^;)

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    2015年05月14日