冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
11月には映画になるらしい。
この小説が原作というわけではなく、60年も前に構想されたプロットをもとに冲方丁さんが小説化したそうだ。
舞台は戊辰戦争中の新発田藩。新発田はしばたと読む。奥羽越列藩同盟の一翼にあった新発田藩だが、史実では途中で離脱。実際の記録では、同盟から離脱したことを知らない藩士たちが、新政府軍になった身内たちと戦った、という話も残っている。
こちらの十一人の賊軍は史実とは違うがまあ面白かった。とはいえ史実の映画化でも充分に面白かったのではないかな、と思うところもある。しかし史実のままでは救いがなさすぎるから、虚構の物語にしたのかもしれない。
結末はまあまあの爽やかさ。
戊辰戦 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんともモノモノしいというか、90年代の新書ノベルズっぽいタイトル。冲方丁作品じゃなければ多分読んでないんだろうなぁ。
銃を使った凶悪犯罪がはびこりだした日本、今までの警察組織では例えSATとかの特殊部隊であっても扱いきれない(警察官の実力がというよりは組織割などの問題として)事件が多発する中、過剰な装備(ライフルと拳銃とその他武器や防御装備)を整えた少数精鋭の銃撃による事件鎮圧を目的とする部隊が登場する。それがSGU
彼らの活躍をまるでレポート…いや某アサ芸の記事のような文体で描く痛快アクション小説。大藪晴彦でも大沢在昌でもない、ガンアクション、実に痛快で面白かった。伏線もきちんと張って -
Posted by ブクログ
「極楽組」の配下たちの行方は?
彼らを追う義仙と了助。更なる騒動に立ち向かう、光圀たち。
そして苦難と辛苦の歩みは、了助を成長させる。
大火に始まり大火で終わる、
大江戸諜報エンターテインメント小説、ついに完結!
・剣樹抄地図
東叡大王 八王子千人同心 かまりの隠れ里
大谷のマルチル 公方館のコンヒサン インヘルノ
・解説 末國善己
吊天井事件と極大師の投降。
江戸で対面した光圀はその正体を知る。
義仙と了助は日光東照宮へ行き、一千両盗難事件に。
次いで、八王子千人同心の甲州征伐の義。
武田忍の隠れ里で聞く、恐ろしき企み。
大谷の石切場では、まさかの切支丹の集団が!
極楽組のそれぞれの正体も