冲方丁のレビュー一覧

  • 天地明察(7)

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    こと・伊藤重孝・保科正之。春海の改暦事業を、公に私に支え励まし期待してくれていた人々が相次いで奇跡に入っていきます。彼らの思い出には一つの濁りもなく。
    その人々を裏切ることのないよう、これ以上周りの人々に落胆させないよう、身も精神も削って、改暦へと突き進みます。

    そして、満を持して奏上した改暦の表。宣命暦・授時暦・大統暦の三暦勝負。この結果をもって、改暦へ。
    のはずが、最後の「日触」予報を外してしまう。

    この挫折から、どう立ち直るのか。

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    2017年07月17日
  • 小説BLAME! 大地の記憶

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    コミック「BLAME!」のノベライズ作品です。
    人類が衰退し、機械制御の都市が階層を重ね続け膨張する世界。
    主人公が自分の定めた規範に則って、階層を放浪するお話です。
    原作は読んだことはありませんが、一つのSF小説として楽しむことができました。

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    2017年06月26日
  • もらい泣き

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    「天地明察」は良かったんだけど、これはタイトルとは裏腹にあんまり泣けなかった。仁義の人くらいか。
    しかしどうでもいいが、冲方丁は、うぶかた・とうって読むんですね。。

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    2017年06月18日
  • SF JACK

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     SF界隈での著名人・新人引っくるめてのアンソロジー集です。SFにはあまり馴染みがなく、フィリップ・K・ディックは好きですがそれもアニメ『PSYCHO-PASS』の影響で最初からというわけではなかったので、慣れる、と言うか、映画は好きなんですが小説はなかなか食指が伸びず、アンソロジーならまだ読めるかな?と言う気持ちで購入しました。
     冲方丁さんは、『マルドゥック・スクランブル』を読んでいましたし、新井素子さんは名前くらいは聞いたことがあるなあ、『グリーン・レクイエム』は読んだっけな、夢枕獏さんは『陰陽師』だなあ、とか。
     個人的に好きなのは宮部みゆきさんの作品。ロボットとの哀愁漂う感じが好き。

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    2017年05月14日
  • OUT OF CONTROL

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    短編集。暗いものが多かった中で、「天地明察」の原型短編が異色。ジャンルも含めてね。
    「まあこ」や「箱」の人の精神に根付いた暗さを描くのは珍しい、と思って読んでいたけど、それを主題として書くのが珍しいだけで(自分が読んでないだけかもしれない)ほかの小説のいろんな場面で顔は出していると気づきます。
    外面はがしたら、人の暗さが見えてくる。
    そこの境界が頻繁に行ったり来たりする描写が多いので、特別に感じてはいないのかな、と感じます。慣れさせられてしまう。
    登場人物自身が、自分自身の内面と向かい合う場面が多いからか?
    この読後感で、他の作品読み返してみればいいということか。

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    2017年04月24日
  • OUT OF CONTROL

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    短編集。はじめての作家。
    時代小説がダメなので「日本改暦事情」はスルー。
    ホラー作品と思われる「まあこ」「箱」はなかなか面白く、才能を感じさせる。
    「スタンド・アウト」「デストピア」は内容薄い。
    表題作の文体は読みづらく、受け入れられない。
    ハヤカワ文庫だし、SFを期待して読んだが、SF要素はかなり薄くて残念。
    正直なところ、苦手だ。

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    2016年12月22日
  • マルドゥック・アノニマス 2

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    登場人物が多く名前がわかりにくいので結構読むのが辛い。ウフコックがほとんど何もできていないのもあいまってもどかしい。

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    2016年12月16日
  • もらい泣き

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    連載されたコラムを集めた掌編集。もらい泣きというタイトルの通り、確かに泣ける作品が集まっているのだけど、どうにも生々しすぎて、続けて読むと気分が落ち込んでくるのも事実。コラムとして定期的に読むぐらいでちょうどよかったのかもしれない。

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    2016年11月14日
  • 冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)

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    【抱腹絶倒の喜劇?】
    そうしてしまいたい冲方さんの気持ちが感じられるけれど、なかなかそうもいかない、後味悪い感じの読後感。何でしょう、思考停止とはまた違う、例えるなら…いじめが起こっているのに声を上げずに静観している自分をみているような気分…?

    外からは見えなかった事実が、本や映画で少しずつ見えてきた今。
    とにかく、関心を向けること。
    まずはそこから行動を変えていきます。

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    2016年10月06日
  • 冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)

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     貴重な体験談だが,『それでもボクはやってない』を観ていれば,それほど新しい情報はないかも。過酷な経験を喜劇として語れるのはフィクション作家ならではだと思う。しかし,著者ほどの社会的地位にありながら,弁護人に恵まれたのが純粋な偶然であることは驚き。出版社が顧問弁護士を手配するとかないんですかね?結果オーライとはいえ,その点が気になりました。

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    2016年09月26日
  • 冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)

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    作家の冲方丁が、身に覚えの無い 妻へのDV容疑で逮捕され、9日間勾留ののち釈放され、正式に不起訴になるまでの戦いを おもしろおかしく描いた作品

    非常に怖いです。
    火の無い所に煙は立つんだ‼︎ ゾッとした。

    もし逮捕されたら、黙秘 調書にサインをしない
    気をつけよう

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    2016年09月25日
  • 偶然を生きる

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    20160904 タイトルと作者に惹かれて買った。最後の方になってようやく理解が追いついてきた。何を追い求めるか?残るのがみんなの幸せにあった未来だと良いのだが。いろいろ考えさせられる本だった。

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    2016年09月04日
  • マルドゥック・アノニマス 1

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    面白いが、俺はヴェロシティのノワール感が超好きだったので残念。しかし次巻以降もっとノワールでハードボイルドになる可能性はありそう。ハンターハンター幻影旅団篇、ジョジョ5部の影がちらつく。

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    2016年08月22日
  • もらい泣き

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    たくさんのエッセの中で、自分とリンクしたり揺さぶられたりして、涙するものがいくつかあれば、よいのではないかな。
    冲方丁、文章上手い。

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    2016年08月17日
  • マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust─排気 〔完全版〕

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    SFでした。しかも最高の。主人公の女の子が殺されかける所から話が始まる。何故私なの?という問いを主柱にバレットが成長していく様子が描かれる。仲間のウフコックを感情に任せて使ってしまう葛藤が1巻には描かれていて、胸が苦しくなる。2巻の終盤からこの小説の醍醐味である、カジノ編スタート。これが本当に熱い。敵が魅力的過ぎて。ルーレット、BJのかっこよさが異常。テーブルゲームでここまで魅せてくるとは思わなかった。素晴らしいと諸手を上げて賛辞を送りたい。その分、その後の戦闘が少し霞んでしまったのが残念。ただ頭の中で再生される映像の迫力は類を見ないほど。ボイルドの重力操作が強くてカッコよくて痺れる。

    表現

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    2016年08月07日
  • SF JACK

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    SFアンソロジー。
    新しい作品ばかり。こういうの読みたかった!
    苦手なのもあったけど、全体的には十分に満足。

    吉川良太郎「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」:中世ヨーロッパ的な雰囲気とSFの組み合わせが斬新。
    上田早夕里「楽園(パラディスス)」:意識の移植?人格のお話?ちょっと切ない。
    小林泰三「草食の楽園」:別の惑星での文明の発達のお話。読みやすい。好き。
    新井素子「あの懐かしい蝉の声は」:第六感。哀愁漂う感じ。
    宮部みゆき「さよならの儀式」:ロボットとの別れ。切ない。
    夢枕獏「陰態の家」:オカルト。これはSF?ファンタジー?

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    2016年08月07日
  • はなとゆめ

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    中宮定子と清少納言のスピリチュアルな関係を軸に、モノローグ形式なのだが、ちょっと綺麗にまとめようとしすぎている感じ。

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    2018年10月14日
  • 偶然を生きる

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    帰国子女で日本人としてアイディンティティを求められた作者が帰国子女であるが故に普通の日本人が考えない在り方を探ったがゆえに行き着いた視点を個の経験から集団の経験、宗教的な経験などの分類を通して語っている。確かにそうと考えさせられる話であるが、それほど多くの人は考えていないだろうし、多分、自分もそうであり、そういうものは後から振り返って、ああそうだなと思うものだろう。

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    2016年06月01日
  • テスタメントシュピーゲル2 下

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    上巻が羽付き主体だったので、犬主体の話かと思いきや
    続き。
    しかも終わらない。
    もしかして、6年前の1巻で書かれていたとか?
    覚えてねーし。


    にしても、犬側なので出番少ないくせに一番いいところ全部もってた黒犬かっけー。
    「あたしにまかせろ」は死亡フラグだよなぁ、と思いつつそんな不安がない活躍ぶりはさすがというしか。

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    2016年05月22日
  • テスタメントシュピーゲル2 上

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    羽根付きのほうのヒロインズ中心の話。
    みんなして傷かかえていろいろ危ない展開ではあるけど
    最後のほうで犬側ヒロインズと交差してきた。
    これがいい作用を生むといいけど。
    ちょいと不幸エンドに向いているので犬たちの行動に期待。
    あっちはあっちでいろいろ抱えてたはずだけどね。


    一番びっくりしたのはこれが配信されたものをまとめたものだったこと。
    同時刊行じゃないよねえ?

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    2016年05月22日