冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ファンタジーです。
最初は、主人公の女の子・ベルのしゃべり方が江戸っ子っぽくて気に入らなかったけど、話が進むにつれてグイグイ惹き込まれて行きました。
スピード感溢れる戦闘シーンは夢中で読んでしまい、電車の降りる駅を過ぎてしまったくらい…。
ファンタジーなので、この世界観をどう感じるかで好みは変わってくるかも。私は最初訳が分からなかったけど嫌いではなかった。
言葉の言い換え方がキレイで楽しいです。
月瞳族をキャッツアイズ、長耳族をラビツティアなど。
冲方丁さんの「マルドゥック・スクランブル」が面白くてこの本を買ったのですが、独特のキャラと世界観、言い回しが面白いです。
2巻が待ち遠しい。 -
Posted by ブクログ
様々な方面で面白い作品を生み出している冲方さんの新作。ストーリーは勿論、展開もキャラ設定も非常に面白くて心惹かれます。楽しい話と言うよりも切なく悲しい話ばかりですが、その中にある「希望」を象徴した密かなエピソードが読み手の心を捉える…そんな作品。ただ、個人的にあの記号を多用した文の書き方は厳しいものがあった。あとがきでは文字だけ読んでくれとありましたが、その記号を飛ばして文字だけ読むというのは地味にストレスを感じるものです。でも逆に、そのちょっとした複雑さがこの作品の世界観-ちょっと未来の世界の複雑な状況を表現しているんだ…という作者の意図には驚かされました。深い!この解説があるお陰で、読みにくい文章でもきちんと読まないと…などと思ってしまった。全体を通して作者の術中に見事はまったということですね(笑。
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Posted by ブクログ
ネタバレ藤原彰子の物語は親兄弟全員が権力を争奪する怨念が渦巻くまさに全員が反面教師、内気な少女が「国母栓子」のオドロオドロした一族の妄執を聞かされ絶望に苛まれながら成長していく、周囲に見本が無いのにも関わらず細やかな気配りで腐臭漂う朝廷政治中の一筋の清風であった一条天皇は12歳で入内した彰子の成長を気長に待つ、彰子は子ども扱いの自分を嘆くでもなく「そうだ、学習をしよう」と自ら評判の紫式部を女房に出仕させ自分の役割を見出していく
相当しつこく当時の人物伝を読み漁ったおかげで著者の史実をなぞりながらも一本の解釈による集結まで一気に読めました、平安王朝の複雑な人間関係理解は前提ですね、彰子は全「藤原の母」として揉めず恨まずの世界を求めます(この時代は民の事まで気が回りません)
服藤早苗先生の著作にあったがこの時期の藤原家・宇多源氏の長だった、改めて考えてみると天皇家の家長的存在(国母・太皇太后・女院として、幼帝を支え、人事を左右)となり、同時に摂関家(道長親族)のとりまとめ役・実質家長として機能、ある時期から道長も頼通も摂政・関白であっても彼女の意向を重んじ、人事や催事・財産管理や権限が集中していた、
道長も頼通も権力行使で他者を悩ませ、銭を配る事で起源を取り恨まれないようにするが、一条天皇は人の意識に気を配り最初から揉め事・恨まれごとが生じない工夫をしていた、途中から気が付いた彰子も同様、本書のラストは彰子も手を焼いた貴族感の揉め事を彰子から見習った(何時?何処で?)後三条天皇が見事に沈めたという事、平安時代の世論は波風ではなく不平不満が失火として現れる、一条天皇以下対立者・不安感は放火に明け暮れたが、後三条天皇時代は見事に収まったという象徴的に描いていた