冲方丁のレビュー一覧

  • 光圀伝 電子特別版 (上)

    ネタバレ 購入済み

    読み出したら一気

    少し暗めの書き出し。
    歌舞いていた少年時代から友を得て人として成長する青年期の前半まで。
    気性の激しい光圀が宮本武蔵に沢庵和尚、林羅山という傑物に接することで成長していく様が生き生きと描かれていて、ページを繰る手がとまりません。
    光圀の出生の秘密が木になりますね。
    次巻が楽しみです。

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    2024年06月18日
  • 天地明察 下

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    ネタバレ

    授時暦が間違っていることが分かった時のドラマチックさが印象深いです。
    大和暦を通すための政治工作も面白く読みました。
    まさに「持てる力を全て使って」というような感じで、読み応えがありました。

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    2024年06月14日
  • 天地明察 上

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    碁の才能に恵まれながら御城碁の勤めに飽き、また寄る辺のなかった春海が、自分の存在意義を見つけて自己実現を果たす物語だと思います。昼行灯の天才っぽさはラノベ主人公的でありながら実はそうでは無く、春海が自分の未熟さにもんどり打っているのが印象的でした。

    文章もイキイキとしています。特に春海が関孝和の稿本を前にして恐れ、その世界に飛び込もうとする描写がいいと思います。測地の旅での建部・伊藤との交流も面白く読みました。

    上巻を読んでいる途中、既に2周目を読みたいという気持ちが湧きました。こんなことは初めてです。

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    2024年06月09日
  • マルドゥック・アノニマス9

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    ネタバレ

    ハンターとの共感を失ったシルヴィアを保護することになったバロットたちイースター陣営。彼女の心境の変化を感じ取れる中、バジルによるシルヴィア奪還作戦が始まることに。

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    2024年05月31日
  • マイ・リトル・ヒーロー

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    めちゃくちゃ面白かった!
    冲方丁さんが大好きで、でも冲方さんの歴史小説以外の作品を読むのは初めてだったから、読む前はどうなんだろうな〜いつもの壮大なワクワク感が現代だとどうしても弱くなっちゃうんじゃないかなあ、なんて思ってたけど、読み始めたらすぐにずぶずぶに世界に入り込んで、読んでる間ずっと本当に楽しかった。
    歴史小説に負けない壮大なワクワク感が顕在して、この本のことも登場人物たちのこともみんなすっごく大好きになった。

    少しご都合展開ではあるかもしれないけれど、こうなったら嬉しいな最高だなって展開が想像を超えて次々に広がっていって、読み進めるうちにどんどんワクワクが大きくなって、はやく次が読

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    2024年05月25日
  • マイ・リトル・ヒーロー

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    読み終わってみると、壮大なストーリーだった。
    冒頭は、情けなさが目立つ父親だった暢光が、息子から信頼を勝ち取るまでの心理が、とても共感できた。ゲームの描写も、ワクワクさせるところが大きかった。日頃、ゲームに縁のない自分でも、楽しめた。

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    2024年04月04日
  • 天地明察 下

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    さすが本屋大賞の一言に尽きる。
    囲碁打ちの渋川春海は徳川将軍の名を受け、新しい暦を作るべく奔走する!
    どこかナヨっとした晴海の人間臭さに惹かれ、謎の天才算術家、関孝和との算術問題を通したやり取りからも目が離せない。
    江戸時代にここまで天文学や測量の技術が栄えていたのかということは非常に勉強になる。また、技術者魂に何度も心揺さぶられた。

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    2024年03月31日
  • 天地明察 上

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    さすが本屋大賞の一言に尽きる。
    囲碁打ちの渋川春海は徳川将軍の名を受け、新しい暦を作るべく奔走する!
    どこかナヨっとした晴海の人間臭さに惹かれ、謎の天才算術家、関孝和との算術問題を通したやり取りからも目が離せない。
    江戸時代にここまで天文学や測量の技術が栄えていたのかということは非常に勉強になる。また、技術者魂に何度も心揺さぶられた。

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    2024年03月31日
  • マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust─排気 〔完全版〕

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    ネタバレ

    三部作の完結編です。

    前作のカジノシーンはルーレットだったせいか少し退屈に感じたのですが、カードになった途端緊張感がすごくて引き込まれました。

    劇場版では尺の問題なのか説明が不充分でなぜそうなったのか分からなかったところがちょくちょくあったのでそこら辺の経緯がわかってすっきりです。

    ボイルドが最後ウフコックの温もりと声を思い出すシーンで泣いてしまいました……。
    つらい……。
    ウフコックの手で殺されるのを望んでいたような……。

    ラストでバロットがウフコックもずっと自分の体温を感じていたんだと気づくシーンがよかったです。

    あとがきで冲方先生がカジノシーンの執筆に熱中するあまり吐いてしまっ

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    2024年03月18日
  • 天地明察 下

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     買ってから数年間、本棚にありました。読み始めたら止まりませんでした。上下巻あわせて、数日で読み終わりました。
     日本史で名前を聞いたことのある、政治家・文化人が多数出てきます。それらの人が、主人公に関係しています。へぇー、この人とこの人は、こういう場面で付き合っていたのかと驚きます。
    文庫の下巻の養老孟司さんによる解説も、とてもよかったです。

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    2024年03月14日
  • 十二人の死にたい子どもたち

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    死にたい気持ちはどうして生まれるのだろうか。

    死にたい。という人は多い。
    私が思うに死を根本に望む人はそんなにいないのではないか。だって怖いし。
    一般的な死にたいは病の一種としてそういう風な思考になってしまう状態の時もある。また生きている状況的に死ぬしかない、死ぬ方が楽である。という考えからでてくるかもしれない。
    死ぬことが目的で死ぬ、変な言い方になるかもだが苦痛を回避するために死を選ぶのではないか。

    本当は皆んな幸せに生きたいはずである。幸せの尺度は人それぞれだが。

    作中それぞれの登場人物が死を共通点としてお互いに同じ時間を過ごすことで改めて死について話すことで何かを感じとっていくので

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    2024年03月10日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    祟り、怖い、、、すごくリアルで読んでいて面白かった。
    主人公が祟られてお父さんが見えるようになった時、おかしさに気付けないで居たのが怖くて、むず痒かった。
    最後の生贄?人柱?が埋められるシーンもすごく印象的だった。

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    2024年03月09日
  • 剣樹抄 不動智の章

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    ネタバレ

    幕府の隠密組織「拾人衆」の一員として働く了助。明暦の大火を引き起こした盗賊の「極楽組」を追う中で、父親を殺した憎きか男の正体が水戸光圀であることが発覚する。激昂する了助であったが、柳生義仙という剣術家がそれを止める。そして、その流れで了助と義仙は、極楽組を追うために全国廻国の旅に出ることに。
    前巻から匂わせていた了助の仇が光圀であったことが発覚。ただ、その背後には極楽組の一員であり、光圀の悪友であった鶴の思惑も。
    それを探り、物理的でなく精神的に光圀を追い詰められるように了助は義仙と旅に出る。父親、育ての親などを亡くしてきた了助だから、義仙は死なないで欲しいな。
    また、鳩を始めとする拾人衆も了

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    2024年02月26日
  • 月と日の后(下)

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    中宮彰子が一条天皇のきさきとなり、その後、故中宮定子の子、敦康の養母となって国母としてのキャリア(キャリア?)をスタートしていくのが上巻。

    上巻の終盤で、才女、紫式部を女房として迎え、彼女から漢詩や教養を学ぶことで力をつけ、そしていずれ朝廷全体に大きな影響力を持っていく下巻。

    この時代の権力とはすなわち外戚(天皇の母方の祖父)として摂政・関白の座につくこと。
    だから自分の娘を天皇の(天皇になりそうな親王の)きさきとして嫁がせ、そして男児を産ませてその摂政になるというのが権力上のゴール。

    民のことなんて一ミリも考えてないだろうってくらい、朝廷の人間は自分の娘を送り込むこと、そして男児を産ま

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    2024年02月17日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    怖いのだけど、続きが気になって気になって1日で読んでしまった。
    昔話でしか聞いたことのない、「人柱」。現代にあるわけないと思いつつ、もしかして、と思ってしまうくらい真に迫った描写は圧巻だった。異形の怪物が出てくるわけではないし、誰かが無惨な死に方をするわけでもない。でも、主人公が頑張れば頑張るほど、泥沼にはまっていく様子がとっっても怖かった。何度、「正気に戻ってくれ!」と心の中で叫んだことか。やっと正気に戻ってくれたと思ったら、親身に寄り添ってくれてた人物が、まさか!?という展開で‥読んでる自分の感情の起伏が忙しくて、非常に疲れた。
    人柱になることを受け入れた2人‥1人はいろいろやらかした人物

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    2024年02月15日
  • 剣樹抄

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    ネタバレ

    江戸を舞台に孤児たちが水戸光圀の隠密組織「拾人衆」として活躍する歴史小説風のエンタメ作品。
    主人公は、父親を旗本奴に殺され、育ての親も明暦の大火で喪った挙句、件を教えてくれた恩人もなくしてしまう、六維了助。
    拾人衆の仲間である鶴や禅問答を通じて少しずつ心を開いていく様子が温かい。また、いっぺんいっぺんに起承転結があり面白かった。
    時代背景はもちろんのこと、史実の出来事や登場人物もたくさん登場しており、歴史を知っているとさらに楽しめる作品になっている。
    私はそんなに知らなかったので、その感動に共感できず、残念だった。

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    2024年02月13日
  • 天地明察 下

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    最初、これは一体何の話だろうと読み進めたら、壮大なストーリーと登場人物の素敵な人柄に惹かれ、最後まで一気読みとなりました。

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    2024年02月07日
  • 骨灰

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    ネタバレ

    引き込まれるように読み進めました。
    怖くて悲しいけど、とても面白かったです。
    自分のせいではないとはいえ、人を傷つけた事の罪を問われず、無かった事になって生きていく事の心の重さ、苦しさは想像できないです。
    でも幸せになって欲しい。
    玉井工務店さんでシリーズ化して欲しいです!

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    2024年02月03日
  • 月と日の后

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    若い頃の毒舌?彰子好きです。
    今まで道長の物語はたくさん読んだけれど。
    彰子、こんなに長生きするんですね。
    今回の大河は、紫式部が主人公だから後一条、後朱雀天皇あたりまでかな。
    彰子を主人公にすればいいのに。
    もっと彰子の物語を知りたい。

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    2024年01月28日
  • 戦の国

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    この本を読んでから、大谷吉継が推しになりました。会社の同僚や、周りの人を見ても、
    この人、戦国時代なら出世しただろうなぁ、
    とか、
    この人、足軽で真っ先に死ぬタイプやな、
    とか、
    全てを武将に置き換えてニヤニヤしてしまう。
    たのしい。おすすめ。

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    2024年01月21日