冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
書店で見かけて、冲方丁の時代小説なら面白いかなと手に取る。
が、よくよく見ると映画のノベライズ版とのことで、純粋な冲方小説ではないことが判明。
戊辰戦争の奥羽列列藩同盟と新政府軍との戦いが舞台。
新発田藩の重臣たちが、自藩が戦禍に巻き込まれぬよう画策する中で、陽動としてフェイクの戦を演出するという突飛な作戦を思い立ち、そしてその戦の兵士として入牢人たちを駆り出すというさらに突飛なプランで履行する。
入牢人たちは、生き延びれば無罪放免ということで大暴れ。果たして彼らの運命やいかに・・・といういかにもエンタメ的なストーリー。
もとが映画ということもあり、脚本も存在しているので、このノベライズ版も実に映像的。
冲方丁の表現がもともと映像的であることから、相性はとてもよく、文章を読んでいるにもかかわらず、映画を観ているように読み進められる。
エンタメスキーマに乗っているから、先も容易に想像ができ、滑るように読み進められ、映画を観るのと変わらないくらいの時間で読み終えられる。
そういう意味では、肩肘張らずに楽しめる良い小説だと思う。時間もとらない。
ただまあ、もともと読みやすい作家とはいえ、冲方文学を求めるという視点からすると、あまりにも軽すぎるかなと。
つまらなくない。面白い。個人的には前半女性に暴力を働くシーンなどに嫌悪感を覚えたりしたものの、全体としては爽快痛快に仕上がっているし面白いと思う。
映画もきっと面白いんだろうなと思う。
ただ、これ、別に冲方丁が書かなくてもよかったのではというくらい、文学としての印象は薄い。
いや、うん。文学じゃないからいいんだよ。いいんだ。
私が勘違いして買っただけだからいいんだ。
結論、「天地明察」は冲方文学として最高に面白かった。
あと「月と日の后」も。
そう。彼の歴史小説は面白いんだよ。
そこは伝えておきたい。 -
Posted by ブクログ
くやしい。いろんなことがくやしい。ラストではうれし涙が出たけど、その後ろにはやっぱりくやし涙があって、もう感情の整理がつかなかった。
舞台は幕末の新潟、新発田藩だけど、この時代には日本じゅうどこでもこうしたことが起こっていたのかもしれない。
本書は、2024年11月1日に公開予定の映画『十一人の賊軍』の小説版として、冲方丁さんによって書き下ろされた作品。映画の原作でもなければいわゆるノベライズとも違う、こういうのってちょっと珍しいかもと気になり読んでみた。
主人公は政、いっしょに戦った入牢人たちは、爺っつぁん、赤丹、辻斬、引導、三途、二枚目、おろしや、三味線、ノロ。役人たちは、鷲尾兵士郎、入江数馬、木暮総七、荒井万之助。また、おさだと加奈も欠かせない。この人たちのことを忘れたくないから書いておく。
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Posted by ブクログ
鯨と煙の冒険(『百瀬、こっちを向いて』番外編/中田栄一)
一服広場の謎(『防犯探偵・榎本径』シリーズ番外編/貴志祐介)
皇帝の宿(『校閲ガール』番外編/宮木あや子)
街で立ち止まる時(『ススキノ探偵』シリーズ番外編/東直己)
同窓会(『君たちに明日はない』シリーズ番外編/垣根涼介)
心の距離なんて実際の距離にくらべれば、(『遠くでずっとそばにいる』番外編/狗飼恭子)
平和と希望と(『さよならドビュッシー』番外編/中山七里)
ゴロさんのテラス(『春を背負って』番外編/笹本稜平)
雁首仲間(『天地明察』番外編/冲方丁)
落としの玲子(『姫川玲子』シリーズ番外編/誉田哲也)
オレンジの水面(『北天の馬たち』番外編/貫井徳郎)
多田便利軒、探偵業に挑戦する(『まほろ駅前』シリーズ番外編/三浦しをん)
小説を読んだことがなくても映像作品を見たことがあったり、全く知らないシリーズは少なかった。