冲方丁のレビュー一覧

  • テスタメントシュピーゲル2 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    待たされ過ぎで、1巻の内容を覚えていないし、二つの話が鏡合わせの同時進行であるため、覚えていない部分を読み解くのは少々つらいが、待たせていただいただけあってボリュームはすごい。

    0
    2015年08月23日
  • サイドストーリーズ

    Posted by ブクログ

    読み終えるのが惜しい、
    物語がある。

    もう少し読んでいたい、
    余韻に浸っていたい、
    もしかしたら
    CDの隠しトラックの様に
    どこかに後日談的なものがあるんじゃない?

    と、いつまでも
    本を閉じたり開いていたりして。(^^;

    この本の中では
    >まほろ駅前シリーズと
    >天地明察が
    私の読み終えるのが惜しいリストの中の作品。

    サイドストーリーとして
    <一服広場>をテーマに再び彼らに会えたのは嬉しかった。
    他の作品も面白かったなぁ~
    機会があったら、本編のほうも読んでみたい。

    0
    2015年08月10日
  • マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust─排気 〔完全版〕

    Posted by ブクログ

     シェルの犯罪の証拠を懸けてのブラックジャック対決、そしてボイルドとの最終対決が描かれる完結編。

    ブラックジャックシーンは専門用語が飛び交い、ブラックジャックに詳しくない自分にとって読むのはちょっときついかな、と始は思っていたのですが、読んでいくうちにあっという間に惹きこまれました。

     なんでルールも分からないのに惹きこまれるのだろう、と思ったのですがあとがきを読んで納得。
    というのも、冲方さんはこのシーンを書くため五日間ホテルでカンヅメをされたらしいのですがその際、
    作中の勝負にのめりこむあまり胃をやられ、中のものをベッドや床にぶちまけ、それを見て笑い声を上げたそうです。

     ……ものすごくツッコミどころが多いというか、常人には理解不能な状況ですが、それだけの情熱が傾けられた上に、初版発行から10年近くたっての改訂で改めて文章に命が吹きこまれた、
    言ってみれば2度にわたって作者の魂が吹きこまれた場面なのだから惹きこまれるのは自然なことだったのかな、と思います。

     ルールは分からないながらも心理戦やバロットとディーラーのアシュレイの対決、そしてそれを通してのバロットの成長は
    冲方さんの魂が込められているだけあって読み応え十分なので、多少の分からないところは割り切ってぜひ読んでほしいところです!

     そしてボイルドとの最終対決。ボイルドの生い立ちにもなかなか辛いものがありますがボイルドと同じように、禁じられた技術によって生まれたウフコックやバロットと彼の違いは、
    力を何のために行使しようとしたかという点に尽きるのかなと思います。

     なんとなくですがバロットの成長を読んでいると、信頼できる人に出会えた喜びと安心が言葉の端々から伝わってくように思います。
    一巻冒頭で「死んでしまった方がいい」とつぶやいていた彼女が、生きるために戦い続ける姿は、今まで彼女が得ることのできなかった、信頼だとか愛だとかを取り戻し、人間的な心理に戻ってきた帰結なのかな、という風に思います。

    第24回日本SF大賞

    0
    2015年06月10日
  • マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion─燃焼 〔完全版〕

    Posted by ブクログ

     ボイルドの襲撃で負った傷をいやすため、バロットたちは楽園と呼ばれる化学技術施設へ逃げ込む。そこでシェルの犯罪の証拠の在り処をつかんだバロットたち、は証拠のあるカジノへ乗り込むことを決意する。

     楽園での場面で印象的なのはボイルドと楽園の責任者であるフェイスマンとの会話。価値とは何か、技術の功罪は、といった哲学的な対話が非常に面白く読めました。

     そしてシェルの犯罪の記憶が入ったメモリーを手に入れるためバロットたちはカジノでのギャンブルに挑みます。ルーレットのスピナー、ベル・ウイングとの対決も読み応え十分!

     カジノの運営側と客側という金を奪い合う、という対決の図式を越えての「この人を越えたい」というバロットの純粋な思い、そして徐々にバロットの実力と裏に隠された思いの強さを理解し、全力で相手をするベル・ウイングのカッコよさたるや…

     終盤のブラックジャックはギャンブル心理や駆け引きがしっかり書き込まれていてルールが分からなくても、とても興奮して読めました。

     そしてバロットとウフコックの絆が徐々に強まってきているのも分かります。全巻の最後でバロットがウフコックを傷つけてしまいます。
    それでもウフコックはバロットを優しく包み込み、バロットはその信頼に応えるため自身の能力を極限まで引き出し、ウフコックもバロットに対し信頼するようになっていきます。その過程の描き方も素晴らしいです。

     最終巻となる次巻もとても楽しみです。

    0
    2015年06月05日
  • 天地明察(8)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当に春海は幸せ者だ…。

    原作小説、これまでの漫画の巻。いずれを読んだ時も思った事ですが、渋川 春海は幸せな男です。

    それは碁や数学、天文への才能に恵まれているという事ではなく。国家の大事業に抜擢されたからでもなく。
    ただ彼の事を認めてくれる人、支えてくれる人、背中を押してくれる人に満ちているから。

    国家の期待を一心に背負った改暦の儀「三暦勝負」に敗れた。
    何という挫折。何という絶望。
    とにかくこの漫画・作品の優れた所は、春海の内心描写と表現が上手いと言う点にあります。先の挫折と絶望が丁寧かつ陰鬱に描かれており、立ち上がる事すらできない「無念さ」を際立たせています。

    誰しもが挫折を味わい、絶望した事があるのではないでしょうか。そこから立ち上がる事はできたのでしょうか?

    絶望も挫折もその人だけのものですから、他人がその軽重をとやかく言うことはできません。しかし、春海の絶望の深さはヒシヒシと感じられるのです。ここから立ち直る、新たな試みに立ち向かうのはどれほどの勇気が必要なのか…。

    そこに現れる、天才・関 孝和。

    これはまさに鮮烈。
    強烈なキャラクター、そして有無を言わせぬ圧倒的な語彙、迫力。
    確かに、これは春海を奮起させるに足る人物だと言えます。巻末コメントで作画の槇えびしさんも言っていますが、彼はこの作品におけるヒーローとも言える存在感があります。

    この関と春海の間で交わされるやり取りの熱い事!
    憧れの存在である関からの叱咤激励、そして共感…まさに心が震える思いです。

    そう、先に春海が幸せだと書いていますが、逆説的に関や道策の孤独や無念を描く事で、唯一無二の才能を持つ彼らの姿と対比、春海がいかに恵まれているかを描ききっています。
    そして同時に、彼らもまた、春海に共感する事で何かの癒しを得ているのだ、という事も。

    新たに改暦の儀を目指す春海のはつらつとした姿。そしてそれを取り巻く人々の楽しそうな姿。…本当に幸せな事です。

    後はもう走り続けてそれを成すのみ。最終九巻が楽しみです!

    0
    2015年05月30日
  • 微睡みのセフィロト

    Posted by ブクログ

    冲方丁の著作を初めて読んだ.もっと早くに読めばよかったと思えるほど,面白かった.
    頭のなかで情景を映像化しなから読んでいたけど,どうもパッドはバトーの声で再生される.ラファエルは分からない.

    最後の方の,思考ロックを解除されたパッドがラファエルを連れ出すシーンはカッコ良かった.
    最終局面の時間操作について,跳躍は「1秒を長くする」という奇妙な表現で理解出来るんだけど,沈むというのは「1秒を短くする」というのでいいのかな?
    1秒が一瞬で終わってしまうから,自分の身に何が起こったかが全くわからない,みたいな.
    そもそもこの解釈もあってるのだろうか.

    中編小説だけあって,とんとんと物語は進む.
    読みやすいとも言える.まどろっこしい描写も無く,シンプルなのだ.重厚な世界観ではあるけれど,さほど難しい表現も無い.
    他の本も是非読んでみたくなった.

    0
    2014年12月30日
  • 天地明察(7)

    Posted by ブクログ

    コミック版の「天地明察」7巻です。
    この巻は、軽く内容書いてもバレるので書きませんね。
    三暦勝負、いよいよ来ましたね。

    何巻目で完結するのか?
    もう一度、原作が読みたくなりました。

    0
    2014年10月28日
  • オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こちらも初読の際にレビューしなかったので再読でレビュー。二つの物語が相互に連携しながら同時進行するストーリーで、電話という手段で言い合う主人公たちの語りが相互の謎に大きく関与し、二つで一つの事件という構図となっているが、これが発展的に次作のテスタメントですべての物語が一つの話という途方もない挑戦に繋がったのがよくわかる。ライトノベルの様な体裁でありながら途方のない話であり、是非、早めの次作の刊行をお願いしたい。

    0
    2014年09月27日
  • スプライトシュピーゲルIV テンペスト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初読の時にレビューはしなかったので、再読でレビュー。久しぶりに新作が出るということで、テスタメントを読み返したら、前を覚えていなかったので、こちらも再読。同時進行する物語も一気に読んでしまったので、両作の関係が非常のよくわかった。

    0
    2014年09月27日
  • テスタメントシュピーゲル1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2が出るということで再読。初読の時にレビューするのを失念していた。改めて読んでもこれはすごい。二つの背景を同じくする物語の夫々の事件と登場人物たちを繋ぎ、大きな物語を語る作者の力量はなみなみならない。歴史もので大成した作者に、これの続編を書いていただくのは当分、ないのだろうなと思っていたが、再開いただき、非常にありがたいが、できることなら早めの続巻をお願いしたい。

    0
    2014年09月10日
  • 光圀伝 電子特別版 (下)

    購入済み

    素晴らしい

    一気に読んでしまった。一代記のセオリーに則った構成にもかかわらず、読者には筆力による、新鮮な感覚が常にある。時間を経て再読を繰り返すであろう作品とであった。

    1
    2014年04月17日
  • 天地明察(6)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    改暦事業の開始。
    あとがきにも書かれているが、原作の行間を描いており、とっても楽しい。
    原作の行間を描いているにもかかわらず、原作通りと思えてしまうところが、この作品のすごさであり、楽しさだと思う。

    0
    2014年04月12日
  • 天地明察(6)

    Posted by ブクログ

    為せば成る!! 一人じゃないよ春海さん! 「頼まれました」と言う春海さんの笑顔はいつも優しい。道策くんとの真剣勝負は切なくて泣きました。

    0
    2014年04月03日
  • 天地明察(6)

    Posted by ブクログ

    建部さんの念願だった、「渾天儀」(こんてんぎ)が出来ました。おことに抱いてもらったシーンに、じんわり来ます。

    光圀も抱いて唸ります。(笑)

    そして、道作との対決も。
    この対決も、原作ではここまで書き込んでませんでした。
    槇さん、やるなぁ。面白いですよ。

    0
    2014年04月09日
  • 天地明察(5)

    Posted by ブクログ

    ついに「改暦の義」を賜った。
    いよいよですね。おもしろい。

    しかし、原作に無い部分が所々にありますよね。
    これは、槇さんが行間を読んだのか?
    だとしたら、この槇って言う漫画家もすごいぞ!!

    0
    2014年04月03日
  • マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust─排気 〔完全版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     この本はマルドゥック・スクランブルシリーズ3部作の最後である。
     勝負や戦いが満載だった。特にブラックジャックのシーンは凄かった。派手な戦闘ではなく、静かで動きが少ない戦闘だったが、その激しさが伝わり、手に汗握った。

    0
    2014年02月21日
  • アフタヌーン 2014年1月号 [2013年11月25日発売]

    『蟲師』特別篇収録〜!

    2014年1月4日の深夜に放送されたアニメ『蟲師』特別篇「日蝕む翳」の原作収録!

    2014年4月から新章の放送も発表されて、ますます今後の連載が楽しみ!なので、早速購入しちゃいました♡

    0
    2014年01月05日
  • 天地明察(3)

    Posted by ブクログ

    いやー,泣きました。算哲くんが,もう一度関さんに向き合おうと思えたことがとても嬉しかったです。そして北極出地もとても興味深かった。いまの暦や天体技術があるのも,こうした昔の人々の努力や積み重ねがあってのことなんだなぁと改めて感じました。

    0
    2013年12月02日
  • 天地明察(2)

    Posted by ブクログ

    少しずつ星のお話が出てきて,わくわくしてます。算哲くんを心から応援したい,そんな気持ちで読み進めてました。そして,算哲を支える周りのキャラクターの魅力に気づけたのも,この2巻だったかなと思います。

    0
    2013年12月02日
  • 天地明察(1)

    Posted by ブクログ

    地学が好きな理系女子にはぜひ読んでほしい。歴史が多少苦手でも大丈夫です。何より,算哲くんの表情がとても豊かでかわいい!! 学生時代すごく苦手だったはずなのに,数学っておもしろいのかもしれないなと感じてしまいました。

    0
    2013年12月02日