冲方丁のレビュー一覧

  • OUT OF CONTROL

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     ライトノベルから小説へ脱皮した、沖方氏の短編集。歴史小説的な天地明察につながる日本改暦事情からOut of ControlといったSFちっくな作品までをおさめた作品となっていて、筆者の想像力と疾走するような文体を思いっきり感じることができる。ちょっと森博嗣のような文体の作品も。
     天地明察の本当に素晴らしい小説を生み出すに至ったのは、きっと時空を超えた想像力なんだろうなあ。「人間の心信・遊び心が極まって文化になるのだ」という粋を感じる文章から、筆者の持つ小説を書くということは、言葉を大事にして、それがもたらす文化に至るひとしずくを力一杯刻む作業なのだと感じた。仕事でもプライベートでも、自分自

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    2014年01月25日
  • ばいばい、アースIII 爪先立ちて望みしは

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    逆から、読むんやーーー!!!

    と、3巻目にして気づきました。
    遅すぎ?

    いままで、どういうことなんだと思っていた謎が、それだけでだいぶ解けた気がします。

    なにかのアンチテーゼとして自分を確立していこうとすれば、ぶつかるのは当然。
    そういう意味では、ベルも、アドニスも一緒。
    そして、王国も、饑餓同盟も同じ。

    それは、タイミングがちょっと違っただけの運命かもしれない。

    それでも、その運命にあらがう。あらがうことすら運命づけられているとき、あらがうことで運命を超えられるのか?

    次巻、怒濤のラストです。多分、怒濤のはず。

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    2014年01月06日
  • マルドゥック・ヴェロシティ1 新装版

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    マルドゥック・スクランブル以前の話。ボイルドが主人公の一大絵巻。
    展開の速さがいいテンポで進む。なかなかの序盤ですよ。

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    2014年01月04日
  • 天地明察 下

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    素晴らしい作品でした。春海との別れが名残惜しいような、一方で立ち上がって拍手喝采で送ってあげたいような、そんな気分です。
    春海の情熱が、周りの人間を引き込んで大きなうねりとなっていく様は、読んでいて大変心地よかったです。最初は全く頼りなげな青年が、ラストにあれだけ安心感のある存在になっていようとは・・もう、春海の成長に夢中でした。
    なんだか、壁にかかっているカレンダーが、いつもと違って見える気がしません?

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    2013年12月22日
  • 天地明察 上

    Posted by 読むコレ

    悔しいことに、作家の側にはもちろん、読み手の側にも力量が必要なのではないか。子育てにもひと段落して本を読む量が多くなった最近、とみに思うようになりました。というのも、本書の冲方丁だけでなく、伊坂幸太郎、海外ミステリ全般など、過去に挑戦しては挫折した作家の本について、面白いと考えを改め直す機会が多くなったからです。
    冲方さんの本ですが、過去になにがしかのSFものを手に取って、挫折した記憶があって、話題作となった本書も手を伸ばすのに非常に勇気が必要でした。
    が、面白い!
    感想は下巻に譲るとして、春海の人間らしさを素直に応援したくなる、気持ちの良い一冊と感じました。
    ただ、えんちゃんの件が・

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    2013年12月22日
  • 天地明察(5)

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    映画ではなかったことになってた最初の奥さんがたくさん出て来てよかった。
    こちらは小説に忠実にコミカライズしてくれそうですね。
    相変わらず表紙が素敵です。

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    2013年12月11日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    敗北を味わいながらそれでも前進する主人公。

    後半からはシリアルキラーの背後の陰謀を暴くために証拠があるカジノへ乗り込み、ディーラーとの心理戦が面白い。

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    2013年12月09日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

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    奪われるばかりでいいこと無しの未成年娼婦の少女がシリアルキラーに瀕死の重症を負わされたとこり、事件解決のために最新技術により特殊能力を得て復活する。

    そんなお話。

    攻殻機動隊のような義体化が進みつつある世界で、カラッポの少女の成長の物語。

    構成は

    少女を中心に主要人物を紹介しながら世界観を形作っていき、少女が殺されるところまで。

    復活と自覚

    訓練と戦いの予兆

    開花と窮地

    絶妙な間で次巻へ

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    2013年12月09日
  • 光圀伝 電子特別版 (上)

    購入済み

    いっきに読みました。

    作家の個性が感じられる作品です。

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    2013年11月16日
  • マルドゥック・ヴェロシティ3 新装版

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    第二部最終巻。書かれた真相が、ハードボイルド小説のようだった。同じシリーズでも、各部によって全然違う構成を作れるこの作者はすごい。
    あらかじめ救いのないことが分かっている結末に向けて、凄いスピードで進んでいく最終巻だった。面白かった。

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    2013年11月10日
  • マルドゥック・ヴェロシティ2 新装版

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    さらに残酷で救いがなくなっていく第二巻。能力者対能力者の対決が描かれるので、一見マンガっぽいが、ハードボイルドや暗黒小説の方が近い。
    主人公の行動と共に、徐々に真相が明らかになったり、すぐに闇の中に消えたりするところが、チャンドラーのようなハードボイルドのように読める。

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    2013年11月10日
  • マルドゥック・ヴェロシティ1 新装版

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    マルドゥック・スクランブルの前日譚。なぜボイルドはあのように変わってしまったのか、ウフコックとの間にかつてあった絆は何だったのかが語られる。色んな能力者が出てくる、少しSF的なジョジョのように読める一方、ストーリーはかなり残酷で暗い。そして前日譚であるために、救いがないことも分かっている。

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    2013年11月10日
  • 微睡みのセフィロト

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    鋭くてハードなSFの王道的な感じはそのままに、ラノベちっくな雰囲気もあり。読者の年齢層が広がるかも。

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    2013年10月21日
  • 天地明察(5)

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    武断の時代。この巻で保科正之がいうところによると、秀吉の時代。
    あくまで、この時代における、ですよ。

    過去じゃなく、歴史になりつつある秀吉の政治を、直接ふれていたかのような政治感覚。いや、格が違います。
    ま、5巻で春海が出会う人々は、皆そうですけどね。

    そんな人々に認められて、ついに天地明察への道を踏み出しました。
    こういってはなんですが、壮大な前フリ終わって、本題へ。

    ここからが、必至の春海です。



    しかし、ことさん可愛いナァ。

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    2013年10月17日
  • マルドゥック・フラグメンツ

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    久し振りにマルドゥックシリーズを読んだところ、やっぱり無類のスピード感に支えられた完成度だった。
    いきなり読んだ人は戸惑っただろうな。
    スクランブルが全面改稿されたと書いてあったので、機会があれば読んでみよう。

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    2013年10月16日
  • ばいばい、アースII 懐疑者と鍵

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    2巻目。
    この巻の中心は、アドニスかな。

    矛盾すら、はじめから組み込まれるようにプログラムされたシステム。
    今、自分がやっていることすら、決められた道なのか?それとも、そこから抜け出せているのか?

    でも、それすらが、もう1つ大きなシステムの一部なのかも。

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    2013年10月16日
  • マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕

    購入済み

    サイバーパンク!

    日本のサイバーパンクもやるなあ!というのが感想。
    最初は、あまりにウィリアム・ギブスンっぽい(もちろん黒丸尚訳の)文体にどうしようか、読むのをやめようかとさえ思いましたが......読み進めると、俄然面白くて気にならなくなりました(笑)
    人物設定、ガジェット、世界観、バトルアクション、そしてカジノのめくるめく頭脳戦、と読みどころ満載で一気に読んでしまいました。お腹いっぱい。

    特に、生身の人間と言うタガを外したバトルシーンは、もう想像力を超えていますね。いったいどんな事になっていたのか、映画で確かめたくなりました。まだ未見なので。

    ところで、読んでいるといろんな作品にインスパイア

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    2013年10月07日
  • 光圀伝 一

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    首を鍋でぐつぐつ、ぐらぐら。煮ちゃうのか...。
    頭蓋骨の杯は供養なんだ...歪んだ愛情表現だな〜。
    『天地明察』は爽やかな感動作だと聞きましたが『光國伝』は随分と血生臭い。
    三宅乱丈の作画だからこうなってしまうのか。
    期待できます。

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    2013年10月06日
  • マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust─排気 〔完全版〕

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    エンターテイメントとしては間違いなく面白いです。
    でも8年を経て読み直すと少し物足りないところもあります。
    例えば格差の街『マルドゥック・シティ』の細部の描写、生活の臭い、猥雑さ。
    過酷な環境を生き抜いてきたというバロットのキャラ設定を越えた生々しい感情。
    哲学的な問答は実感が伴わないので少々薄っぺらく感じます。
    だけどそういったディテールの描き込みは読み辛さも生むので、読者の幅を狭めてしまうかもしれません。
    スタイリッシュな文体を楽しむSFとして読むのがやはり正しいのかなと思います。

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    2013年09月30日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

    Posted by ブクログ

    己の身体一つしか持たない被虐者から、チカラの行使者へ。
    過去に捕われ復讐者となるか、過去を乗り越え救世主となるか、楽園という名の鳥籠で世捨て人となるのか。
    斯くしてバロットは選択し、『天国への階段』に挑むべくカジノへ向かう。
    スリリングなカジノ編が始まります。

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    2013年09月30日