冲方丁のレビュー一覧
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史実に基づいて書くのが歴史小説で時代背景を借りるのが時代小説、というのが定義らしい。まごうことなき歴史小説 豪華4点揃い踏みである。作者冲方丁といえばマルドゥックスクランブルに代表されるハードSFもの という先入観があったが、まるっきり違う文体で、めんめんと または剛直に 個性豊かな人物を描きあげて...続きを読む
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起承転結を考えると3.7ぐらいですが、自殺志願者を集めて、集団自殺という単純なものではなく、途中からピアカウンセリングのようになっていったのが面白かったです。主催者もピアの一員であること、しいていえば余命幾ばくかの子がカウンセラーみたいではあるけれど、そういう視点で読ませてもらったので面白いなと思い...続きを読むPosted by ブクログ
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善良だけが取り柄の男が、バトルロイヤル系ゲームの世界に閉じ込められた息子を救出することを通じて幸せを取り戻していく心温まるエンタメ小説。ただ、ネットゲームの世界を想像できない人にとっては苦痛かも。
冲方さんは『天地明察』(2009)で本屋大賞を受賞された作家です。荒唐無稽と思われる設定で、よくこのよ...続きを読むPosted by ブクログ -
12人の子供たちが集団自殺しようと廃病院に集まるところから始まるんだけど、なんせ人数が多いのでそれぞれが目撃した違和感の関連性が最初は全然見えなくて行く末がわからなかった。そして数字というどうしても目が行きやすい要素もまた混乱に陥れるポイントになっていてすごいなと思った。
順に話し合いで謎が解き明か...続きを読むPosted by ブクログ -
歴史小説だから読めるか心配だったけどキャラクターが立っててするする読めました!
伊藤さんと建部さんが観測中に二人ではしゃいでる場面と春海さんが二回目に貼り出した問いに明察と書く場面が気に入ってます。
下巻も楽しみPosted by ブクログ -
劇画チックというか報道っぽいというか、独特の描きっぷりが始めは違和感あったけど、途中からテンポとともに心地良くなった。登場人物も魅力的。続編読みたい!Posted by ブクログ
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「もったいぶってないでさっさと結論言えよ」って何度も思ったし「話が進まんだろちょっと黙れ」ってイライラして、自分が十四人目になったみたいだった笑 登場人物覚えられるかなって心配したけどみんなしっかり個性があって問題なかったし最後はハッピーエンド?で面白かった。Posted by ブクログ
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☆3.8
廃病院になった建物に続々と少年少女が集まっていた。
彼らはあるサイトがきっかけで、同じ場所で集い安楽死をしようとしていた。
予定していた十二人が参加し決行目前というところでアクシデントに見舞われる。
用意されていたベッドにはすでに一人の少年が死んでいたのだ。
何故この「十三人目」がここに...続きを読むPosted by ブクログ -
半分以上がカジノでの心理戦です。
ゲームの描写がすごすぎる……
どうやったらこんなの書けるんだ。
ボイルドとウフコックの出会いのシーンは泣きました。
ボイルドの最期がどうなるかわかってるけど幸せになってほしいですね。Posted by ブクログ