冲方丁のレビュー一覧

  • 十一人の賊軍

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    後半は冲方節でさくさく読めた。
    なんとなく映像用の戦闘シーンな感じはあったが、人物それぞれ味があったし、人情もあって読み応えがあった。
    政を演るのは山田孝之なのかな?映画が楽しみ。

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    2024年07月21日
  • 麒麟児

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    交渉という真剣勝負が素晴らしい。経験、準備、洞察、タイミングなどが重要なところは物理的な真剣勝負と変わりがない。良い交渉は良い相手があってこそ。どちらかのレベルが不十分だと成り立たない。今も昔も、このレベルの交渉ができる人は多くはないのだろう。
    読み応えのある一冊だった。

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    2024年07月20日
  • はなとゆめ

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    枕草子のできるまでの、清少納言のみた世界。

    カラッとしたサバサバした女子の平安エッセイ
    と思っていたら、切なくなりました。

    和歌もたくさんでてきて、おすすめします。

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    2024年07月19日
  • 剣樹抄 インヘルノの章

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    ネタバレ

    シリーズ3作目
    ようやくここまで
    うまく物語が分散しているので、余計な感情移入がなかったことが、登場人物の立ち位置、バックグラウンドを知る上で足枷とならず、正面から取り組めた
    前作までのもやもやとしたものが昇華され、立ち込める暗雲の下でも、その向こうには青空があるのだなと、つくづく思う

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    2024年07月18日
  • 月と日の后(上)

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    丁度大河ドラマのタイミングで読み始め、彰子様が入内される所から始まるので、スルスルと読めた
    一条天皇に想いが伝わらないもどかしさ
    紫式部が出てくるのが後半で早く助けてあげてって言いたくなった

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    2024年07月17日
  • 十一人の賊軍

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    「11人の賊軍」
    映画館の予告ポスターに一目惚れ。
    11月公開を待ちきれず小説を購入。


    史実がもとになっている時代アクション•エンターテイメント…、なのかな?
    私は歴史がほんとに苦手で戊辰戦争って…なんだっけ?のレベル。

    この作品を楽しむには時代背景を少し知らなければと思い、久しぶりに戊辰戦争の解説や登場人物の相関図を読書ノートに書きながら読み進めた。

    1868年1月京都の鳥羽•伏見の戦いに始まり
    1869年5月北海道五稜郭での戦いに終わった
    王政復古を主導する新政府軍が勝利した戊辰戦争。

    物語りは1868年5月、10人の牢人と旧幕府軍の新発田藩の1人の侍が、ある理由から、岩村清一郎

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    2024年07月15日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    ボリュームはあるがテンポが良く、登場人物は多いがキャラ設定がしっかりしているので、迷わずスイスイ読める。
    背景や場面の設定、提示された謎と謎解きの過程も素晴らしく、安心して楽しめた。
    冲方氏の作品は、「天地明察」や「光圀伝」などの歴史モノも良かったが、現代ミステリもとても良かった。

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    2024年07月10日
  • 攻殻機動隊小説アンソロジー

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     NETFLIXで『攻殻機動隊 S.A.C.』と『S.A.C. 2nd GIG』を続けて観た。これで何回目かは忘れたが、本書を思い出して再読してみた。

     本書は、円城塔、三雲岳斗、朝霧カフカ、秋田禎信、冲方丁の5人の作家による書下ろしアンソロジーである。中でも朝霧カフカの「攻殻機動隊 Soft and Write 」は、前述のTVシリーズに登場する人物が出てきて、ニヤリとさせられる。

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    2024年07月08日
  • 剣樹抄 インヘルノの章

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    エンタメとして申し分ない面白さで、まさかキリシタンが絡んでくるとはという意外性もあった。
    主人公の了助が一部や二部では不安定でダークサイドに堕ちそうなところを、三部ではちゃんと成長をみせ地獄を払い大円団…というストーリーもベタなのかもしれないが良かった。
    解説を読んで、史実もそこそこ織り込まれていることを知りさすがだなとも思った。

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    2024年06月24日
  • SGU 警視庁特別銃装班

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    ネタバレ

    先に結果を知らされて後から補足していくという独特の文体で読みにくさはあったものの、レポートとしての体裁と思えばだんだん慣れてきた。強盗が蔓延する社会に銃のスペシャリストが挑むという映像化したら面白そうなストーリーだなと思ったら既にドラマ化決定の帯がついていて納得。レンジャーの2人がまじで最初から最後までレンジャーで格好良い。平穏なラストで良かったし、続編もあれば期待!

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    2024年06月23日
  • 剣樹抄 インヘルノの章

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    以前、NHKのドラマで、この作品の最初の方を描いた部分を観たけど、続きは放送されたのだろうか?まあ、少なくとも、この「インヘルノの章」の部分は、まだだろうけど、これは、かなり難しいだろう、と思う。それほど大作だ。

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    2024年06月19日
  • 麒麟児

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    幕末から維新への時代の大きな変化の渦中に生きた勝海舟と西郷隆盛の漢っぷりが素晴らし過ぎて。
    江戸城の無血開城までの互いの心理戦、時代が明治になっても自分の理想とする世の中とは程遠い現実に勝も西郷もそれぞれの立場でもがいている不条理さ。
    何だか令和の現代になっても変わらぬ不条理さを思い、憂いてしまうほどに感情移入をしてしまいました。
    志半ばで命を落とした人達への思いの深さや敵であってもリスペクトする懐の深さには惚れます。
    幕末維新に誰よりも漢気に溢れた生き様を見せつけられたような気がします。

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    2024年06月09日
  • はなとゆめ

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いた
    清少納言のの目を通した物語
    同じ冲方丁さんの『月と日の后』はいろんな人物の語りがあったがずっと清少納言目線
    定子への思いと枕草子が出来たストーリーがよくわかった

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    2024年06月04日
  • 月と日の后(上)

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    ネタバレ

    藤原道長の娘で一条天皇の皇后となる彰子が主人公の物語。
    著者には清少納言を主人公にした別のお話があるが、ある意味それと対になる平安栄花物語。

    わずか12歳の彰子が道長の思惑で中宮定子に対抗するために入内してからの宮中や政治の場で起こる権力争いが描かれる。
    とくに叔母で一条天皇の母でもある詮子がこれまでの経緯や怨念を語って聞かせる場面はおどろおどろしくトラウマになりそうだ。
    それでも世間的にはライバルであった中宮定子がなくなってその子の親王を養育することになってからの彼女の心の成長が頼もしくなる。
    この子を守りたい、一条天皇を助け、尽くしたいという彼女の想いは、しかし、これからの歴史の事実を知

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    2024年05月17日
  • はなとゆめ

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    もともと、中宮•定子と清少納言の関係性がいいなぁと思っていたので読んで良かった。冲方丁さんの作品はこれが初めてだったけれど、作品への引き込み方や描写もよかった。大河ドラマ、こちらでもよかったのではないかなぁと個人的には思ってしまった。なかなか志半ばで逝った人や敗者は主人公になりづらいのかな(石田三成とか)ある意味、定型化された大河ドラマのフレームを打ち破る意味でもいいと思うんだけどな。「中宮の番人」清少納言の物語、定子様と清少納言、かっこよかった作品。

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    2024年05月10日
  • 月と日の后

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    ネタバレ

    NHKの大河ドラマの少し後のお話だった。道長の娘である藤原彰子の事はぜんぜん知らなかったので、平安時代の貴族の暮らしや政治の進め方、天皇との関係などと合わせて興味深く読んだ。権力争いに巻き込まれる彰子ら貴族の娘達。
    彰子は、わずか12歳で一条天皇に嫁ぐが、既に子を成している定子がいるのになぜ自分がここにいるのかと悩み、孤立無援の状態が2年ほど続く。政治の事はほとんど知らずに嫁いだため、周りで何が起きているのか把握できず、漢詩もわからないため、男たちの話している内容がわからない。彰子は誰に聞いたらいろいろな疑問が解けるのか考える。そして父の姉で、一条天皇の母である詮子ならば、と思い当たる。
    彰子

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    2024年05月02日
  • 月と日の后

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    淡々と話は進むのに主人公の心の動きがわかりやすく、楽しめた。心の動きというか、心に積み重なっていく想いを読むことが出来た感じ。
    この時代のお話はだれの視点で進むかで全く違う物語になりそうで面白い。
    ただ、大河ドラマ真っ最中に読んだので、最初から最後まで実資が某お笑い芸人で再生されてしまって、笑うとこじゃないのに意味もなく笑えてしまった。破壊力すごい。

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    2024年04月28日
  • 月と日の后

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    450ページ近い長編だが、とても面白く読めました。今年の大河ドラマと重なる題材で、エピローグ的な感覚で興味深かったです。親子、叔父叔母、従兄弟、従姉妹、兄弟姉妹、登場人物が錯綜して、家系図なくして理解不能。はじめはなんとなく間延びした展開が途中主人公の藤原彰子が国母となる事を決意してからの話の流れが面白く、あとは一気に読みました。平安時代の貴族の複雑な絡みがなかなかスリリングでした。彰子の入内から亡くなるまでの心の成長に感じ入って読み進めました。

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    2024年04月10日
  • 冲方丁歴史小説4作品試し読み合本(『天地明察』『光圀伝』『はなとゆめ』『麒麟児』)

    購入済み

    歴史もの4連発

    史実に基づいて書くのが歴史小説で時代背景を借りるのが時代小説、というのが定義らしい。まごうことなき歴史小説 豪華4点揃い踏みである。作者冲方丁といえばマルドゥックスクランブルに代表されるハードSFもの という先入観があったが、まるっきり違う文体で、めんめんと または剛直に 個性豊かな人物を描きあげている。ちょうどNHK大河ドラマでもやっている平安時代中期を描いた「はなとゆめ」が特に印象に残った。

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    2024年04月03日
  • 月と日の后

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    ネタバレ

    藤原道長の娘であり、今年の大河ドラマの主人公・紫式部が仕えた主人、藤原彰子が主人公の本作。
    入内してから亡くなるまで約80年間の人生を描いた、まるで伝記のような小説。ボリューム感満載だけど、ページをめくる手が止まらない。

    入内してしばらくまではつまらないかなと正直思っていたけれど、おばの藤原詮子から一族間の恨み辛みを聞かされてから一気に面白くなった。
    一条天皇の力になりたいからと紫式部から漢文を習い、一条天皇亡き後は国母として、宮中になるべく怨みが生まれぬよう多方面に渡り気を配る姿は、現代のビジネスマンにとって十分示唆に富むものだと思った。

    歴史の授業でもっと彰子のことを取り上げてもいいく

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    2024年03月31日