冲方丁のレビュー一覧

  • 麒麟児

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    『天地明察』がとても面白かったので、冲方丁の他の歴史ものも読んでみようと手に取った一作。

    幕末も幕末、江戸の無血開城直前における西郷と勝海舟の二人の、江戸での戦争を避けるための駆け引きが本筋。カバー画の荒々しい感じをよそに、血湧き肉躍るような戦いは一切出てこず、二人の心の動きや会話が繰り広げられる。
    それが退屈かというとまったくそんなことはない。勝は、なんとかして主君の徳川慶喜に少しでも有利な条件を勝ち取りたい。西郷も、新政府軍には強硬派もいるものの、本人としてはなんとかして平和に主権交代を成し遂げたい。
    その主張をストレートには表に出せず、それでもそれぞれの目的を達成するために交渉が繰り広

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    2024年02月12日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    半分以上がカジノでの心理戦です。
    ゲームの描写がすごすぎる……
    どうやったらこんなの書けるんだ。

    ボイルドとウフコックの出会いのシーンは泣きました。
    ボイルドの最期がどうなるかわかってるけど幸せになってほしいですね。

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    2024年02月10日
  • 月と日の后

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    ネタバレ

    藤原道長の娘として一条天皇の后としての彰子の生涯。
    何も知らなかった少女がだんだん政争や後宮での争いに巻き込まれ、紫式部を味方につけるなどして賢くしたたかに生きていく。後半は彰子の物語というより天皇家と藤原一族の歴史書のような感じ。系図を見るだけでその異様さがわかる。
    また火事が天災として扱われているのが不思議だ。きっと放火に違いない。
    後三条天皇が立派な方だったことをこの本で知ったが、もっと長生きして欲しかった。

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    2024年02月10日
  • 月と日の后(上)

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    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他 ◯

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    2024年02月02日
  • OUT OF CONTROL

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    冲方丁の今のイメージと違って、ドロドロというか混沌、カオスな物語が多く新鮮だった。まあこ怖すぎ。
    しかし、1番面白かったのはやはり改暦事情であった。

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    2024年01月17日
  • 月と日の后(下)

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    国母彰子の生涯は立派だった。
    火事と病気が次々に起こり、
    兄弟間で政権争いが激しい中、世の安寧を一心に願い続けた生涯だった。
    先日から紫式部と藤原道長を主人公にした大河ドラマが始まったが、この小説の道長像とすごく違いそう。

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    2024年01月13日
  • 月と日の后(上)

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    平安時代を描いた小説にあまり馴染みがないので、名前の読み方とか色々難しくて最初読み進むのが遅かったけど、なんとか慣れてきて、人物の相関図もだいたいわかってきた。
    12歳で入内してまだ幼かった彰子が、だんだんと成長して、一条天皇を支えたいと一途な想いで頼もしくなっていく様が健気で胸が熱くなる。
    それにしてもこの時代の女の身分の低さ、親から物のように出世の道具にされる様は腹立たしい。親族間なのに争いが絶えず、怨霊とか怨念が信じられてて、それによる病や火災の多さにびっくりする。
    身分が高くても、心安らかになる時がない大変な時代だったんだな。
    紫式部が出てきて面白くなってきたので、下巻でさらに彰子が成

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    2024年01月04日
  • はなとゆめ

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    枕草子の裏方本のような作品。清少納言がどんな気持ち、どんな経緯で枕を書いていたかがリアルに描かれている。
    時代が違いすぎることもあって共感しにくいところも多々あるが、主君の定子をひたすら褒めて愛する感じは現代の「推し」活さながら。批判もあったようだが、逆境に負けず真っ直ぐに推しを信じ抜く人生は楽しそうで眩しく思えた。

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    2023年12月09日
  • 剣樹抄

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     本作は『光圀伝』とリンクする場面が多く、光圀伝ファンには大変興味深い作品。拾人衆という子供の特殊技能集団を使って江戸の事件を解決していくという設定も良い。一方で1話毎の事件がやや複雑すぎて渋滞を起こしている印象。「丹前風呂」がまさにそうで、人物も多く展開も裏の裏までひっくり返り、推理物としては良いと思うが、本作は設定が良いだけにもっと子供らと光圀に焦点を当ててほしかった。
     光圀の過去の過ちへの「贖罪」というテーマが本作全体を貫いており、その点で作品に深みをもたらしている。次作で打ち明けることになるのであろうが互いにどう和解して折り合うのか非常に楽しみだ。

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    2023年12月02日
  • 月と日の后

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    宮廷物のフワフワした感じではなく、リアル感があって面白かった!
    彰子がその後国母になったことは習わないので、その点も興味深かった。
    もっと勉強しなくては?
    そういえば2024年の大河は紫式部だって!
    珍しい〜
    関連本増えるかも〜

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    2023年11月28日
  • 剣樹抄 不動智の章

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     光圀が了助の父を殺したことが、ついに了助と拾人衆に明かされ、光圀に木剣を振おうとする了助を柳生義仙が止め、極楽組探索の旅に連れ出す。
     まず義仙が達人であることが印象的に示され、その義仙のために、なぜか「三ざる」が甲斐甲斐しく尽くす。それが、すべて了助を旅に連れ出すための伏線だったというのが、面白い。また、江戸時代の旅の心得も示され、心のありようがどうあるべきかが語られる。さらに、老中と御三家の確執、大名家の思惑、極楽組の思惑が絡み合う。救いのないような話のなかで、登場人物の魅力が光る。
     ちなみに、本に挟まっていた新刊案内が「お前の罪を自白しろ」なのが、また、なんとも・・・

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    2025年12月07日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

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    バロットが自分の生に価値を付与し、それをベットして戦う話でした…!命の価値と人生の綱渡りを意識する2巻でした。
    ルーレットやブラックジャックなどのギャンブルを通して、ルールのなかで不自由ながらも自分の成せることを成して自分の戦いをしていくバロット。その姿からは過去と向き合う強さよりもいまを生きる強かさへの萌芽を感じました。
    これまで盲目的にルールに従い、流されるまま生かされてきた少女。そんなバロットがルールを知り、そのなかで自分なりの呼吸で生きていくためのステップを登り始めていく。バトルシーンを求めてるとあんまりかもですが、フェイスマンとボイルドの対話とギャンブルパートは社会を生きる人々に何か

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    2023年11月21日
  • 月と日の后(下)

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    1000年前の朝廷が舞台の大河小説。主人公の彰子がまだ少女の頃から始まり、環境に負けず一条天皇と心の距離が縮まり愛が深まっていく前半、子供ができ自分の生き方の軸を定め活躍する中盤、相次ぐ不幸と戦う終盤、、あっという間に彰子の一生を追体験してしまった。
    また、病気が怨みから来るとか、物怪が取り憑くなどということが真面目に書かれており、当時の人間の価値観を理解しながら感情移入できた。
    とにかく面白かったが、後半は起こった出来事を並べるだけのところもあり、物足りない感もあった。(ただでさえ上下巻なのにもっと長くなってしまうが、、)

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    2023年11月19日
  • はなとゆめ

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    枕草子の内容と、それを書くに至った背景が小説としてわかりやすく描かれている。

    『枕草子のたくらみ』『平安人の心で源氏物語を読む』や御堂関白記の訳などとあわせて読むと楽しい。

    伊周、隆家兄弟が、花山院の袖を射る事件(長徳の変)とそのすぐ後の清少納言の動きとその理由や、その後の則光や斉信との関係。
    また、その後の清少納言の孤立の具体的な理由。
    定子の「言はで思ふぞ」の手紙の決意。
    権力掌握のため必死な道長の策謀と、時勢をみる貴族たちの動き、定子の覚悟とその女房たちの自負と誇り、決意。

    特に後半、政治色が強くなるほど哀しくて激しい。

    …………伊周と、その弟の隆家、雅な教養はあったんだろうけ

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    2023年11月07日
  • 剣樹抄 不動智の章

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    残念ながら、NHKのドラマの方は、ところどころしか見てなくて、しかも、結末も知らないが、舘ひろしが「義仙」だったのは覚えている。本の方は、何か、大々的な陰謀の気配がして、続きが楽しみだ。

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    2023年10月25日
  • 剣樹抄 不動智の章

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    前作を読んで続編が気になりこちらも手に取る事に。

    読み終わってみればもう少し先があるのでは?と思って調べてみるとやはり今年中に発売予定だと。

    若き頃に取り返しのつかないことをしてしまった水戸光圀や、光圀との因縁を持つ六維了助様々な特技を持った子どもたちからなる拾人衆、人並み外れた技能を持つ柳生義仙、それに加えて悪役としての極大師や、状態が不明のままで終わった鶴市、甲斐、錦氷ノ介等が続編でどの様な絡みを見せるのか、引き続き楽しみです。

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    2023年10月09日
  • 麒麟児

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    周りの人間の理不尽さや利己的な振る舞いに、何度も何度も悪態をつきながらも、決して大義を忘れずにやるべきことを粘り強くやり続ける麒麟児たちの姿には、ただただ畏敬の念を感じる。その一方で、こうも報われない、理解されない状況で行動を辞めない姿には、「なぜそうまでできるのか」「なにが彼らをしてそうさせるのか」と、素直にはてなの気持ちが湧いてくる。そういう点も含め、常人には理解できない麒麟児なんだろうか。

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    2023年09月24日
  • マルドゥック・アノニマス 5

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    ルーンを筆頭にしたイースター・ファミリー総出演のウフコック救出劇はまだまだ続く。敵となるエンハンサーも新手が続々登場し、いくらなんでもと……思わなくもない。
    本巻では、間に挟まれる過去のエピソードも敵側のものが多くなり、重層的に現在へとつながってくる。が、やはりルーンだ。戦闘中の彼女も素晴らしいが、学生生活を送りながらウフコックの手がかりを求め、アビーの庇護者として存在感を示す。
    そして20歳の誕生日をはさんで、過去の事件で失われたものを取り戻す。このシーンは感動的だ。

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    2023年09月10日
  • はなとゆめ

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    「千年の黙 異本源氏物語」という紫式部視点での物語を読んだことがあるが、これは清少納言(中宮定子)視点なので、読み比べをしている感じが面白かった。

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    2023年08月22日
  • マルドゥック・アノニマス8

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    待ちに待った8巻!
    でも、これは自分のせいなんだけど、誰がどう対立して、誰が誰にどんな感情を抱いていて、誰が何を目論んでいて…ていうのがわからなくて、オフィスが出てくるところ以外はいまいち入り込めなかった。ちゃんと1〜7巻を読み直してから読むべきだった。
    そしてまた次を待たねば。。。

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    2023年08月15日