冲方丁のレビュー一覧

  • 天地明察 下

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    世の中で間違った法規、規制は現在でも多く、変更、改正させるには頂点に居る関係者の同意を得るための多くの時間と費用がかかる。本書にある「改暦」への渋川春海の生涯をかけた試みはどうやり遂げたか。1、庶民の圧倒的な賛同を利用、2、証明を見える化、3、関係者への根回しなど、時間をかけ底辺からの説得、納得から勝ち得た地道な努力の「勝利」となったことだ。

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    2025年02月26日
  • 天地明察 上

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    大老酒井から日本の端から端を周り天体観測と地理測量をするように命令を受けた。そこから浮き上がる暦と占術の謎が浮き上がって来ると会津藩藩主保科正之(幕府での執行者)からも謎が絡む使命が出てきた。それは日本の大勢から宗教、習慣文化を大きく変える可能性のある事態を招くことになる。

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    2025年02月26日
  • 天地明察 上

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    晴海のように何かに夢中になって、その道を突き進んでみたいという気持ちはわからなくない。
    でも自分に合った何かにはまって成功するのは、とても難しい事。
    普通の人にはなかなかできない。
    だからこそ面白く読み進む事ができる話なんだろうね。
    下巻に行くよ。

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    2025年02月03日
  • 天地明察 下

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    ネタバレ

    えんとの再会や関との対面など嬉しいシーンが沢山あったり、登場人物達それぞれに感情移入できたからか、上巻より読みやすく感じた。

    春海が長生きしたのは嬉しい反面、色々な人を見送っていくのは辛かった。

    歴がどうやって作られたのか、この本を読まなければ知ることはなかったと思う。そういう意味でも読んでよかったと感じでいる。

    生涯かけて熱中できることがあるのは素敵だ。

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    2025年01月24日
  • 月と日の后(上)

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     上巻は至って平凡。詮子との最後の過去語りは引き込まれた。詮子の表情や声色から恨みや憎しみを感じ取り揺さぶれる彰子の反応は大変興味深かった。しかし、全体を通しては、彰子の若年期を丁寧になぞっているが、特段物語性に富んだエピソードはなく、淡々と進んでいった印象。一条天皇や道長もプロトタイプな人物像で新鮮さはなく。下巻での盛り上がりに期待したい。

     ※大河ドラマ「光る君へ」を先に見て詳しくなったことでハードルが上がっていたのかもしれない…

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    2025年01月20日
  • 天地明察 上

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    ネタバレ

    冲方丁の著書を読むのは「花とゆめ」に続いてこれで2冊目。

    歴史は好きだが理系的な話が苦手で最初は読み進めることに苦戦したが、3章の北極出地あたりから徐々に面白くなってきた。

    建部が好きだったので亡くなった時の報せが悲しかった。伊藤は長生きしてほしい。

    春海とえんがくっつきそうと思っていたので、えんがあっさり結婚していて驚いた。

    下巻ではついに関が出てくるのか?
    続きが楽しみです。

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    2025年01月19日
  • 剣樹抄

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    冲方丁、これをウブカタトウと読む?!登場人物の多い小説同様難解。了助とお鳩の純愛物と理解致しましょう

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    2025年01月10日
  • 十一人の賊軍

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    ネタバレ

    最後まで面白く読んだ。ただ登場人物がそれぞれ特技がありすぎでご都合主義なのと、凄惨な場面の描写が多いのはやはり映画のノベライズだからなのか。

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    2025年01月07日
  • 月と日の后

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    大河ドラマ『光る君へ』ロスの私にはちょうどいいんじゃないかと思って読みました。
    一条天皇に入内した中宮彰子の一代記。

    はじめはぼんやりしてたのに、後々素晴らしい成長を遂げ天皇6代を見守り、サポートしてきたんですね。
    つくづく、あの時代の政争で火事が頻繁に起き、疫病に悩まされ、大変だったんですね。
    この小説では出だしの4分の1くらいは詮子から不気味な怨みの話を聞いてしまうんです。
    ずっとこんな調子かと思いきや、
    あとは彰子が怨みなど生まれないように皇室でうまく立ち回る話でした。
    大河ロスなので登場人物をイメージしやすくて読みやすかった。

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    2024年12月25日
  • 月と日の后(上)

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    ネタバレ

    初めて全話完走した大河ドラマ『光る君へ』で興味を持って手に取った。
    正直、あのドラマを見ていなかったら、理解できないことも多々あったが、日本史での名前と出来事の羅列が生き生きと生々しく感じられる。
    彰子の今後、紫式部との関わりを楽しみに下巻を読もう。

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    2024年12月23日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    12人の死にたい子どもたちの集まった場所には先に死体が1体寝かされていた…というお話。
    子どもたちの十人十色の死にたい理由があるが、そこまで重苦しくはなく、どちらかというと謎解きに注目がいく。
    しかし登場人物が多めなので把握するのが大変でした。映像化作品なのでそっちも観てみようかな。

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    2024年12月04日
  • 麒麟児

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    江戸城明け渡しをめぐる西郷隆盛と勝海舟の話。もうちょっとヒリつくような政治戦略の攻防戦を期待していたのだが、案外そうでもなかった。とは言え、勝が幕臣の矜持でもって東西奔走する姿はなかなか面白かったので、白蔵盈太あたりが、幕府にいいようにこき使われながらも、文句たれつつ奮闘する勝海舟を書いたら面白いのではないかと思う。
    しかし、新政府側の西郷が49歳で自刃、幕府側の勝が75歳の大往生とはね。

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    2024年11月26日
  • 戦の国

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    織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼の物語。上杉謙信の「五宝の矛」がダントツで面白かった。次点で、実は色々考えていた小早川秀秋の「真紅の米
    」と、同じく能ある鷹が爪を隠していた豊臣秀頼の「黄金児」。

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    2024年11月26日
  • 天地明察 上

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    本屋大賞受賞作読破のいよいよしんがりとなりました。天変地異にスピリチュアルが絡み合うのかなどと想像をしつつ恐る恐るスタート。

    生きることに真っ直ぐで聡明な主人公、渋川春海。囲碁棋士でありながら算術を愛する彼が、成し遂げるであろう偉業、「改暦」がテーマだった。
    天下泰平の時代なのかな。自分がやりたい事を慎み深く究めていこうとする清廉さが良い。

    渋川春海は実在の人物のようだ。それを知ってより下巻が楽しみになった。

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    2024年11月24日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    途中までめっちゃ面白かったけどオチ?というか最後のすっきり感があまりなかったというか、何か流石に12人もいると色々ややこしくて謎解き時に情景が浮かびにくく、、、これは加齢に伴う自分の能力の問題かもしれませんが、最後の一伸びが惜しい感じでした。

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    2024年11月07日
  • 十一人の賊軍

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    書店で見かけて、冲方丁の時代小説なら面白いかなと手に取る。
    が、よくよく見ると映画のノベライズ版とのことで、純粋な冲方小説ではないことが判明。

    戊辰戦争の奥羽列列藩同盟と新政府軍との戦いが舞台。
    新発田藩の重臣たちが、自藩が戦禍に巻き込まれぬよう画策する中で、陽動としてフェイクの戦を演出するという突飛な作戦を思い立ち、そしてその戦の兵士として入牢人たちを駆り出すというさらに突飛なプランで履行する。
    入牢人たちは、生き延びれば無罪放免ということで大暴れ。果たして彼らの運命やいかに・・・といういかにもエンタメ的なストーリー。

    もとが映画ということもあり、脚本も存在しているので、このノベライズ版

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    2024年11月01日
  • 十一人の賊軍

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    山田孝之さんが映画で演じられるとの事で手にとってみたが、ストーリー展開が見た事があるような無いような。
    爺っつあん、辻斬りカッコよかったな。

    11月公開の映画に期待!

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    2024年10月20日
  • 月と日の后(下)

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     数奇な運命というより、彰子の実務&心労のあまりの多さに「おつかれさまです……!」という感想が先立ってしまいました。骨肉の争いに肉親の度重なる死も、人事や行事の差配も、考えるだけで気が滅入ってしまいますね……; というか行事が多すぎる……。
     物語のほとんどが実際に起きた出来事の列挙になっているので、読むのはなかなかくたびれましたが、これだけの沿革を網羅・解釈・作品に落とし込めるだけ文献や資料を読み込んだのだと思うと、筆者にもまた「おつかれさまです……!」と声を掛けたくなりました。

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    2024年10月20日
  • 十一人の賊軍

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    くやしい。いろんなことがくやしい。ラストではうれし涙が出たけど、その後ろにはやっぱりくやし涙があって、もう感情の整理がつかなかった。

    舞台は幕末の新潟、新発田藩だけど、この時代には日本じゅうどこでもこうしたことが起こっていたのかもしれない。

    本書は、2024年11月1日に公開予定の映画『十一人の賊軍』の小説版として、冲方丁さんによって書き下ろされた作品。映画の原作でもなければいわゆるノベライズとも違う、こういうのってちょっと珍しいかもと気になり読んでみた。

    主人公は政、いっしょに戦った入牢人たちは、爺っつぁん、赤丹、辻斬、引導、三途、二枚目、おろしや、三味線、ノロ。役人たちは、鷲尾兵士郎

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    2024年10月12日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    ☆3.6
    それぞれに個性があって良かったからこそひとりひとりをもっと掘り下げてほしかった
    でもそう思えるくらいこの物語の世界にハマれたということだと思う

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    2024年10月11日