あらすじ
羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。女性パイロットは告げる。「積んでいるのは核兵器だ」と。核テロなのか、あるいは宣戦布告なのか。警察庁の鶴来は爆撃機のパイロットを事情聴取しようとするが、護送中に何者かに拉致されてしまう。囚われた彼女を助けたのは鶴来の義兄で警備員の真丈だった。核起爆の鍵を握る彼女の身柄をめぐり、中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手が暗闘する。爆発すれば人類史上最大の犠牲者が――その恐怖の中、真丈と鶴来が東京中を奔走する。数々のヒット作を生み出した著者が、作家生活25年のすべてを込めた極上の国際テロサスペンス!
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Posted by ブクログ
羽田空港に突如核兵器を積んだ中国の新型爆撃機を女性パイロットが操縦し、飛来した。彼女の身柄をめぐり中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手、日本の各省庁の思惑が交錯する。
警察庁の鶴来とアメリカの工作員だと思われるアクティベーターである真丈が主人公。各陣営の思惑が入り乱れる中、ミステリー系というよりもアクション要素強目の作品だった。
2人の過去の話など明らかにならなかったことがたくさんあるので、続編がありそうな感じで終わった。
Posted by ブクログ
長編ながら読み応え有り。
格闘シーンの描写が昔のハードボイルド時代の北方節を彷彿とさせて興奮度高し。
まさかの「方」繋がり?
義兄弟のシリーズ化求む。
Posted by ブクログ
中国の最新鋭ステルス爆撃機が羽田空港に着陸したと思ったら、パイロットが「核が積んである」と衝撃的な言葉を発します。
登場するのは、警察庁(警備局)、警視庁(羽田空港署)、防衛省(防衛装備庁)、経済産業省、法務省(出入国在留管理庁)、外務省の面々なのですが、それぞれに癖アリ。しかも、協力して事に当たるというよりは、それぞれの組織益が目的なので、裏をかきあうという・・・。
そしてもう一つ、アメリカ(在日米軍)がここに出てきます。これは本当に黒子ですね。
話は意外に複雑です。そして、ポリティカルサスペンス化と思いきや、意外にそうでもないかも。アクションサスペンス要素の方が強いかも。
話的には、次につなげられる伏線がありますが、この登場人物を活かす次の作品ってなぁ・・・?