あらすじ
なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのか――。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて……。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!
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前から気になっていたけど、来年の大河もあるし友人も読んでいたので。
清少納言が語り部の、生い立ちから定子様に出会って別れるまでの話。一乗の法とか香炉峰の雪とか知っている言葉の意味を初めて知った。俺は愛の話が大好き。
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21/09/04
母にプレゼントしてもらい初めて読んだときから大好きになった本を久しぶりに
全てが美しくて儚くて「華」と呼ぶに相応しい世界が広がっている。
読んでいるとずっと胸がきゅーっとするようななんだも言えない愛おしさをこんなに感じたことの無いお話。このお話以外では味わうことの出来ない気持ちが味わえる。
誰しもが知る清少納言が主人公。所々、有名なエピソードを無理やりねじ込んだ(?)感がある箇所もあるが、清少納言が見た様々な「華」が風流に描かれている。当時の様子は歴史でしか知らないが、本当に目の前に情景が浮かぶようで、和歌のやり取りなんて愛おしくて愛おしくてたまらない。
一条帝と定子様の愛も最初から最後まで揺るぎなくて、それと渦巻く政治の闇にハラハラもする展開。
沢山の和歌が出てくるが、特にわたしは、則光にワカメを送ったエピソードが好き。笑
こんな風流な世界が日本にあったなんて本当に素敵。そんな世界を垣間見れる大好きなお話。
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清少納言が『枕草子』を書くまでのお話。中宮定子に仕えた時から始まり、都を去るまで。
中宮定子に才能を見出され、その時代では少し異端であるが雅な趣を追い求めている姿が描かれていた。
最後の解説まで面白かった。
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清少納言の物語であるが、あ、平安時代の枕草子のアレね、と思って読むと全く違う。解説にかいてある通り、「平安時代のキャリアウーマン小説」と表現するのがぴったりな作品だ。
平安時代という時代の違いこそあれ、主君、中宮に中忠誠を誓った、働く女が、その繁栄と陥落(に近い)の苦しみの中で、どのような気持ちで生きてきたのか。
働く女性にこそ読んでほしい作品である。
私こそ働く女として、行き詰まりを感じているときにこの本を読んだ。
序盤は、あんまり面白くなかったのだが、途中からぐいぐい引き込まれ、最後は少し泣いた。
読む人を選ぶだろうが、私には本当に心に刺さる作品でした。
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もともと、中宮•定子と清少納言の関係性がいいなぁと思っていたので読んで良かった。冲方丁さんの作品はこれが初めてだったけれど、作品への引き込み方や描写もよかった。大河ドラマ、こちらでもよかったのではないかなぁと個人的には思ってしまった。なかなか志半ばで逝った人や敗者は主人公になりづらいのかな(石田三成とか)ある意味、定型化された大河ドラマのフレームを打ち破る意味でもいいと思うんだけどな。「中宮の番人」清少納言の物語、定子様と清少納言、かっこよかった作品。
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枕草子のできるまでの、清少納言のみた世界。
カラッとしたサバサバした女子の平安エッセイ
と思っていたら、切なくなりました。
和歌もたくさんでてきて、おすすめします。
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オーディブルで聴いた
清少納言のの目を通した物語
同じ冲方丁さんの『月と日の后』はいろんな人物の語りがあったがずっと清少納言目線
定子への思いと枕草子が出来たストーリーがよくわかった
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枕草子の裏方本のような作品。清少納言がどんな気持ち、どんな経緯で枕を書いていたかがリアルに描かれている。
時代が違いすぎることもあって共感しにくいところも多々あるが、主君の定子をひたすら褒めて愛する感じは現代の「推し」活さながら。批判もあったようだが、逆境に負けず真っ直ぐに推しを信じ抜く人生は楽しそうで眩しく思えた。
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枕草子の内容と、それを書くに至った背景が小説としてわかりやすく描かれている。
『枕草子のたくらみ』『平安人の心で源氏物語を読む』や御堂関白記の訳などとあわせて読むと楽しい。
伊周、隆家兄弟が、花山院の袖を射る事件(長徳の変)とそのすぐ後の清少納言の動きとその理由や、その後の則光や斉信との関係。
また、その後の清少納言の孤立の具体的な理由。
定子の「言はで思ふぞ」の手紙の決意。
権力掌握のため必死な道長の策謀と、時勢をみる貴族たちの動き、定子の覚悟とその女房たちの自負と誇り、決意。
特に後半、政治色が強くなるほど哀しくて激しい。
…………伊周と、その弟の隆家、雅な教養はあったんだろうけど…ぼんぼんすぎるっていうか、ちょっとアホ
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「千年の黙 異本源氏物語」という紫式部視点での物語を読んだことがあるが、これは清少納言(中宮定子)視点なので、読み比べをしている感じが面白かった。
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この作品は清少納言のひとり語りという形で進みます。
最初の夫である橘則光との別れから始まります。
則光の母親が花山天皇の乳母だったために、将来を期待されていたがたった二年で出家するとは思わなかったことでしょう。
彼女は長男を連れて父の清原元輔の元へ戻った彼女。けれども、父である元輔は七十九歳で肥後守になり、彼女とはそれが永遠の別れとなります。仕官をした則光の元へ長男も行ってしまい……。
二十八歳になった時に清少納言は宮中へ、しかも中宮定子に仕えることになります。定子の年齢は十七歳。
若く美しいその華に清少納言はその生涯と一冊の書物を捧げることになるのです。
身分、美しくないわが身への引け目。そうしたことから、宮中は決して清少納言にとって居心地が良い場所ではなく、それを変えてくれたのが、だれでもない最も尊い女性である中宮。
ふさわしくありたいという気持ちが彼女を変えていく。それでも、宮中に恐れを感じる彼女に定子は上質な紙を与えるのです、いつか彼女が描く『枕』のために。
そして、定子の父である藤原道隆の死後、道長と伊周との政局争いに巻き込まれて、定子は髪を切り、清少納言は口さがない人々のうわさ話に疲れ果てて、定子の元から離れてしまい、そこで様々な思い出を書き綴り始まるのです。それはかつて定子が『枕』と呼んだもの、のちの世に『枕草紙』として歴史に残る書物になるのです。
道長と定子との政治的な争いは続き、結果として道長が勝利を収めたかのようにも思えるのですが、その後、定子をモデルにした『源氏物語』を書いていた紫式部を宮中に招いたり、彼女が彰子の漢文を教授したりということを考えると、あくまでも彰子は定子のコピーでしかなかったと思われて、切ないですね。
宮中で多くの人が続きを待ち望んだ『源氏物語』
定子が読み、苦しい生活の中で笑みを浮かべたと言われる『枕草子』
どちらにも価値があり、どちらの妃も辛い日々を送っていたと読み終えたときに思っていました。
この作品では淡々と、静かに語られていく日々が愛おしいと思わせてくれるものでした。だからこそ、歴史に翻弄された一人の女性の生涯が胸を打つのでしょう。
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清少納言の視点で平安時代の貴族たちの生活や政治が語られる。清少納言は中宮(藤原定子)に女房(使用人)として仕える。その期間に、清少納言がかかわった貴族や他に中宮に使える女房達とのやりとりが語られる。とても描写がたおやかで、平安時代の状況が目に浮かぶ。平安時代の貴族文化や人々の考え方もわかる。清少納言が「枕草子」を執筆するのは中宮へのあこがれに似た感情から書かれた。この感情は恋心に近いのではないだろうか。「枕草子」は学校の教科書に記載された部分くらいしかしらない(有名だけど)。「枕草子」を読んでみたくなった。もちろん現代語訳になるだろうけど。
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冲方丁の歴史人物シリーズ。
SFで知った著者だが、「天地明察」における時代を超えた人物描写に惹かれ、枕草子の世界を読む。自分の華を知るまでの清少納言の弱さから、機知を知り、定子を守るため強くなると決めるまでの心情が心地良い。枕草子をきちんと読もうと思う。
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たった一人で、あの藤原道長に戦いを挑んで中宮定子さまとの優雅で知的な楽しい思いでを、書いた清少納言。
紫式部が仕えた道長の娘って、どんな人だっけ?
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終始、主人公である清少納言の視点で書かれているが、
説明的な表現になっていないのが、
読みやすい。
清少納言の史実を知っていれば、
なお楽しめる作品。
再読の価値あり。
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苦手だった時代小説のイメージを著者である冲方丁「天地明察」で変えられ、読んでみようと手にした一冊。
清少納言「枕草子」の物語であるが、読後の感想としては実に深い物語であった。
読め始めてからは私自身の無知さ故に時代小説特有の言葉遣いや登場人物の名前、相関関係等、やはりとっつきにくさもあり世界観に引き込まれるまでに3日を要した。
清少納言が生きた平安時代中期(藤原氏全盛の時代)に帝位にあった一条天皇とそのきさき中宮定子の愛の物語なくして「枕草子」が誕生する事はなかった事に気づき、定子の人生をかけた愛の物語が本作により深みを与え、一途なまでに定子に仕え、時代に翻弄され続けた清少納言の存在を際立たせている。
私自身、本作ではもっと「枕草子」について深く掘り下げた内容になっているものだと思い込み読み進めたが、あくまでも個人の感想としては時代に翻弄されながらも愛に生きた2人の女性(中宮定子と清少納言)の物語であった。
説明
内容紹介
なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのか――。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて……。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのか―。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて…。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!
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ワシはいま猛烈に枕草子が読みたい!そんな気持ちにさせられる、枕草子と清少納言を研究して再構築した物語だった。
日本人の多くが教科書で触れその有名な冒頭文のみ語られがちなそれらに、これだけ豊かな色彩と物語を持たせたことにまずは感嘆する。
話は清少納言と、彼女が仕えた中宮定子を軸に、宮中の華やかさと権力闘争を描き、枕草子誕生秘話となる。自分より遥かに若く、それでありながら才気煥発な人に出会える喜びを読むと、こんな人に出会い、仕えたことは本当に幸せなのだろうなと思う。
きっとこんなはなとゆめが、千年の昔にあったのだ。
Posted by ブクログ
冲方丁は、『天地明察』と『光圀伝』を読みましたが、歴史上の人物に対する解像度の高さに脱帽です。
その歴史の特色を描き口に表し、
キャラクターがそのままその時代に生きているかのように地の文(主人公の語りなど)を書き上げる。
先に上げた『天地明察』や『光圀伝』の時代よりも古く、さらに性別が違い、宮中内で中宮・定子の女房であるという特徴のある清少納言は、先に読んだ2つの作品とさらに書き方が違ってびっくりしてしまう。
この解像度!
さて、清少納言といえば“枕草子”です。
この枕草子を書き始めるきっかけとなるのが155ページなのですけど、もう本の半ば!
本の半分で、清少納言という人がどのように生きてきて価値観を持ってあるのか、また中宮・定子との関係性を学ぶようにできています。
この時代の人たちって、
今の科学で明かされた、一般の人でも知っているような「知識」というものは無いけれど、
文学を楽しむ「教養」や豊かな「知性」がある。
もちろんこの本の中で描かれているのは清少納言やその周りの宮仕えの人たちのような、平民の立場では無い人たちなので、平民では無い人限定での「教養」や「知性」ではあるのだけど、
この雅な感性や心や気持ちを膨らませて解釈するような部分というのは、今の時代の人には持ち得ない豊かさだよなぁとため息
はんなりとした、時間の流れ方の違いに美しさを感じます。
Posted by ブクログ
『光る君へ』の放送中に読むつもりだったのに!
すっかり忘れていまさら(そして久しぶりに)再読。
『枕草子』をもとに清少納言の半生を描いた歴史小説。とはいえ、作者は冲方丁さん。語り口は軽く、読みやすい。
中宮礼讃は『枕草子』そのままだが、藤原道隆一家の栄華とともに没落も描き、そのうえでなぜ『枕草子』は栄華だけなのか、作者なりの答えが小説を通して浮かび上がってくる。
清少納言と藤原行成をシンクロさせた場面には思わず唸る!
それでも、『枕草子』からもう一歩離れて書かれたものが読みたかった。清少納言の眼に藤原道隆一家の没落がどう映ったか?栄華の頂点から底までを定子の傍らで見て、なにを思い、考えたのか?
小説だからこそ、もっと掘り下げてほしかった。
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中宮と清小納言の関係と枕草子誕生までの話。清少納言は気が強そうな才女というイメージだったけど、最初の頃緊張してたなんて意外。添い遂げるような純粋さで仕えたいと思う人がいるなんてすごいなあ。
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平安時代に生きた清少納言の物語です。
なぜ、「枕草子」を書こうと思ったのかが描かれています。
永井路子さんの「この世をば」で、藤原道長の物語を読んでおり、人間関係やしきたりなどの予備知識があったためすんなり読めました。
歴史小説ですが、文体は読みやすかったです。
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手紙風に書かれていて主人の定子をこよなく愛し、寄り添う。勝ち気と思っていた清少納言は内気に書かれている
紫式部を先に読んでいたので詳しく書いていない人物もなんなく解りこれを最初に読んでいたら途中で挫折していた気もする。
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清少納言のはなし。
彼女の他の人と違うところは、歌を詠む際に、ふつうは詠まれないような、微妙な、あや、を詠むことであった。誰も面白いとは思わないような、白黒さだかでない、うっすらと、ほのかなもの、花の色の濃淡、そういう例えようもないものに心が引かれるのである。
清少納言が仕えた一条帝の中宮定子様は一条帝の妻であり、恋人であり、おもてなしをする座の主ともなり、ときに舞台の演出を司り、教師として導き、そして、興味を共にする学友として交流する、そういう存在だった。そんな、中宮定子に仕え、また、気に入られた清少納言は、機転の利く歌を詠むことにたけており、中宮もたよりにするのであった。
清少納言は、一乗の法って感じった。法華経こそただひとつの真理であるという考えである。つまり、絶対的な恋愛を信じる、ガンコナ一夫一婦の信仰者ということだ。当時、妾という慣習は普通のことであったにしろ、妻となる方はただ諦めていただけであり、気持ち的には納得はしていなかっただろう。清少納言は、それを平然と口にし、歌にし、態度にもした。
して、信頼する中宮定子から、下賜された真っ白な紙の束に献上のための歌を詠むこととなった。それは、天然痘で他界した夫の子供を身籠っていた清少納言が実家に出産のため里帰りしていたときに作っていった。
清少納言は、ずば抜けた歌才があるわけではなく、漢籍の達人でもない。ただ、機転でもって相手の意表を突くことにかけては、右に出るものはいなかった。ときには、炭櫃の消し炭で相手に返歌するといったように。
そんな中、宮中の政争から、清少納言の仕える中宮定子にかかわる一族が都を追われることとなった。道長が追いやったのだ。清少納言は、道長に荷担したと疑われ、里へかえる。これほどまでに、定子に尽くしてきたのに、嫌疑をかけられ、どうにでもなってしまえ、という思いと、定子様に明るい話を、という思いと、宮中の華やかさへの思いと、がないまぜになり、そんな心境を枕に語ったのだ。それが、都で様々な人の目に触れることになろうとは思いもよらず。
中宮定子は、3人の御子に恵まれたが、三人目が難産で出産後に亡くなる。それを期に清少納言も表舞台から姿を消したが、枕草子だけは永遠と世に残る傑作となった。
Posted by ブクログ
枕草子で有名な清少納言の物語。
清少納言という名前は学生の頃、授業内でよく聞いたけど、実際どのような人生を送ったのかはなぞ名人物だった。
その人物を沖方庁が書いたということで読むことにした。
内容の大筋は清少納言が中宮定子に仕えるまでと、仕えてからどんなことを考えていたのか。
清少納言は、中宮定子を心のそこから尊敬していて、その念は、一生を奉げても何ら悔いないものであった。
清少納言の一人称で物語が進み、個人的感想としては、清少納言はそこまで定子を尊敬するのか?と思うほどだったが、人をそれほどまで尊敬できるのは、羨ましかった。
最後に思い出に残った言葉
「女は愛する者のために化粧をする。男は自分を理解してくれる者のために死ぬ。」