冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オイレンより好きかもしれないSF小説。
組織内の対立を物語の背後に設置し、そんなこととは無関係に活躍する彼女たちが際立っていた。
現実の世界情勢を組み込んでおり、中東イスラーム系の人々の思考が垣間見えたと思う。
話を各話に分けると、どうにも一話一話を読み終えた後に疲れが来る。それだけ一話一話が濃厚なんだろうけど。
最後まで冬馬が好きになれなかった。
このレーベルらしいが、あまり気にくわなかった。むしろあの変態のほうが良かった。
彼だけが健康体で過去に何があったか(ないかもしれない)が描かれていないからだろうか。他の人々には辛い過去があるのに、彼だけがまったく触れられず、感情移入できないからだろう。立ち位置は読者に近いが、それゆえに反感してしまうのだと思う。
そのための変態――水無月が存在するのだろう。
疑問点。
戦力が足りないのなら、オイレンの連中を呼べばいいのでは? 同じ地区の出来事なんだし……。
シュピーゲル二冊目ということもあり、記号を使った文章もすんなり読むことができた。
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Posted by ブクログ
ファンタジーです。
最初は、主人公の女の子・ベルのしゃべり方が江戸っ子っぽくて気に入らなかったけど、話が進むにつれてグイグイ惹き込まれて行きました。
スピード感溢れる戦闘シーンは夢中で読んでしまい、電車の降りる駅を過ぎてしまったくらい…。
ファンタジーなので、この世界観をどう感じるかで好みは変わってくるかも。私は最初訳が分からなかったけど嫌いではなかった。
言葉の言い換え方がキレイで楽しいです。
月瞳族をキャッツアイズ、長耳族をラビツティアなど。
冲方丁さんの「マルドゥック・スクランブル」が面白くてこの本を買ったのですが、独特のキャラと世界観、言い回しが面白いです。
2巻が待ち遠しい。 -
Posted by ブクログ
様々な方面で面白い作品を生み出している冲方さんの新作。ストーリーは勿論、展開もキャラ設定も非常に面白くて心惹かれます。楽しい話と言うよりも切なく悲しい話ばかりですが、その中にある「希望」を象徴した密かなエピソードが読み手の心を捉える…そんな作品。ただ、個人的にあの記号を多用した文の書き方は厳しいものがあった。あとがきでは文字だけ読んでくれとありましたが、その記号を飛ばして文字だけ読むというのは地味にストレスを感じるものです。でも逆に、そのちょっとした複雑さがこの作品の世界観-ちょっと未来の世界の複雑な状況を表現しているんだ…という作者の意図には驚かされました。深い!この解説があるお陰で、読みにくい文章でもきちんと読まないと…などと思ってしまった。全体を通して作者の術中に見事はまったということですね(笑。