冲方丁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実は、1冊目は冲方さんだから読んだけど、これだと2冊目で飽きて全部読まないかも、なんて思ってたのに、2巻で意外な程迫力が増していつの間にやら惹き込まれてしまいました。
絶対次も読みたい。
いろんな思惑が絡み合う展開や、グロイだけじゃない、切実で迫力満点な戦闘場面にライトノベルだってこと忘れました。全然ライトじゃないんだもん。
長編ということもあって、読み応え十分だったし、紹介編のようだった1巻よりも、3人各々のキャラや絆が描かれているのも良かったです。
今回は、同じミリオポリスを舞台に平行して連載されている「スプライトシュピーゲル」との絡みもあったので、そちらの世界も覗いてみたくなりました。 -
Posted by ブクログ
確か音楽の坂シリーズ?の、中二病が治らない人が出てる映画
だったよなー……ってあらすじ読んだら、自殺のために集まった少年少女の前に、
すでに死んでいる少年がいて、十二人は真相を推理するという、
自分がめちゃくちゃ好きな密室劇だとわかり購入。
実はこれ「十二人の怒れる男たち」っていう、裁判員裁判のように
十二人が事件を話し合うお話のオマージュなんだよね。途中で気づいた。
こっちは白黒映画なんだけど、超面白いからオススメ(脱線)
こっちの小説は謎の死体に加えて、徐々に子どもたちが死にたい理由も
わかってくる。その理由が千差万別なんだけど、基本的に親が悪いのが多い。
他には子供ならではの勘違いや -
Posted by ブクログ
【短評】
第169回直木賞候補に選出された冲方丁(うぶかたとう)による長編ホラー。
なかなかにチューニングが合わず、物語に没入する迄に相応の時間を要した。しかしながら、一旦物語に入り込んでしまえば、精神を蝕まれるが如き濃密な読書を堪能することが出来た。
大手ディベロッパーのIR部に籍を置く松永光弘(まつながみつひろ)は、渋谷再開発地区の地下深くで祭祀場めいた「穴」を発見する。這々の体で「穴」から帰還した光弘だが、その日を境に彼の日常が歪み始める。謎の渇き。骨を焼くような嫌な匂い。聴こえる筈の無い声。「穴」から這い出た何かが現実が侵食する。
「そう来たか」という着想がお見事。本著のタイトルで -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらずの情報量。そもそもの三つ巴の勢力争いに大量のキャラクター、今刊はオフィスとクインテットが敵とも味方ともなる複雑な駆け引きあり、戦闘でも異能力バトルに限らず心理戦、法廷戦、それに選挙戦まで加わってきた。
以下備忘録。
オフィス
・共感を失ったシルヴィアを保護し、情報を引き出してあわよくば味方につけようと歓待。
・ウフコックの体内に癌のような異物。シザーズ陣営から「新たなザ・ハンド」と目されている?
・エリアス・グリフィンを市長候補に
・ジェラルド医師、マルコム連邦捜査官はシザーズ
ハンター陣営
・シルヴィア、ラスティが共感を失う
・バジルとシルヴィアが結婚、妊娠
・ハンター、ルシウ -
Posted by ブクログ
そこそこ面白かった。
解説文にもあるけれども、12人の〜といえば、「12人の怒れる男」か「12人の優しい日本人」を思い浮かべる。この2作品は裁判の有罪、無罪を協議する陪審員の話だけど、本作はちょっと毛色が違う。タイトルの通り「死にたい子供たち」が12人集まる、ということは命を自ら終わらせたい子供達が集まるというやや重ためな内容。ただ、重たいだけではなくてエンターテイメントとして仕上がっているところが流石だなと思った。
とあるサイトを通じて集まった死にたい少年少女が12人。集まったのは撤去が決まっている元病院の建物。それぞれの境遇や悩みを抱えたキャラクターが、順番に集まっていく。最後を迎える予