あらすじ
オンラインゲームを通して、父と息子の絆と成長を描く
ゲームに閉じ込められた息子と狙うは世界1位!
意識不明の息子からゲーム内に届いたメッセージ。
息子を救うため、父はeスポーツの世界大会を目指す――
暢気なだけが取り柄の暢光は、事業を興しては失敗し、妻から離婚を言い渡される始末。
離れて暮らす中2の息子と小3の娘とはオンラインで会うばかりで、オンラインゲームは最後の砦となっている。
そんな中、息子の凛一郎が交通事故に遭い、意識不明に。
悲しみに暮れる暢光だったが、ゲーム内で息子からメッセージが届き……
ゲームを通して成長し、繋がっていく、新しい家族の物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すごい疾走感! 3分の2くらいゲームやってるシーンなんだけれど、すごい面白かった。ゲームのイメージがマリオしかないし用語も分からないけど、引き込まれる感じが良き。逆ネイル楽しそう。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった!
冲方丁さんが大好きで、でも冲方さんの歴史小説以外の作品を読むのは初めてだったから、読む前はどうなんだろうな〜いつもの壮大なワクワク感が現代だとどうしても弱くなっちゃうんじゃないかなあ、なんて思ってたけど、読み始めたらすぐにずぶずぶに世界に入り込んで、読んでる間ずっと本当に楽しかった。
歴史小説に負けない壮大なワクワク感が顕在して、この本のことも登場人物たちのこともみんなすっごく大好きになった。
少しご都合展開ではあるかもしれないけれど、こうなったら嬉しいな最高だなって展開が想像を超えて次々に広がっていって、読み進めるうちにどんどんワクワクが大きくなって、はやく次が読みたい!の気持ちでページを捲った。
楽しくてあっという間で、良い意味で500ページ弱もあった気がしなかった。
わたしはこの中で描かれてるようなゲームをよくするわけではないのに、ゲームの中の複雑な情景含めて全部のシーンがパッと目の前に浮かんできてすごかった。
ノブもリンもマシューも裕介もみんな大好きだし、真っ直ぐになにかを頑張る人の姿はやっぱり魅力的で、それが1番格好いいよなあと思わされた。わたしもそうありたいな。
登場人物みんなが幸せになってほしいと願う本だったし、自分も前向きな良い気持ちになれたし、何より本当に面白かった。あ〜楽しかった!
Posted by ブクログ
読み終わってみると、壮大なストーリーだった。
冒頭は、情けなさが目立つ父親だった暢光が、息子から信頼を勝ち取るまでの心理が、とても共感できた。ゲームの描写も、ワクワクさせるところが大きかった。日頃、ゲームに縁のない自分でも、楽しめた。
Posted by ブクログ
とても 人間味溢れる物語でした。
素直で優しい人が損をしている時代。
そんな人を見下して生きている人。
正義とは 愛とは 考えるきっかけになる小説。
Posted by ブクログ
ゲームを通して人との繋がりや成長が印象的な1冊。
FPSなどゲーム好きには共感する部分がある思います。
プレイ中の喜びや興奮が読んでる側としてもドキドキし、読んでいて楽しくなりました。
Posted by ブクログ
読書体験は児童書のそれに近い。しかも後半はほとんど落とすことなく上がり続けていく。ご都合主義と冷めてもおかしくない構成なのに、むしろのめり込んでしまった。
Posted by ブクログ
いわゆるeスポーツの世界が物語の中心です。
読書を趣味にしている人にとって、パソコン
ゲームなどというものは全く真逆の世界であ
って、想像もつかないと思います。
しかし読書でその世界観を楽しめてしまうの
です。
「なるほど、eスポーツという世界はこうい
うものなのか」というくらいの体感はできま
す。
読書は無敵だ。
主人公の息子が交通事故に遭い意識不明にな
ります。しかしネットを通じたゲームの世界
には息子のアバターは存在し、現実の世界も
認識できています。
しかし息子の意識が戻るためには、あるゲー
ムで世界チャンピオンになることだと信じる
関係者がゲームの世界に挑戦します。
読書ではどんなことだって体験できます。
逆にゲームでは読書の楽しさを体験すること
は不可能だと思います。でも読書ではeスポ
ーツ体験だって出来てしまいます。
読書の可能性は無限です。
こうなればメタバースだって、生成AIだって
読書で追認、つまり本の題材として書かれる
日がくるに違いありません。
誰か早く書いてほしいです。
Posted by ブクログ
交通事故にあい意識が戻らない息子を救う鍵は、ゲームの世界大会で優勝すること。
同じようなゲームをやったことがある人なら、世界観や興奮が共感できるのではないでしょうか?
また、ゲームの可能性、eスポーツの可能性を感じ、目まぐるしく変わる状況や世代交代など、今の時代にもマッチして面白かったです。
そして何より、人間性の豊かな登場人物に何度となく泣かされました。
久しぶりに読書で大泣き。
この世界観をぜひ実写でも観てみたいと思いました。
Posted by ブクログ
冒頭、何この変化球?、と思ったら、中味はド直球の冲方丁だった。
後半、どんな大ピンチに遭遇するか、と思ったら意外な小ピンチで、拍子抜けするよりはホッとした。
Posted by ブクログ
主人公の息子が事故で意識不明
のはずなのに、オンラインゲーム上で息子とやりとりができる
息子を助けるために家族やそれ以外の人も巻き込んで、みんなで協力する
最初父親のダメさ加減にイライラムキムキ!
そりゃ妻から愛想も尽かされるよ!
と思ったけど、この呑気でお人好しの性格のお陰で救われる人が出てくる
こういった類いのゲームをしたことがないので、ゲーム上でのやり取りがうまく理解できない部分も多かった。。それでもストーリーや展開はおもしろいので最後まで楽しめた
タケヒコ先生が箸休め的キャラでよかったなぁ
Posted by ブクログ
オンラインゲームを父と息子が協力してプレイすると聞くと、どうしても「光のお父さん」を思い浮かべてしまう。「光のお父さん」が大好き且つ感動させられたのもあって、こちら(本作)も良いのだが、ちょっと予定調和な感じがしてしまって残念。あとバトルのシーンが冗長に感じる。
普段からバトルロイヤルゲームをしていて好きな人は楽しいのかもしれない。私は完全にロープレ派で、バトルロイヤル系はフォートナイトのプレイ動画をちょっと見た程度。何だか操作が複雑そうだなと思った。
人が良過ぎて騙されてばかりいる父をずっと信頼している息子の姿には心打たれるものがあった。
性格が良い人の周りには自然と良い人が集まるんだろう。詐欺師の改心はさすがにやり過ぎ感があるが、そういうことにしておこう。
さっき冗長と書いたが、凛一郎VSマシューの一騎撃ちは良かった。互いに正々堂々と戦うところがなお良い。
というか、凛一郎のフェアプレイ精神も大したものだと思う。中2だったらチートの誘惑に勝てないだろうに。
Posted by ブクログ
ノブこと朝倉暢光は、父母が遺した財産と生命保険を元手に次々と事業を興しては失敗し、破産寸前まで追い詰められた。妻には離婚され、苦しいバイト生活を強いられている。
ある日、長男の凛一郎(リン)が交通事故に遭い、意識不明で病院に運ばれた。だがその時間、彼はリンとオンラインゲーム〈ゲート・オブ・レジェンズ〉で話していた……。
ゲームの世界に閉じ込められた息子を救うため奮闘する親父の物語だ。よくある設定だが、500ページ近い本の大半がゲーム内の描写で占められているのは圧巻だった。ゲーム自体も魅力的だし、バカな親父のキャラクターもよかった。
Posted by ブクログ
冲方丁さんが好きなので読んでみた。
「天地明察」が圧倒的に好きだけれど、SF小説も面白い人だと思う。
とても不器用なお父さんで、結果、離婚されてしまうダメな人だけれど、ちゃんと家族を愛していたことがよくわかる。
いい人すぎて、会社経営できない人。
でも、家族のために一生懸命だった。
事故で意識不明の状態の息子。
からの、ゲーム内では会話ができる!という設定が面白い。
息子を助けるために、ゲームの世界大会に向けてチームで頑張る様子が、良い。
成長していく話は面白い。
厚みがある本だが、中学生にも理解しやすいと思う。
ゲーム好きな男子に勧めたい本。