冲方丁のレビュー一覧
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ネタバレ人類である感覚者(サード)と超次元能力を持つ感応者(フォース)の戦乱後の世界で、SF作品であっても世界観が分かりやすく読みやすい作品で、すぐに話に引き込まれました。
プロローグの少女・ラファエルはとても素敵で不思議な少女という印象を受け、話を読み進めるうちに意志の強さもありラファエルが好きになりました。
主人公・パットはとても家族思いで、確実に仕事をこなしていきます。パットには過去の事情がありながらも、感応者・ラファエルとともに要人を混断(シュレッディング)した感応者を捜査することになります。
戦乱の際には人類を滅ぼしかねない程の感応力を持っていた「女王」。
その女王の娘とまで言われるラフ -
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Posted by ブクログ
三部作完結編。
殻の中に閉じ込められ、煮殺されかけたヒロイン、ルーン・バレット。彼女が自分の意志で選択し、自分の意思を持って歩みを進めていく「本当の戦い」がここにいたってようやく始まることとなる。
ウフコック、イースター博士の魅力もさることながら、前作に登場したベル・ウィング、そしてバロットの前に立ちふさがる凄腕ディーラー、アシュレイのキャラクターづけが王道ではあるけれど魅力的。主人公が輝くためには名脇役が必要なのであるということも改めて実感した。
また、一巻にちりばめられていた伏線や言葉遊びが、ここで見事に回収されているのにも感服。ものすごく楽しんで読めたシリーズでした。 -
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Posted by ブクログ
禁断の力<レベル3>を手に入れた涼月たち。同時多発ストーリー第4弾!!
空港でハイジャックが勃発。領空内に正体不明の戦闘機が侵入。蠢き出す、中国暗殺部隊〈蟲〉。空港内で大量の人質を取るテロリスト集団。発動する〈レベル3〉――! 涼月たちの闘いは新たな局面へ――!!
うおお…!
と読んでいて素直に、率直に、ストレートに驚かされました。
スプライトシュピーゲルとの物語のリンクが今回は(いや、毎回ですが)特に重要なキーです。
涼月と鳳、事件と事件を結ぶ携帯が物凄く重要な役割を果たします。
二つの事件に見えて、最終的には1つの事件として収束していく…。
沖方さんにのその手法に唸らされました。
そ -
Posted by ブクログ
大いなる敵、リヒャルト・トラクルの正体とは――!? 緊迫の最新刊!!
大量虐殺による戦犯法廷――そこに召喚されたのは「七名の証人」だった。彼らを守るために動き出すMSS。証人たちが次々と殺されていく中、MSSとMPB、六人の特甲児童の運命が今、交差する!!
今回鳳達は、戦犯法廷に召喚された証人を護衛する任務にあたります。
そしてその証人達と触れ合い、本当に心から、彼らを尊敬し、守りたいと思う。
しかし降り注ぐ豪雨の中、最強の敵が現れ…。
次々と殺されていく証人達、積み重なる絶望。"レベル3"。
そして、第2のリヒャルト・トラクル…。
大いなる敵へと立ち向かう少女たち