冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)

冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)

1,188円 (税込)

5pt

冲方丁逮捕――。2015年8月、各マスコミがいっせいに報じた人気作家、まさかの「DV逮捕劇」。9日間にわたって東京・渋谷警察署の留置場に閉じ込められたのちに釈放され、その約2カ月後に不起訴処分が下された。冲方氏が、この体験からなにより衝撃を受け、失望を禁じえなかったのが、警察、検察、裁判所の複雑怪奇な実態だ。「容疑を認めさせようとありえないストーリーを持ちだす取り調べの刑事」、「体力を奪って被疑者を屈服させる前近代的な留置場のありよう」、「被疑者の言いぶんに聞く耳を持たず不起訴確定に時間をかける検事」、「勾留請求にただハンコを押すだけの裁判官」など…。そこで目の当たりにしたのは世間の常識などいっさい通用しない法律ゲームの世界であり、誤認逮捕や冤罪を生み出しかねない日本の刑事司法の「不条理な現実」だった! これを「悲劇」ととらえれば何も変わらない。自由を奪われた9日間で見た想像を絶する警察、検察、裁判所の実態をあえて「喜劇」として笑い飛ばせ! 『週刊プレイボーイ』の好評連載から大幅に加筆。150万部ベストセラー『天地明察』の作家がつづる前代未聞の留置場体験記!! 痴漢冤罪事件をテーマに、刑事司法の問題点を浮かび上がらせた映画『それでもボクはやってない』の周防正行監督との対談、担当弁護士のQ&Aも収録!

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冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル) のユーザーレビュー

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    購入済み

    2022年09月28日

    もっと早く読んでおけばよかった。
    なんか漠然とDVした人というレッテルを貼って好きだった作品も素直に楽しめなかったのがもったいない。
    逮捕された=犯罪者っていう認識する人ははまさに自分の事でグサッときた。
    留置場体験記としてもとても面白かった。わが身に振りかかると思うと怖い。

    #タメになる

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    Posted by ブクログ 2020年10月26日

    これは興味深い本だった。(面白いというと不謹慎ですね)
    天地明察で有名な冲方丁さんが、妻へのDV容疑で逮捕、勾留されて、9日で釈放、後に不起訴となるまでの話をまとめた本。
    誰かに恨み買ったり、うっかり目をつけられると、国家権力によって自由を奪われたり、人権が蔑ろにされたりするんだなと、恐怖しかありま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月25日

    大ヒット。確かに冲方さんがDVで逮捕された、というのはYahooニュースのトップにも出てたと思うので記憶にある。へぇー、DVの人なんだ、という認識だ。しかし、その後は特に気づかず不起訴だったとは。
    そして、読み進めるに逮捕まで至ってしまったので、逆に起訴内容が不開示になり、本当に訴えられた内容が全く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月12日

    冲方丁自身によるDVで逮捕された際のルポ。
    警察内での取り調べと立件までの持っていき方の理不尽さが描かれている。冤罪を証明するための難しさをよくわかる内容。

    一方、著者本人と妻との関係についての記述は非常に希薄。
    夫を逮捕させるように訴える妻の言い分も聞いてみないと本当のところはわからないのかもし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月12日

     とある作家に起きたDV容疑による逮捕から不起訴までの手記。
     まことに申し訳ないけれども、私は最初にニュースを聞いたときに、氏が実際に暴力をふるったと思ったし、不起訴と聞いても、被害者が起訴を取り下げたのか、と思っていた。
     しかし、これを読むと、拘置所の中で起きていることは、まさに「笑うしかない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月24日

    ふーむ、冲方丁が逮捕されていることも知らず、新作でないかなぁとのんびり構えていた。もう一つ知らなかったのはアニメ脚本家の顔~2015年8月22日、ファンとのイベント中、私服警官がやってきて、「奥さんのことで話があるから、警察署まで一緒に」と言われて、そのまま逮捕され、否定指しているにも拘わらず、72...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月17日

    犯罪学特に代用監獄を学ぶ方には是非手に取っていただきたい一書。ベストセラー作家である冲方丁が妻からの一方的なDV告訴により逮捕され10日間に渡って留置された自己ドキュメンタリー。
    日本の司法のあり方についてよくよく考えさせられるリアリティに満ちています。私が大学で学んだ時から何一つ変わってねー。

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    Posted by ブクログ 2016年12月08日

    吐き気がする警察・検察・裁判官の実態。ちょっとした悪意と1枚の書類で自分もたちまち同じ境遇に陥る恐怖。非常に重要な告発・風刺の本。取り調べ透明化、留置場実態改善のために国会で取り上げられてもいいし、教科書に載ってもいいと思うくらい。

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    Posted by ブクログ 2016年10月06日

    【抱腹絶倒の喜劇?】
    そうしてしまいたい冲方さんの気持ちが感じられるけれど、なかなかそうもいかない、後味悪い感じの読後感。何でしょう、思考停止とはまた違う、例えるなら…いじめが起こっているのに声を上げずに静観している自分をみているような気分…?

    外からは見えなかった事実が、本や映画で少しずつ見えて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月26日

     貴重な体験談だが,『それでもボクはやってない』を観ていれば,それほど新しい情報はないかも。過酷な経験を喜劇として語れるのはフィクション作家ならではだと思う。しかし,著者ほどの社会的地位にありながら,弁護人に恵まれたのが純粋な偶然であることは驚き。出版社が顧問弁護士を手配するとかないんですかね?結果...続きを読む

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