冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
感想)・・・なんか懐かしいノリ
90年代の「ラノベ」を読み漁っていた世代としては、非常に懐かしいノリの小説でした。設定とか文章とかモチーフとか。(この本の刊行は2007年ですけど)。最近の「ラノベ」は、元々は普通の子が、なんか使命を課せられたり、異世界に飛んで冒険したりと、ある意味自分も入り込みやすい設定の話が多いけれど、そういや昔は最初から特殊な生まれとかにある主人公が多かったな〜と思った。
てか、この本のジャンルって?ラノベ??
追)
4巻あとがきに書いてあった。この本は1996年発表の改訂版なんだそうで。そりゃあ懐かしい感じもするわ。。 -
Posted by ブクログ
冲方丁のストーム・ブリング・ワールドを読みました。
culdceptというコンピューターゲームをテーマにしたボーイミーツガールの物語でした。
culdceptというのはトレーディングカードゲームとボードゲームを融合したゲームで、戦略性だけでなく美しいカードのイラストも魅力的なゲームです。
物語ではそのゲームに登場するカードたちが魅力的に描かれていて、ストーリーが進むに伴い活躍します。
それぞれのカードの特徴が物語にも反映されていて、読んでいて嬉しくなります。
ストーリーもひねりがあるし、ちょっとラブコメの風味もあるし、戦闘の描写は臨場感があるし、culdcept好きとしては至福の物語でした -
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Posted by ブクログ
マルドゥックや黒い季節を読んだ後に読んだせいか、外連味のない素直な話だと思いました。
設定は旧人類と新人類という、平たく言えばありきたりなモチーフなんですが、それを感応者と感覚者という切り取り方をしてあるのがいいと思います。感応者の痕跡が香りでのこるというのもいいですね。
若い少女と壮年の男性の組み合わせは、いかにも冲方SFという感じ。
個人的には主人公であるラファエルより、パットの方に感情移入して読んでいました。
良い意味で、冲方さんの若さを感じさせてもらえました。
設定はまだ続編を書けそうなポテンシャルはあるのですが、巻を重ねてしまうと、この巻で十分チートキャラであるラファエルがどんど -
Posted by ブクログ
2冊目。
命からがらボイルドから逃れ、回復のため楽園と呼ばれる研究施設に逃げ込む。
そこで物語の真相が少しずつ暴かれる。
後半はカジノ回に突入。
ポーカーもルーレットもルールはよくわからないから、深く考えずに読み流すことにした。
詳しければ格段に楽しくなるかもしれない。
カジノでの経験で更なる成長を遂げるバロット。
バロットとウフコックをボイルドが追う。
1巻と違い序盤以外にドンパチはなく、がらりと雰囲気が変わって静かな心理戦が展開される。
どのキャラも魅力的です。
ただ『天地明察』でも思ったけど、冲方さん緻密だな~。
この書き込みが世界の深さだろうけれどちょっとヘビーだわ。
そして一