冲方丁のレビュー一覧

  • オイレンシュピーゲル壱 Black & Red & White

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    近未来のオーストリアを舞台に、警察組織・MPBの飼い犬たる3人の特甲少女たちが、銃弾吹き荒れる街を駆け抜ける。独特の文章構成は慣れるまでちょっと大変ですが、個性的な少女達の物語にハラハラドキドキ。併せて富士見の『スプライトシュピーゲル』もどうぞ。

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    2009年10月04日
  • ばいばい、アースI 理由の少女

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    ファンタジーです。
    最初は、主人公の女の子・ベルのしゃべり方が江戸っ子っぽくて気に入らなかったけど、話が進むにつれてグイグイ惹き込まれて行きました。
    スピード感溢れる戦闘シーンは夢中で読んでしまい、電車の降りる駅を過ぎてしまったくらい…。
    ファンタジーなので、この世界観をどう感じるかで好みは変わってくるかも。私は最初訳が分からなかったけど嫌いではなかった。
    言葉の言い換え方がキレイで楽しいです。
    月瞳族をキャッツアイズ、長耳族をラビツティアなど。
    冲方丁さんの「マルドゥック・スクランブル」が面白くてこの本を買ったのですが、独特のキャラと世界観、言い回しが面白いです。
    2巻が待ち遠しい。

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    2011年11月11日
  • オイレンシュピーゲル弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!

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    シリーズ2冊目は書き下ろし。

    墜落したロシアの人口衛星から「あるもの」を持ち出したテロリストたちを追撃する話。三人がそれぞればらばらに追撃してるため、主に三つの視点で話が進むんだけど、それぞれの情報が絡まりあって一つの結論に達する様は面白かった。

    正体不明のテロリストグループを追い詰める過程が実に熱い。追手も逃亡者も両方ともなりふり構わず目的を遂行しようとする姿に燃えた。

    特に今回は陽炎がピックアップされていた気がする。ミハエルに対して内心ではデレてるくせに必死で隠そうとしてる陽炎はかなり可愛いと思う。

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    2009年10月04日
  • スプライトシュピーゲルI Butterfly & Dragonfly & Honeybee

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    様々な方面で面白い作品を生み出している冲方さんの新作。ストーリーは勿論、展開もキャラ設定も非常に面白くて心惹かれます。楽しい話と言うよりも切なく悲しい話ばかりですが、その中にある「希望」を象徴した密かなエピソードが読み手の心を捉える…そんな作品。ただ、個人的にあの記号を多用した文の書き方は厳しいものがあった。あとがきでは文字だけ読んでくれとありましたが、その記号を飛ばして文字だけ読むというのは地味にストレスを感じるものです。でも逆に、そのちょっとした複雑さがこの作品の世界観-ちょっと未来の世界の複雑な状況を表現しているんだ…という作者の意図には驚かされました。深い!この解説があるお陰で、読みに

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    2009年10月04日
  • スプライトシュピーゲルI Butterfly & Dragonfly & Honeybee

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    もう一つのオイレンシュピーゲル。こちらはソフトな表現が多いので読みやすさならこちらの方がお薦めです。しかしオイレンシュピーゲルと合わせて読んだほうが断然楽しめます。是非ともオイレンシュピーゲルとセットでどうぞww
    こっちもアクションは負けていません。
    メカ少女が縦横無尽に暴れまくるのはきもちいいですwwww

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    2009年10月04日
  • オイレンシュピーゲル壱 Black & Red & White

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    活字野郎の新作です。ちょっと過激にでも優しい少女達が世界を救っちゃうお話しです。メカ少女、アクション好きにはお薦めです。合わせてスプライトシュピーゲルも読むと面白さ2倍ですw

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    2009年10月04日
  • ピルグリム・イェーガー(1)

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    混沌とした時代を生き抜く力というか、
    混沌の仲での人の有り様を描いた漫画。
    ノリは少年漫画が入っているので
    テンポも良いかと。

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    2009年10月04日
  • ピルグリム・イェーガー(1)

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    絵がすごい。
    中世ヨーロッパの雰囲気が好きなら楽しめると思う。
    話はまだまだよくわからない。
    謎が解明されないまま終わるのだけはよしてほしい

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    2009年10月04日
  • はなとゆめ

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    冲方丁は、『天地明察』と『光圀伝』を読みましたが、歴史上の人物に対する解像度の高さに脱帽です。

    その歴史の特色を描き口に表し、
    キャラクターがそのままその時代に生きているかのように地の文(主人公の語りなど)を書き上げる。

    先に上げた『天地明察』や『光圀伝』の時代よりも古く、さらに性別が違い、宮中内で中宮・定子の女房であるという特徴のある清少納言は、先に読んだ2つの作品とさらに書き方が違ってびっくりしてしまう。

    この解像度!

    さて、清少納言といえば“枕草子”です。
    この枕草子を書き始めるきっかけとなるのが155ページなのですけど、もう本の半ば!

    本の半分で、清少納言という人がどのように

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    2025年11月23日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    チ。の世界観、込められた思いなどを魚豊さんの対談や数々の執筆陣を通してさらに知ることが出来た。そんな風に言語化するのか…と驚き物語への解像度がさらに上がった。これを読んだ後に原作を読むとまた違った味わいがあると思う。

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    2025年11月12日
  • ばいばい、アース(4)

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    ネタバレ

    動物の姿かたちをまとう人々が暮らす世界でただ一人牙も毛皮もまとわぬ「のっぺらぼう」として生まれた少女が数々の困難にあいながらも自分の存在を許してくれる世界を探すために戦いに挑むお話。
    育ての親である師匠が、最後の教えで主人公の記憶をなくしてしまう件は良かったがそこが一番よかったかも。

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    2025年11月07日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    12人の自殺願望有の子どもたちが廃病院に集まる
    しかし、「集いの場」にすでに一人の少年が横たわっていた。少年は誰なのか、自殺なのかそれとも…
    12人それぞれのエピソードはおもしろい。でも、とにかく登場人物多すぎて…何度も理解するために戻って読み直し。
    なかなか読み終わらないー
    映画見てからの方が理解しやすかったかな?

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    2025年10月30日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    ネタバレ

    10代の子どもにぜひ読んで欲しい1冊

    予備知識なしの初見でも、読みながら今が起承転結のどの辺りなのかが予想できるような読みやすい作りだった。死にたい子どもが12人出てくるものの、特別怖い描写が出てくる訳でもないので、子どもでも読みやすい。ただミステリーだと思って読み始めたら推理要素が少ないヒューマンドラマ寄りのシナリオだったので、読後の満足感はやや少なめだった気もする。

    登場人物が多いので最初はメモ帳に人物の特徴をメモしながら読んだ。ちょうど登場人物に番号が振られているため、メモもしやすく読みながら「これ誰だっけ?」と思うようなストレスはまったく感じず読めたので良かった。

    “死にたい”、

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    2025年10月28日
  • マルドゥック・アノニマス10

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    登場人物が多くなって、やや辟易気味。相関図がついているのだけれど、電子版だと戻るのが面倒なので、あまり活用できないし。
    話が進むにつれ、ウフコックの存在感が増してきているような気がする。それとハンターと似たような能力をもったキャラも出てきて、これから先、どんなふうに話が落ちていくのか、早く次巻が読みたい。

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    2025年10月28日
  • 骨灰

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    2023年第169回直木賞候補作。

    渋谷を巡る再開発に関わる大手ゼネコンが呪術的祭祀に巻き込まれる——この導入にとても期待しました。
    最先端の土木建築と、平安期まで遡れる陰陽五行説。江戸は平安京を模倣し四神相応の地相を施した街だとも言われます。しかも渋谷は、京都と地形・街並みの類似を指摘する人もいて、四神が揃う土地だともされる。まさに素晴らしい設定でした。

    しかし 物語は、「こじんまりとした恐怖」に収束してしまった印象があります。

    とはいえ、冲方さんらしく儀礼や骨・灰をめぐる描写には独特の表現があり、異界に引き込む迫力がありました。暦学や方位術を深堀りしなかった分、都市そのもの、路上生活

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    2025年10月04日
  • 偶然を生きる

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     冲方丁の作品は、「天地明察」や「光圀伝」を読み、その物語性の高さに高評価だったことを覚えているが、本書が説くように物語というものに真摯に向き合っているからこそ、物語だけでなく、そこから人、日本人、宗教にまで話が進み、さらにはリーダー性や、幸福についても広くかなり一貫した考えで論じられているのであろう。
     そう難しくない言葉で話は進んでいるのであるが、それ故によくよく間違って受け取らないように丁寧に読み進めなければならないと思った。
     その中でも「人は誰でも偶然を生きています。」という言葉には、何か自身の存在をも思い返される力強さが感じられた。

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    2025年10月02日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    ネタバレ

    12人の死にたい子ども。

    物語が進むにつれ、1人ずつ、なぜここに行き着いたのかを話すが、深くは語られない。
    それぞれの、それぞれなりの事情がありそうではあるものの、表面だけ見ると、ん?となる理由も。

    そこから、真実が解き明かされるけれど、私には物語にのめり込むには少々難解だったと感じた。
    若干置いてけぼり感を抱いたというか。

    時間を置いて、もう一回読んでみようと思います。

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    2025年09月28日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    ネタバレ

    楽しめた。
    キャラの個性が立ちまくり。
    ツッコミどころはあるが、うまくまとめたなあ。
    感情移入させ、想像力を掻き立ててくれる作品は好きだし、冲方さんは最高に提供してくれる。
    こいつら今後どうなるんだろう、って考えるの楽しいし、シンジロウには長生きしてほしいな。

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    2025年09月28日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    チ。のファンとして読んでおかなくては、と読み始めた。魚豊さんと色んな方との対談がいい。こんなすごいマンガをどんな思考で描いているのだろうと興味深かった。対談の中からそんな魚豊さんの思考が覗けてさらに感服。アニメの主題歌もとてもいいので、サカナクション山口さんとの対談、又吉さんとの対談も読み応えがあった。

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    2025年09月27日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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     それぞれの事情があり、安楽死をする場所に集まった12人の子ども。しかし、そこにはなぜか13人目の存在が。この場所のルールは全員一致が原則の採決。死ぬつもりで集まってきたのに、その1人の存在が彼らに疑心を生み、議論に議論を重ねることに。
     彼らが最終的に出した結論とは。生きづらさを複線に展開されていくが、ここに集まらざるを得なくなった生きづらさこそが本作のテーマであるように感じる。

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    2025年09月08日