あらすじ
2019年1月に衝撃の映画化!
廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「集団安楽死」をすること。
決を取り、全員一致でそれは実行されるはずだった。だが、病院のベッドには“十三人目”の少年の死体が。彼は何者で、なぜここにいるのか? 「実行」を阻む問題に、十二人は議論を重ねていく。互いの思いの交錯する中で出された結論とは……?
解説・吉田伸子
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初読み作家の沖方定さん!
映画視聴からの原作読みでした。
面白かったꉂꉂ
映画視聴から読んだから、
登場人物をキャストさんに当てはめて読むことが出来た。
後半にかけて、引き込まれました
ラストは明るい感じが良かった
Posted by ブクログ
話の落とし方がとても素晴らしく、長く複雑な構成のはずがとても読みやすい一冊になっていました。
主に会議の形で話が進んでいくのですが、12人それぞれに各々の思いがあり、また会議の参加者の1人として話を聞いているようで読み進める手が止まりませんでした。
Posted by ブクログ
12人➕αの登場人物のことを理解することが中々大変であったが、そこは作者の冲方さんがだんだんと刷り込んでくれており、最後には皆のことを充分に理解できて読み終えた。
題名からして非常に重い話であったが、最終的にはスッキリした読後感を味わっている。
解説に記載されていたが、若い方に対し絶望することは否定しないが、絶望したままでいるのは勿体無いよ、との言葉は重かったし、そのように伝えたい。
面白かった。
なんか淡々と進んでいく感じが独特だった。
もっと血なまぐさい話かと思ってたので、冲方さんにしてはとても前向きな話でよかったな。
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キャラの違いが分から無くなる時とかがあったが、自分は結構楽しめたと思う。
章ごとの分け方が上手いなと思った。
映画のキャストは知らないまま読んで正解だった。
多分この人大物ゲストあてられてるだろうなと予想した人は全員そんな感じだった。
橋本環奈がキャスティングされてた というのは知ってたが、途中からこの役かー となった。
もっと黒幕に近い役かなと思っていたがそうでもなかった。
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確か音楽の坂シリーズ?の、中二病が治らない人が出てる映画
だったよなー……ってあらすじ読んだら、自殺のために集まった少年少女の前に、
すでに死んでいる少年がいて、十二人は真相を推理するという、
自分がめちゃくちゃ好きな密室劇だとわかり購入。
実はこれ「十二人の怒れる男たち」っていう、裁判員裁判のように
十二人が事件を話し合うお話のオマージュなんだよね。途中で気づいた。
こっちは白黒映画なんだけど、超面白いからオススメ(脱線)
こっちの小説は謎の死体に加えて、徐々に子どもたちが死にたい理由も
わかってくる。その理由が千差万別なんだけど、基本的に親が悪いのが多い。
他には子供ならではの勘違いや無知によるもの、悪い意味で子供らしい内容だった。
それが少しづつ真相が明かされていくにつれて、子供達の「死ぬしか無い」と
思っていた狭い世界が、徐々に広がっていく。その感情の移り変わりも面白い。
死体の真相と、子供達がどうなるのかは是非読んで欲しい。
ある意味ジュブナイルものであり、群像劇でもある。
最後の最後まで楽しめる、久しぶりに当たりと思えるミステリでした。
Posted by ブクログ
そこそこ面白かった。
解説文にもあるけれども、12人の〜といえば、「12人の怒れる男」か「12人の優しい日本人」を思い浮かべる。この2作品は裁判の有罪、無罪を協議する陪審員の話だけど、本作はちょっと毛色が違う。タイトルの通り「死にたい子供たち」が12人集まる、ということは命を自ら終わらせたい子供達が集まるというやや重ためな内容。ただ、重たいだけではなくてエンターテイメントとして仕上がっているところが流石だなと思った。
とあるサイトを通じて集まった死にたい少年少女が12人。集まったのは撤去が決まっている元病院の建物。それぞれの境遇や悩みを抱えたキャラクターが、順番に集まっていく。最後を迎える予定のベッドが12台。しかし、皆が集まったそのベッドの上にはすでに息を引き取った13人目が横たわっていた。そんな予定外の出来事から、話し合いを通じて真相を解明しようとしていく。そんなミステリー要素も本作の魅力だ。
正直キャラクターが多すぎる上に、病院内の構造や、番号やら名前やらごっちゃごちゃになってちょっと追いつかない部分もあった。終盤は流石に名前とキャラクターは一致してきたけど、トリック(というか真相部分)についてはもう諦めた。ああ、そういうことね、うんうん、はいはい、てな感じで流し読み。それでもなんとなくわかったのでそれでも良かった。重要なのは話の本筋の部分かなと思うので。
他の12人〜ものと同じく、舞台はほとんど一つの場面で展開する一幕劇の作りだ。会話で展開していくけど、途中途中、それぞれのキャラクターの目線で語られていくので、飽きずに読み進めることができた。ただし、どんなに話し合いは真相解明を行なっていっても、最後は自らの命を絶つ人たちなんだよなー、と思うと、この話し合いは一体なんなんだろうと思いながら読んでしまう(実際そういった発言をするキャラクターもいるし)。
キャラクターが多く、設定も細かいので、頭の中だけで理解しようとすると疲れる。だけど、巻頭の病院見取り図などを駆使して読み進めると納得のラストを迎えることができる。モヤモヤする展開もあるけど、最後は爽やかな読後感を感じることができるものであった。面白かった。
Posted by ブクログ
おもしろかった
途中まで登場人物がごちゃごちゃになりがちだったけど、読んでるうちに何とか区別できるようになった。
もやっとする奴は一刀両断されるし、キャラに変に裏切られることもないし、読後感も後味悪くなくてよかった。
Posted by ブクログ
集団自殺をするために廃墟に集まった12人のティーンたち
しかし集合場所には13人目がすでに死んでいて…?
見ず知らずの死体を巡り、"集い"に参加した少年少女たちが疑心暗鬼に討論を進めます
場を混乱させる犯人が複数挙がるも理解が追いつかなくて苦労しましたが、ティーンらしい(?)支離滅裂な理論や感情的な紛糾、自己中心性がおもしろく、意外と12人の特徴も覚えられました
最後も不安定さの残るティーンならではの展開で納得のいく終わり方でした
大人だったらこうはいかなかっただろうな
Posted by ブクログ
集団自殺を目的として、廃病院に集まった十二人の少年少女。だが、病院のベッドには“十三人目”の少年の死体が。彼は何者で、なぜここにいるのか。
面白かった。
映画化してることは知っていて、先に本で読みたいと思って買い、積んでいた。
テストを解析する能力はないと言ったサトシや、ミステリーとしては珍しい、目の前にある死体が実はまだ生きていたこと、結末に少しあっけなさを感じてしまったことさえ、この子達はただの子どもだと再認識させられるこの本ならではの面白さだったと思う。
Posted by ブクログ
こればっかりは仕方ない気がするけど、自分が人の名前覚えるのが苦手だからイマイチ最後まで誰か誰かこんがらがってた。
でも話的にはすごく面白くて、少年少女の葛藤とか苦しさとか、自分にはない感覚とかもあって読んでて飽きなかった。
なんとなく途中から予想はしてた結末だったけど、主催者については予想外すぎてびっくりしたけど納得もした
Posted by ブクログ
12人のそれぞれの視点や想い、理念に基づき話し合いを進めていく。
死にたいと思う理由はそれぞれ多岐にわたるが、ある人の理由は他人にとったら些細な事と言われてしまうかもしれないが、当人にとっては大事な事由になりうる。
物語も集まった人の会話を中心にリレー方式で進んでいくので、読みやすいと感じた。
Posted by ブクログ
ボリュームはあるがテンポが良く、登場人物は多いがキャラ設定がしっかりしているので、迷わずスイスイ読める。
背景や場面の設定、提示された謎と謎解きの過程も素晴らしく、安心して楽しめた。
冲方氏の作品は、「天地明察」や「光圀伝」などの歴史モノも良かったが、現代ミステリもとても良かった。
Posted by ブクログ
起承転結を考えると3.7ぐらいですが、自殺志願者を集めて、集団自殺という単純なものではなく、途中からピアカウンセリングのようになっていったのが面白かったです。主催者もピアの一員であること、しいていえば余命幾ばくかの子がカウンセラーみたいではあるけれど、そういう視点で読ませてもらったので面白いなと思いました。
匿名
想像してない結末でした
タイトルから想像できなかった結末に驚きでした。
なんだか辛いこと沢山あるけど、前を向いて生きることで、また楽しいことが見いだせるんじゃないかと思えるような作品でした
重
ものすごく重いテーマ。
事件性があって推理小説のような要素もある。
犠牲者である子どもたちに,我々大人は何ができるか。
みんながみんな,自分のことで必死になる社会。
未来のある彼らこそ,無条件で守らなければいけない宝であるというのに。
Posted by ブクログ
12人の自殺願望有の子どもたちが廃病院に集まる
しかし、「集いの場」にすでに一人の少年が横たわっていた。少年は誰なのか、自殺なのかそれとも…
12人それぞれのエピソードはおもしろい。でも、とにかく登場人物多すぎて…何度も理解するために戻って読み直し。
なかなか読み終わらないー
映画見てからの方が理解しやすかったかな?
Posted by ブクログ
10代の子どもにぜひ読んで欲しい1冊
予備知識なしの初見でも、読みながら今が起承転結のどの辺りなのかが予想できるような読みやすい作りだった。死にたい子どもが12人出てくるものの、特別怖い描写が出てくる訳でもないので、子どもでも読みやすい。ただミステリーだと思って読み始めたら推理要素が少ないヒューマンドラマ寄りのシナリオだったので、読後の満足感はやや少なめだった気もする。
登場人物が多いので最初はメモ帳に人物の特徴をメモしながら読んだ。ちょうど登場人物に番号が振られているため、メモもしやすく読みながら「これ誰だっけ?」と思うようなストレスはまったく感じず読めたので良かった。
“死にたい”、“つらい”という気持ちは自分自身が決めるものであり、絶対的につらい状況なんて存在しないんだなと思った。難病もよくある感染症も同じ病気であり、どっちがより可哀想かなんて分からなくて、当事者本人がつらいかつらくないかが全て。
この本のキーパーソンは間違いなくマイだと感じた。
最後は集団自殺が中止されて良かったが、12人の中で本当に救われた子と、正直これからも辛い人生だろう子の差が大きかったので、ハッピーエンドと言い切れないところが心苦しかった。
Posted by ブクログ
12人の死にたい子ども。
物語が進むにつれ、1人ずつ、なぜここに行き着いたのかを話すが、深くは語られない。
それぞれの、それぞれなりの事情がありそうではあるものの、表面だけ見ると、ん?となる理由も。
そこから、真実が解き明かされるけれど、私には物語にのめり込むには少々難解だったと感じた。
若干置いてけぼり感を抱いたというか。
時間を置いて、もう一回読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
楽しめた。
キャラの個性が立ちまくり。
ツッコミどころはあるが、うまくまとめたなあ。
感情移入させ、想像力を掻き立ててくれる作品は好きだし、冲方さんは最高に提供してくれる。
こいつら今後どうなるんだろう、って考えるの楽しいし、シンジロウには長生きしてほしいな。
Posted by ブクログ
それぞれの事情があり、安楽死をする場所に集まった12人の子ども。しかし、そこにはなぜか13人目の存在が。この場所のルールは全員一致が原則の採決。死ぬつもりで集まってきたのに、その1人の存在が彼らに疑心を生み、議論に議論を重ねることに。
彼らが最終的に出した結論とは。生きづらさを複線に展開されていくが、ここに集まらざるを得なくなった生きづらさこそが本作のテーマであるように感じる。
Posted by ブクログ
2024年8月くらいに読んだ気がする?
ライトな感じでテンポも良いのでほぼ一気読みした。しかし読み終わると、この設定、流石に無理があるのでは……とか、そうはならんやろ……とか色々気になり、「面白かった」という気持ちもすぐ薄れてしまった。映画はキャストが豪華なのでいつか観てみたいかも。
Posted by ブクログ
自殺するために廃病院に集まった十二人の
子供達。
しかしそこには誰も知らない十三人目が
ベッドに横たわっていた。
果たしてこれは誰なのか?
十二人は話し合い事件を解決していく。
シドニールメット監督の『十二人の怒れる男』の
オマージュを含んだ作品。
話し合いが進むうちに登場人物たちの
心情が変わっていくのが見どころ。
十三人目の真実が明かされた時には
しょぼくて拍子抜けだったが
実はこの会は何度も開催されている
=本当の首謀者は主催者というラストは
面白かった。
Posted by ブクログ
12人の死にたい子どもたちの集まった場所には先に死体が1体寝かされていた…というお話。
子どもたちの十人十色の死にたい理由があるが、そこまで重苦しくはなく、どちらかというと謎解きに注目がいく。
しかし登場人物が多めなので把握するのが大変でした。映像化作品なのでそっちも観てみようかな。
Posted by ブクログ
途中までめっちゃ面白かったけどオチ?というか最後のすっきり感があまりなかったというか、何か流石に12人もいると色々ややこしくて謎解き時に情景が浮かびにくく、、、これは加齢に伴う自分の能力の問題かもしれませんが、最後の一伸びが惜しい感じでした。
Posted by ブクログ
☆3.6
それぞれに個性があって良かったからこそひとりひとりをもっと掘り下げてほしかった
でもそう思えるくらいこの物語の世界にハマれたということだと思う
Posted by ブクログ
集団自殺を実行するために廃病院に十二人の少年少女が集まったが、十三人目がいたことで事態が混迷していく。
アンリは一人で勝手に実行したらいいんじゃないかな……。
Posted by ブクログ
途中何か推理が複雑すぎて頭がこんがらがるけど、最後の展開は面白かった。
人から見たらどうでもいいことでも、本人からしたらどうしようもなく辛いことはあるしそんな時こそ他の事に目を向けたり、他人の考えや感じ方に触れてみたりすることが大切なんじゃないかと思った一冊。
Posted by ブクログ
個々の死にたい理由は、他人から見たらちっぽけで、まだ生きていく余地はあるんだと考えさせられた。
アンリはこれから、どんな「死にたい子ども」と出会い、どんな議論をして、どんな気付きを得るんだろうか。
Posted by ブクログ
よくある、時間が経つごとに1人ずつ殺されていくパターンかと思ったらそうではなくて、十三人目の死体が発見されてから十二人で最後までずっと話し合うお話でした。
最後はとても上手くまとまっていると思いましたが、中盤があまりわたしの好みの展開ではなかった為、星3つとさせていただきます。
この本を読んで、死にたいと思う気持ちも「ほんの少しのきっかけで変えられる」ことが自分の中で一番残りました。
著者の性差への色眼鏡が出ているのが残念でした。男の子はこんな感じ、女の子はこういうタイプに分けられる、というような、特徴的な性格やしゃべり方に違和感がありました。ステレオタイプにとらわれていて残念です。