冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オイレンより好きかもしれないSF小説。
組織内の対立を物語の背後に設置し、そんなこととは無関係に活躍する彼女たちが際立っていた。
現実の世界情勢を組み込んでおり、中東イスラーム系の人々の思考が垣間見えたと思う。
話を各話に分けると、どうにも一話一話を読み終えた後に疲れが来る。それだけ一話一話が濃厚なんだろうけど。
最後まで冬馬が好きになれなかった。
このレーベルらしいが、あまり気にくわなかった。むしろあの変態のほうが良かった。
彼だけが健康体で過去に何があったか(ないかもしれない)が描かれていないからだろうか。他の人々には辛い過去があるのに、彼だけがまったく触れられず、感情移入できないからだろう。立ち位置は読者に近いが、それゆえに反感してしまうのだと思う。
そのための変態――水無月が存在するのだろう。
疑問点。
戦力が足りないのなら、オイレンの連中を呼べばいいのでは? 同じ地区の出来事なんだし……。
シュピーゲル二冊目ということもあり、記号を使った文章もすんなり読むことができた。