冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実にくだらない一冊。
詰まらないというより、くだらない。
荒唐無稽な世界設定と、荒唐無稽なキャラ設定、荒唐無稽な展開を、緊張感のない文体が織りなす。
荒唐無稽であるほど、しっかりとした構成と現実味が必要なのだと思っているのだが、ただ荒唐無稽な厨二がいた。
基本設定は何の説明も読者との同意もなく、大事なストーリーの設定は、登場人物に語らせるという、プロとは思えない展開。
エログロなら、何十年も前の菊地秀行とか夢枕獏に遠く及ばない。
テーマも何も感じない。くだらない。
最後の最後に、めでたしめでたし、とか、どっとはらいくらい書いてあった方が締まるんじゃないか。
冲方さんてこんなだっけ。
確か、カレンダー作る話は面白かった記憶があるが、水戸黄門のやつは2ページと読めなかった。茨城県民なのに。
まあ、合わないんだろうね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレSNSに上げられた建設現場の悪評について調査するため、IR部門の松永は地下の建設現場に足を踏み入れる。そこには謎の祭祀場と鎖につながれた男がいて…。
科学が発展した現代でも行われている地鎮祭がテーマとなっているホラー小説。
地鎮祭で人柱となっていた原義一を逃がしてしまったことで祟られ、どんどん日常が侵食されていく展開が恐怖。松永がどんどん狂っていき、原義一と思い込んで多くのホームレスを穴に連れて行ってしまう。その狂気に気付いたときは怖かった。
個人的に小説本編より解説を読んでふむふむと思う内容が多かった。建物が乱立している東京においても地下では中心を流れている渋谷川の存在であったり、祭祀と現代人の関係。儀式としての人柱と現代における人柱。「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と書いた梶井基次郎の小説の引用であったり、本編も怖かったけど、なにか発展したこの世界の裏に蠢くものを感じさせられる小説だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ単行本で数十ページでやめたやつ。
文庫本で再挑戦。
主人公の光弘に最初から最後までめっちゃイライラする。
この災いの元凶全てが光弘なので自業自得だし、死んだお父さんが見えるようになってからは祟りというかアルミホイル巻いてるだろ、としか思えない。
結局、光弘に連れていかされた14人のホームレスは死んでるのかどうなのか。
(手元に遺品はあるから殺してるよね???)
荒木がツイートさせて光弘を呼ばなきゃいけない理由。
原さんはなぜ生贄になる必要があるのか。最後の荒木も。
荒木と原と一緒に父の亡霊も見えるのは父親も儀式に関係あるのか、、?
この辺がよく分かんなくてモヤモヤ。
モヤモヤとイライラするけど、長編なのにサクッと読めた。
追記
この小説読んだ夜中、謎の寒気で目が覚めて体の震えが止まらなくなって死んだ父親夢に出てきた!
こわーーーー! -
Posted by ブクログ
分厚く読み応えがある一冊だった。
クローズドのミステリーだと思って読んでいたが、社会派小説だったのかな?
廃病院に集まった、十二人の自殺願望のある少年少女。集団自殺のために集まった部屋には、誰も知らない十三人目の少年の死体があった。彼は誰で、なぜここにいるのか、そして死因は自殺か他殺か? このままここで集団自殺を決行するのか?
みんなで議論をしながら謎を解き明かしていく過程は面白いが、集団自殺の動機はサラッとしているし、最後の謎解きの衝撃も少なく、後半があっさりしていたのが残念。
最後のオチも意外なものではなく、おかげで読後感は軽いが、もう少しインパクトのある展開が欲しかった。 -
Posted by ブクログ
「マルドゥック・スクランブル」タイトルだけは知っていたのですが、今回初めて読みました。いままで冲方丁の作品で読んだことがあるのは「天地明察」だけだったので「こんなサイバーパンクな作品を……!」と思いながら読んだのですが、たぶん、「マルドゥック・スクランブル」を読んできた人たちからしたら「天地明察」の方が「こういう作品も書くのか……!」だったのかもしれないですね。ジャンルが広い作家さんだなぁ。
環境が「こう」だから行動が「こう」なって、結果「こう」なってしまったというのが登場人物ごとに書いてあるのと、主人公が色々なイベントを乗り越えて周囲の環境について改めて考え、行動を選び取っていく姿に全然違う作品であっても共通点を感じました。
この巻、こんなに「次の巻につづく!」で終わるとは思わなんだ。バイオレンスみの強い作品で人を選びそうな作品だけれど、すでにたくさんの人に選ばれている作品でもあり、主人公のバロットがこの先どんな成長をしていくのか気になります。倫理観がぶっ壊れてしまったキャラクターが次から次へと登場してくるので、途中で一瞬「う~~~ん」となりかけたのですが、相棒のネズミ、ウフコックが良い奴すぎて絶望しきれず、最後まで読んでしまいました。これ、十二国記の楽俊で一回やったことある読書体験だ!と思いました。
近いうちに続巻も読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
他の皆さんも書かれていますが、登場人物12人の子供たちについてなかなか覚えられない。名前もナンバーもどんな子なのかも、隙間時間の読書だからか、都度都度ページを遡って確認していた。死にたい理由は人様々。そんな小さなことで?と思っても本人にとっては死ぬに値する。実際そうなんだと思う。子供にとっては更にそれが極端なのかもしれない。相談することすらできない。更に誰に相談すべきなのかもわからない。この状況から脱するには死ぬしかない。きっとそういう子供(大人も)が現実にたくさんいる気がする。
死ぬ気になれば何でもできる、死ぬのは何でもやってもがいてもがいてからでも遅くない。
話し合いの時間で、12人の子供達の気持ちが少しでも前を向いたのであればハッピーエンドなのかな。
読み終わった後のどっと来る疲労感。晴れやかな気分にはなれかったな。