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大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。目的は、その現場についての『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。異常なまでの乾燥と、嫌な臭気を感じながら調査を進めると、図面に記されていない、巨大な穴のある謎の祭祀場にたどり着く――。地下に眠る怪異が、日常を侵食し始める。恐怖の底に誘う衝撃のホラー巨編!
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Posted by ブクログ
都市型ホラーであり、ある意味土着系のようであり。 じわじわと来る怖さに物語の終りに近づくほどに読む手が止まらなくなった。 冲方さんにはまたホラー小説書いて欲しい
おもしろかった… こんな一気に読み進めた本は久しぶりです 渋谷の地下にある祭祀場、火が出た、骨灰、などのあらすじに惹かれ手に取ったものの、あまりホラーは得意ではなく……最初は祟りや得体の知れない怪異にビクビクしながら読んでました。 しかし中盤以降、主人公の変貌、家や家族にまで侵食する怪異、豹変す...続きを読むる人物など、読み進めるごとにどんどんと先が気になって、気がついたら読破。 ちょっと怖いけど止まらない、あまりにも面白すぎるホラー小説でした!
高層ビル建設現場の地下に存在する巨大な穴と謎の祭祀場、そこに出入りしてから見舞われる不気味な足跡や死んだはずの人間の声、身体が焼け爛れた亡者の姿という怪異の数々によって日常が侵食されるホラーで、主人公がどんどんおかしくなるもそれに気づかないところに新しい怖さを感じ、『東京に地下に潜む得体の知れない...続きを読むなにか』の描写も凄まじく読み応えがあって面白かった。
これまで読んだことがないタイプのホラー小説。読み進めながら、続きが気になって仕方がなかったです。どうやってこんな設定を思いついたんだろう。元になる様な体験があったのかしら。
冲方丁『骨灰』角川文庫。 第169回直木賞候補作のホラー小説。 ゴリゴリ、バキバキの正統派ホラー小説であるのに角川ホラー文庫からの刊行ではないのは何故だろうか。 冲方丁の小説を読むのは『天地明察』に続き2作目である。冲方丁は歴史小説、ミステリー小説、SF小説、官能小説、ホラー小説、ファンタジー...続きを読む小説とかなり広いジャンルで小説を書いているようだ。しかし、これまで自分のアンテナに引っ掛かる小説は無かったのだ。 さて本作。久し振りに本当に恐いホラー小説を読んだ。暗闇の中から、じわじわと日常に迫りくる恐怖とイヤな感覚は、自分自身の頭の中を何かに浸食されていくかのようだ。 大手デベロッパーのシマオカ株式会社の財務企画局IR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。その目的は、その現場について『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめ、それらの噂を消し去ることだった。 現場の地下の異常なまでの乾燥と、嫌な臭気を感じながら調査を進めると、図面に記されていない巨大な穴のある謎の祭祀場に辿り着く。その祭祀場は大昔から工事現場の御祓いを生業にする玉井工務店が作り上げたものだった。 嫌な臭気をまとったまま帰宅した松永と家族に次々と奇妙な出来事が降り掛り、松永は地下で目撃した光景を夢で見るようになる。やがて、松永は亡くなったはずの父親の存在を身近に感じ、会話するまでになる。 本体価格1,000円 ★★★★★
【短評】 第169回直木賞候補に選出された冲方丁(うぶかたとう)による長編ホラー。 なかなかにチューニングが合わず、物語に没入する迄に相応の時間を要した。しかしながら、一旦物語に入り込んでしまえば、精神を蝕まれるが如き濃密な読書を堪能することが出来た。 大手ディベロッパーのIR部に籍を置く松永光弘...続きを読む(まつながみつひろ)は、渋谷再開発地区の地下深くで祭祀場めいた「穴」を発見する。這々の体で「穴」から帰還した光弘だが、その日を境に彼の日常が歪み始める。謎の渇き。骨を焼くような嫌な匂い。聴こえる筈の無い声。「穴」から這い出た何かが現実が侵食する。 「そう来たか」という着想がお見事。本著のタイトルでもある「骨灰」が示す忌まわしさに思わず身震いする。地面が気味悪く感じるというのは稀有な体験だ。 主人公が正気を失っていく様が緻密に描写されるため、中てられる類の作品だ。正気と狂気の変わり目が掴めない程、静かに巧みに「あちら側」に連れて行かれる感覚は凄いと思った。 他方、段々と迫ってくる類の怪異かつ光弘が割と理知的な人間であるため、序盤になかなかのめり込めず、正直に言えばやや退屈だった。「堕ちて」からはぐいと惹き込まれ、ラストシークエンス等は眼が離せなかったので、そこだけが惜しまれる。 【気に入った点】 ●「渇き」の描写が見事。「骨を焼く」というのは凡そ想像しうる乾燥の最上位だと思う。主人公に移入する類の作品につき、不思議と喉が渇く作品である。 ●終始全てが信頼できない不安定な感覚が付き纏う。アイツもコイツも何か怪しいのである。それでいて「主人公が何かを間違っている」ことが確かに感じられるため、どうにも腰の座りが悪いのだ。気持ちが悪いのだ。 【気になった点】 ●感情移入に時間を要した。正直に言えば、理由は定かではない。上手く言語化が出来ない。序盤に限った話ではあるが、ここ最近の読書で最も眼が滑ったように感じた。他に類を見ない怪異であるため、どういう立場で臨めば良いか、測りかねていたというところか。 現実が凌辱されていく様を緻密な筆致で描く一冊。得体の知れない恐怖を感じているのも一興だろう。
めっっちゃ怖かったーーーー ホラーの長編は初読でしたがこんなにじっくりと丁寧に風景や心情、登場人物の機微が分かって本当にゾクゾクした。 寝る前に読んでたらめちゃくちゃ悪夢を見ました。 それ程こわかった...。でも面白かったー!
まさかこんなに面白くなるとは思いもしませんでした。めっちゃ面白かった〜 最初は建築現場で起きた異常に対応する可哀想な社員の話なのかな?と気が載らなかったけど、原さんが出てきて、謎の空間とは?となった瞬間に一気に面白くなりました!そこからノンストップで祟りについて描かれていき、全体像がわかる頃には物語...続きを読むは終盤に…でも全然飽きなくて、主人公の光弘を応援しながら読み切りました。 お化けっていうよりは祟り的な怖さ。ホラー好きにはおすすめです!
渋谷再開発と言えば東急。主人公の勤務先は東急をイメージしたのかなあなんて、ストーリーと関係ないところで、まず思いました。序盤は得体の知れない怖さからくる居心地の悪さを感じました。こういうよくわからないものが、自分の家に入ってきたらと思うと、読んでいても人ごとではない気がします。途中からは、家だけでな...続きを読むく、家族、本人にまで影響を及ぼしと、先が気になる展開に!だんだんと生活が壊されていく様子が怖いなあと思いました。
なかなか面白かった。東棟、どう見てもスクランブルスクエアやん。 ホラーの醍醐味というか、それを文学たらしめている所以として、名もなき弱者の声を可視化するという点がある。近頃は田舎ホラーや実話怪談にたびたび他者への差別的なまなざしが見られることについて盛んに指摘がされており、わたしもその点は多くのホ...続きを読むラー好きが認識すべきだと思うが、一方、おおっぴらに声を上げることがかなわない存在の苦しみや悲しみを掬い上げることができるのもまたホラーなんだよな。 本書はこうした名もなき弱者の犠牲を描き出しているわけだが、建物の建設にともなう祭祀というモチーフを使いながら、再開発に浮かれる都会の大企業とその陰でひっそりと暮らすホームレスたちを対比させていてじつに巧いなァ。最後のところで、主人公の松永が日常の平和な暮らしを続けるためには、犠牲となった人々を見ないようにするしかないというのも、皮肉が効いている。
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