冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何気なく購入。大変面白かった。江戸時代に生きる人々の「数学」との関り方が描かれている。正体不明の天才数学者が気になるので続きを買おう。主人公と天才数学者との出会い、そこからどのように主人公が成長するのか期待。「漫画(=絵)」という形で読むことで、物語にすっと引き込まれる感覚を実感する。現代における数学は、A+B=Cなど、英語と数字、それから演算子などの数学独自の記法が用いられて記述される。数学は全世界において翻訳なしに意思疎通を図れる唯一の共通語であるといっても過言ではないだろう。しかし、本書の舞台は江戸時代である。英語もアラビア数字も、符号もなく全て日本語、ひらがな、カタカナ、漢字で表現され
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Posted by ブクログ
感想)・・・なんか懐かしいノリ
90年代の「ラノベ」を読み漁っていた世代としては、非常に懐かしいノリの小説でした。設定とか文章とかモチーフとか。(この本の刊行は2007年ですけど)。最近の「ラノベ」は、元々は普通の子が、なんか使命を課せられたり、異世界に飛んで冒険したりと、ある意味自分も入り込みやすい設定の話が多いけれど、そういや昔は最初から特殊な生まれとかにある主人公が多かったな~と思った。
てか、この本のジャンルって?ラノベ??
追)
4巻あとがきに書いてあった。この本は1996年発表の改訂版なんだそうで。そりゃあ懐かしい感じもするわ。。 -
Posted by ブクログ
短編集なのだけれど、
1つ1つの完成度が高く、
また『マルドゥック・スクランブル』『マルドゥック・ヴェロシティ』を読んだ人なら
どこからどう繋がってこの短編に至っているのか、
この後どうなるのか、がわかっているから
さらに厚みを増したように感じられるはず。
「“ただの”通りすがりだ」という苦しい言い訳には笑えるし、
笑えてしまうことに泣ける、というか。
ウフコックとボイルド、
バロットとウフコック、
アシュレイやベル・ウィングのこと、
バロットの兄のその後、
バロットの“声”のこと、
そして
ウフコックはどうして、そうなるに至ったのか。
……気になる要素が満載!!
『マルドゥック・アノ -
Posted by ブクログ
『マルドゥック・スクランブル』では、ひたすらに恐怖の対象で
でもどこか気になってしまうウフコックの“元”相棒、ボイルドが主人公。
彼がどうしてあぁいう結末になったのか、がわかる1冊。
久しぶりに半分徹夜をして、読みふけった。
ものすごいストーリーだった。
文体が独特だったけれど、それもすぐに慣れて苦にならなくなった。
ともかく、おもしろかった。
『マルドゥック・スクランブル』よりも、もっとSFのにおいが強くなっていたと思う。
これは、ともかく一気に、一息に読むのがオススメ。
ウフコックとのかけあい、仲間たちの様子などなど、
1巻から刻々と、グラデーションのように変化していく様子や
3巻