冲方丁のレビュー一覧

  • もらい泣き

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    金庫と花丸、化粧をする人、地球生まれのあなたへ、先に行きます、タクシーと指輪、ノブレス・オブリージュが良かった。

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    2015年08月27日
  • もらい泣き

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    雑誌に三十数回に渡って連載された、
    他者から聞いた「泣ける」話をまとめたコラム集。

    タイトルのハードルが高い。

    「まえがき」によると、
    作者が雑誌での連載を始めるにおいて
    「泣き」か「怒り」に関する話をテーマに
    しようとしていたらしい。

    「怒り」の話は
    (上手い話にまとめられるかは別として)
    比較的入手しやすい(もしくは思いつきやすい)
    ものであるだろうし、綺麗ごとじゃない分
    反感も得にくい。

    かたや「泣ける」話、感動できる話というものは
    話の主体となる人物がその体験を「泣ける」話と
    みなすわけではないため、入手するのが難しい上に、
    話の内容を共感してもらうことの条件が限られていて

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    2015年08月26日
  • 光圀伝 二

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    光圀の青年期。青臭くグレた光圀が宮本武蔵と出会い、更生します。わかりやすい展開ですが、面白かったです。おぞましいものをしっかり描けると説得力が増しますね。
    天下泰平の世。戦場を求め、武士が武士である意味を求め、力を持て余す若武者たち。しかし、憧れの戦国の世は主君も親兄弟もなく、互いに喰らい合うおぞましい時代だったのだ。天下泰平って有り難い…。

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    2015年08月10日
  • 天地明察(8)

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    やっと出た⭐️関孝和‼︎の巻。

    小説を読んでいるため、起承転結を全て知っているのですが、小説にない部分をググッと書き込んで下さっているので、既読派にこそお勧めかもしれません。

    当時、小学生だった娘には少々難しいかと思い、コミックスを買い与えたのですが、お母さんも愉しんでいます。

    しかし、小説版から数えても、何度建部さまに泣かされているのだ私は!‼︎又泣いてしまったじゃないか、コンチクショウめ!

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    2015年07月13日
  • 黒い季節

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    ファンタジー、歴史物を読んできて、現代物。
    格好良さというか、中2っぽさ全開。好きです。漢字の使い方が、かっこいいです。まあでも、これをかっこいいと思うのは、ヤンキー的な、夜露死苦的な感じがないこともないですが。

    「天地明察」は、ちょっと中2っぽさは少なかったかな?
    まあ、題名と初手天元とかは、ちょっといい感じか。

    これを読んでいる間、古川 日出男古屋を思い出していました。とんでもない話なのに見てきたように書くところがにているのかなと思います。
    この2人は凄いです。

    それにしても、これが16歳の処女作。おとろしい話です。
    荒い。でも、ものすごいものが埋まっている感がメチャクチャします。

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    2015年06月28日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

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    アニメ化など話題にのぼることが多くて、ようやく手にした本書だが、予想以上にグロいシーン、ハードなシーンが多かった。特に敵の殺し屋グループがヒドくて、こんなのアニメ化したらどうなるん? 見るに耐えるのか? と下世話な興味がわくレベル。

    物語の基本構造はごくシンプルで、復讐譚を兼ねた成長物語。
    社会の底辺にいた少女が、たまたま社会的に成功した男に拾われ、専属の娼婦となるが、彼の商売のため、計画的に殺害されそうになる。そこを一組の事件屋がレスキューし、「スクランブル09」という法令にしたがって少女を再生させる。彼女はすべての事情を受け入れ、自分を殺害しようとした相手を追い詰めるため、戦う力を手に入

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    2015年06月27日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

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     賭博士・シェルの手により殺されかけたバロットはシェルの犯罪を調べていたドクター・イースターと人の知能を持った万能兵器のネズミ・ウフコックの手によって救われる。
     そしてバロットは二人と共にシェルの犯罪を暴くため奔走するのだが……。

     バロットは家庭環境から娼婦に身を堕とし過酷な人生を歩んできた少女です。彼女の家庭環境の一端は小説内の裁判シーンでも触れられますが、それだけに彼女がウフコックやイースターといった信頼できる大人たち(ウフコックは大人とは違いますが)に出会えたことが、そして彼らを信頼しようとしている姿がとてもいいな、と思いました。

     終盤の戦闘場面の迫力もかなりのものです。バロッ

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    2015年06月03日
  • 天地明察(8)

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    ネタバレ

    わぁぁ、やっと関さんが出てきた〜!
    時間軸がめまぐるしく進んでおります。
    春海さんすっかり壮年になりました。
    改暦事業も頓挫しても、刀を返しても前を向く姿が
    本当に凛々しいです。かっこいい。

    そして、実は次巻で最終巻…!!
    とうとう終わってしまう。
    まだまだ終わらないと思ってたんだけど。
    終わり知ってるけれど、それがどう漫画として描かれるのか楽しみです。寂しいけど。

    が、しかし、次巻は冬。先だなぁ。。。

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    2015年05月25日
  • サイドストーリーズ

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    ダ・ヴィンチ編集部編のサイドストーリーズを読みました。

    姫川玲子シリーズ、榎本径シリーズ、さよならドビュッシー、天地明察、まほろ駅前シリーズなどの登場人物たちの「一服ひろば」を題材にしたサイドストーリー短編集でした。
    元のシリーズも楽しんで読んでいたので、これらの短編もおもしろく読みました。

    12編のうち半分は元のシリーズを読んでいないのですが、これを機会に読んでみたいな、と思いました。

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    2015年05月16日
  • サイドストーリーズ

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    タバコが小道具の12のシリーズのサイドストーリー。
    目的は東直己。久しぶりに「俺」に会えた。
    ちょっと、かっこよく描かれていて残念。ススキノ探偵もいいけれど
    探偵畝原に会いたいよ、書いてくれぃ、と思いを募らせた。
    姫川女史も多田と行天のコンビもDr.新条も、面白かった。
    読んでみたい本がまた増えたよ。罪作りな一冊ね。

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    2015年05月15日
  • サイドストーリーズ

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    ただの番外編の短編集だと思って読んでいたら、やけに煙草と一服ひろばが話に出てくる(--;)でも最後まで読んで納得!JTなんですね(^。^)y-~ このサイドストーリーズに出てくるシリーズは「天地明察」と「まほろ駅前」しか読んでいないけれど、どの話も好みで読破したくなった(^^)♪しかし積読、読みたい本をたくさん抱えているから、シリーズ名を控えておいて暇な時にでも読めたら良いかなと…(^-^;)

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    2015年05月14日
  • ストーム・ブリング・ワールド 1

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    冒頭ではなんだか目が滑りそうな内容だな〜と思いながら読んでいたけど、話が進むに連れページをめくる手が止まらなくなった。
    リェロンのキャラ設定が好み過ぎて困る

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    2015年04月16日
  • マルドゥック・スクランブル(2)

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    ボイルドは変にウフコックに執着しているしバロットもウフコックへの一種の愛情を持っている。なのにウフコックは不安感を持っている。
    残酷なバイオレンス展開と共になんとなくそわそわする二巻。

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    2015年03月19日
  • マルドゥック・スクランブル(1)

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    ネタバレ

    映画版も観たんだけど、それよりバロットの外見が幼く純そうに見えるし、ウフコックもより漫画っぽいデザインになってる。
    話の展開も原作と違う。でもそれが悪いとかではなくて、漫画で見せる時に無理がないというか。とてもいい。
    大今さんは原作をとても好きなんじゃいかな。冲方さんが競争意識を感じた意味が理解できる気がする。

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    2015年03月19日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

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    未成年娼婦の主人公バロットが、自分を「殺し損ねた」男に、マルドゥック・スクランブル09で得た技能を駆使し、復讐をしようとする話。
    登場人物の名前がいいなぁ。横文字のSFってただでさえ用語を押さえないといけない上に人物名まで覚えづらいと全然乗れないから。キャラに関連した名前をつけてあると覚えやすいね。
    SFといってもどちらかと言えば能力バトルものに近い。ガジェットも想像力の限界は越えない感じ。
    キャラクターの書きかたが上手くて読ませるなぁ。敵役のおぞましさとか、主人公の心情とか。バトルも俺tueeeeee!からの絶望の落差で次が気になる。ボイルドの絶望感はやや唐突な感もあるけども。
    気になるけど

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    2015年02月22日
  • 新装版 冲方丁のライトノベルの書き方講座

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    ネタバレ

    ・主題とは皆さんそれぞれの中にある大きなテーマのこと。なぜ内面から生まれてきた主題を小説にしなければならないのかというと、それが「意味不明なものであるから」。主題とはたいていその人にしか理解できないものだから、ストーリーもないうちから「卵とネズミ」と言われても、なんのことかわからない。主題とは混沌とした発見でもある。そんなきわめて個人的なものが、もしかすると他人を喜ばせ楽しませるかもしれない。それこそが主題の価値。
    ・主題を作るために必要な要素は、技術と知識と感性。作家には、この三つが織りなす三角形の中に収まるレベルの作品しか書けない。
    ・誰からも期待されずただ黙々と小説を書くというのは、やは

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    2015年02月22日
  • 天地明察(7)

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    ネタバレ

    久しぶりに、えんさんが出てきたー!
    綺麗!可愛い!!

    さて、このお話の大一番勝負が…失敗に終わる
    ところで終わりますね。うわぁ。
    悲劇を乗り越えた先のまた悲劇。。。
    原作を読んでいて知っていても、気になる続き。

    この本を読んでから久しぶりに囲碁を勉強しなおしています。
    まだ5路盤からですが、まっさらな碁盤を見ていると
    どんな手になるのかさっぱり分からず、
    碁盤を宇宙、ご意思を星と例えた意味がそれとなく
    分かってきました。
    本来は19路盤なんだよな。。。19×19。

    手の数は、wikiによると10の160乗、
    チェスで10の50乗ってことらしいです。
    天文学的な数字…。

    囲碁と天文学は通

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    2015年05月05日
  • マルドゥック・スクランブル(7)

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    そういえばシェルの性格が若干違う気がする.もっと表情に出るほどの臆病者っぽいイメージなんだけど,子供の頃に感情が壊れてしまったような,ガキンチョっぽい印象になってる.
    小説だけでは想像しきれなかったところを描いてくれたので,楽しく読めてよかった.

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    2015年01月11日
  • マルドゥック・スクランブル(3)

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    バロットが無邪気な様子で,支配できうる力に溺れていく重要なシーン.小説版だともっと狂ったように描かれていると思ったけど,こっちはこっちであどけなくて良いと思う.
    こどものまままったく成長していない感じというか,そういう幼さゆえの愚かさ,みたいな感じかな.

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    2015年01月11日
  • マルドゥック・スクランブル(2)

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    小説の世界観をうまく表現出来てると思う.
    誘拐屋たちの最初の仕事が,小説版だと省略されているが,漫画版ではきっちり描かれていた.かなり残酷ではあるんだけれど,異常性を描写するという点では良かったと思う.

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    2015年01月11日