冲方丁のレビュー一覧

  • ばいばい、アースI 理由の少女

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    なんともファンタジーな世界観。
    でもベタじゃない……っ!!そこが沖方さんの凄いところ!!

    結構、小説の参考にさせてもらったりすることもあります。
    堤さんの【Sarria】の参考にもなったりするんじゃにでしょうか?

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    2009年10月07日
  • オイレンシュピーゲル参 Blue Murder

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    特甲児童の秘密が、少しずつ明らかになる巻。
    そしてなんと恋愛もあり。

    この巻でも、各3章がそれぞれ3人の視点から描かれたものになっています。
    いつもは、別行動でもどこかで連携できている印象があったんですが、今回は心もバラバラな感じで、どこかでボロが出るんじゃないかとハラハラしました。

    「生きる」ために選んだ道で、運命に翻弄される様が切ない回だったなと思いました。
    これからの3人が、それにどう立ち向かっていくのか気になります・・・が、最後のおまけで笑わされて、そんな感傷も吹っ飛んじゃった!

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    2011年11月11日
  • オイレンシュピーゲル弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!

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    実は、1冊目は冲方さんだから読んだけど、これだと2冊目で飽きて全部読まないかも、なんて思ってたのに、2巻で意外な程迫力が増していつの間にやら惹き込まれてしまいました。
    絶対次も読みたい。

    いろんな思惑が絡み合う展開や、グロイだけじゃない、切実で迫力満点な戦闘場面にライトノベルだってこと忘れました。全然ライトじゃないんだもん。
    長編ということもあって、読み応え十分だったし、紹介編のようだった1巻よりも、3人各々のキャラや絆が描かれているのも良かったです。
    今回は、同じミリオポリスを舞台に平行して連載されている「スプライトシュピーゲル」との絡みもあったので、そちらの世界も覗いてみたくなりました。

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    2011年11月12日
  • スプライトシュピーゲルIV テンペスト

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    トラクルおじさんとリヒャルトさんですか……。これはスプライトとオイレン全部読みなおさないといかんな。

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    2009年10月04日
  • ばいばい、アースII 懐疑者と鍵

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    1巻よりも人物、ストーリーともに濃密になってます。うさぎの繰り出す演算魔法といい、舞踏会での予期せぬ戦闘といい、あざといくらい華やかで派手で不穏で、想像するのが非常に楽しい。胸が躍る。というかアドニス!これからさらに何をやらかしてくれるのかと期待大。シアンの放った一言「俺に服従しろ」に笑顔で乾杯!

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    2009年10月04日
  • ばいばい、アースIV 今ここに在る者

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    完結編。
    人類の歓喜の共に、己の存在を歌い上げるシーンは読んでいて戦慄きさえ覚えました。
    ラカンの「クッションの綴じ目」理論を暗示する行…まさに実存主義の謳歌で締めくくられた物語。
    しかし、己について模索する、問う旅は続く。余韻のある物語に感嘆しました。

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    2009年10月04日
  • ばいばい、アースIII 爪先立ちて望みしは

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    以前に単行本のときに読んで面白かったのですが、文庫化されて四分冊され、順次刊行となると、ちょっと二巻目が中だるみかなーと放置していた三冊目。事態も大きく動くし、何よりも集団戦の描写が圧巻。「マルドゥック〜」シリーズ同様の気持ち悪い敵に対してどう動くか、その描写の華やかさだけでも読んでいてわくわくする。こういうの読んでいると、映像化が及ばないものがあるっていうことを強く感じる。過剰なまでの言葉の海に溺れる幸せ、とでもいうのかな。

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    2009年10月04日
  • オイレンシュピーゲル参 Blue Murder

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    今日(2007.12.18)、この参巻を読み始めました。

    面白いです。

    二巻のラストで涙ぐみかけたのは内緒です。
    強くあろうとする女の子に弱いです。

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    2009年10月04日
  • スプライトシュピーゲルIII いかづちの日と自由の朝

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    オイレン3巻と時を同じくした、しかしこちらは緊迫した長編一本。国連ビル内での内務大臣暗殺から、連続テロ事件が発生。またMSS内で敵の攻撃による情報汚染が拡大、同時にスパイ容疑で冬真が拘束されてしまった。水無月&冬真の男の戦いも必見の第3巻。

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    2009年10月04日
  • ピルグリム・イェーガー(1)

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    三本の釘に30枚の銀貨に7つの大罪
    と言った勢力同士が、予言によって集まって争う。
    そういう話。結構重いテーマだけど、小説を読むように読める漫画で私はこの作品に惚れ込んでいる。

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    2009年10月04日
  • ピルグリム・イェーガー(1)

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    宗教革命のお話です。世界史を習った方は多少なりとも知ってる名前が出てくるはず。ストーリーも面白いですし、絵にも迫力があって、もうやばいです。

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    2009年10月04日
  • 決戦!桶狭間

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    『天祐は信長にあり』シリーズは長篠の戦いまで読み進めてしまったが、時を遡り『決戦!』シリーズで桶狭間を読みたいと思った。冲方丁が信長を語り、並み居る作家が今川義元、氏真を語る構成の妙。当たり前だが、正義はそれぞれの立場にあるのだ。元康(家康)は義元を慕っていたが、氏真は嫌っていた。だから信長に与した……そう考えるのが自然なような気がした。最後に首だけになった義元の思念「漸く、見えた。」は、句点なし、段落なしの長文で筒井康隆を彷彿とさせる文章だった。良し悪しは別としてだが……

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    2025年12月10日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    建設現場の地下で謎の祭祀場と鎖に繋がれた人間を見つけるという第1章から一気に緊張が爆上がりする感覚は新鮮。
    姿なきピンポン連打、悪夢、家の異変、おかしくなっていく主人公…流れがスピーディーで常に怖い。
    後半は誰を何を信じていいかわからず自分の頭もおかしくなりそうだった。
    池に捨てられた墓石の行方は劇的。
    「祟りというのは、因縁によって広がる。善悪じゃない。自然の災害と同じ」という玉井の言葉が祟りの説得力のあるリアルな怖さだったな。誰も悪くない災害の不条理さは、いつ誰の身に起こっても不思議ではないのだから。

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    2025年12月06日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    ネタバレ

    キャラの違いが分から無くなる時とかがあったが、自分は結構楽しめたと思う。
    章ごとの分け方が上手いなと思った。

    映画のキャストは知らないまま読んで正解だった。
    多分この人大物ゲストあてられてるだろうなと予想した人は全員そんな感じだった。

    橋本環奈がキャスティングされてた というのは知ってたが、途中からこの役かー となった。
    もっと黒幕に近い役かなと思っていたがそうでもなかった。

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    2025年11月24日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    確か音楽の坂シリーズ?の、中二病が治らない人が出てる映画
    だったよなー……ってあらすじ読んだら、自殺のために集まった少年少女の前に、
    すでに死んでいる少年がいて、十二人は真相を推理するという、
    自分がめちゃくちゃ好きな密室劇だとわかり購入。

    実はこれ「十二人の怒れる男たち」っていう、裁判員裁判のように
    十二人が事件を話し合うお話のオマージュなんだよね。途中で気づいた。
    こっちは白黒映画なんだけど、超面白いからオススメ(脱線)

    こっちの小説は謎の死体に加えて、徐々に子どもたちが死にたい理由も
    わかってくる。その理由が千差万別なんだけど、基本的に親が悪いのが多い。
    他には子供ならではの勘違いや

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    2025年11月22日
  • 天地明察 下

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    上巻は、まだ話がどこに転がるのかよくわからなかった
    下巻で、それまでの数々のエピソードどんどんつながって結末を迎えて、なんだか爽快だった

    関孝和の使い方も良かった〜
    実像があまり解明されていない謎の多い人物だけど、もしかしたらほんとにそんなことあったかも!と思える関わり方で夢がある
    (日経サイエンス2025年1月号が和算の特集で、合わせて読むと当時の算学事情がより理解できて面白い)

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    2025年11月17日
  • 骨灰

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    【短評】
    第169回直木賞候補に選出された冲方丁(うぶかたとう)による長編ホラー。
    なかなかにチューニングが合わず、物語に没入する迄に相応の時間を要した。しかしながら、一旦物語に入り込んでしまえば、精神を蝕まれるが如き濃密な読書を堪能することが出来た。

    大手ディベロッパーのIR部に籍を置く松永光弘(まつながみつひろ)は、渋谷再開発地区の地下深くで祭祀場めいた「穴」を発見する。這々の体で「穴」から帰還した光弘だが、その日を境に彼の日常が歪み始める。謎の渇き。骨を焼くような嫌な匂い。聴こえる筈の無い声。「穴」から這い出た何かが現実が侵食する。

    「そう来たか」という着想がお見事。本著のタイトルで

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    2025年11月08日
  • 骨灰

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    めっっちゃ怖かったーーーー
    ホラーの長編は初読でしたがこんなにじっくりと丁寧に風景や心情、登場人物の機微が分かって本当にゾクゾクした。
    寝る前に読んでたらめちゃくちゃ悪夢を見ました。
    それ程こわかった...。でも面白かったー!

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    2025年10月25日
  • マルドゥック・アノニマス9

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    ネタバレ

    相変わらずの情報量。そもそもの三つ巴の勢力争いに大量のキャラクター、今刊はオフィスとクインテットが敵とも味方ともなる複雑な駆け引きあり、戦闘でも異能力バトルに限らず心理戦、法廷戦、それに選挙戦まで加わってきた。

    以下備忘録。
    オフィス
    ・共感を失ったシルヴィアを保護し、情報を引き出してあわよくば味方につけようと歓待。
    ・ウフコックの体内に癌のような異物。シザーズ陣営から「新たなザ・ハンド」と目されている?
    ・エリアス・グリフィンを市長候補に
    ・ジェラルド医師、マルコム連邦捜査官はシザーズ

    ハンター陣営
    ・シルヴィア、ラスティが共感を失う
    ・バジルとシルヴィアが結婚、妊娠
    ・ハンター、ルシウ

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    2025年10月04日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    そこそこ面白かった。
    解説文にもあるけれども、12人の〜といえば、「12人の怒れる男」か「12人の優しい日本人」を思い浮かべる。この2作品は裁判の有罪、無罪を協議する陪審員の話だけど、本作はちょっと毛色が違う。タイトルの通り「死にたい子供たち」が12人集まる、ということは命を自ら終わらせたい子供達が集まるというやや重ためな内容。ただ、重たいだけではなくてエンターテイメントとして仕上がっているところが流石だなと思った。

    とあるサイトを通じて集まった死にたい少年少女が12人。集まったのは撤去が決まっている元病院の建物。それぞれの境遇や悩みを抱えたキャラクターが、順番に集まっていく。最後を迎える予

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    2025年09月28日