冲方丁のレビュー一覧
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再読です。
天文×時代小説。
「チ。地球の運動について(以下「チ。」という。)」の人気が再燃するなか、この作品がずっと脳裏をかすめていた。改めて読むと、改暦には数学と高精度の天文学が必須であると書いてあり、やはり求められていたのは「チ。」と同じだった。
渋川春海こと安井算哲は、変わり者だったが、とにかく星の観測と、算術を愛する青年だった。「チ。」のラファウと違うのは、ラファウが自分を偽っていた一方で、渋川春海は好きなことを追求していた。これは、国が違うのが一番大きいだろう。
京から遠いところに住んでいたのも、渋川春海が望まれていた点である。当時の京は、天文学を「忌み学」の一つとしていた。 -
Posted by ブクログ
さすがは作家が書くエッセイ。
作者の思いを書き表すとともに、どの章も「単語」一言に集約してまとめ上げているのは流石だと思いましたし、読んでいて自分自身も日々漠然と感じていることがその「単語」ひとつでストンと腑に落ちる。
なんとも気持ち良い共感性を得られるものでひた。
このエッセイは1〜18章と19章から27章の2段構成に分かれると思います。
2019までの語りと2020年からの語り。つまりCovid-19の感染拡大を境に冲方さんの訴えがより凄みを増しています。
コロナ禍があらわにした社会問題を題材に採り上げ社会を構成する人間の本質を斬っている。
深く心に刺さりました。
特に好きなのは23 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白すぎてページを捲る手が止まらず寝不足。
O9はボイルド以外みんな死んじゃうんだろうなと思ってたけど想像よりも色々壮絶だった。
これはボイルドじゃなくても虚無に走りたくなるわ……
ナタリアが酷い死に方しそうで怖かったけど思ったよりずっと穏やかな最期で泣いた。
ウフコックへのボイルドの思いでまた泣けて。
まさか大勢シザースがいたとは……
でもシザースになったおかげでボイルドはナタリアと再開出来たんだろうし、娘ちゃんともコンタクト取れるだろうしちゃんと復讐も果たしたしでハッピーエンドと言えなくもないのかな。
フリント結構好きだったのにたいして掘り下げもなく死んじゃったのが残念だった。
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Posted by ブクログ
ネタバレマルドゥック・スクランブルの続編です。
ボイルド推しなのでずっと気になってはいたのですが、死んじゃったのに過去とかみても辛いだけじゃないか……となかなか読めずにいました。
……さっさと読んでればよかった!
すごい面白いです!!
ボイルドに合わせてか文体が独特なのでちょっと読みづらいですが。
マルドゥック・スクランブルのボイルドは感情の起伏もほぼなくターミネーターみたいでしたが、まだ虚無に支配される前ということで人間みがあって素敵。
几帳面で真面目、仲間思いのいい人です。
恋人いたんだ……そりゃいるよね。
ウフコックをこんなに大事にしているのに……この後を考えるとつらい。
戦争や薬物は人 -
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