冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ藤原彰子の物語は親兄弟全員が権力を争奪する怨念が渦巻くまさに全員が反面教師、内気な少女が「国母栓子」のオドロオドロした一族の妄執を聞かされ絶望に苛まれながら成長していく、周囲に見本が無いのにも関わらず細やかな気配りで腐臭漂う朝廷政治中の一筋の清風であった一条天皇は12歳で入内した彰子の成長を気長に待つ、彰子は子ども扱いの自分を嘆くでもなく「そうだ、学習をしよう」と自ら評判の紫式部を女房に出仕させ自分の役割を見出していく
相当しつこく当時の人物伝を読み漁ったおかげで著者の史実をなぞりながらも一本の解釈による集結まで一気に読めました、平安王朝の複雑な人間関係理解は前提ですね、彰子は全「藤原の母」として揉めず恨まずの世界を求めます(この時代は民の事まで気が回りません)
服藤早苗先生の著作にあったがこの時期の藤原家・宇多源氏の長だった、改めて考えてみると天皇家の家長的存在(国母・太皇太后・女院として、幼帝を支え、人事を左右)となり、同時に摂関家(道長親族)のとりまとめ役・実質家長として機能、ある時期から道長も頼通も摂政・関白であっても彼女の意向を重んじ、人事や催事・財産管理や権限が集中していた、
道長も頼通も権力行使で他者を悩ませ、銭を配る事で起源を取り恨まれないようにするが、一条天皇は人の意識に気を配り最初から揉め事・恨まれごとが生じない工夫をしていた、途中から気が付いた彰子も同様、本書のラストは彰子も手を焼いた貴族感の揉め事を彰子から見習った(何時?何処で?)後三条天皇が見事に沈めたという事、平安時代の世論は波風ではなく不平不満が失火として現れる、一条天皇以下対立者・不安感は放火に明け暮れたが、後三条天皇時代は見事に収まったという象徴的に描いていた -
Posted by ブクログ
算術――今でいう数学に心を魅了され、設問や解答に勤しむ渋川。ただ、彼の本当の職業は「碁打ち」という、お城の中で碁を打つ仕事である。現代のように真剣勝負をして楽しむのではなく、過去の打ち方を再現するという職務に次第に物足りなさを感じ、本当の勝負をしたいと思うようになった渋川に、ある一つの指令が下される。それは、全国を回り、北極星の位置を確認するというものだった。
旅に同行する伊藤や建部ら年配の人物たちから、何歳になっても新しいことに挑戦することの大切さを学んでいく渋川。その道中では、百回を超えるほど星を観測し、その経験をもとに新たな問題を設問する。
一年余りの時を経て、村瀬の営む塾を訪れた渋川は、思いを寄せていたえんが嫁いだことを知らされ、胸が空っぽになるような思いをする。それでも、自分の作った設問をしっかりと掲示することができた。その後、回答を見てみると、前回のように「無術」とされて終わるのではなく、きちんと解答が記されていた。そのことに、これまでの努力が報われてよかったと感じた。
下巻では、おそらく暦の改変に向けて、さらに努力していくのだろう。渋川がこれからどのような困難に立ち向かい、どのような答えを見つけていくのか楽しみだ。最後まで自分の信じる道を進み、頑張ってほしいと思う。 -
Posted by ブクログ
実にくだらない一冊。
詰まらないというより、くだらない。
荒唐無稽な世界設定と、荒唐無稽なキャラ設定、荒唐無稽な展開を、緊張感のない文体が織りなす。
荒唐無稽であるほど、しっかりとした構成と現実味が必要なのだと思っているのだが、ただ荒唐無稽な厨二がいた。
基本設定は何の説明も読者との同意もなく、大事なストーリーの設定は、登場人物に語らせるという、プロとは思えない展開。
エログロなら、何十年も前の菊地秀行とか夢枕獏に遠く及ばない。
テーマも何も感じない。くだらない。
最後の最後に、めでたしめでたし、とか、どっとはらいくらい書いてあった方が締まるんじゃないか。
冲方さんてこんなだっけ。
確か、カレンダー作る話は面白かった記憶があるが、水戸黄門のやつは2ページと読めなかった。茨城県民なのに。
まあ、合わないんだろうね。