冲方丁のレビュー一覧
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他の皆さんも書かれていますが、登場人物12人の子供たちについてなかなか覚えられない。名前もナンバーもどんな子なのかも、隙間時間の読書だからか、都度都度ページを遡って確認していた。死にたい理由は人様々。そんな小さなことで?と思っても本人にとっては死ぬに値する。実際そうなんだと思う。子供にとっては更にそれが極端なのかもしれない。相談することすらできない。更に誰に相談すべきなのかもわからない。この状況から脱するには死ぬしかない。きっとそういう子供(大人も)が現実にたくさんいる気がする。
死ぬ気になれば何でもできる、死ぬのは何でもやってもがいてもがいてからでも遅くない。
話し合いの時間で、12人の子供 -
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感想
黒幕が、ほとんどロリコン。
バロットとボイルドの戦闘は、悟空とフリーザの闘いみたい。
エピローグが欲しかったな。みんなどうなったの?
あらすじ
ポーカーテーブルは敗退者が出て、ディーラーとドクター、バロットだけになっていた。ディーラーとの心理戦に勝ち、ついに100万ドルチップに辿り着く。
その後、シェルが来て、ドクターとバロットを葬り去るように指示する。カジノのチーフこと、アシュレイがディーラーをつとめ、ポーカーが続けられる。バロットはアシュレイに負けそうになるが、自分の感覚を研ぎ澄ませ、勝利をおさめる。百万ドルコインを手にして、目論見通りシェルの記憶を取得する。
その後、シ -
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感想
独特の世界観と登場人物の名前が入ってこない。
カジノのところでディーラーとの心理戦が面白くなってきた。
あらすじ
ボイルドとのバトル最中にドクターが救いにきてくれ、楽園に逃れることができる。しかし、ウフコックが傷ついたため、ドクターが治療を施す。
楽園では、三博士がおり、博士同士で対立し、その中の一人がドクターと対立するオクトーバー社にいることが分かる。
シェルはオクトーバー社の知的障害がある娘を娶り、上流階級の仲間入りを果たそうと目論んでいる。ボイルドは楽園までバロットを追いかけてくる。バロットとドクターは楽園を出て、結婚を阻止しようとする。
シェルの記憶が詰まった100万 -
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感想
世界観が独特すぎて、ついていくのが最初はやっと。どうやったらこのような話が思いつくのだろう?
あらすじ
少女娼婦のバロットは、シェルにより殺害される。しかし、ネズミのウフコックの改造により命を救われる。
バロットは、改造により操作能力を開花させる。ウフコックと一緒にシェルを訴えるための手掛かりを探す。一方、シェルの方もこれに対抗して元ウフコックの相棒のボイルドを雇う。
ボイルドは、人体改造の趣味がある5人の脳外科医にバロットを始末するように依頼する。
バロットは襲いくる5人をウフコックと返り討ちにする。しかし、ウフコックの言うことを聞かなかったバロットは襲いくるボイルドに追い詰 -
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色気ってのは腹が据わった覚悟の有る人間が醸し出すもんだ 知る事の、大切さも無意味さも素晴らしさも恐ろしさも全てこの作品が描いています。 娘ヨレンタがノヴァクの感情の部分に触れる唯一の存在であるのにも関わらず 以降は信念というよりは最早執着 それこそ「アポリア」(相反する二つの見解が等しく成立する場合、解決の糸口を見出せない難問)だと思うんですけど。 ある意味、完全オリジナルを作るという欲望は幻想だったり。もう流石にこの世界には蓄積が有り過ぎるから、どういう組み合わせで更に新しい事があるかなって事を皆探求していると思います。 文化は大きな川の流れであるという事を良く言っているんですけど、文章、文
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冲方丁は、『天地明察』と『光圀伝』を読みましたが、歴史上の人物に対する解像度の高さに脱帽です。
その歴史の特色を描き口に表し、
キャラクターがそのままその時代に生きているかのように地の文(主人公の語りなど)を書き上げる。
先に上げた『天地明察』や『光圀伝』の時代よりも古く、さらに性別が違い、宮中内で中宮・定子の女房であるという特徴のある清少納言は、先に読んだ2つの作品とさらに書き方が違ってびっくりしてしまう。
この解像度!
さて、清少納言といえば“枕草子”です。
この枕草子を書き始めるきっかけとなるのが155ページなのですけど、もう本の半ば!
本の半分で、清少納言という人がどのように -
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ネタバレ10代の子どもにぜひ読んで欲しい1冊
予備知識なしの初見でも、読みながら今が起承転結のどの辺りなのかが予想できるような読みやすい作りだった。死にたい子どもが12人出てくるものの、特別怖い描写が出てくる訳でもないので、子どもでも読みやすい。ただミステリーだと思って読み始めたら推理要素が少ないヒューマンドラマ寄りのシナリオだったので、読後の満足感はやや少なめだった気もする。
登場人物が多いので最初はメモ帳に人物の特徴をメモしながら読んだ。ちょうど登場人物に番号が振られているため、メモもしやすく読みながら「これ誰だっけ?」と思うようなストレスはまったく感じず読めたので良かった。
“死にたい”、 -
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2023年第169回直木賞候補作。
渋谷を巡る再開発に関わる大手ゼネコンが呪術的祭祀に巻き込まれる——この導入にとても期待しました。
最先端の土木建築と、平安期まで遡れる陰陽五行説。江戸は平安京を模倣し四神相応の地相を施した街だとも言われます。しかも渋谷は、京都と地形・街並みの類似を指摘する人もいて、四神が揃う土地だともされる。まさに素晴らしい設定でした。
しかし 物語は、「こじんまりとした恐怖」に収束してしまった印象があります。
とはいえ、冲方さんらしく儀礼や骨・灰をめぐる描写には独特の表現があり、異界に引き込む迫力がありました。暦学や方位術を深堀りしなかった分、都市そのもの、路上生活 -
Posted by ブクログ
冲方丁の作品は、「天地明察」や「光圀伝」を読み、その物語性の高さに高評価だったことを覚えているが、本書が説くように物語というものに真摯に向き合っているからこそ、物語だけでなく、そこから人、日本人、宗教にまで話が進み、さらにはリーダー性や、幸福についても広くかなり一貫した考えで論じられているのであろう。
そう難しくない言葉で話は進んでいるのであるが、それ故によくよく間違って受け取らないように丁寧に読み進めなければならないと思った。
その中でも「人は誰でも偶然を生きています。」という言葉には、何か自身の存在をも思い返される力強さが感じられた。 -